・句会 6/21(土) ☆東京競馬場(雨天の場合、ビール工場見学)

村松

No.1  湯けむりや独り占めたる五月富士

広瀬 旅館の温泉独り占め?早朝でしょうか?しかも窓の外に広がる五月富士…めちゃくちゃ贅沢ですね~作者目線の景色も目に浮かんで羨ましい句でした。
白鳥 ひとり温泉につかりながら富士を眺める。うーん、贅沢!
木原 のんびりと一人で露天風呂から富士を眺めているのでしょうか。羨ましい限りです。
片岡 言うことなし!
下河原 今回の伊豆の旅で久しぶりに温泉に浸かりました。
梅原 至福の気持ちが表現されてますね
五嶋 気分は最高!ですね。
村松 富士山を見ながら入った温泉 五月ではなかったしどこだっただろう
白井 どこの温泉かね いいね
大治 御殿場あたりのスパからの景色でしょうか いいですね

No.2  端布手にあれこれ楽し梅雨曇り

白鳥 何を作ろうか。家にこもる日もまた楽しい。
月足 私は何もできませんが、梅雨の楽しみですね
手塚 細やかなほのぼのした女性らしさが良い句
村松 孫も来ず夫は温泉旅行に行っていて食事の支度も必要ないので端布で小物を作って楽しんだ一日
白井 雨なんで 裁縫中ですか? ご苦労さまでーす
ショルツ Qコ 端布で何を作るのかなぁ?
町田 私は「はぎれ」を手にしても何も思い浮かびませんが、何を作ろうかなウキウキと思案している様子が伝わります。どんよりとした外との対比もいいな。
大治 年代を感じさせる句でほのぼのとした気持ちにさせてくれます

No.3  おぼつかぬ母の足元蛍舞う

白鳥 早足で歩く人の足元に蛍は寄ってこないよね。ゆっくり歩くお母さんに思わぬ贈り物。
月足 お母様と見る蛍、いいですね
片岡 蛍の儚さが、お母さまの「おぼつかぬ」兄元と響く。
下河原 蛍の灯り足元が照らされている様が目に浮かびます。
村松 湯河原の万葉公園 蛍のいる辺りまで階段(坂だったかな)をゆっくり歩いて行った思い出
白井 Q そう どこでだどう
ショルツ そんなお母様の手を引くお子さんの姿も見えます
小野 作者とお母様と蛍のそれぞれの視点を感じるとても素敵な句。蛍は足元を照らしたかったのかも。
大治 いい句です、親子の絆を感じさせてくれました

No.4  蚕豆を甘辛に煮て待つ帰省

白鳥 帰省する側ではなく、今や帰省を待つ身になりました。
月足 故郷に通ずる味が帰省への思いを
下河原 「蚕豆」(かいこまめ)と書いてソラマメと読むんですね。蚕の繭に似ているからのようですね。初めて知りました。
手塚 本当に家庭的な人柄と日常が目に浮かびます
五嶋 Q 塩茹で以外の食べ方は、知らなかった。
村松 子供の好きなそら豆を煮たのは事実ですが そら豆が好きなのは京都に住んでいる息子ではなく年がら年中夕飯を食べに来る娘の方
白井 お子さんの帰りをまってるのか?ね
ショルツ 蚕豆好きのお子さんの喜ぶ顔が目に浮かぶ
大治 そら豆の甘辛煮大好きです。帰省の言葉とともに日本の夏の一つの風物詩ですね

ショルツ

No.5  BBQ海だ焚き火だウクレレだ

白鳥 楽しい初夏の想い出!
木原 楽しかった気持ちが、リズムの良さで伝わってきます。
月足 潮騒、風、焚火、BBQ、ウクレレと歌声、皆よかった
下河原 だ、だ、だのリズムが良いですね。
村松 肉だビールだ子持鮎だ 楽しさが伝わる
白井 そう そのもの お世話になりました
ショルツ 伊豆キャンプ、あんなに盛沢山で、行かれて本当によかった~! 皆さん、連れて行ってくれて本当にありがとうございました。
町田 この通り。歯切れがよく、気持ちの良い句です。
小野 はしゃぐ作者の心持ちが伝わる
大治 楽しかったですね、皆童心に帰りました

