2026年3月

 

・奉行より  2026年3月のご案内 ・3/28土 句会 1700~ 居酒屋まさきち@登戸で句会~終了後、二ヶ領用水宿川原桜並木を散歩 *散歩は大雨中止

第81回 選句・コメント表   2026年03月
№ 俳句 選句者 点数・記号 コメント・質問・自作の説明
1 地の蟲(むし)の目覚まし時計雨水かな ショルツ 自 地にしみいる雨が地中の蟲たち(昆虫、両生類、爬虫類)を覚ます。
五嶋 ○ これと次の句との、二十四節気の連続した使い方が素晴らしいです。
手塚 ○ 啓蟄のころ。一雨ごとに春を感じます。
大治 ○ 地中にいる虫、カブトムシの幼虫か蝶の幼虫か さあ活動するぞという意気込みを感じさせる句
廣瀬 ○ 春になり雪が雨に…積もり凍った雪も溶け始めて…地中の蟲たちが蠢き出す。
春の訪れが上手く表現された句ですね!雨水=目覚まし時計 というメタファーも素敵です!
片岡 ○ 草花ばかりでなく、虫もシャワーを浴びて目覚るんだ。
白井 ○ 雪が雨に 季節は動いてますね そろそろ虫も そうでもまだ寒い
小野 ○ この句では、地の蟲を虫が穴から出てくることとととらえず、穴から出てくる虫と捉えていますね。
目覚まし時計という例えが面白いです。
町田 コ 1月2月は本当に雨が少なくて地の虫も草の根も活動できないのでは!と思ってしまいました。
そうです、活動を目覚めさせるのは雨に違いない。
白鳥 コ 春の雨が目覚まし時計になるという例えが可愛いです。
下河原 コ 「虫」の旧字体が「蟲」何ですね。なんか江戸川乱歩の世界を感じます。
2 啓蟄や地の蠢き(うごめき)は序奏曲 ショルツ 自 色々な生き物が這い出して来る! いよいよ春~~♬
五嶋 ○ 同上。
三田村 ○ 序奏曲に例えるところがいいです
町田 ○ 春の訪れ啓蟄。虫たちの蠢きは春爛漫への序奏曲ですね。
村松 ○ 春の始まりを告げる虫たちですね
白鳥 ○ 春爛漫がそこまで来ていることを感じます。プレリュードが上手い!
下河原 ○ まさに春ですね。
辻 ○ 春近いし
木原 コ 春の序奏曲が聞こえてきましたね。
片岡 コ 春の一斉に始まる芽吹きの高まりを予感させる句です。
白井 コ 啓蟄ですか 春に向けての 振動のようなですが
3 「観察」は花を愛でるとルビをふる ショルツ 自 日々刻々と芽を吹く春の庭観察は花を愛でると同義語に感じます。
木原 ○ この感性はいいなあ。
月足 ○ 句づくり(写生と思いの行き来)とのつながりを思いました
白鳥 コ ルビと言う発想が面白い!観察の対象は花以外にもいろいろありそうですね。
白井 コ そうですか るびとはフリガナですよね じっくり花を見ることは豊かな気持ちにまります
4 春芝居一声(ひとこえ)千両七(しち)代目 ショルツ 自 3月歌舞伎は半日がかりの通し狂言。複雑な展開の末、大詰めほんの数分に登場した七代目菊五郎親分。
83才にして力のある美声一声で全てを収め、全てをもっていってしまいました。
下河原 Q 七代目の役者は誰ですか?
月足 コ ごひいきの七代目でしょうか
白鳥 コ 菊五郎でしょうか。作者の強い「推し」を感じます。
白井 コ どなたのことですかね? いいね推しがあって 私はもっぱらドラマで
5 東屋(あずまや)に人影もなし木の芽(このめ)かな 五嶋 自 早朝の、かつての大名屋敷の庭だった公園にて。
大治 ○ 春になれば木の芽が芽吹く 無常の中に常あり
下河原 ○ 誰もいない中で、木の芽が伸びる音が聞こえるよう思えます。
廣瀬 ○ 公園などの東屋でしょうか?もう少し時間が経ってお花見の季節にもなれば、東屋は人気の休憩スポットで
大混雑でしょうが、、この季節ならではの「喧騒の前の静寂」を上手く表した句だと思いました。
片岡 ○ 生田緑地に散歩すると、ふと出会う景色がまさにこれです。
白井 ○ まだ硬い木の芽状況で だれもいないよね でも草木は確実に準備
ショルツ コ 色彩の乏しい情景に薄緑の木の芽が希望のよう。
木原 コ 静かな春の景が浮かんできました。ただ中七が「人影もなし」と終止形で切れてしまっているので切れ字
「かな」が効いていません。「人影もなき」と連体形にして下五とつなぐと良いかとも思いましたが、
意味が通じないので、ここは「かな」を諦めて「人影もなき木の芽時」としてはどうでしょうか。
町田 コ 人影がなく、木の芽が見えるよということなのでしょうか?「この芽どき」が落ち着くように思いました。
白鳥 コ 自分だけの小さい春発見!
6 雪解けや強い日差しと北の風 五嶋 自 学生時代、春休みの3月に行ったスキー場を思い出して。汗かきながら滑ってました。
三田村 ○ 強い日差しと北風の対比がいいです
白鳥 コ 正反対のものが入り混じる季節
大治 コ 雪崩が怖いですね
下河原 コ 3月に入りめっきり日差しは春らしくなってきましたね。
白井 コ 日に日に日差し強くなって そろそろUVケーア始めるか
7 明神の神馬(しんめ)微睡(まどろ)む日永(ひなが)かな 五嶋 自 神田明神の人気者神馬の「あかり」ちゃん。立ったままで昼寝してました。
ちなみに、正月参拝の時には見物人が多すぎるのが嫌だったのか、奥に引っ込んだままで対面できず仕舞い。
木原 ○ 明神の神馬がうつらうつらとしている、いかにも春らしい感じがいいです。
「かな」という切れ字も効いています。
町田 ○ 神田明神には本物の神馬がいるんですね。のんびりとした良き春がかんじられます。
村松 ○ 神社の神馬もうとうとしてる穏やかに流れる時間
月足 ○ 神田明神の神馬でしょうか。春に向かう午後のちょっとした静寂を感じました
手塚 ○ 神田明神の神馬はあかりちゃんというのですか。のどかな季節感たっぷりです。
白鳥 ○ 馬ののんびりした様子、ゆったりした暖かい午後の雰囲気を感じます。
片岡 ○ 神馬のねむそうな大きく黒い瞳が見えます。春を写しこむ瞳です。
小野 ○ 神田明神のあかねちゃん? つぶらな瞳を閉じて、まどろんでいたのかしら? 癒される一句ですね。
ショルツ ○Q 神田明神の神馬でしょうか? 厳かな空間にも春のなごみが感じられます。
大治 コ 神田明神はどうしても銭形平治が浮かんできます
白井 コ 神田明神にポニーがいる? ですかね 春になりうとうとかね
8 風は友雨にも負けず花粉かな 五嶋 自 「花粉」も季語と知ったので、あまり文学的ではないなと思いつつこの一句を。
ちなみに、今年の花粉はかなり強烈で、雨の日も舞っているようですね。
辻 ○Q 風は花粉症にはまずい? 雨と風入れ替え?
