・奉行より  2026年5月のご案内 ・5/17日 句会 9:00~ 「河津BLUEMOON」                                                                                                                                                   
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1 五嶋 藤棚や池でくつろぐ錦鯉
 白鳥 藤棚と錦鯉、瀟洒な日本庭園が浮かびます。
 木原 Q 主役は?
 五嶋 某神社の境内にて。錦鯉がゆったり泳ぐ池を覆う形で、立派な藤棚が一面満開だった春の情景。
 町田 藤棚の藤が咲く下では、錦鯉がウォーミングアップしながら夏を待っている。季節の推移を捉えていて面白いシチュエーションです。
 大治 藤を見る人の喧噪の中悠々と泳ぐ錦鯉が羨ましくなります
 白井 藤棚 我が家もあるけど 世話しないと咲かない その下に池 いいね
 辻 家に鯉がいる?こんなところに住みたいです。

2 五嶋 酢漿草(かたばみ)やひっそりと居る石の陰
 広瀬 カタバミってよく見ると少し派手目な色の花なのに、何故か陰でひっそりと咲くんですよね~酢漿草…フリガナが無かったら読めませんでした笑
 白鳥 こんな雑草(ごめん!)に目が行く作者、素敵です。
 木原 酢漿草って地味でひっそりという感じがしますね。
 五嶋 枯山水を模した、ある日本料理屋の庭で。一見雑草かと思ってしまったが、Google レンズで調べたら、ちゃんと季語になる花でした。
 ショルツ 清楚な美しさを観察しています。
 月足 まさにひっそりが似合う小さな花
 町田 かたばみは難しい漢字なんですね。我が家のかたばみも確かに飛石の傍らによく育っています。
 小野 酢漿草の静かで控えめな佇まい。だけど、そこには雑草特有の凛とした強さや美しさがあります。見過ごしそうな存在を石の陰に見つけ出した作者のそのよろこびや、酢漿草への愛おしさを感じる句ですね。
 手塚 酢漿草の季語が静けさと儚さを感じさせます。
 下河原 かたばみは、「酢漿草」と書くんですね。初めて知りました。
 白井 わかった かたばみ 小さいけど 派手な花で 結構強そうな花 だけど
 片岡 次の句と、どちらも好きで選べません。一句会にいると、花の名前とその漢字をたくさん教えてもらえて嬉しい。

3 五嶋 夏めくや緑深まる大銀杏
 村松 銀杏の木の強い生命力と存在感が表現されている
 広瀬 夏「めく」や緑「深まる」という表現で季節の移ろいを感じ、緑のグラデーションが変化していく様子から秋の黄葉までが想像できました。日本語の繊細さは四季から生まれたものかも知れません。
 白鳥 近所の銀杏の木は大胆に枝打ちされてしまって、今年はあの可愛い小さい葉を見ることができませんでした。
 五嶋 「大銀杏」は、氏神様の境内にもあり、外苑前の並木でもあり、大学のキャンパスにもあり。実は「夏めくや」と「行く春や」のどちらにするかで、結構悩みました。
 下河原 銀杏と言えば秋の紅葉ですが、緑が際立つ今の時期の銀杏も素敵ですね。
 大治 この深い緑があってこそ秋の華やかな黄色が映えますね
 白井 大イチョウの木かね 燃えるような若葉で覆われますね
 片岡 家の前の原っぱの大銀杏が、まさに今これです。

4 五嶋 虹の橋懐かしい酒出会いけり
 白鳥 今では作られていないお酒?「虹の橋」ははかない感じがします。
 五嶋 以前何度か呑んだことがある、東京/神奈川では滅多にお目にかかれない、越後の「巻機(まきはた)」という日本酒が置いてある居酒屋が職場近くにあるのを偶然知って、仕事が終わった夕方に、期待を膨らませて雨の中を歩いて店に向かっていたら、雨が止んで綺麗な虹が見れた、という我ながら”美しい句”が作れたつもりでしたが、これが実は「ありうべき嘘」で、その日は残念!「巻機」は品切れでした。今は店の大将(我々と同い年)が新潟に買付に行くのを待っているところです。
 ショルツ まだ明るい夏の昼下がり、虹を肴に爽やかな冷酒のイメージ。
 久保田 レインボーブリッジの近くで飲んだのかな?
 月足 偶然の喜びが初夏のさわやかな空気とともに伝わります
 町田 懐かしい酒は何でしょう?懐かしい人とのお酒かな
 手塚 虹とお酒の取り合わせがなんとも清々しいですね。
 下河原 雨上がりに虹の出た日に懐かしい酒に出会えたのかな?
 白井 なつかしいといえば 虹の向こうは晴れなのかしら・・ですが まさに古き友と

5 ショルツ 柏餅味噌こしつぶの揃い踏み
 広瀬 千秋楽の三役揃い踏み~
 白鳥 柏餅もバリエーション豊か。
 ショルツ 三色餡のセット売りも見られます。私はこし餡派です。
 月足 どれを頂くか?どれから頂くか?
 下河原 味噌餡とこし餡の柏餅が美味しいそうです。
 大治 孫の初節句 柏餅いただきました
 白井 未素あんの柏餅 ちょっと渋いね 大人の味かね
 辻 どれ買うか迷って数分。2つ買ってしまった

6 ショルツ 鯉幟すり切れ倅(せがれ)大人(ひと)となり
 村松 子供の健やかな成長を託された鯉幟は時を経て擦り切れ、子供は大人になったんですね
 広瀬 毎年毎年どんな希望を託して鯉幟を揚げ続けてこられたのでしょうか?息子でなく「倅」なのも、大人と書いて「ひと」と詠ませるのも素敵です!
 白鳥 子どもの成長とともに鯉のぼりも年を重ね…。それでもまだ飾っているのがすごい。
 木原 すり切れがいいですね。そうして大人になっていったのですね。
 ショルツ 息子が成長し巣立つ頃には、毎年揚げた鯉幟は擦り切れ、その務めを終えていました。
 久保田 子育てお疲れ様でした。まだまだ続くけど、ね。
 月足 息子さんの成長を長く見守ってくれた
 五嶋 時の流れの美しい表現、そして親としての思い。
 町田 鯉のぼりって風にもまれて結構ハードなんですね。息子さんの成長を見守ってくれた鯉のぼりに感謝。
 小野 古びていく鯉のぼりと、息子の確かな成長の対比が面白い。「擦り切れ」からは、親が愛情をかけてきた時間の長さも伝わってきます。
 手塚 今時は鯉幟を上げる家庭はほとんど見なくなりました。
 白井 そうですか でも すぐ孫のこいのぼりもかね
 片岡 今もお庭に泳いでいるのかな。大切な家の歴史を伝える鯉幟ですね。

7 ショルツ 青嵐曽我五郎(そがのごろう)に辰(立つ)之助
 白鳥 前の尾上左近さんですね。曽我兄弟の仇討をやるのか。
 ショルツ 尾上松緑家(掛け声:音羽屋、紀尾井町)の三代目辰之助(20)が、團菊祭(毎五月の歌舞伎公演)で、曽我五郎(そがのごろう)役他で襲名披露しています。「風薫る」など、他の季語もありますが、旋風を巻き起こすイメージで「青嵐」を使ってみました。「舞台に立つ」と「辰」之助をかけました。訳のわからない句に数えられるかもしれませんが、あえて一句。役者衆も憧れた、40歳で早逝した祖父:初代のいなせな面影を漂わせます。語りすぎご容赦くださいw
 下河原 曽我五郎を演じる尾上辰之助のことですか?そういえば一句会でも歌舞伎鑑賞しましたね。
 白井 曽我兄弟の話かね 仇討ち いいね

8 ショルツ 母の日を祝い祝わる幸(さち)想ふ
 広瀬 今現在親子三代がご健在であることの幸せなのか、もしくはお子様が娘さんだとして「母の日」のお祝いが代々引き継がれていく幸せなのか、いずれにしても「母の日」は「幸の日」であることを「祝い祝わる」という言葉で感じました。
 白鳥 我が母と我が子とともに過ごす母の日、「幸」そのもの。
 木原 母の日を祝う気持ち、祝われる気持ち、同時に感じられる幸せ。
 ショルツ 今年も母が存命で、母の日を祝ってくれる子供達もいる幸せをそのまま。「幸」はめぐり合わせ・運の良さで「福」は神仏から授かる恵み・豊かさ・繁栄の意とのこと。幸運の意味で「幸」を使いました。
 月足 おふたりともお元気が何よりです
 五嶋 お母様の健康長寿と、お嬢様の健やかな成長を。
 町田 今も母を祝えることに感謝ですね。私も子供たちから時々プレゼントをもらいます。
 手塚 お幸せなご家庭の様子が微笑ましい限りです。
 下河原 母の日に年老いたおかあさんをお子さんやお孫さんでお祝い出来るのは幸せですね。
 大治 長命のお母さまのお祝いの気持ちが伝わってきます
 白井 母になり 祝わえる 祝い 母の祝い 重なりかね お幸せ
 片岡 母を祝い、母として祝われる。母という幸が伝わる句です。