No.6  カポカポと黄色のマーチ梅雨の朝

広瀬 雨が屋根に当たる音を「カポカポ♪とマーチの拍子」と表現されたのでしょうか?ユニークで可愛い句だと思いました。バンガローのトタン屋根の雨音はもっと煩かったです。「黄色」の意味を教えて下さい。
白鳥 小さい子の長靴、可愛いね! 親の気持ちとしてちょっと大きめを買ってしまいます。「カポカポ」「黄色」「梅雨」で長靴とわかるのが見事。
下河原 Q 「黄色のマーチ」は何ですか?
手塚 カポカポが気になる。黄色い長靴?
白井 カポカポ なんだろう
ショルツ 雨音に長靴、NHKニュースにコーヒーメーカー。梅雨の朝七時半の音。

No.7  梅雨空へさよならアーチ永久(とわ)の3

白鳥 長嶋さん、実際に二度お会いしました(一方的に)。一度目は小学生の時、甲子園の巨人阪神戦で。二度目は大学野球部顧問の漢文の先生が亡くなった時の学葬で。(続)
月足 我らの生年に入団の長嶋さんは、物心つく頃にはとても身近でした
片岡 高校時代の引退試合、巨人軍は永遠です!を思い出します。
手塚 アンチ巨人ですが、わが巨人軍は永久に不滅です
白井 そう また昭和のビックスターが逝ってしまって
ショルツ 天国では身体の不自由さから解放され、背番号3を躍動させていることでしょう。6/3は三奈さんのお誕生日、ご臨終の時間まで6:39だったとか! 実は、、ウチの父の命日は20年前のこの日。子供の頃、年に一度川崎球場で巨人戦を観戦していましたが、V9時代の全盛期だったのかと振り返りました。
小野 作者は特大のホームランの映像を心の中に抱いたのでしょうね。私たち世代ならではの共感。
大治 野球少年だった皆の心を代弁してくれています

No.8  半夏雨(はんげあめ)休め休めと諭(さと)すなり

白鳥 実は休みたい自分がいる、きっと。
木原 ここまで頑張ってきたのだから、一休みしましょうよ。
月足 かつてとは夏の気象も変わったのでしょうが、半夏雨はますます厳しくなっている?
片岡 半夏雨は七月上旬ですから、ひと月早いですが、緩やかを旨とすべき我々にふさわしい句ですね。
下河原 「半夏雨」きれいな季語ですね。でも大雨は嫌ですね。
梅原 のんびり過ごすのも良し
五嶋 自然に逆らわずに生きる/暮らすのがいちばんだと思います。
村松 雨の日は家にいてゆっくり体を休めるのも大事
白井 そう 雨の日は ごゆっくり
ショルツ 「調子に乗って予定をつめすぎるな!」と、雨音が響きます。「諭すなり」か?「響くなり」か?どちらがよかったか?
町田 雨が気持ちを語ってくれますね

No.9  白鷺が寄り添い仰ぐ日の出かな

白鳥 これは素晴らしい光景ですね!「白鷺」は夫婦でしょうか。
木原 二羽の白鷺が空に向かって何か思っていそうな雰囲気が漂ってきました。切れ字の「かな」も日の出だけでなく白鷺まで遡って詠嘆していて効いています。
下河原 つがいの白鷺が寄り添って日の出を見る様が美しいです。
梅原 素晴らしい描写
月足 爽やかで静かな夜明け
五嶋 白鷺と日の出の組み合わせはおめでたい。この目で見てみたい。
村松 水辺に鷺が二羽 そんな絵が浮かびました
白井 そう いいね
ショルツ 初夏の白鷺は優雅そのもの。
小野 2羽の白鷺と日の出。美しい日本の夏!
大治 朝の田んぼの風景かな 日本らしい風景ですね

No.10  夏朝日もや立ち登る天の杜

白鳥 情景が目に浮かぶ。社の靄に射し入る朝の陽ざし、清新の気が満ちています。「天の杜」とはどこだろう。
片岡 天の杜とは、ネットでは大磯にあるバス停の名として出てきますが、惹かれる名前で海からの朝日が見えたりするのでしょうか。
下河原 朝日にもやが立ち昇る様も絵になります。
村松 朝靄の神社の杜かな 清々しい空気
白井 Q 天城峠?かね