町田 コ 私はまだ一度も花粉を感じたことがありません。何でだろう
白鳥 コ 花粉のせいで、うれしいはずの春も憂鬱に。
下河原 コ この時期は、花粉に苦しめられます。
白井 コ 花粉風が吹くとたまらん 雨だとほっと 今年は特に 薬飲むと一日ぼーと 会議も居眠り
9 りくりゅうや華麗な演技冬季五輪 三田村 自 エキジビションの時も素敵だったので
白井 ○ すごい すごい そうでしたね すごいしかなし まさに黄金ぺアで
辻 ○ ジーンとしました
木原 コ 素晴らしいドラマでしたね。上五、中七で切れてしまっているので、三段切れになってしまいました。
例えば中七を「華麗な技の」として下五とつなぐと解消されます。
または上五を「りくりゅうの」として中七とつないでも良いかも。
白鳥 コ 私も超感動しました!
大治 コ 今回の冬季五輪の華はやはりりくりゅうですね
下河原 コ りくりゅうのフリー演技は、本当に素晴らしかったです。
10 いちご狩り久能の斜面にかわいい実 三田村 自 山の斜面のいちご園の景色がきれいだったので
五嶋 ○ いちごの季節に、久能山に行ってみたいです。
村松 ○ 久能山でいちご狩り かわいい実を摘む子供も可愛い
月足 ○ 久能山のいちご狩り。私たちの世代も、いちご狩りはハウス内で年始から春いっぱいの楽しみという印象です。
現代では夏の季語には違和感がありますが、逆に季語がもともとの旬を教えてくれるように思います。
大治 ○ いちご狩りは大きな実ばかり目に行きますが作者はかわいい実に何か心を掴まされたのですね
片岡 ○ 最近スーパーで見るイチゴは大きいですが、久能山のは「かわいい実」なんですね。
徳川という大きな存在との、心にくい対比です。
白鳥 コ 苺はビジュアルも最高
白井 コ いいね 石垣イチゴ大きくて 甘そうで
11 久能山おいしさいっぱいいちご狩り 三田村 自 今年のいちごは甘くておいしかったので
五嶋 ○
大治 ○ 可愛らしさと素直な気持ちが一杯この句に溢れていてよいです
下河原 ○ お孫さんと一緒にいちご狩りに行かれているのでしょうか?なんかかわいらいく感じます。
ショルツ コ そのまま食べても、ケーキ、パフェ、などなど苺ファンには最高の季節。
白鳥 コ 今からスーパーに行って苺を買いに行きたくなりました。
白井 コ 山頂にみかんのジュース 蛇口?があったような?
12 冬の夜名曲響くジャイブかな 三田村 自 アランさま素敵でしたので
ショルツ ○ 曲名は何でしょう?? 踊れたらすてき♬
木原 ○ 社交ダンスですか。とても品のいい感じがしました。
町田 ○ ジャイブ、踊っているんですか?
手塚 ○ 軽やかな社交ダンスのステップなのですね。お洒落。
白鳥 ○ 大奉行のライブでしょうか。いい夜を過ごしましたね。
廣瀬 ○ 2月に開催された月さまのライブでしょうか?まだ一度も行けてないので、本当に一度は行ってみたいです!
小野 ○ いいジャイブでしたね!
下河原 Q 名曲は、なんの曲ですか?
月足 コ ありがとうございました
片岡 コ 静かな大きな冬の夜の一室で、熱気に満ちた激しいダンスが体をほてらせる。なんだか素敵ですね。
白井 コ えー ダンス始めた? なんか痴呆症防止にとてもいいみたい でも小生無理
13 峠の三叉路春告鳥(はるつげどり)はどこ 木原 自 鶯の声が聞こえる。どこにいるのだろう。姿は見えない。そして私はどの道に進むべきか。
廣瀬 ○ 破調ですね?「三叉路」が春を探し迷っている作者の気持ちを表していて、破調とも響き合っております。
春告鳥(=春)の気配を感じながらもまだ姿は見えず…でも…春はもうすぐそこまで来ていますよ~
白井 ○ うぐいすはまだだよね そもそも雄の求愛のようで まだその気にならないかね お互いだった
辻 ○Q 今年は春告鳥はまだです。声は聞こえるがどこにいるか?
町田 コ 「春告鳥」いい表現ですね。
月足 コ 鳴き声はよく響きますが、姿はほとんど見れません
白鳥 コ ウグイスのことかな。「峠の三叉路」はどこのことだろう。
大治 コ その通りなんですよね、鶯は声は聞こえど姿見えず
下河原 コ 「春告鳥」はウグイス、「春告草」は梅 梅にウグイスは花札の世界ですね。
句の切り方が、どこで切るのか難しいですね。
片岡 コ 「春告鳥」としたことで、どこか童話めいた味わいが、この「峠の三叉路」には生まれていますね。
14 包む葉の風の匂いや草の餅 木原 自 草餅が笹の葉に包まれていた。なんか懐かしい風の匂いを感じた。
ショルツ ○ 風の匂いを感じる感性が繊細。
五嶋 ○ 待ちに待った春が来た、感じが伝わってきます。
町田 ○ 「風の匂い」がいいですね。
月足 ○ 風の匂いがいいですね
手塚 ○ 軽やかな草餅の香りがシンプルに表現されています
小野 ○ 桜餅でしょうか。風の匂いを感じられる感性が生み出した良い句です!
白鳥 コ 草餅に風の匂いを感じるなんて、詩人ですねえ!
白井 コ いいね 春風の匂いかね 桜の香もする草餅かね いただきまーす
15 海へ飛ぶ島のぶらんこ青き空 木原 自 この小さな島には海辺の丘に大きなブランコがある。勢いよく漕ぐと、まるで海へ向かって飛んでいくようだ。
兼題「島」。
三田村 ○ 島のぶらんこステキです
村松 ○ 海に向かって漕ぐブランコ空まで届く? 爽快
白鳥 ○ 海に突き出た崖にあるブランコ。「海へ飛ぶ」気持ちよさそう!
大治 ○ 離島の観光ポスターを連想させる句です
下河原 ○ 海に向かってブランコを漕いでいるのでしょうか?
廣瀬 ○ 子供の頃にぶらんこに乗ってそのまま空に飛び出して行きそうだった感覚を思い出しました。
きっと鳥も青い空と海に吸い込まれるように大気に運ばれる様に飛んでいるのでしょう!「詩」を感じる句です。
片岡 ○ 爽快な句です。海に囲まれた島の春ならでは。
ショルツ コ 絶景でしょうね。でも怖そう。
月足 コ 景色の良いところにあるぶらんこ。自分は乗らなくても、楽しい気分になります
白井 コ どこだろう 海まで飛んでいきそうなとこ
16 花筵(はなむしろ)にひとりセンバツの応援歌 木原 自 社会人1年生だった頃、先輩から「お前は昼間会社にいても大して役に立たないから、今から道後公園に行って
今夜の花見の場所取りをしておけ」と命じられた。桜の下で一人ラジオで高校野球を聴きながら場所取りをした。
センバツの応援歌は自分への応援歌にも聞こえた。
手塚 Q 上五、中七をあえての字余りとしているのはなにか意図がありそうです
下河原 Q 「に」とか「の」とかの助詞は入れない方が句のリズムは良いように個人的には思うのですが
やはり助詞は有った方が情景がわかりやすいですかね。教えて下さい。
町田 コ ひとりでお花見の場所取りでしょうか。場所取りしている人が歌うんじゃなくて、
そばを通ったあなたが激励をこめて歌ってあげたんですね。ナイス!