9 村松 海へ行く車窓の樹々や風光る
 村松 久しぶりの海に向かうわくわく感を句にしました
 広瀬 海へ近づくにつれての車窓の風景や空気感の移ろいが良く表現されております!
 白鳥 「海へ行く」「車窓」「風光る」すべてが眩しく爽やか。
 木原 未来の明るさが感じられるいい句ですね。
 ショルツ 初夏の湘南電車を思わせます。いいですね。
 久保田 爽やかな季節らしい句ですね。
 月足 爽やかな車窓が目に浮かびます。かつてのように、窓が開けばなおよい。上五は、「海行きの」ではいかがでしょうか。
 下河原 Q 伊豆に向かう電車、それとも房総に向かう電車、どこの海に向かっている電車の中なのかな?
 大治 ドライブ日和 気持ち良さが伝わってきます。
 白井 なんか 内房線の岩井当たりの景色が

10 村松 拝む子を見守る地蔵夏の露
 村松 道端のお地蔵さまに手を合わせる子供の姿を見て作った句 実際は朝ではないけれど神仏には朝の空気が似合う気がして夏の露としました
 白鳥 草深い所にあるお地蔵さん。「夏の露」がものすごく効いています。
 ショルツ 初夏の爽やかな一瞬を表す季語に、小さな手を合わせる幼子(おさなご)、目を細めるお地蔵さんの温かい表情を描写する情景が慈しみをもって描かれています。
 町田 「夏の露」という季語がとても効いています。 お地蔵様に血が通っているような温もりが感じられる季語だからかな
 下河原 お地蔵さんを拝んでいる小さいお子さんが目に浮かびます。
 大治 お地蔵様が見守るシチュエーションがいいですね
 白井 お地蔵様 ずーとそこで見守っていて
 辻 歩いていると地蔵様ありますが都会では立ち止まって拝む人いませんね。
 片岡 お地蔵さまの周囲の草むらがしっとりと濡れ、しゃがんで掌を合わせる子の髪が朝日に光っている。

11 村松 かたばみやお陽さまの色地に零る
 村松 かたばみの花の黄色があざやかで陽の光が地面にこぼれているように咲いていると感じました 「お陽さまの色」はもう少し何とかなった表現にしたかったのですが「陽の色をして」の方がいいかなとかいろいろ考えたのですが上手くできなかった
 広瀬 かたばみの黄色い花を「お陽さまの色」と詠んだのが素晴らしいだけではなく、「地に零る」とまるで太陽光が地面に降り注いでいるかの様な動き(=輝き)までも感じられる素敵な句です。
 白鳥 かたばみの木漏れ日でしょうか。繊細な視線。
 木原 かたばみの色はお陽さまの色なんですね。
 月足 なるほど!地に零るが良いですね。
 五嶋 同じ酢漿草/かたばみの季語でも、この句とID14の句とは、トーンがずいぶん違いますよね。ちなみに、この句のかたばみはきっと黄色でしょう。14番のは、ムラサキカタバミ、です。
 町田 かたばみは私の敵の雑草ですが、確かに地面を這って生育しているので、黄色い花が地にこぼれているようです。お陽さまの色もいいですね。
 手塚 あの小さな黄色花はお日様から零れた色なのですね。納得。
 下河原 かたばみの黄色が太陽の橙色に染まっているのでしょうか。
 白井 かたばみっていうんだ ピンク 白で咲く花 低いけどお日様の反射で色になった いいね
 片岡 酢漿の再登場、こちらの句では、小さな黄色い五弁の花が、日の光を地上にばらまいたよう。

12 村松 長靴で散歩の幼五月晴れ
 村松 もうすぐ2歳 晴れでも雨でもお気にいりの長靴を履いてお出かけ たぶん自分一人で履けるから好きなんだと思う
 広瀬 ○Qコ 「幼=おさなorいとけ」で良いでしょうか?雨の日に履くカラフルな長靴が嬉しくて、晴れの日にも関わらずご機嫌で歩き回っているお孫さんの様子が目に浮かびました。
 白鳥 子どもが履きたがっていたのかな。子どもの長靴姿って可愛い。
 ショルツ Qコ 幼は幼児? 幼児さんの長靴スタイルほどかわいいものはありません。晴れだって長靴だい!
 月足 雨が上がって良かった!中七は、幼子散歩では、いかがでしょうか。
 五嶋 ○コ 長靴と五月晴れの対比が新鮮です。
 小野 ○コ 五月晴れなのに「長靴」で表に出たい幼子。そこに微笑ましさが表れています。そこを切り取った作者の観察眼が素晴らしいですね。
 白井 長靴でお出かけしたいお年ごろかね でも我々はUVが気になるお年ごろ

13 白鳥 傾国もうつろふ明日や白牡丹
 白鳥 この世のものと思えないような白牡丹も遠からず散るように、絶世の美女も老いてゆく。カトリーヌ・ドヌーブの昔の映画を観て。
 木原 Q 絶世の美女も時代によってその見え方が違うという意味でしょうか。
 ショルツ 容色衰えやすし。牡丹は本当に儚い。
 月足 傾国の美しさを連想させる白牡丹でしょうか
 町田 「白牡丹」のイメージは無垢でゴージャス!でも、雨が降ると白い花はすぐに茶色くなってしまう。はかなき明日か
 下河原 Q 傾国とはどんな情景なんでしょうか? 今の日本のようにも思うのですが・・・
 白井 傾国とは 国もいあやしくする美人かね あってみたい そういうことじゃないよね
 辻 仲良く、つつましく、のんびりと行きたい

14 白鳥 牡丹苑帰る途(みち)にも野辺の花
 広瀬 その花の大きさ華やかさ圧倒的な存在感から「花の王様」と言われている「牡丹」…様々な牡丹を観賞した帰り道に出会った名もない道端の野草花…花を通じて多様性の素晴らしさを説かれた気がしました。SMAPの歌が聴こえてきましたよ~♪
 白鳥 豪華であでやかな牡丹に負けず、小さな雑草の花々もがんばって咲いています。牡丹見すぎてお腹いっぱいの帰り道。
 月足 丹精込めて作られた美と自然体の美
 五嶋 初夏の花盛り。
 下河原 牡丹園の牡丹と野辺の道にさく野花の対比が面白いです。
 白井 そうですね まさに牡丹もいいが 道端の小さな花も
 片岡 傾国の美女にたとえうる苑の牡丹も好し、そして野辺に咲く小さな花もまた美しい。

15 白鳥 雪渓は画用紙の白ひとり旅
 村松 雪渓は画用紙の地の色を活かして一人旅のスケッチを描くのでしょうか
 広瀬 雪渓の雄大さを前にした時に、これからの自分の人生に思いを馳せたのでしょうか?決して本当の一人旅ではない様な…だってそうだとしたら危険すぎる(;\\\'∀\\\')
 白鳥 宮城への帰省のついでに日本海を回って越後山脈を抜けて帰ってきました。行きの新幹線は一人だった。
 木原 雪渓を画用紙の白とみた作者。何か辛い事がありひとり旅に出たが、この雪渓を見てまた新しい人生をやり直せばいい、と考えたに違いありません。
 ショルツ 白も何色あることか? 家の壁色を選ぶのに往生しました。この白は画用紙色と、よく思いつきますね。
 久保田 雪渓に好きな絵を描きたい、と想像が膨らみました。
 町田 詩想あり。真っ白な画用紙だから何でも自由に描ける。一人旅なのでより自由。
 五嶋 白い雪渓、見たいです。
 手塚 ひとり旅とのコントラスト良いですね。無常観が漂います。
 下河原 白馬岳の大雪渓を一人で登っている姿を想像しましたが、まだこの時期は雪が多くて登山は大変なのでは?
 白井 また一人ですか? 北アルプスかね 車窓かね
 大治 雪渓の白からは山の旅の華やかな感じが受け取れましたがその後のひとり旅に作者の少し寂しい気持ちが滲んでいるような気がしました