No.11  虫柱ジャブだフックだカウンター

広瀬 蚊の大軍を追っ払っている状景でしょうか?ユーモラスで楽しい句!
白鳥 腕力では無理。シューっとひと押しするか、逃げましょう。
下河原 Q 「虫柱」はユスリカのことですか?
月足 虫柱に悪戦苦闘する様子が伝わります
手塚 この季節ならでは。ユニークな視点です。
白井 ゴキブリ?
ショルツ カウンターが来るのか?! 怖ーい! 吸い込まないように気を付けて闘ってください。
町田 映像が見えます。面白いです
小野 これ、やりたくなるよね。

No.12

大治

No.13  お猿のようたわわに実る枇杷を食べ

片岡 見てた? でも、おいしいですよ、本能のまま手を伸して頰ばるビワは!
白鳥 枇杷大好きですが、人前では食べられない。
木原 そんな光景を見た記憶があります。
月足 踊り子会館の枇杷、まさにたわわ。美味しく楽しい思い出
下河原 確か、駐車場脇のビワを誰かが食べていましたね。
手塚 河津浜吟行の光景。まあお猿のようでもありました。
村松 果実を「捥いで」食べることってあまりないですよね 猿ではなくお猿としたのがユーモラス
五嶋 「枇杷」は、今の季節を強く感じさせてくれます。
ショルツ Qコ 「お猿」でなくあえて「猿」として滑稽さ、可愛さを出したのでしょうか?
町田 食べましたね お猿のように! 字余りになるけれど、「お猿」がいいです。「猿」では恐い
小野 自分たちを猿に見立てるのがおもしろいです。はい、確かにお猿のように食べましたね。ところで、人間はなぜ猿に対し「お」をつけるんですかね?
大治 踊り子会館の駐車場の傍らの枇杷は実をたわわに実らせていました。その枇杷を模擬っては食べ模擬っては食べお猿の気持ちです

No.14  焚火の火ゆるりと過ごすキャンプの夜

広瀬 雨の中の焚火は楽しかったですね~ 句会を翌日に繰り下げてBBQをしたり、ウクレレで合唱したり…時間に囚われずに過ごせたあの夜はまさに「ゆるり」でした!
白鳥 焚火はなぜずっと見ていても飽きないのだろう?
下河原 小雨の中の焚火良かったですね。私も句にしましたが駄作になってしまいました。
村松 小雨の中でも焚火はできると知りました 日常から離れた時間
白井 Q そうですね
ショルツ 帰らなくちゃ!がないと、あんなにゆったり過ごせるのですね。
大治 久し振りに焚火の火をみたらこころの中がゆるりとなりました

No.15  バンガロー波のまにまに夢の国

片岡 荒れぎみで波のざわめく波間に見えた、青い水が夢の国の窓のようでした。
白鳥 波の音を聞きながら眠りに落ちる。バンガローならなおさら波が近く…素晴らしい体験でした。
月足 太平洋のはるかかなた?
下河原 夜に雨の音と波の音を聞きながらのバンガローでの宿泊良かったです。
梅原 楽しい旅行でしたね
白井 いいね 久しぶりだよね
ショルツ 雨交じりの波音が心地よい子守唄でした。
町田 酔いもあり、浮かんでいるような、夢のような時でした。バンガローって夏の季語なんですね
大治 BBQをしている途中で記憶が無くなりました。バンガローにどの様にして帰ったか解りませんが波の音だけが記憶に残っています

No.16  サーファーや湘南の海カモメかな

白鳥 茅ヶ崎などにいるサーファーは中高年が多いです。
木原 一つの句に「や」「かな」と二つの切れ字が入ってしまいました。たった十七文字の俳句では詠嘆が二つ入ると焦点がぶれてしまうので避けた方が良いです。
白井 カモメの水兵さんは サーフィンがうまい かね
大治 鎌倉長谷寺から湘南の海の眺め サーファーが波にちゃぷちゃぷ浮かんでいました

白井

No.17  濃い緑河津の里に迎え梅雨

白鳥 あいにくの雨でした。
木原 初日は雨でしたがなんとか凌いで楽しめました。
片岡 みなさん、ほんとによく来てくれました。一生の思い出になりました。
下河原 素敵な伊豆の情景が頭に浮かびます。
梅原 雨の河津の良さが伝わります
月足 新緑から深い緑へ、そして雨。季節が進むのを感じます
村松 緑濃い河津雨もまた良し
五嶋 雨で、緑がさらに映えていたんでしょうね。
白井 片岡さん お世話様でした とても良い所でした
ショルツ 山々の緑の勢いが猛烈でしたね。
大治 良かったですね、温泉からも緑、片岡別荘からも緑