白鳥 コ 見知らぬ人か自分か?どっちにしてもちょっと怪しい笑
白井 コ 昨年の大会でしょうか? 桜散る時期の思いででしょうか? ちょっと気になりますが なぜひとり?
17 枯れ土に陽色眩しき福寿草 町田 自 枯れ土に福寿草を見つけた驚き。花弁を大きく広げて太陽と交信しているみたいに眩しかった。
三田村 ○ 福寿草がんばれ!
木原 ○ 枯れ土の茶色に日差しを浴びた福寿草の黄色が眩しい。色の対比を見事に描いた素晴らしい句だと思います。
村松 ○ ポツンポツンと咲く可憐な福寿草が枯れ土に際立つ
白鳥 ○ 彩りのない季節に咲くから福寿草はいっそういとおしいですね。「陽色」がぴったり!
大治 ○ 土の茶色と黄色の福寿草の鮮やかなコントラストが目に浮かぶ句です
片岡 ○ 黄い花が春の日に映えますね。枯れ土と、まず読者に冬をイメージさせたことで、
福寿草の目出たさが際立っています。
白井 ○ いいね 春一番にひょっこり現れる黄色い花 現在庭で増植中ですが
小野 ○ 「枯れ土に」で福寿草の健気さが伝わってきます。
「黄色」ではなく「陽色」としたことでぐっとポエムを感じます。
18 曇天に白飛び立たん木蓮花 町田 自 白い花を鳥や蝶にたとえようとも思ったけれど、『白』のまま飛び立たせたくなりました。
しかもグレーの中へでも、決して混じって薄まってしまわない毅然とした白です。
五嶋 ○ 「青空に、、」ではないのがこの句の深さ、と思いました。
木原 ○ 灰色の空に真っ白な木蓮花が綺麗だ。これまた色の対比が素晴らしい。
月足 ○ 曇天にも白いモクレンは浮かび上がります
大治 ○ 白色の木蓮の華は可憐です。作者もそんな可憐な人と想像します。
下河原 ○ 曇天の灰色とモクレンの白色のコントラストが素晴らしいです。
廣瀬 ○ 花を鳥のように例えた「白飛び立たん」という表現が秀逸です。
曇天の重苦しさと木蓮花の「白」の持つ生命力とを対比させた秀句だと思いました。
白井 ○ いいね 電球みたいな ロケットみたいな
小野 ○ 白木蓮の開花を目にし、無数の蝶が舞いゆく風景に見えた…という句だと解釈しています。
手塚 コ 確かに白木蓮の花は飛び出しそうです。
白鳥 コ 木蓮も春を告げる花。たしかに曇天に似合うかも。
19 群れかもめ凍空オセロの大旋回 町田 自 視界を白い鳥の群れが行き過ぎたと思ったら、黒の鳥の群れが帰ってきました。びっくり!調べたらかもめは
お腹側から見る色と上から見る色が違うとのこと。オセロでこの意味がわかる人はいないなーと思いつつ
木原 ○ 今度はかもめの白黒を見事に比喩で表現。この作者を「色の達人」と呼びたい。
下河原 ○ 飛んでいるカモメの背と腹の黒と白をオセロに見立ている発想が素晴らしいですね。
廣瀬 ○ 確かに!!カモメは「白と黒」ですね!群れカモメが旋回やループを繰り返せば、
空中で「市松模様の白黒が交互に入れ替わるパフォーマンス」が見られるかも!見たいなぁ~
片岡 ○ 飛ぶ鴎の群れの白さが、一瞬で方向と色を変えるダイナミックさ。
ショルツ コ モノトーンの雄大な情景。オセロに見立てて見事。
五嶋 コ かもめの色は、確かにオセロ。
月足 コ 鴎の群れが方向を変えると、白と黒が入れ替わる。寒空が浮かびます
白鳥 コ 背中とお腹を逆さにしながら飛んでいるということか?
大治 コ かもめがくるくる回転しながら飛んでいるのは迫力ありますね
白井 コ 空に旋回 白黒模様かね
20 春光や老いるは陰の多きこと 町田 自 つやつや、ぴかぴか、にごりのない春・・・そんなことを句にしようと思って寝たら、
朝、この句がメモ書きされていました。
ショルツ ○ 物理的な光と陰、内面の光と陰の両面が描かれていて深いため息のよう。
手塚 ○ 光陰矢の如し。陰もなければ人生の味わいもないでしょうから。
辻 ○ 明るく老いたい
白鳥 コ 光と陰の対比が素晴らしい。いいこともいっぱいあると思います。どうでもいいことも多くなるし。
大治 コ 光陰矢の如し、紅顔いずくへか去りただ老いのみあり。老いてもこれからの時間を一緒に楽しみましょう
下河原 コ 最近は、老いを感じることが多くなりました。
片岡 コ 共感!でも春光との対比はどこかのどかです。
白井 コ そうでもないといいたいが この歳になると いろいろあり 痛いとこや 病気の友やで
陰ありで また心が狭く 怒りっぽい
21 車座にひとひらの梅風に乗り 村松 自 梅林での句会 梅の花びらがシートに落ちてきてのんびりと気持ちの良い句会でした
五嶋 ○ 梅林での句会、素晴らしい企画でしたね。
木原 ○ 私の参加できなかった梅見句会の様子でしょうか。早春の感じがよく出ています。
町田 ○ 素敵な情景。時代劇のワンシーンでもいいですね。
大治 ○ 車座という状況の中に梅の花びらが舞う 絵になる風景ですね
下河原 ○ 梅林吟行の一コマですかね。そこで食べたマイ泉のカツサンド美味しかったです。
廣瀬 ○ 先日の曽我梅林での句会の様子が上手く表されている良句です。
欲を言えば「風」という言葉を使わずに風を表現できればもっと良かったと思うのですが。。。
白井 ○ この時期の指定券 梅の花びらね
月足 コ 曽我梅林の様子でしょうか。香りも一緒に
白鳥 コ 梅見ですね
片岡 コ 前回の梅林での句でしょうか。いいですね。
22 飼い主とよく似たる犬春日和 村松 自 娘が噂していたモジャモジャ黒髪の飼い主と黒いプードル 本当に似ていて思わず笑いそうになった
三田村 ○ 似ているわんちゃん見てみたい
手塚 ○ 犬も飼い主の(顔)に似るのですね。微笑ましい。
白鳥 ○ これ、わかる!(特に体形) 春らしい午後にお散歩、ワンコもうれしそう。
片岡 ○ どことなく漂う可笑しみが、春だなあ。
辻 ○ 春日和 ほっこりしました
ショルツ コ なぜか?いるいる! なごみますね。
木原 コ だんだん飼い主に似てきてしまうのかなあ。ほのぼのとしてます。
町田 コ 何か良くわかります。ダルメシアンの飼い主はツガワさんです(笑)
大治 コ 犬は自分の子供ですから
下河原 コ 犬と一緒に昼寝でもしているのでしょうか?