16 白鳥 雪渓を避けて日暮れの紫紺落つ
 広瀬 夕陽を反射して眩しく光る雪渓と夜の帳(=紫紺)とのせめぎ合いが上手く表現されていると感じました。最終的には雪渓の光も輝きを失って真っ暗闇になってしまったのでしょうが、、、
 白鳥 夕暮れ時の薄闇の中で雪渓はいつまでも真っ白。
 ショルツ 街中では見られない夕暮れのいろ描写
 小野 日が射していた時間は雪渓が主役。日暮の後は、紫紺の暗がりがむしろ主役。紫根の暗がりは、雪渓を避けるかのように(雪渓に一目置くかのように)、林や森の上にできる。自然の営みの中にある役割分担の不思議を詠んだ句なのかなぁ。
 白井 山の夕暮れが目に浮かびます まだ寒いけど 今日はテント?
 片岡 「雪渓を避けて」とは、暮れてゆく紫紺の光のなかで、雪の白さが浮かびあがる景でしょうか。

17 広瀬 鶯や初プレゼンの一言目(ひとことめ)
 白鳥 新人でしょうか。鶯にたとえたのがうまい。だんだん上達するでしょう。
 木原 プレゼンは最初の掴みが大事です。一言目で鶯の声のように聴衆の心を掴め!
 月足 鶯も最初は緊張してる。そのうちに綺麗に泣きます。人も同じ。新人、あるいは新人だったかつての自分。
 町田 メゾピアノからですね(笑)。初々しくて可愛い感じが出ています。
 五嶋 初プレゼンの気合いが伝わってきます。
 広瀬 その姿をなかなか見つけられない鶯ですが、もし見つけたら皆が固唾をのんで鳴くのを期待して待つことでしょう。同様に新入社員のプレゼンは皆がその第一声に注目し、本人だけでなく周りの緊張も高まります。
 小野 いやー 初プレゼンのあの緊張感をうまく表現してますねぇー! 鶯の中にも、鳴き方が辿々しいのがいるから、そこに重ねたのでしょうか。素晴らしい表現力です。
 手塚 初鳴きの鶯のようで初々しいプレゼン緊張感が漂います。
 下河原 仕事で初めてプレゼンした時の様子ですか?
 大治 みんな最初はこうなんです そんな気持ちが伝わってきます
 白井 最初はぎこちない なお鶯はメスへの鳴き声とのこと 初めてのコくルはいういういしくかね
 辻 ○Q 鶯に初鳴きとプレゼンの一言めをかけている?昔は緊張しましたが、慣れてぶっつけ本番。出待ちで言いたいことをiPhoneでメモする次第
 片岡 先月も詠まれていたホホホヨという鳴き声ですね。

18 広瀬 初陣へ楽しめと添ふスイートピー
 白鳥 Q この「初陣」は何だろう?
 木原 初プレゼンは緊張するな、と言っても無理。せめて楽しんで来いと言えるくらいか。でもきっと楽しめない。いや大丈夫だ。
 ショルツ Q 何の初陣かな?
 久保田 新しいことが始まる季節。社会人も学生も、ですね。
 町田 そう、スイートピーは明るく揺れて圧迫しない応援。
 広瀬 スイートピーの花言葉は「門出」。初陣や初舞台へ送り出すのにピッタリです。蝶が羽ばたく様なその花の形状は「楽しみなさい」と祝福しているかの様に感じます。「頑張れ」より良いよね~
 白井 花言葉 門出とあり あらたな旅立ちで贈ることばかね
 片岡 Q 初陣?

19 広瀬 過ぎし日の二人チャペルの新樹光
 村松 明るく清々しい若葉の頃に結婚したのは美しい思い出になり今は穏やかに過ごすご夫婦なんですね
 白鳥 神の前で愛を誓ったあの日。二人の気持ちは今も変わらず…?
 木原 明るい二人の未来、あの時を忘れてはいけない。
 ショルツ この時期にご結婚でしたか? 爽やかな日だったことでしょう。
 月足 新樹の若々しい緑が、かつての若き二人に呼応します。
 町田 眩しすぎ!
 広瀬 私にも若い時がありました。教会で結婚式を挙げるために何度か瀬田の丘にある教会の神父さんの所に二人で通った時の思い出。まだ二人とも「新樹」で…光り輝く未来が待っていたはずなのに…
 手塚 お二人のこれまでの歳月に乾杯ですね。
 下河原 結婚当時を思い出しての一句ですか?美しい響きを感じます。
 白井 うーん 失礼を 昔の話でしょうか? でも いまが大切です 
 片岡 チャペルで結婚式を挙げらたのかな。「新樹光」の綠が花嫁の白いドレスに映えて美しい。

20 広瀬 花過ぎの返信おそかりし決意
 白鳥 その返事をもっと早く聞いていたら…どうなっていたのか?
 木原 決断した時、すでに花は散っていた。なぜあの時返信しなかったか。ほろ苦い後悔。
 ショルツ Q この決意が上の句につながったのでしょうか?
 月足 ジャストを逃したアクションに悔いがの残る感じでしょうか。花過ぎという印象深い季語を知りました。
 町田 何の決意をしなければならなかったのか?蕾の頃からわかっていたなら、花過ぎは遅すぎる・・・
 広瀬 「花」と「決意」のタイミングのズレを掛けた破調句です。句意としては「私の決断が遅かったために、桜の花が散る頃に期待とは違う返信が届いた」というepisodeですが、視点を違えて読むとタイミング悪く返信したのは「自分」だとも解釈できます。桜が蕾の頃から散るまでずっと悩んでいた…みたいな。俳句って面白い。
 小野 意味深すぎてあれこれ想像してしまいましたが、作句の背景を知りたいです。
 下河原 Q 「おそかりし決意」とはどんな決意なんでしょうか?
 白井 これも失礼 昔の返事かね 後悔が ずーと

21 麗かや鳥の共演那須の里
 村松 気持ちいい自然の中で聞く鳥の声いいなぁ 何の鳥が鳴いているのかわかると更に素敵ですが残念ながら私には聞きわけることができない
 白鳥 林の中をいろんな鳥が鳴きかわしているのでしょう。いいなあ、高原の初夏。
 木原 自然に囲まれた生活でしょうか。羨ましいです。
 ショルツ 那須高原の情景が旅情を誘います。
 町田 鳥の共演は生田緑地に近い我が家でも聴くことが出来ます。「麗かや」、その通りです。
 五嶋 「鳥の共演」の表現が効果的。
 下河原 那須の別荘ですね。
 大治 今の季節の山の中ですね 鳥の声は心に沁みます
 白井 この時期の森 にぎやかだよね
 辻 気持ち良い朝の散歩。
 片岡 那須の森に響くさまざまな鳥たちの声が楽しいです。

22 炊き出しや代々木公園春暑し
 白鳥 こっちはにぎやかでも、考えさせられる光景。
 ショルツ 気温上昇は急にやってきます。炊き出しを受ける人たちには厳しい季節到来。
 月足 春暑しの気候が年々増える?都心に限らず、住みづらさが広がっている一方、手を差し伸べる人たちも
 広瀬 那須に代々木公園…ひょっとして作者はあの孤高のランナー?
 手塚 春暑しというのも最近の風物詩になったようです。
 大治 ご苦労様と一言告げたい句です
 白井 そうですか もう夏だね お肌注意
 辻 土曜の朝の炊き出しに集まる人増えて来た?