No.18  美女桜半紀乗り越え伊豆の旅

白鳥 「半紀」とは50年のことですね。私たち長い付き合い!
月足 Q 半紀は、ある年月でしょうか
白井 バーベラ種のことでした(質問のあった伊豆帰りのヤナギ花がさ) 花言葉:集団で咲く まさに今回還暦過ぎの就学旅行
小野 よういっちゃんのマツへの思いと見た!笑
大治 美女桜 なんと美しい言葉でしょうか

No.19  Bunga Raya(ハイビスカス)影なき北陽に赤く燃え

広瀬 赤道ほぼ直下の街の状況を、「影なき」「Bunga Raya(ハイビスカスのマレー語)」と表現されたのでしょうか?老体に鞭打っての出張だとは思いますが、少し羨ましく思いましたよ~
白鳥 Bunga Rayaはマレー語でハイビスカスのことなんですね!
片岡 北陽なのに「赤く燃え」が「影なき」南国の陽差しを彷彿とさせる。
下河原 「ブンガ・ラヤ」はマレー語ですね。マレーシアに出張に行かれた方かな?
手塚 ブンガラヤはマレーシアの国花なのですね
白井 マレーシアの国花はハイビスカスだそうで 今は正午太陽位置は北中(いつもほぼ真上?曇りばかりですが)
町田 詩人です。「影なき北陽」が本当はちょっと謎ですが、ハイビスカスの赤を際立たせています。
ショルツ マレーシアの国花なんですね。

No.20  南国や言の葉勝る笑顔かな

白鳥 南国の人、たしかに北の人よりよく笑うような。
木原 一つの句に「や」「かな」と二つの切れ字が入ってしまいました。たった十七文字の俳句では詠嘆が二つ入ると焦点がぶれてしまうので避けた方が良いです。
下河原 海外で言葉が通じなくても、笑顔は万国共通で通じますね。
手塚 「言の葉」を使うところが意味深い
村松 言葉は通じなくても気持ちが伝わる笑顔 でしょうか
五嶋 みんなの楽しい感じが伝わってきますね。
白井 マレーシアは2割ほど外国人労働者です。工場も以前から集団でミャンマーより来てる若い女子(政情不安 地震あり、中には家族をなくし帰る家なしの人もいると)皆目がよく検査作業はピカ一(対おじんでは信じがたい作業スピード) 言葉は通じませんが 言うことなんでも笑顔で返してもらっております。
町田 「言の葉」という言葉がいいな。言葉は通じなくてもウエルカムだったんですね。
ショルツ マレーシアの優しい国民性が思い浮かびます。
小野 南国だからこその世界。言い得て妙ですね。そんな美女桜に囲まれて、鼻の下を伸ばしている様子が伝わる愛らしい句(笑) でも句は素晴らしい!

五嶋

No.21  懐かしき湿原に咲く水芭蕉

白鳥 尾瀬かな。行ってみたい。
片岡 私も昔、深夜バスに乗り、朝方に着いて尾瀬を歩きました。
下河原 尾瀬ヶ原の満開の水芭蕉を見て見たいです。
梅原 夏来り
五嶋 学生時代に何度か行った尾瀬だけど、実はリアルの水芭蕉は見れなかった。今は、山小屋のライブカメラで見られます。
白井 いつ?をおしのびですかね
ショルツ ハイキングの思い出に浸る一句 ♬水芭蕉の花が 咲いている♬