白井 コ そうそう今やペットは家族同然 なので 反面教師になれます
23 蕗の薹探し訪う道の駅 村松 自 蕗の薹が好きなのですがうっかりすると食べそこねる 今年は近所のJA直売所で買った
廣瀬 Q 訪う=おとなう と読むのを調べて初めて知りました。何でこんな言葉を知っているの??
ショルツ コ 季節ですね~
町田 コ 訪う=とぶらう 調べました
白鳥 コ 近所の空き地にたくさんあります(柵があって乗り越える勇気なし)
大治 コ 山菜の季節、山近くの道の駅には必ずありますよね
下河原 コ 最近の道の駅は、色々な物産物が置いてあって楽しいですね。
白井 コ 道の駅ツアーですか いいね
24 春の雨寝グズリの子と遊ぶ子と 村松 自 孫とディズニーシーへ 遊びたい4歳児と眠くて怪獣と化したイヤイヤ期の1歳児
婆は抱っこで昼寝の1歳児と1時間半のコーヒー休憩
ショルツ ○ 外遊びが妨げられた子供たち。神経質な子、大らかな子、色々なのが変わりやすい春の天気のよう。
五嶋 ○ 子供はそれぞれ。でもみんな元気で。
木原 ○ 雨が降って外で遊べないのでご機嫌ななめの子がいるのかな。でもそんなの気にせず遊ぶ子もいる。
春の雨という季語がよく効いています。
月足 ○ 降り続く雨にぐずる子と気持ちを切り替え遊びまわる子
小野 ○ 二人の子供を見守る春の雨。静かでしっとりとした「春の雨」と、子供たちの熱量の対比が素敵だと思いました。
白鳥 コ 保育園?
大治 コ 内の孫も一緒です
白井 コ 春の雨なんで お外はだめで いろいろな子供がかね
25 リカバリーウエア五着目よなぐもり 月足 自 すっきりするのもウエア頼み。実際は三着目ですが、字数の関係で大げさに五着に
三田村 ○ 5着目とは?!
木原 ○ リカバリーウエアとよなぐもりの取り合せが絶妙。そこに五着目という具体的数値を入れた事も見事だ。
廣瀬 ○ 「よなぐもり」意味が解らず調べました。漢字で「霾晦」と書いて、霞より重たい濁りのある曇った空という
意味でした。かなり上級者向けの季語との事。「リカバリーウエア五着目」ですが作者は身体だけでなく心身
共かなり疲れてどんよりした日々を送っていたのかも笑。
「春愁」では片づけられない状態ですね~でも勉強になります!
小野 ○ オリンピックですね。ほとんど見られなかったけど、中国選手と拮抗した?
ここで一発のシーンなのに、出せなかった感じが出ています。
ショルツ コ 不思議な季語を知りました。リカバリーシャツ、試しに着ていますが、効果を感じるような?わからないような?
町田 コ 5着目!そんなに性能がいいんですか?購入を検討します。
白鳥 コ リカバリーウエアって効果ある?
下河原 コ 「よなぐもり」は黄砂のことなんですね。
白井 コ うー 汚して洗濯間に合わん ちがうね
26 ふらここのさき富士と海のたりかな 月足 自 丘の上によくみかけるブランコが海辺にも。春の海を楽しみました
木原 ○ この景見ましたよ。本当に美しかったなあ。
町田 ○ 穏やかでまったりする。そして、雄大!
片岡 ○ 「ふらここ」がブランコと知りました。「のたり」よく似合っています。海は湖(うみ)かな。
白井 ○ なるほど ぶらんこが季語なんだ 海の向こうに富士 春のぶらんこで見てるいいね
手塚 Q ふらここ=ブランコのさき、のたりかな解説をお願いします。
下河原 Q 「ふらここのさき」の意味を教えて下さい。
辻 Q
白鳥 コ いい眺めを借景のお雛様
27 猿回しのおひねりはペイ梅まつり 月足 自 高等な技とともに笑いをとって、その場限りのお客さんをひきつけます。お代もしっかりペイペイもOK
ショルツ ○ のどかな雰囲気。猿回しとペイの響きの組み合わせがより滑稽さを感じさせる。
五嶋 ○ 時代はどんどん進んでいる。
白鳥 ○ イマドキ!受け付けてるのもすごい
大治 ○ 今のご時世を伝えてくれます。
下河原 ○ 最近は、神社仏閣のお賽銭もPAY払いになっているところが有るようです。
木原 コ そういう時代なのですね。
片岡 コ そうなんだあ
白井 コ どうゆことかね?
28 詐欺注意の鼓笛パレード春はやて 月足 自 警察の音楽隊が春の強風の中、啓蒙のパレード
村松 ○ 「春はやて」の季語の強さが詐欺は許さないという思いを感じさせる
手塚 ○ なんとも・・警察の鼓笛隊でしょうか。
辻 ○
白鳥 コ こういうテーマでパレードするほど被害が多いんだね。気をつけよう。
白井 コ 詐欺注意の喚起パレードです 警察音楽隊かね
29 雨上がり風の香りも春めけり 手塚 自 季節の変わり目は風の香りで感じます。
五嶋 ○ 寒さが緩んできた感じが、よく伝わってきます。
木原 ○ 風の香りで季節を感じる作者の感性が好きです。
町田 ○ 少しずつ春に向かっているのが伝わります。
村松 ○ ひと雨ごとに季節が変わって行く
白井 ○ そうだね 少しだけあたたな風
月足 コ 秋は風の音、春は風の香りでしょうか
白鳥 コ 鋭い嗅覚!
下河原 コ まさに3月ですね。
30 ひな祭り同じほっぺの幼顔 手塚 自 娘の幼い時の顔、特に頬っぺたは孫娘とまったく一緒でした。
ショルツ ○ お雛様はほっぺがかわいい! 同じように見えて一体一体ちゃんと違うのも手描きならでは。
三田村 ○ かわいいお顔が目に浮かびます
白鳥 ○ かわいい丸顔の子どもたちが並んで…ほっこりします。
雛人形は意外と細面なので子どもたちの頬と解釈しました。
大治 ○ 同じほっぺに可愛らしさと幼さが滲み出ていてほんわかとさせられました
片岡 ○ ふっくらピンクのほっぺが二つ。
小野 ○ お人形の顔がどれも同じつくり…という解釈をしました。
違ったら良かったのに、という気持ちが滲み出ています。
木原 コ 可愛らしい景が浮かびました。
月足 コ お子さん、お孫さんがひな人形と同じほっぺ?