23 春予算回送タクシー長い列
 白鳥 これはタクシーが長い列をつくってお客を待っているのですね。
 ショルツ Q 社会経験不足で、この論理がわかりません。
 月足 霞が関に向かうため、その近所では捕まえられない?
 広瀬 一瞬、五嶋さんの句かと思いましたが笑、予算成立が年度を跨いだ際の霞が関のバタバタを上手く詠まれていますね。日本は優秀な民間企業人と働き者の官僚と、そして〇〇な政治家が国を動かしている。トランプよりは、マシかぁ~
 小野 時節柄の句で、あるあるな感じがすごくしっくり来ました。期末で予算を使い切ろうとみんなタクシーを使いたいんだな、だから回送タクシーばかりで、タクシー乗り場には長い列が出来てるな…ということだと思います。しっくり来たのですが、敢えていうなら、体言止めによる三段切れで良かったのか、とは思います。
 下河原 Q 4月は、予算が新規にるのに何故空のタクシーが並んでいるの?
 白井 永田町界隈ですか? 公務員さんも大変で
 辻 国会付近を夕方通ると予算審議帰りの役人を待っているのかタクシーが行列
 片岡 国会議事堂の前に、長蛇のタクシーの列。年度内の予算の審議が四月にずれ込み、いつ帰れるか分からない議員たちを待つタクシーたちですね。

24 梅のみや氷砂糖と焼酎と
 白鳥 梅酒、我が家では作りすぎて在庫が余り気味。
 木原 今年も梅酒を作りましょう。
 久保田 ○コ 美味しい梅酒が出来上がりそう。
 手塚 美味しい梅酒ができることでしょう。
 下河原 氷砂糖と焼酎で自作の梅酒ですか?
 白井 そう 梅酒にむけ
 辻 今年は梅の実沢山ありました。去年はスーパーで梅の実買った

25 町田 母なるや薫風孕みて大欅
 広瀬 「大欅が薫風を産んでいる」という発想が素晴らしいと思いました。大欅の下では雨風が凌げるので「子を守る母」という発想はあると思うのですが「産む」とは…凄いです!
 白鳥 母のような包容力を感じさせる大欅。若葉が出そろい、扇状に枝が広がった様は見事でしょうね。
 ショルツ 杜あるいは境内の母:大欅の風格を感じます。
 町田 さわさわと風を孕むと樹が一回りも大きくなり、息遣いさえ感じられる。包容力を感じて!最初は「誰待つや」にしていたのですが、どちらもありきたりかな・・・
 小野 なんか、母性を感じる。
 下河原 「孕みて」はらみてと詠むんですね。難しいです。娘さんが妊娠されたんですかね。おめでとうございます。
 大治 母 孕み 大欅 の三つの言葉が共鳴しあっていいですね
 白井 そうだよね なんでも包み込んでしまいそうな 大樹
 片岡 大欅が五月の風を受けて立つ姿を、「母」と見立たてた所が、「母の日」もある五月らしい。母はどっしりとして立つ。

26 町田 カーディガン脱ぎて纏うよ初夏の風
 村松 羽織ものを脱いで風を感じる 爽やかな句
 広瀬 カーディガンを脱いでも、初夏の暖かな風が貴女の身体も心も包んでくれるのですね~きっと!
 白鳥 カーディガン、腰に巻いている?肩にかけている?どちらも「初夏の風」に似合います。
 ショルツ 脱ぐと纏うの絶妙に組み合わせ。しかも纏うのは風~~。「爽やか」と言わず爽やかさが十二分に伝わります。
 町田 5月の風大好き!肌で感じたい!
 月足 寒かったり暑かったりで、特に上着が悩みどころでした。冬着を脱ぎ、初夏を纏う二季の時代。!
 小野 ワンシーンをさらっと詠んでいる一句で、この軽やかさがスゴい! 「初夏の風を纏う」という表現は、本当に何気ない言葉づかいで、これだけだと既視感があるんだけど、「カーディガン脱ぎて纏うよ」になった途端に、世界ができたね。
 手塚 初夏の風がほんとうに気持ち良い季節です。
 久保田 風を纏う、いいですね。
 大治 上着を脱ぎ捨てることにより心と身体両方解放された気持ちにさせてくれる句です
 白井 そうだね 春と思えばすぐ夏 着る服が??

27 町田 向かい風糧に雄々しや五月鯉
 村松 風を受けて力強く泳ぐ鯉幟 こうでなくっちゃ
 広瀬 向かい風の中で~嘆いてるよりも~♪ 上手くいく事を想像すれば いつの日か変わる時がくる~♬  大好きな歌詞。
 白鳥 向かい風をはらんで空を泳いでいるのを「糧に」。口から栄養を摂っているようなイメージが「雄々しい」です。
 木原 風が吹いてこその鯉のぼりですね。
 町田 幼稚園は毎年大きな鯉のぼりを泳がせます。子供達の心に何が残るのか
 五嶋 いい季節、ですよね。
 下河原 逆風に泳ぐこいのぼりですかね。
 白井 そう こいのぼりは常に風に向かって つよければピート背伸ばし でも一般家庭はもうみならえない
 片岡 「鯉のぼり」と素直に表れした方が、風を受ける「雄々しさ」が出たかも。

28 町田 四月の樽酒岩石揚げ四つ
 広瀬 創業百年超の湯島のシンスケ、美味しかったですね。
 白鳥 「岩石揚げ」、お酒の肴になるんですね!
 木原 ○コ いいですね。酒に合いそうです。四つという微妙な具体数もいいです。
 町田 「四月」が季語だと心に留めたことはなかったのですが、NHK俳句の小川軽舟さんが「新しい暮らしのスタートの月という清新な印象は、桜の開花とともに私たちの心を浮き立たせます」と言っていたので私も使ってみたくなりました。お店の名物を並べただけですが、四月と四つで何がつたわるかな(笑)
 五嶋 岩石揚げ、美味しいです。四月は敢えて「よんがつ」と読むのですね。
 月足 ○コ 岩石揚げのネタは何でしょう?さらにお酒が美味しくなりますね
 手塚 Qコ 樽酒と岩石、揚げとは??
 下河原 「岩石揚げ」は、料理なんですね。
 大治 岩石揚げいいね つまみに最高 何処の居酒屋で食べたか忘れてしまいました
 白井 石揚って なんだろう とにかくたる酒で乾杯

29 大治 ひっそりと竹藪の下(もと)シャガの花
 村松 日陰でも咲くシャガの木の控えめな美しさ
 白鳥 シャガって雑草の扱いだけど、アヤメのようでとてもきれい。たしかに控え目な感じです。
 木原 静かな初夏の景が浮かびます。季語はよっぽどの意味がある場合を除きカタカナは避けた方が良いです。(チューリップの様に歳時記にカタカナで掲載されているものはもちろんカタカナで書きます)
 町田 そう、シャガの花は地味にひっそり咲いています。でもこの句の通り、ちょっと覗いているところが可憐。
 五嶋 水辺の菖蒲カキツバタ、とは違った、この季節の表現が素晴らしいです。ちなみに、シャガの学術名が「アイリス・ジャポニカ」というのを知りました。
 月足 シャガはひっそりが似合いますね
 手塚 あの優雅な花がシャガという名だったとはじめて知りました。
 大治 花を見に鎌倉にある英勝寺に行った時の四句。竹藪の下群生したシャガは花盛りでした
 白井 そう でも早いね 雨が似合う花と思っているが
 片岡 高い竹たちにさえぎられて影の多い土地に、シャガの白い花が「ひっそりと」そして可憐です。

30 大治 風そよぎ白藤纏う乙女らが
 広瀬 爽やかな空気感に満ちた一瞬を切り取った絵画的な句だと感じました。「白藤纏う」という表現が乙女達の嬌声までが想像されて良いです。
 白鳥 藤娘でしょうか。
 町田 乙女らへの幻覚か・・
 下河原 Q 「白藤纏う」はどんな意味なんでしょうか?又、乙女は誰なんでしょう?
 久保田 爽やかで初々しい光景ですね。
 大治 英勝寺の白藤は見事でした。その藤の下で花をみているのは殆どお年を召したご婦人達でした
 白井 いいね 白い藤をまとったようね少女 絵になる

31 大治 蒲公英やはかなき露の情けかな
 広瀬 地に根を張るタンポポと、その存在がすぐに消えてしまう露との対比が素晴らしいです。詩がありますね~
 白鳥 蒲公英に宿る露。「情け」とは?
 木原 健気に咲く花菖蒲の感じが出ています。「や」「かな」切れ字が二つ入ってしまいました。たった一七文字の俳句に切れ字が二つ入ってしまうと感動の焦点がぶれてしまうので避けた方が良いです。
 ショルツ 露の情けの描写がすてき。
 町田 Q 「蒲公英」は生命力があって元気明るい、というのが私のイメージです。はかなき露の情けとのかけ合わせの心を教えて下さい。
 下河原 西洋タンポポは、繁殖力が旺盛ではかなくないのでここのタンポポは日本タンポポかな?
 大治 路傍に咲くたんぽぽは華やかさはありませんがそのけなげな美しさに情けを感じました
 白井 うーん はっきり言って つゆはなに