No.22  桜桃忌(おうとうき)昔の文庫読み返し

白鳥 いつ読んでも熱中してしまいます、太宰治。
木原 私は太宰の最高傑作は「お伽草子」だと思っています。10代の頃読んで「瘤取り」に愕然としました。30代の頃読み返して「カチカチ山」に驚愕しました。50台で読み返して「浦島さん」に妙に納得しました。この事、前も書いたような気がしてきました。年寄りは同じこと何回も言ってしまうものですね。
月足 夢中になった日々を思い出し。昔の文庫の紙質感なども懐かしいが、字が小さくて大変
片岡 今も三鷹のお墓には供えられるのかな、桜桃。子どもより親が大事と思いたい。この「思いたい」の切なさよ。
下河原 「桜桃忌」6月19日が太宰治の忌日なんですね。何の小説を詠んだのかな?
五嶋 青森県五所川原への出張がきっかけで、太宰治の文庫本を開く気持ちになったのは、何十年ぶりのことか。。
白井 Q 桜桃忌ですか? 太宰さん ここから恋人と入水場所 以前行きましたね もて男の命日ですか
ショルツ どの作品か? 私はYouTube朗読でズルして読み返ししますw
小野 こういうことはありますよね。ファンは特にそうでしょうが、ファンでなくても。
大治 昔の文庫読み返していますが字が小さくて見えません 年とったことを実感です

No.23  梅雨に向け気温はジェットコースター

広瀬 「気温はジェットコースター」kinki kids っぽいけど本当にそのとおりですね~大共感します!本格的な夏に入って シトシト…ではなく土砂降り続きの梅雨やその後の猛暑がくると思うと、少し憂鬱になってきますね~
白鳥 長袖がなかなかしまえません。
月足 老体にはきつい
五嶋 朝起きて、その日の気温の確認は、大事な日課になっています。
村松 寒暖差をジェットコースターに例えたのは上手
町田 上がったり下がったり、そうジェットコースターです。
ショルツ やめて~~

No.24  友が逝く水無月の空涙雨

白鳥 こういう悲しい句が最近多くなってきました。
下河原 同期の木本さんもお亡くなりなりましたね。ご冥福をお祈りします。
五嶋 長患いをしていた山の友人が先日旅立ちました。雨の中で出棺を見送りました。
手塚 まさに涙雨です。ご冥福をお祈りします。
村松 心も空も涙雨 せつない
白井 そうですか 雨のお見送りで
町田 これも雨が気持ちを語ってくれています。
小野 よけいなお世話ですが、涙雨がちょっと…
大治 この世は全て無常です それを感じさせてくれる句です

町田

No.25  しめ縄の大楠若き夏思ふ

広瀬 ご一緒したので鮮明に覚えていますが、生命力と歴史を感じさせる大楠を見て「若き夏思ふ」と自分の人生を重ねた所に作者の俳筋力が表れていると感じました。素晴らしい秀句です。
白鳥 樹齢千年の楠にも若木の時が。その時周辺はどんなだったのでしょうね。
月足 立派な大楠は多くのことを語っていました
片岡 来の宮の社のみずみずしさ、が思い浮かびます。
下河原 川津来宮神社の樹齢1000年超えの大楠は見事でした。
村松 大楠を見て自身の若い頃の夏を思ったのか楠が若木だった頃に思いをはせたのかどちらでしょう
五嶋 しめ縄のかかった御神木は、悠久/不動ですよね。
白井 我が神社にも 楠木の保存樹があり しめ縄をしておりますが 成長で根が 石段をこわす勢いで どうしたものか?
ショルツ 大楠の圧倒的な存在感に打たれました。
町田 しめ縄を巻かれて神のように崇められる楠木も鎌倉時代には木登りをした子供たちや江戸時代にはウロにかくれて鬼ごっこをした子供達と夏を楽しんだんだろうなと想像して
小野 Qコ 川津来宮神社のあの大楠だね。イメージ的にはよく分かるけど、本当の意図を知りたいです。
大治 あの大木の雰囲気をそのまま伝えてくれる句ですね

No.26  また戯れる緑壽の友や滝しぶき

広瀬 「戯れる緑樹の友や滝しぶき」まさに七滝の思い出が甦ってきますが、上句の「戯れる」を「また戯れる」と上七にした事で、さらに句が活き活きとしてきましたね~流石!!
白鳥 「ろくじゅ」66歳ですね。昔出会った66歳も、中身はけっこう若者だったんだろうなと今思います。
木原 Q 「また戯れる」とわざと上五を字余りにした作者の拘りを聞いてみたいです。
月足 マイナスイオンに誘われて
片岡 破調だが面白いリズムだと思いました。それが七滝のあの滝の水しぶきや豪音を思い出させます。
下河原 「緑壽」は66歳のことですね。私は既に67歳になってしまいました。
梅原 楽しそう
手塚 緑壽って数えで66歳のことですか。はじめて知りました。まだまだ元気。
白井 浄蓮の滝 超えよね 一緒に
ショルツ 66は緑壽というのですね。豪快な滝のマイナスイオンを浴びました。
町田 河津の私たちの日記句
小野 滝しぶきの下で緑樹の友と戯れる様子がとても味わい深いです。
大治 年代を感じさせる句でほのぼのとした気持ちにさせてくれます