白井 コ お孫さんかね かわいいね
31 朝陽浴びつぼみも白む春の鳥 手塚 自 早朝の散歩のとき、木蓮のつぼみと鳥の鳴き声を聞いて。
下河原 ○ 絵になる情景ですね。
廣瀬 ○ 太陽の光で樹木も鳥も春へと目覚めていく様子が、上手く表現されている句です。
特に「つぼみも白む」という中七が光の変化を上手く捉えていて、春の鳥の囀りまでが聞こえてきそうです。
片岡 ○ 蕾は朝陽の透過光で白らみ、嘴を入れる鳥のシルエットが見えるよう。
辻 ○ そろそろ開花
町田 Q つぼみも白む春の鳥、とは
白鳥 コ 何のつぼみだろう。
白井 コ つばきへ ムクドリが??
32 北窓を開けば花粉予報かな 手塚 自 私は花粉症ではありませんが、なぜか窓を開けると、このフレーズが・・
月足 ○ 「北窓開く」は、長い冬から春に向かう明るい季語だと思います。それが窓を開けると困ったことになる。
「花粉症」は平成に季語になったようです
ショルツ コ 今年も手ごわそうです。
白鳥 コ 今年は例年になく空中に渦巻いている感じです。
下河原 コ 北窓開けたら、花粉が侵入してしまいますよ。
白井 コ そう でも南風ほうが きびしいかも
33 うす紅の手袋の手話五能線 白鳥 自 冬の日本海側の街を詠んだ四句です。何年か前に見た映画「僕が生きてる二つの世界」の、
聾者たちが手話で盛り上がる場面が印象的でした。五能線の車内に何を置いたら?
…可愛い女の子たちの手話のおしゃべりが浮かびました。
木原 ○ 取り合せがとても良いと思いました。うす紅の手袋が何とも言えず五能線と良い距離感。
孫が保育園の卒園式で手話使いながら卒園歌を歌っていました。
町田 ○ うす紅の~♪と言えばコスモス?いや、手袋があるから素直に桜の色、春の予感!と想像が膨らみます。
海沿いを走る五能線に私も乗ったことがあります。気持ちの良い景色でした。
明るい楽しいおしゃべりが伝わります。五能線、ガタンガタンというリズムもあるのかな
月足 ○ 冬の五能線の車内で、女子学生でしょうか、手話で会話をかわす様子がうかびます。
人気のローカル線の旅情とともに、寄り添う気持ちのようなものも感じます。
大治 ○ 手袋それもうす紅色の手袋で手話をする なんて可憐なんだろうと想像を掻き立てます
下河原 ○ 日本海の際を走る五能線は、懐かしいですね。大学1年の夏に一人旅で全線を乗りました。
廣瀬 ○ 「五能線」こちらも解らず調べました。青森の五所川原と秋田の能代を繋ぐ「日本屈指の絶景路線」という事で
それも踏まえて解釈すると…旅先で出会った人同士が絶景の感動を伝え合う旅情の温かさを感じると同時に、
その手法がうす紅色の手から繰り出される手話で…とても素敵な光景が目に浮かびました。まさに「俳句の妙」!
白井 ○ ストーブ列車か 一度乗りたいのですが 寒いので手袋のままで
ショルツ コ 冬~早春の旅情あふれる4句のはじまり。まずは、五能線。渋い鉄道なのでしょう。
片岡 コ お若い方は、活気があってどこでもオシャベリ、(という句かな)。
34 市電ゆく触れんばかりの雪の屋根 白鳥 自 路面電車が縦横に走る富山。電車より間近に街を観察できます。
五嶋 ○ 今年は街も豪雪に埋もれて。。どこの市電だろう、富山市?
三田村 ○ 屋根の雪かんばれ!
村松 ○ 軒先を走る雪国の路面電車 表現が上手
大治 ○ 市電が走っている街から雪の屋根がすぐ近くに見える景色 いい景色ですね
廣瀬 ○ こちらも一瞬の風景を的確にとらえた非常に俳句らしい秀句ですね!「触れんばかり」の臨場感と、
「雪の屋根」という季語周りの言葉がしっかりと主役に立っております。流石です!
片岡 ○ 北国の市電、見事な写生です。「雪の屋根」は雁木(がんぎ)のアーケードを思い浮かべました。
小野 ○ 軒先が迫ってきたのでしょうか。迫力を感じました。
下河原 Q どこの市電ですかね。雪が乗っているので冨山あたりですか?まだまだ地方都市には市電が走っています。
町田 コ この景もよくわかります
手塚 コ どこの市電でしょうか。雪深い東北か。
白井 コ これは札幌の市電ですか? 今年は大雪で
35 梅咲くや仮設の輪島塗工房 白鳥 自 昔、能登半島を一周して心からいい所だと思いました。早く復興してほしい。
ショルツ ○ 仮説の工房にも春が来ている=復興の兆しが描かれています。
木原 ○ 復興の街にも確実に春は来る。
村松 ○ 「梅咲く」が希望の象徴のよう
月足 ○ 元旦の地震から二年強。仮設の工房で復興めざす輪島の皆さんが浮かび、被災地の春を思います。
大治 ○ 時と場所を選ばず自然の花は誰にでも幸せを運んでくれるそんな気持ちがこの句から湧いてきました
辻 ○
五嶋 コ 街の活気が早く戻るのを、祈念します。
下河原 コ 輪島の復興は、少しは進んだのでしょうか?
白井 コ なんかすごい 弘前から 札幌 今後は能登? そう 被災しても頑張ってる人だね
36 三味の音(ね)の絶えし湯の街浪の花 白鳥 自 父の実家の近く、湯村温泉(「夢千代日記」の舞台)。昔は昼に三味線のお稽古の音がしていたけれど、
今は廃業旅館もちらほら。以上の四句は伊豆で作りました(なぜだか)。
木原 ○ これも能登の風景だろうか。厳しい状況でも花のように美しく三味の音が戻って欲しい。
手塚 ○ 全句とも旅情豊な俳句です。特にこの句に艶っぽさが良いですね。
ショルツ コ 後継者不足か? 浅草見番さえ再建未定のまま閉鎖。。。
町田 コ 演歌の歌詞になりそう
大治 コ 温泉芸者はいなくなりにけり
片岡 コ 私の初めての一人旅は高二の冬の能登で、海沿いの国道を月が出るまで雨に濡れたりしながら歩きました。
「波の花」が北風に飛ばされていました。
白井 コ そして 津軽かね
37 春日和優しき人と蕎麦湯飲み 大治 自 一日鎌倉で仏像をみて来ました、その時の四句 まずは腹ごしらえ、最近ランチは蕎麦が多いです
木原 ○ この優しい方とご一緒なので、春日和と感じられたのですね。
手塚 ○ 優しき人とのひと時が楽しそうです。
白井 ○ いいね 春に なんかずーと前 あおばちゃんと縁側で過ごした光景が浮かびます
ショルツ Q 優しき人はだれ? その響きと蕎麦湯の両方から温かみが感じられます。
下河原 Q 「優しき人」は誰なんでしょう?