32 大治 湘南の海の恵みの生しらす
 広瀬 白メシに生しらす…美味しいよね~ 江の島でお土産に買ったのか?
 白鳥 「湘南」と聞くと神奈川県民はわくわくしますね!そして生しらす丼を食べる。
 木原 湘南の生しらすいいなあ、そして釜揚げしらすもたまらない。
 ショルツ 毎年欠かしたくない旬の恵み。
 町田 食べたいです
 月足 生しらすは鮮度が命、現地に行かねば!
 小野 上の句も魅力的ではありましたが、この句の美味しそうなことに軍配を上げました。勝手ながら、白いごはんの上に乗せた生しらすが浮かんできました。
 下河原 生しらす美味しいです。
 大治 今年はしらすが不漁らしいのですが、湘南沖の朝獲れ生しらすで日本酒を飲みました
 白井 そうだね 江の島にあったが
 片岡 前回の吟行で食べたのかな。崖の席で海を見ながら食べると、格別ですね。

33 小野 赤門や マントの漢(かん)の 行く春と
 広瀬 「赤門のマントの漢」とは、角帽にマントを纏った硬派の東大生?きっと素敵な御父上だったのでしょう!「行く春と」という言葉で、3/4世紀に渡る時を経て同じ場所で御父上に思いを馳せている作者の心情が伝わってきて「下五の季語が良く効いている」と感じました。
 白鳥 Q 「マントの漢」は帝国大学時代の学生でしょうか?「行く春と」のあとは何がくるんだろう?
 ショルツ Q マントの漢は? 学がなくてわかりません。
 町田 赤門は何度行く春を見守ってきたのか、…その昔マントに下駄の漢もいたんだろうね。
 小野 先日、五嶋くんが私の社長退任慰労で東大散策の会(昨年行かれなかった)を開いてくれました。美和子ちゃんと廣瀬くんも付き合ってくれて。この句は、父の若かりし日を想像して作った句です。父が初めて門をくぐった日。過ぎていく父の青春。それを後追いさせてもらった体験だったので、「行く春と」で「と」としました。漢の読みは、あえて「かん」としました。
 下河原 東大生ですかね。
 白井 東大生の生末を読んだ?でもないね 
 片岡 赤門復活! 旧制高校のバンカラさんが似合います。

34 小野 朝雲雀富士に聴かせるビブラート
 村松 富士山を背に高く飛び鳴く雲雀 目にも耳にも心地よい
 広瀬 富士平原ゴルフクラブ…行きたかった~
 白鳥 ヒバリの声、大きく聞くとビブラートかも!
 木原 確かに雲雀の鳴き声、ビブラートかかっているかも。
 ショルツ 清らかな鳴き声が響き渡る大らかな句。富士山を擬人化していますが、それを読み手も自然に解する感覚を持っていることに気づきます。何かうれしい。
 月足 高らかな響きはきっと富士に届く
 五嶋 雄大な情景が浮かぶ句。
 小野 ゴルフ場ではたくさんの鳥たちのさえずりが聞こえてきます。鶯が多いけれど、雲雀らしき声も。輝く富士がうれしくて、はしゃいで鳴いているように感じました。
 久保田 富士山が見える場所まで来ているのかな。爽やかそうな感じが伝わります。
 大治 雲雀が鳴きながら舞い上がる姿が目に浮かぶ その背景は富士山
 白井 この時期 朝の鳥たちのビブラートと富士の嶺 いいね

35 小野 春の海とんびのたりと弧の演舞
 広瀬 江の島吟行…行きたかった~
 白鳥 とんびの滑空、見ごたえあります。
 ショルツ 長閑で温かい海の情景。
 町田 直線で飛ぶのではなく、ゆっくりとまあるく、これぞ春の海です。
 月足 海岸沿いは獲物も多いのか、とんびがよく旋回しています。
 五嶋 「のたり」がいいです。
 小野 「春の海ひねもすのたりのたりかな」のオマージュ?的につくってみました。空と海の大空間は、まるで鳶の舞台に見えました。鳶は冬の季語だそうですが、ケンカはしていないと思うのですが、どうでしょう?
 手塚 とんびの描写が秀逸です。のたりが効いています。る。
 下河原 江ノ島海岸にもいっぱいとんびがいましたね。
 白井 なにか のんびりの中 ピーとの声がきこえるような
 片岡 あんな風に飛べたらどんなに気持ちいいだろう。

36 小野 記念誌を胸に家路の朧かな
 広瀬 Q 自分が手がけたクライアントの創業記念誌なのか?それともご自身の記念誌を部下達が作り贈られたのか?いずれにしてもお疲れ様でした!
 白鳥 Q 何かの記念パーティの帰りでしょうか。何の「記念誌」なのかな?
 木原 何の記念誌だろう。きっと作者にはとっておきの記念誌に違いない。
 小野 先日、会社のみんなが社長退任慰労会を開いてくれたのですが、その際にサプライズで記念誌を贈られました。私のためにわざわざ作ってくれた冊子でした。その晩、月は見えなかったのですが、あたたかい気分とほろ酔い加減&乱視?が重なり合って、街のあかりがぼんやりと。静かで温かい余韻を感じました。
 手塚 どんな記念誌なんだろうか。よっぽど思いで深いものなのでしょう。
 下河原 Q 何の記念誌ですか?
 白井 朧の空 帰り道 大事な冊子を胸にかね いいね

37 月足 開けない窓吾と猫と二重虹
 村松 窓を開けないのは猫が逃げないように? 猫と一緒に虹を見る幸せなひととき
 町田 開けない窓。こちら側には吾と猫、外側には二重虹。開けないけど、気持ちは一つ。
 広瀬 春の嵐の中…猫ちゃんと引き籠もり? 窓を開けて見て!もうとっくに嵐は去って空にはダブルレインボーが出ているよ!
 白鳥 窓のコマーシャルになりそうな素敵な絵です。「開けない」のはなぜ?はめ殺しの窓かな。
 月足 4/27の二重虹(虹の傍題、夏の季語)を見て。外に出せない猫と窓越しに見た。実際は、自分一人で外に出て眺めました。
 小野 鑑賞できたんかい?と言われたら、そうとも言えないのですが、この謎解きも含めて、惹かれる句。「二重虹」は願いが叶う幸運のサインということ? しかも「開けない窓」。窓の内側で生きていると感じながら、外側への憧憬が強いのかしら?かしら?
 手塚 二重虹が鮮明な印象を与えます。開けない窓も良いです。素晴らしい取り合わせですね。
 下河原 なんか文学的な表現ですね。「吾輩は猫である」をイメージしました。
 大治 猫もびっくりの素晴らしい虹でしたね
 白井 いいね 猫 お孫 二重も虹 いいね

38 月足 ヒット前通ったライブ鳥曇
 広瀬 なんとなく上五中七と鳥曇があまり関連してない気はするのですが「これが俳句」なんですよね?型何番ですか?
 白鳥 推しがブレイクする前から応援していたんだよね。今では手が届かない人になってしまった。季語の使い方がすごく上手です。
 木原 このアーチストは私が育てたのに・・・。鳥曇との取り合せが良いと思いました。
 ショルツ 新しい季語を学びました。今では高らかに歌声を響かせている推しもヒット前は鳥曇だったというわけでしょうか。
 月足 中学のころ、かぐや姫やチューリップが大ヒットする前にライブやLP買い、応援していたことを思い出して。
 久保田 売れる前から応援していて、売れたら嬉しいけれど少しさみしい、かな。あるあるを鳥曇という季語が上手く表現していると思います。
 白井 昔のことでしょか? 春に通ったライブ 私的ですがNHKホールへ ヒット語だけど
 片岡 育てる感覚なんだろうな。そして、今や立派なスターとして輝く。

39 月足 ポロの傘春雨ののち春嵐
 町田 壊れなければ良かったけど
 広瀬 春雨も春嵐の季語なのでしょうが、きっと春嵐が主季語ですよね?だって「ボロの傘」ですから~四句ともオリジナリティのある句で凄いです!
 白鳥 傘がどうなったか、想像してしまいました。残念!
 月足 実際はそれほど高い傘ではありませんでしたが。
 手塚 わざと季語を二つ登場させ、非常に凝った俳句です
 下河原 せっかくのブランド傘(ポロの傘)も春嵐でおちょこになってしまうのは大変ですね。
 白井 やさしい雨と思いきや とんでもない雨に あるある最近は