月足 コ 春日和、優しい、蕎麦湯、とても合っていますね
白鳥 コ 「蕎麦湯」が「優しき人」に合っていますね。ジョッキのビールじゃ、ちょっとね笑。
38 古寺や緑に生える福寿草 大治 自 古いお寺の仏像も良かったのですが、それより庭に咲いている福寿草の黄色花の可憐さに感激しました
五嶋 ○ 福寿草、綺麗でしょうね。緑に映える、でもあるかな。
下河原 ○ 古寺の庭のコケ(緑)と福寿草(黄)の対比が素敵です。
片岡 ○ 緑は苔か、周囲の樹々か、黄色い小さな花がアクセント。
白井 ○ ひょうっこり黄色で
町田 コ 福寿草って本当に眩しいですね
白鳥 コ 福寿草とそれを引き立てる古寺がいいです。
39 おつまみも春の装いしらすピザ 大治 自 湘南の海で獲れたしらすをトッピングしたピザ春らしく美味しかったです もちろん日本酒で
三田村 ○ しらすピザおいしいですよね
町田 ○ トッピングのしらす(春の季語なんだ!)を春の装いって凄い表現です。
月足 ○ リズム感のある明るく春らしい句にウキウキした気持ちを感じます
廣瀬 ○ おつまみもの「も」から、春の訪れを楽しむ会=梅見の会 の様子かと推察しました。デリバリーなのか、
誰かが作ってきたのかは分かりませんが、皆が楽しそうに春を満喫している様子 が想像できました。
辻 ○ 美味しそう
小野 ○ 「装い」としたことで、まるで料理が着飾っているように感じました。
春の軽やかさと、旬を味わう歓びが詰まっています。
手塚 コ しらすピザが美味しそうです。
白鳥 コ 江の島かな、沼津かな。美味しそう!
下河原 コ 「しらすピザ」美味しそうでね。
片岡 コ しらすピザには、柑橘系の香りがするピルスナーがいい。春ですね。
白井 コ そうですか いいね
40 春の宵ほろ酔いの道家遠し 大治 自 家まで遠いしこのまま帰りたくないという気持ちを家遠しにこめました
ショルツ ○ 右へ左へ、うねりながらの帰り道もまた楽し、、の風情。
村松 ○ ほろ酔いで歩く春の宵 家までのんびりお散歩気分だと下戸の私は思ったけれど
遠くて嫌になっちゃったという感じなのかな
白鳥 ○ まだまだ歩いていたい気分。それとも千鳥足でなかなかたどり着かないのか。どちらにしても春の宵らしいです。
五嶋 コ よくわかります。
木原 コ いいじゃないですか。ゆっくり歩いて帰りましょう。
白井 コ 月が・・・遠回りではありませんが いいね
41 あぜ道に春告草の匂い立つ 下河原 自 梅林吟行の際に、事前予習で春告草が梅の別名であることを知ってこの言葉で一句作りたいと
思っていたのですが、当日は作れなかったので改めて作って見ました。
五嶋 ○ 「春告草」の季語が素敵です。
月足 ○ 木に咲く梅が春告草なのですね。あぜ道に合います。匂い立つも間違いなし
片岡 ○ 春告草という名がピッタリ。梅は風待草とも、匂いを風が運んでくれる。
白井 ○ 梅の香かね あぜ道か もう近所にはないで
小野 ○ 長閑な田園風景の中にある梅林。香り、確かにしました。梅を春告草と呼ぶとは知りませんでした。
日本語は素敵です。
ショルツ コ 梅のことですか!
町田 コ 春告草=梅なんですね。梅は草なんですか? 春告草は福寿草でいいのでは?
白鳥 コ ふと見つけた春のしるし。
大治 コ あぜ道がある風景が良いです
42 日めくりや一枚ごとに春の風 下河原 自 父母の葬儀の時にお世話になったお寺から日めくりカレンダーを貰ったので私の部屋にかけて
毎日めくっています。1ヶ月単位で元に戻るのですが毎日ちょっとした教えが記載されています。
ショルツ ○ 一日一日春に進む希望を感じます。
三田村 ○ ほんとうにそうですね
木原 ○ 少しずつ、一歩ずつ、春は近づいていますね。
町田 ○ これはそのままいいですねーー
村松 ○ 一日一日春の気配が濃くなる様子が感じられる
白鳥 ○ 一日一日と春めいていく様子がよく表れている句だと思います。
大治 ○ なんかいいなこの感じ
廣瀬 ○ シンプルですが…「確かに!」と膝を打つ句でした。日めくりカレンダーが「手」でめくられていく様子を、
まるで「風」がめくっているかの様に描いたメタファーが素敵でした。
白井 コ 日に日に春が ところで 先日の続 続 2番目の恋で きょんきょん 定年まで日めくりで
43 春日和忘れぬこの日ふと思う 下河原 自 今年も3月11日がやって来ました。この日は震災の日であり、亡き母の誕生日でもあります。
廣瀬 ○ 私は「この日」を「3月11日」と解釈しました。もしそうならば、敢えて具体的な言葉を避けて読者に想像の
余地を残した事には賛成なのですが、個人的にはもう少しだけ「3・11」を示唆する表現などがあっても
良かったのかなと思いました。間違っていたらごめんなさい。でも良句です。
辻 ○Q
五嶋 Q 「忘れぬこの日」とは?
月足 コ 3.11の震災、あるいは3.10の大空襲でしょうか?今年はこんな春らしい日、
でも天災、戦災いずれにしても、忘れない
白鳥 コ 3月11日のことでしょうか
白井 コ そうですね まだ見つかってない人も また大きく人生が変わったひとも
44 花粉舞う空を仰げば甚三紅(じんざもみ) 下河原 自 NHK俳句3月号に様々な赤色の表現が出ていましたのでその中から花粉が舞っているこの時期の
イメージに合っているかなと思い「甚三紅」を使って見ました。
手塚 ○ 甚三紅という色合いを調べました。博識ですね。
木原 Q 空が甚三紅とは?夕焼け?
ショルツ コ こんな呼び方もあるんですね。梅に関する学習2つ目。
町田 コ 甚三紅って色なんですね。漢字からでも奥深そうな色です。
白鳥 コ この色はやばいよ
片岡 コ 黄砂と言いますが、私が中国で見た空の色はまさに「甚三紅」でした。
目も開けられない風の中、不気味な赤の中で、日も月のようでした。
白井 コ この色はググると 紅でなく 安いずおうで染めたとなってます これから咲きますよこの花
45 鼻先をかすめ揺るるや紅しだれ 廣瀬 自 今回の梅林吟行。句会をおこなった所と少し離れた場所に紅枝垂れがあり、
香りも風で漂ってきて…その「色彩」「香り」「距離感」を伝えたくて詠みました。
中七「かすめ揺るるや」に至るまでかなり推敲を繰り返しました。
五嶋 ○ 暖かい春の風を感じます。
木原 ○ 紅しだれ、良い季語ですね。鼻先をかすめ揺れる感じも素敵です。
大治 ○ 枝垂れ梅もなかなか良いですよね枝が太いのでこの表現はぴったりな気がします
白井 ○ しだれ梅から 香が上へあがるような句 いいね
手塚 コ 紅枝垂れは早咲きの桜でしょうか。
白鳥 コ 梅でしょうかね。しだれ梅はいい香りがしました。
片岡 コ 気品を感じる。桜にも種ごとに様々な風情がありますね。
46 ほころびの連なりをゆく朧酔い 廣瀬 自 吟行で詠んだ「ほころびの連なり満ちる梅林座」のリベンジ句。「ほころびの連なり」は
視覚的な花の連なりだけではなく、ほろ酔いで心が解けてゆく様子も表した言葉で…
さらには春独特の陶酔感を伝えたくて「朧酔い」という言葉を発想してみました(笑)
下河原 ○ 「朧酔い」気持ちよさそうですね。
片岡 ○ ほころびかけた枝々を縫ってゆく酔い心地。ああ、佳きかな。
白井 ○ まだ咲いてない?が もう花見酒 いいね
ショルツ Q 「ほころびの連なり」がわかりませんが、「朧酔い」はよい風情。
町田 コ 酔っぱらいの記憶をたどると、こんな高尚な感じになるのでしょうか
白鳥 コ 花の「ほころび」?
47 木の芽晴れ戦禍の空へ続きけり 廣瀬 自 ちょうど一年前に「木の芽晴れ離宮の上の航空路」という句を赤坂離宮の空を見上げて詠みました。
様々なグローバルな交流に思いを馳せたのです。しかし今年は「この空をずーっと辿って行くと
戦禍の空に繋がっているのだ!」と思ってしまい、我々日本人もこの戦禍を他人事として捉えるのではなく、
この現実から決して目を背けてはいけないと感じました。
木原 ○ こんな長閑な空もあの戦禍の空と一緒かと思うと虚しさが込み上げる。
月足 ○ 春の訪れを表すあたかかな季語、やわらかな空。その空をたどると戦禍が続く地、
あらたに戦禍に見舞われる地が同じ時間の中にあるのですね。
辻 ○ 戦争やめて!
町田 コ 芽吹きの穏やかな季節をこのまま届けたいですね。
白鳥 コ 空は繋がっている。これだけ自然災害が続いて地球が危ないのに、
よくわざわざ壊したり殺したりするよね。愚かな人類。
大治 コ こんな良い日よりに戦争やめましょう
下河原 コ 世の中、あちらこちらで戦争が起こっていますね。早く平和が訪れることを祈念します。
白井 コ そうですね はやく終われば
48 彼(か)の子にも陽だまり満つる春来たれ 廣瀬 自 世界中がナショナリズム…「自分達さえ良ければ良い」という気運に包まれる中で、我が子だけではなく
「彼(か)の子」の幸せも願う事が本当に大切だと考える様になりました。言葉にすると軽くなってしまうけれど、
彼の国の人たちにも我々同様に春の息吹きを楽しんで欲しいと心から祈っております。
ショルツ ○ だれかに春を届ける願いが切々と伝わります。
三田村 ○ その子にも我々にも春が楽しみですね
町田 ○ 本当にそう思います。
村松 ○ 上の句の続きだと思った 平和な春を待ち望む思いが伝わる
手塚 ○ 戦下の子供たちに幸あることを祈るばかりです。
白鳥 ○ 戦地の子に向けてでしょうか。まったく同感です。
小野 ○ ひとつ上の句と同様、戦地の子を思う句?
下河原 Q 「彼の子にも」の意味を教えて下さい。
月足 コ こちらの彼も戦禍の地でしょうか
白井 コ 戦争は絶えないね
49 雨やさし長閑な午後のまどろみに 片岡 自 西山教室兼題の「長閑(のどか)」と「陽炎(かげろう)」での四句です。
この季節、「好雨時節を知る」をいつも思い浮かべます。
三田村 ○ 気持ちよさそうですね
村松 ○ 雨の日はお昼寝に最適 のんびりと優しい雰囲気の句
月足 ○ ゆっくりと時間が流れているようです
大治 ○ あめをやさしく感じ日々長閑に過ごす 読み手にもその気持ちが伝わって来ます
白井 ○ この句連想 あたたかい雨のふる水曜日
白鳥 コ 太平洋側はずっと雨が降っていなかったから、恵の雨に感じましたね。心穏やかな時間を感じます。
50 大拙の声長閑なり禅の時 片岡 自 鈴木大拙の講演や対談をときどき聴きます。「わしゃ一」が好きです。
小野 ○ 鈴木大拙の名前のように「巧みなものは素朴」を、禅を説く声の中に長閑さとして感じたのでしょうか。
白鳥 Q 「大拙」誰のことだろう?…鈴木大拙?
ショルツ コ ビシッと厳しいのではなく、長閑なのが意外。
町田 コ そうなんですね。鈴木大拙さん「考えるな、思い煩うな、分別を持つな」と。
叱られるのではなく長閑に聞くんですね。出来るかな、やってみます!
月足 コ 鈴木大拙さんの声を聞いてみました。中学の一時期、自己流座禅をしてましたが、今こそ必要と思っています
大治 コ 禅の大家鈴木大拙先生は鎌倉東慶寺に眠っています。この間観音様を拝みに行ってきました
下河原 コ 座禅を組んで静かに瞑想している様ですかね。
白井 コ 座禅かね 寒いのにご苦労様 無になって 無
51 長閑さや篠笛吹けば風にのり 片岡 自 篠笛は意外と大きな音が出ます。
ショルツ ○ 篠笛の音(ね)と共に我が身も一緒に風に乗って~~
五嶋 ○ この句の情景を思い浮かべると、心が落ち着きます。
木原 ○ 篠笛の音が聞こえてきそうです。
町田 ○ 気持ちの良い句です。もしかして、篠笛にも挑戦してるんですか?
手塚 ○ 篠笛の音がのどかさを引き立てます。
大治 ○ 和の心地ですね 篠笛の音色いいなあ
廣瀬 ○ 静寂の中で篠笛の音が風に乗って拡がってゆく…音の拡がりと春が開けてゆく様子が呼応しており、
上五の「長閑さや」の詠嘆の解明文脈となっております。
辻 ○
白鳥 コ これも長閑だなあ。やさしい音色が風にのってどこまでも。
下河原 コ 「篠笛」の音が耳元に響いているようです。
白井 コ 笹笛とは これまた渋いね 風にのりがいいね
52 陽炎の一本径や生(あ)れし日の 片岡 自 これは実景ではありません。こんな幻想が浮かんだんです。
白鳥 ○ 一本径は生まれた子がこれから歩む人生か。「陽炎」(霧や靄でないところが明るく暖かくていいです)
に包まれて行先は見えないけれど、幸あれ。
下河原 ○ 「陽炎の立つ一本径」は人生そのものをイメージします。
廣瀬 ○ まだ小さいお孫さんを想っての句でしょうか?まだこの先に無限の可能性があり、
どんな人生を歩んで行くのであろうか?という作者の期待と不安が「陽炎の一本径」
という言葉に収斂されている気がしました。「君の心へつづく長い一本道は~♪」が聴こえてきました。
白井 ○ 春かげろうの向こうに歩んだ道が それは一本道でここまで来た これからも歩んで
ショルツ Q だれか?あるいはご自分の誕生日の記憶?