40 月足 クラウドの覆ふ地球や蜃気楼
 町田 クラウドって何?私の情報を預けていいの?信じられるの?って私の心のモヤモヤを代弁してくれて、ありがとうございます。もはや私たちの生活って蜃気楼だと思えばいい
 広瀬 現代の「デジタル社会」を「蜃気楼」と揶揄しているのでしょうか?AIもそうですが「ログデータの集積が未来をも決めてしまうのか?」いや、決してそんな事はないはず!今こそクリエイティブ(=創造)の力で過去に縛られた現実を突破していこう!(なんのこっちゃw)
 白鳥 システムの弱点がすぐわかるAIができたそうで。この蜃気楼がパッと消えてしまわないことを願うばかり。
 木原 この取り合せも面白いと思います。この方は季語の使い方が上手だと思います。
 ショルツ 現代を描いた壮大な句。
 月足 写真や楽曲などのデータ山積、AIを利用しているようで利用されて混乱しているなど、クラウドがまさに暗雲のように思えて。こちらもどう断捨離するかと悩ましい。
 五嶋 確かに、最近は技術の進みが早すぎて、すべてが虚像に見えてくるような。。
 下河原 コンピューターの世界はクラウドが主流になり、世の中の変化についていけない自分がいます。
 白井 うーん クラウドだらけの地球で 何が本当かわからん かね あるある
 片岡 きっと世界を飛行機の窓から見てきた方だからこそ詠めた一句なのでしょう。大局的視点が気宇壮大。

41 久保田 薫風や白きうなじのうぶ毛かな
 白鳥 誰のうなじでしょうか。妙齢の女性ならお手入れしてそうなので、少女かな。
 木原 ちょっと艶っぽい句ですね。「や」「かな」切れ字が二つ入ってしまいました。たった一七文字の俳句に切れ字が二つ入ってしまうと感動の焦点がぶれてしまうので避けた方が良いです。
 町田 さわさわって美しい人の首筋を撫でていく。これぞ薫風  うなじだけでなく、うぶ毛までズームアップしているところが凄い。
 手塚 上品な水彩画を見るような描写です。
 久保田 妄想です。少女が髪をあげたら、白いうなじが目に飛び込んで来ました。でもお手入れしているわけではないので、爽やかな風にうぶ毛がそよぎます。
 白井 暖かな風に 見えた 白きうなじ なんかだれ?

42 久保田 うたた寝の頬を撫でるや若葉風
 村松 気持ち良さそうなうたた寝 羨ましい
 白鳥 これ気持ちよさそう!ハンモックなど屋外でのお昼寝ですね。
 木原 良い季節のとっておきのひと時ですね。
 ショルツ これほど心地よいうたた寝があるでしょうか? うたた寝している人を見ている人の目線のようです。
 町田 外で昼寝をしたくなります。
 五嶋 最高に気持ちの良い季節。
 小野 何となく上の句でマリーローランサンの絵を思い浮かべ、その流れでこの句に触れました。うたた寝する女性の無防備な姿に、無垢なる官能的を感じました。
 下河原 この頃、すっかり昼寝の習慣がついてしまいました。
 久保田 やっと窓を開けてお昼寝出来る季節になりました!
 大治 心地良さが伝わってきます
 白井 いいね 春風の中 昼寝 最高の贅沢かも

43 久保田 いないのに贈りたくなる5月かな
 広瀬 少しシュールな句にも、少し切実な句にも、少し浮かれた句にも…如何様にでも解釈できる不思議な句。 。
 白鳥 母の日。目の前にいなくても贈ってあげましょう、温かい「ありがとう」。
 木原 五月になると母の日を思いますね。俳句ではよっぽどの意味がある場合を除き数字は漢数字を使います。
 ショルツ ○Q 「いない」のは想い人? 贈りたくなるのは薔薇の花? 訳もなく、そんな気持ちがしっくりくる5月。
 町田 贈る母のいる幸せを感じます。
 月足 お母様でしょうか
 小野 母のいない「母の日」への思い、うまいなー 共感しました。
 手塚 母の日でしょうか。シンプルですが思いが伝わります。
 下河原 誰に贈りたくなるのかな?
 久保田 母にもっとこうしたかったと思うことばかり。出来れば母の日もプレゼントあげたいなあ。
 白井 そうだね 仏前に届けてる 私は
 片岡 お母様への愛情が切ない。

44 久保田 こもれびはフランス語にはないと知る
 広瀬 ○Qコ 外国語の中では「音へのこだわり」や「ニュアンスにより多彩な表現を持つ」ことで繊細な言語と言われるフランス語ですが、それでも「木漏れ日」に当たる言葉が無いという事で、作者はあらためて日本語の持つ繊細さや多彩さを感じたのでしょうか?
 白鳥 そうなの?フォンテーヌブローの森は何なんだ?木漏れ日だらけなのに(行ったことないけど)。
 ショルツ 映画:Perfect Daysの解説で、そんなことを聞きました。 ヴィム・ヴェンダース監督が代々木八幡境内や各公園の木漏れ日を美しく描いたのが特徴と。
 町田 「こもれびは季語ではないと知る5月」。前句会の宗匠の言葉「季語を調べよ」に触発されたところ、こうでした。こもれびを愛おしく感じられる幸せ、日本人で良かったです。
 月足 ○コ そうなんですね。繊細な日本語の良さか。こもれびは季語ではないようですが、新緑のこの季節に合うように思います。
 五嶋 そうなんですね。
 下河原 日本語は、一つの事を様々な言いまわしが出来る素晴らしい言語ですよね。
 久保田 TVを見ていて知りました。印象派の絵は木漏れ日だらけなのに。
 白井 そうなの 木漏れ日 この中ハンモックで昼寝って 言えないだ
 片岡 ○コ 日本に育ち、そして今、日本の中で老いを迎えられることをしみじみ感謝しています。

45 木原 石鹸玉広場明るき銀河系
 広瀬 広場を銀河系宇宙空間に、石鹸玉を数々の浮遊する惑星に見立てたのでしょうか?日常の風景を壮大な宇宙空間にまで昇華させた発想力が見事です!「明るき銀河系」という言葉で現実&理想の空間を詠んだのも素敵です。
 白鳥 「銀河系」シャボン玉が銀河のようということかな。
 木原 大勢の子供たちが小さなシャボン玉を吹いていた。そこは小さな星がたくさん集まっている銀河系のようだった。
 ショルツ 石鹸玉に映る情景を銀河系とは!
 町田 無数のしゃぼん玉の飛ぶ広場。さながら恒星や惑星が浮かんでいる銀河系のようだと、凄い発想力です。まさしく明るき銀河系 素晴らしい句だと思いました。
 小野 「広場明るき」の後に「銀河系」を持ってくるセンスがスゴイです。感嘆! シャボン玉を吹き合う目の前の風景も幸福な時間を見つめていますが、「銀河系」を持ち出したからこそ、宇宙からをそれを見たときの安泰や平和が際立ったように思います。
 下河原 石鹸玉を銀河系に見立てる発想が素敵です。
 白井 そう 星のように
 片岡 当時珍しかった柑橘を、「星の如く、玉の如く」とたとえた空海を想い出しました。とても優しく、そして想の大きな句だと思います。

46 木原 FMのヴィブラフォンの音朧月
 広瀬 「ヴィブラフォン」の幻想的で透明感のある音と「朧月」の幻想的だけどモヤモヤっとした感じが、合ってる様なミスマッチの様な…
 白鳥 朧月夜にFMから流れてきたヴィブラホンの音色はジャズ?何に心を動かされたのか突っ込んで聞いてみたい句。
 木原 春のゆったりとした夜、柔らかなヴィブラフォンのジャズがradikoから聞こえてきた。
 ショルツ まろやかな響きが温かい月夜に~♬
 月足 とてもくつろげる夜が浮かびます。
 手塚 幻想的なヴィブラフォンの音を聞いてみたくなりました。た
 白井 そうか あの音 おぼろの月のような 角がない音?

47 木原 葉桜や園児の列の登る坂
 村松 手を繋いだ園児が列をなして坂を上る姿は想像するだけで可愛い
 広瀬 世代の変遷と未来に向けての力強い躍動感を感じる句!
 白鳥 おそろいの帽子をかぶった保育園児かな。手をつないで歩く姿が可愛いよねー!思わず顔がほころんでしまう。
 木原 新百合ケ丘の丘の公園へ保育園の子供たちが元気に登っていく。葉に変わった桜の木がそれを見守る。
 月足 にぎやかな園児の列、さわやかなの中でも少し暑くなってきて、先生も大変と、いろいろ浮かんできます。
 五嶋 みんな元気。
 手塚 皆手をつないで登っていくのでしょうね。目に浮かびます。
 下河原 園児が通う通遠路の桜は、入園式の頃満開だったことを想像させられます。
 久保田 よっこらしょ、がんばれがんばれっていう感じでしょうか。
 大治 緑の葉が園児(新入生)を表し思わず頑張れと声を掛けたくなります
 白井 園児一列に いいね
 片岡 春の若葉の下を、元気に坂を上ってゆく園児たちは、心に残る風景として刻まれそうです。大好きな一句です。

48 木原 せせらぎの旧道ゆれる花菖蒲
 村松 小江戸とか小京都と呼ばれる街並みを思い浮かべた
 広瀬 Q 花菖蒲…旧道…小川…生田緑地?
 白鳥 素敵な場所なんだろうなと心惹かれます。
 木原 とある城下町。小川に沿った道を散歩。花菖蒲がそよ風に揺れている。
 ショルツ 優雅な花姿が目に浮かびます。
 町田 句またがりで読みました。せせらぎ、ゆれるで春のぼんやりゆったりした感じが出ています。
 五嶋 こういう散歩ができる路を、たくさん残してほしい。
 下河原 Q 「せせらぎの旧道」はどこですか?
 大治 綺麗な句です 言葉使いがうまい
 白井 そう もう菖蒲だね

49 手塚 山門の人影まばら躑躅山
 村松 静かなお寺との対比で躑躅の明るい美しさが際立つ句
 広瀬 Qコ この躑躅山は生田緑地ですか?それとも躑躅で有名な神木の等覚院?有名な山門もあるし。
 白鳥 どこのお寺でしょうか。
 ショルツ 名所は人が少ない早朝に!
 五嶋 どこのつつじ山でしょうか。次の句と合わせると日蓮宗のお寺?
 小野 大阪の林昌寺? 最初は父島のことかと思いました。山門付近は人影もまばらだけど、ツツジの賑わいはいうまでもなく華やか。躑躅山というぐらいだから、山全体がツツジ一色のインパクトだったのかな?
 手塚 近所のお寺の様子を思い出して。今年例年よりも早く咲きました。
 下河原 躑躅山は生田緑地の中にもあるんですね。
 白井 つつじ寺かね すいてて 情緒あり いいね
 片岡 落ちついた寺院の、今を盛りと咲く躑躅山。そんな春を楽しめる作者の澄んだ心境が伝わります。

50 手塚 鶯も法法華経(ほうほけきょう)と拝みおり
 白鳥 そう聞くとありがたみがありますね。
 ショルツ 鶯の声響く清らかな境内の情景。
 町田 「法法華経」この当て字初めて知りました。、「拝みおり」という着地もありがたく、鶯が高僧のごとく再認識されました。
 手塚 なるほど。人から聞いた話をそのまま俳句にしました。
 大治 面白い句です
 白井 そうかね あれは雄からの恋の歌ときくが
 片岡 一句目の景の中では、「法法華経」と聞こえることでしょう。浄土だなあ。

51 手塚 春の虹君の鼓動が聞こえそう
 広瀬 忘れかけていた「トキメキ」を思い出させてくれる句。デート中に虹が出たら幸せの予感しかないよね?その時にもし彼女?(彼?)の鼓動が聞こえてきたら…こんなに嬉しい瞬間はない~!でも…くれぐれも焦りは禁物ですよ!
 白鳥 虹を見ているうちに距離を縮めて…。聞こえているのは自分の鼓動かも笑
 月足 やわらかな春の虹とそれを並んで見上げるふたり
 木原 春の虹を見て君の鼓動を感じる。恋以外の何物でもない。
 手塚 春の虹は気まぐれで、儚いものということなので
 下河原 Q 「君」とは誰のことなんでしょうか?
 大治 驚きの表現だと思いますが鼓動がそのあたりを上手く表現しています
 白井 天気の鼓動 いや地球の鼓動かね 

52 手塚 春の服ほっぺ指さしハイポーズ
 広瀬 前半の二つの句と、後半の二つの句の雰囲気が全然違いますね~この作者…作句の幅が広すぎる!勝手にやってる「作者予想」にめちゃ苦労した四句でした笑
 白鳥 小さい子の一つ覚えのポーズ。何年か経ってから写真を見ると可愛さ倍増。
 ショルツ 春色の服、かわいらしいポーズ、春の行楽のほんわか感が漂います。
 町田 今時の子はスマホを向けるとちゃんとポーズしてくれます
 月足 かつてのお子さん、それともお孫さん?新入生のうれしさ
 木原 これは可愛らしい。いい写真が撮れたことでしょう。
 手塚 先日の姪っ子の結婚式に孫も参加して。
 下河原 お孫さんのポーズですかね。それとも幼稚園児のポーズですかね。いずれにしてもかわいいです。
 久保田 可愛いですね。春の服は気分が上がる感じが伝わります。
 白井 いまはやりのポーズ でも 17歳以下しかつかえない?

53 下河原 島影の朧に霞む波間かな
 村松 遠い島影が霞んで見える海辺の景色いいですね
 広瀬 Qコ すみません。素朴な疑問です。朧も霞も春の季語で、その意味も「朧は夜間にぼやけている状態」「霞は昼間にぼやけている状態」を表す言葉。霞を「霞む」と動詞的に使用しているから良いのかな?宗匠、後学の為にご教示を。因みに私も昼間の吟行で「朧酔い」という言葉をしかも造語で使用したので決して否定する意図ではありません。
 白鳥 大島か佐渡か。遠くに見える島には旅のロマンが。
 木原 Q どこの景だろうか。
 月足 好天ながら、江ノ島から大島はかすんでいました。
 下河原 江ノ島吟行で、江の島シーキャンドルから眺めた伊豆七島を眺めて・・・
 久保田 春の海って感じがします。
 白井 島のがげが朧月で見えたり 見えなったり 消えては浮かびくる・・・
 片岡 江ノ島でしょうか、遊覧船に乗ったんだっけ?

54 下河原 緑風やほほを突き抜け弁天へ
 広瀬 Q 上から三句は江の島吟行?行けなかったから行きたかった~
 白鳥 「ほほを突き抜け」ちょっと怖いぞ。
 町田 普通は頬をすり抜けと言ってしまうけど、頬を「突き抜け」との表現。弁天様の力強さを感じます。
 手塚 前回の江の島吟行の様子ですね。
 下河原 同じく江ノ島吟行で、江ノ島岩屋を見学して・・・お天気も良く気持ちの良い吟行でした。
 白井 これは 江の島からの帰りかね
 ショルツ 「ほほを突き抜ける」の表現がユニーク。風の爽やかさ、鋭さを感じます。

55 下河原 相輪が空を突き刺す青葉闇
 広瀬 仏塔の相輪が青空を鋭く突き刺し、その下には鬱蒼とした樹々による青葉闇が広がっている…という強烈なコントラストの写実句です。素晴らしい!
 白鳥 闇にそびえる相輪も少し怖いけれど、威厳のある神秘の怖さです。
 町田 この句も「突き刺す」。こうなると作句者の生命力、力強さを感じます。
 五嶋 「空を突き刺す」が効果的、だと思います。
 小野 「相輪」(そうりん)は、五重塔や三重塔など仏塔(塔婆)の最上部の金属製の長い装飾のことなのですね? 初めて知りました。「青葉闇」という季語が、普通の緑よりも陰影を感じさせ、「突き刺す」とともに、エネルギー感じさせます。
 手塚 そうですか。仏塔の上の部分を相輪というのですね。博識!
 月足 江ノ島シーキャンドル近くの仏塔の相輪は、密な樹林から突き抜けて空に向かっていました。
 下河原 平成18年に建立された豪徳寺の三重塔もようやく周囲の景色に馴染んできました。
 白井 どこのお寺かね 塔が緑の中から にょきと
 片岡 江ノ島大師ですか。「青葉闇」いいな、使って私も作ってみよう。
 ショルツ 鬱蒼と茂る緑濃い境内、青空にそびえる伽藍を印象的に描いています。

56 下河原 空間にずらりと置かれ夏衣
 広瀬 Q ユニクロ店頭のTシャツ群か?家の中の洗濯物干しか?着物屋で衣桁にずらっと単衣が掛かっている図か?
 白鳥 虫干しはたしか梅雨明けだった。もしかしてユニクロかな?
 町田 江の島から帰ると、もはや夏。量販店にはずらりと夏服が
 木原 そろそろ衣替えの時期か。夏の到来を感じさせるいい句ですね。
 下河原 義理の母が他界して、介護ベッドがなくなりその空間には祖母が着ていた洋服が沢山吊るされたハンガーが有りましたが先日義理の妹が来て片づけて行きました。
 白井 そうそう でもまだ ふゆのコートもある
 大治 汗かく日々になり洗濯をするのも大変になりましたずらりが良いです