木原 Q すみません。句意を教えてください。
町田 Q ちょっと難しいです。句意を教えてください
月足 コ これまでの道のりでしょうか
手塚 コ
53 侘助や早まる朝に香のせ 白井 自 自宅の入り口脇 椿が朝白く よく見たら小さな一重花 白侘助かな 季語春のつもりで作ったですが
ショルツ ○ 日が長くなる=朝も早まるわけですね。豊かな香り高い朝。
五嶋 ○ 冬の季語を使って、春への期待を表現しているのが、すごいです。
三田村 ○ 春の足音が聞こえますね
下河原 ○ 最近は、すっかり朝の日の出も早くなりましたね。
辻 ○ 椿の匂い。感じないのは私だけ?
町田 コ 夜明けが早くなってきた。そんな朝に椿の香り。爽やかですがすがしい句です。
月足 コ 同じツバキ科で、侘助(初めて知りました)、山茶花、椿があり、それぞれに風情がありますね。
白鳥 コ 控え目な侘助、好きです。人のいない早朝ひっそりと香りを放つ。
大治 コ 早まる朝で春がだんだんやって来る感じが伝わってきます
片岡 コ 侘助は身近にもあるの知れませんが、椿と区別がついていません。
小ぶりの花に雄しべがないと知りましたので、今度は気をつけて観てみましょう。
54 早桜長き紅染め春を待つ 白井 自 三浦ですが 河津桜みに もう散り際でも 寒い中 ずーと咲いて 春を待ってました
村松 ○ 染井吉野より早く咲く河津桜とかは花の期間も長いし春の先触れのよう
下河原 ○ 美しい世界感です。
白鳥 コ 「長き紅染め」は花が長持ちするという意味かな
55 古き技移ろう世にも春巡る 白井 自 古い技術がまだ必要とされてるようで 来年度もまだ仕事やります
町田 ○ 必ず春は巡ってくる。古き枝にも移ろう世にも 言い得ているなあと思いました。
大治 ○ 梅の老木でしょうか 老木でも春になればしっかり花を咲かせる、我々もこの老木に見習って
これから花をさかせましょう
白鳥 Q 「古き技」とはなんだろう?
下河原 Q 「古き技」はどんな技なのかな?
木原 コ この古い枝に無常感が漂う。
56 木戸重く見舞い遠のく忘れ雪 白井 自 東京では 雪にはならなかったですが 春で病気の古い友人お見舞いに行きたしですが
三田村 ○
木原 ○ 「忘れ雪」いい季語ですね。遠のいた見舞いとの取り合せも切なくていいです。
月足 ○ 古風な木戸に、見舞いに行きづらいことの割り切れなさが「重く」にかかっている?
「忘れ雪」も忘れてよいのかと問うているような。重く、遠のくの韻も効いています。
手塚 ○ どなたを思っててのことか。深い心根が響きます。
白鳥 ○ 句の作者はきっと見舞われるほうですね。季節外れの雪で今日は誰も来ないだろう、と。
廣瀬 ○ お見舞いに行かなければと思いつつも、忘れ雪が降るほどの天候(寒さ&玄関扉の重さ)に
外出が億劫になっている様子が上手く表現されております。感情と季語が上手く響き合っている良句。
片岡 ○ 渋い味わいのある四句の内、この句は特に老境を諦念でも達観でもない自然に描いてみせて一番好きです。
会えるときに会う、は大切ですね。
小野 ○ お見舞いに行きたかったのに、行かれない相手がいたのでしょうか。木戸重くは雪の重みと心の重み?
ショルツ Q 「重く」「遠のく」「忘れ雪」と厳しめの状況が感じられます。悪天候で足止めされたということか?
57 大雪や二段三段4段無し 辻 自 外堀の道の雪だるまは3段が多い。外国製か
木原 Q すみません。句意を教えてください。
白鳥 Q 二、三、4…?
下河原 Q なぜ4段無しだけ数字にしたの?
白井 コ 今年は日本海側 青森 大雪で 何度も 亡くなる方もいましたね
58 大雪や庭駆け回るクロ想う 辻 自 犬のクロは嬉しそうに、雪の積もった庭駆け回っていたのが目に浮かび、うるっとしました
ショルツ ○ 昔飼っていたワンちゃんの思い出でしょうか? ウチはジョー(あしたのジョーの)でした(T-T)
村松 ○ 飼い犬の思い出かな クロちゃん衒いのないいい名前ですね
月足 ○ 大雪を喜ぶ犬のエピソードは童謡の通りですが、下五でそれは追想と知り、ともに偲びたい思いです
大治 ○ 犬を飼っていた人の気持ちですね 胸に沁みいります
白井 ○ このクロは以前の愛犬? 小生も1度限りでの飼った愛犬は ブラッキーでした
白鳥 コ クロちゃんはワンコだね!
下河原 コ 「クロ」は猫ですかね。
片岡 コ 愛犬の幻、白く雪の積った庭を駆けるクロ、想い出の不思議な蘇やかさ。
59 梅咲や桜に囲まれ寂しげに 辻 自 新宿御苑の梅の木の周りをグルッと桜の木
片岡 ○ 次の句と合わせ詠むと、ご自身を遅咲きにして散りぎわの梅と重ねて詠まれているようです。
切なさが迫まってきます。
白鳥 コ 梅だって美しい!春に先駆けて咲き、桜より長持ち、花もあでやか。
大治 コ 梅には梅の良さがあります
白井 コ そうですか でも花盛りで 以前花見と言えば梅とのこと
60 梅散るや引退の日は直ぐそこに 辻 自 寂しいような、嬉しいような。メールを毎
五嶋 ○ 長年のお勤め、お疲れ様でした。
三田村 ○ 梅よありがとう
木原 ○ 長い間のお勤めお疲れ様でした。これからも梅の散る季節になるとこの気持ちが蘇ってくるかも。
町田 ○ お疲れ様でした。この句の季語+や(上五)が一番効いていると思いました。
手塚 ○ そうですよね。長い間ご苦労様でした。先ずは一区切りです。
白鳥 ○ お疲れさまでした! そして桜は咲き始める。生きているかぎり終わりはありません。
下河原 ○ 梅の散り際と引退の対比が際立ちます。
廣瀬 ○ 今回の全60句の最終句。「引退」の二文字から…梅は桜に「次はお前の番!頼むぞ!」と引継ぎは
したのだろうか?などと想ったり…「同じ~ゼッケーン♪誰か~がつけて~また次のシーズンを
か~け~て~ゆく~♪」のユーミンが聴こえてきたり…蕾だけではなく想像も膨らませる秀句だと感じました。
小野 ○ 梅が散る姿に自分の引退を重ね合わせて見えた何か。それは何だったのでしょう?
ショルツ コ 自由はもうすぐ! でも、名残惜しさもあるのではないでしょうか。
月足 コ 梅は散り、いよいよ三月節目の季節を迎えられたのですね。お疲れさまでした
大治 コ お疲れ様でした、仕事は引退でも人生はこれからです、まだ散るには早い
片岡 コ 引退してからが、私の本当の春です。一緒に楽しみましょう!
白井 コ そうですか いよいよですね