57 白井 満天星の花白く鈴なり春放つ
 白鳥 どうだんつつじ、たしかに鈴なりだ。
 広瀬 「満点星の花白く」の上七が中七の「鈴なり」の連続感に繋がっています。春香るとか春兆すとかではなく「春放つ」が盛春感があって良いです。
 町田 満天星からは目が離せない。紅葉もいいし、私は芽も好き。花もこの句の通り可愛い。春放つが力強い。この春も季語とみるのかなあ
 手塚 Q 満天星は「どうだん」と読のでしょうか。。
 白井 今回は花四句です 真っ赤紅葉で有名なドウダンですがその花は小さな鈴が 星のように咲きます
 片岡 父が眠る家の墓にも、二株のドウダンツツジがあります。ただ参る季節が微妙にずれて、まだ満天の星のような白い花を見たことがありません。いつか見てみたく思います。の

58 白井 みずき開く躑躅燃ゆよ止まらぬ坂
 白鳥 Q 「止まらぬ坂」は花の勢いが、ということかな。それとも急坂?
 広瀬 6+6+6の破調!様々な植物が次々に春を放ち春を彩る風景が止まらない様子がこの破調で増幅されております。で、どこの坂だろ?
 ショルツ Qコ 春の花々が次々と咲いていく勢いを止まらぬ坂で表したと解釈しました。正にその通り。毎年「待って~」と言いたくなります。中七は「躑躅燃ゆと止」なのですね。
 下河原 5月はつつじが美しく咲く季節ですね。マンションのつつじ(さつきかも)もきれいに咲きました。
 久保田 お花が咲き乱れる季節感がよく出ていると思います。
 白井 通勤での坂道 いつもより早く ピンクのハナミズキが咲き その下で 真っ白(燃えておりませんが)なつつじが咲 春爛漫です

59 白井 ふさ揺らす風に委ねし藤香る
 村松 風に揺れている藤の花 香りも相まっていっそう綺麗
 白鳥 風が吹くと身をゆだねる藤の花。どんな香りか知りたいです。
 ショルツ あの甘さのない涼やかな香り、何とも言えません。枝から下がる花姿は風任せ。まさに「風に委ねる」風情。
 木原 藤棚にそよ風が。いい季節です。
 五嶋 「風に委ねし」が心地よく感じます。
 手塚 藤の花の香りを感じさせる描写ですね。
 月足 静かに風に揺れる藤棚の藤が浮かびます。
 下河原 ふさとふじの響きあうリズムが良いですね。
 白井 我が家の藤 昨年夏からの手間ができず 今年はポチポチでしだが 仄かな香りはしました

60 白井 山吹の灯る葉元で鳴く小綬鶏
 村松 山吹を灯ると表現できるのはいいなぁ 私には思いつかない
 白鳥 山吹とコジュケイは時期も場所もぴったりですね。「チョットコイ」
 広瀬 新緑で際立つ山吹の「黄色」を「灯る」と詠んだのが詩的で秀逸(視覚)。対照的にその姿を見つけにくいと言われている小綬鶏を取り合わせたのも素晴らしい(聴覚)です。山吹も小綬鶏も春の季語ですが、小綬鶏が主だし、春満載という事でOK!の良句です。
 町田 山吹と小綬鶏が絵画のようです。季重なりに挑戦してる?
 木原 Q 主役は?
 小野 「山吹」という植物と「小綬鶏」という動物が互いを引き立て合っているところが素敵です。また、「灯る」と「鳴く」で光や色と、音の対比があり、それもまた素晴らしいと思いました。「山吹」も「小綬鶏」も春の季語のようですが、この句だと主は「小綬鶏」なのかな? いずれにしても、違和感はありませんでした。
 月足 山吹の花の色と様子は灯るが似合うかもしれません。
 下河原 最近小綬鶏の声を聴いていません。昔寺尾台に住んでいた時には裏山にいて鳴き声を良く聞きました。
 大治 山吹と小綬鶏の戸ありあわせが面白いです
 白井 黄色花もとめ ちょっと山へ 葉と花が咲き誇るヤマブキの向こうから ちぃっとこい ちょっとこいと
 片岡 山吹の花と小綬鶏の取合わせが新鮮に感じられます。「灯る」がいいな。

61 片岡 夏の船六十路(むそじ)の夢に浮かびけり
 白鳥 「六十路」の夢の「夏の船」とはどんな船だろうね。「自由」とか「脱俗」の感じだといいなあ。
 広瀬 人生第2ステージの夢のモノローグ?この句は以下に続く海に纏わる夢・三連句の導入句だと拝察しました。「まだまだ楽しむぞ!」という作者の意気込みを感じました。FUNEとYUMEで韻を踏んでいるのもGOOD!
 町田 物語の始まりですね。
 木原 六十路の夢、いいなあ。いつまでも夢を追いかけたい。
 五嶋 そう、60代は、まだまだ前向きに。
 下河原 海をテーマにした4句ですね。
 白井 大きくなったら お舟に乗って海の向こうへの先送りしていた夢かね(それ俺か)
 片岡 Blue Moonの吟行を思って、海の回想を句にしました。
 ショルツ 六十路も終盤の我ら。その夢に浮かぶ船とは? ゆったりとした静かな海を思わせます。

62 片岡 舳に立てば夏潮うねり高まりぬ
 村松 ちょっと緊張するシチュエーションですね
 白鳥 夏の海のうねりは心躍りますね!「舳に立つ」のも気持ちよさそう!(「タイタニック」みたいに)
 広瀬 未知の大海原へ!真夏の大冒険にいざ出発!!未来への期待感に満ち溢れている句。海賊王に俺はなる!
 町田 胸の高まりも感じます。
 木原 気持ちよさそう。ちょっと動詞が多いか。
 月足 気持ちの高揚も伝わってくるようです。
 下河原 Q 舳は、何と読ますのでしょうか? (へ、へさき、じく)
 白井 釣り船では みよし 一番揺れる タイタニックでは十字きるとこ どこにいくのかね
 片岡 三重の海で、伯父が釣り人旅館をやっていて、少年時代は船によく乗せてもらいました。

63 片岡 遠浅の炎天の海へ跳びおりき
 白鳥 海水浴の想い出
 広瀬 Qコ 宮古島か?モルディブか?ボラボラ島か?「夢!」ですね~
 町田 胸の高まりも感じます。
 木原 真夏の海の景、とてもよく伝わります。
 下河原 海の広さを感じます。
 白井 もう 夏の島ですか
 片岡 従兄弟たちと指さして適当に決めた砂浜の前の海へ着くと、着たまま海へ跳び込みます。

64 片岡 凪ぐ海を西瓜かかげて浜めざす
 白鳥 遠浅の海をじゃぶじゃぶと横切って西瓜を運んでいるのか。一生懸命遊んだ夏の一日。
 広瀬 大っきいスイカを頭上に掲げて舳先に立って浜で待つ皆のもとへ悠々と帰還する作者(誰かはわかりませんが夢追い人)の姿が目に浮かびました。
 町田 マグロじゃないんだ・・とは言いません。なんかほのぼのかっこよくていいですね、。本当にやりそう!と思ってしまう夢です。
 木原 浜に着いたら西瓜食うぞ~。
 小野 海で西瓜を抱えて「浜めざす」は「泳いだ」のか「運んだ」のか? あるいは他の動作なのかはわかりません。でも、複数の人たちが力を合わせて運ぼうとするシーンが浮かんできます。また、ここでのスイカはただの夏の風物詩というよりも、とてもユニークな物語の中心になっていて、それが面白いと思いました。
 手塚 季節は夏。西瓜割を楽しんでいるのですね。
 月足 西瓜割、久しくやっていません。ワクワク感が出ています。西瓜(秋)は、苺(夏)同様、かつてとは旬の感覚が変わってますね。
 久保田 もう泳いでいる?
 大治 夏の季節がやって来たという感じが凄くでています
 白井 いいね スイカ割 浜で 真夏だね
 片岡 すると、船から伯父が弁当のおにぎりや麦茶や西瓜を渡してくれるので、私たちは頭上にかかげて、胸まで波につかりながら砂浜をめざします。そのまま子ども達で過ごし、伯父の船は、夕方迎えに来てくれました。夏の思い出です。
 ショルツ 浜で西瓜割りでしょうか。かかげる先にはそれを待つ人たちが見えます。

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