No.27  青時雨ぽつんぽつりと友語る

白鳥 「ぽつんぽつり」とは?切れ切れということかな。
木原 青時雨がぽつんと落ち、友がぽつりと語ったのでしょうか。この句は「青時雨ぽつん」で切れる破調の句として読みました。
月足 旅の夜、語りたくなります
片岡 そう、あの緑の小道の所でした、「青時雨」の言葉を実感したのは。
白井 40年越し 修学旅行みたいで 昔の話が
ショルツ 雨「の「ぽつん」と「ぽつり」語るが効果的。
町田 これも河津で「青時雨」の季語を確認して、青時雨の季語で作りたいなと思い
小野 「ぽつんぽつり」がすごい!

No.28  闇の夜の家守ぬっくら腹重し

白鳥 ヤモリは見た目は可愛いけれど、この「ぬっくら」感があるから触れない笑。「重し」とは手に持った?
木原 「ぬっくら」がいいですね。
下河原 「家守」好きの方の句ですかね。
手塚 「ぬっくら」のオノマトペが印象的です
村松 一語一語に雰囲気があり組み合わせも絶妙
白井 ヤモリ 太っちょだよね 虫食べてばかりの運動不足かね
ショルツ 「ぬっくら」って、何やらよい響き。
町田 今年の家守は可愛くない大きさでちょっと不気味でした
小野 家守の動きも自分の腹も重かったんでしょうね。世界がいいです。

広瀬

No.29  夏伊豆や火と酒と詩と友の宴

広瀬 今回の河津行は本当に内容充実でした。片岡さんありがとう!「火」は焚火とバーベキュー、「酒」は酒、「詩」は俳句とウクレレ大合唱、「友」はこの句の主人公(=みんな)、「宴」には「縁」や「円」の意味も込めました。ま、説明不要ですが、、、
白鳥 緑寿の想い出の夜。
木原 楽しかったですね。この句もリズムが楽しさを想い出させます。
月足 良く飲み、良く語り、良く歌いました
片岡 思えば、本当に贅沢な旅でした。
白井 そうでした お疲れ様
ショルツ 本当に盛沢山でした。句会もビシっと!
小野 火、酒、詩が一文字なのが気持ち良いです。

No.30  キラキラの時代(とき)へ誘なえ青葉潮

広瀬 往きのミニクーパー(クラブマン)のドライブも楽しかったので作ってみたのですが当初の句には季語が無くて…「青葉潮」に変えてみました。今思えば「時間」「瞬間」と詠んで「とき」と記した方が良かったかも。
白鳥 「キラキラの時代」…今ではなさそうなのがさみしい。
片岡 まるで高校時代の輝きが我々にまとったような時間でした。「青葉潮」、ぴったりの季語ですね。
下河原 「青葉潮」素敵な季語ですね。キラキラの時代にマッチしています。
手塚 キラキラの時時代は過去なのか、未来なのか。
村松 海を眺めて皆で過ごすひととき、高校時代に戻れる
五嶋 まさに夏の到来!
白井 Q 蒼いときの話(個人的には山口百恵の蒼い時の時代ですね)
町田 これも河津でしょうか。青葉潮が鮮烈です
大治 黒潮のことですね さあ鰹の季節黒潮を北上する鰹はこれからが脂がのり美味しいですよ

No.31  七滝(ななだる)やマイナスイオン深呼吸

広瀬 2日目で一番感動した「七滝」のインパクト!まさにこの通り。七滝関連では「河津行 五感揺さぶる飛瀑音」という句も詠んだので一応ご紹介。
白鳥 青葉がきれいで気持ちよかった!
月足 素晴らしい滝めぐり
下河原 七滝の散策は、気持ち良かったです。
梅原 自然を楽しむ様子が伝わります
村松 雨上がりの滝 気持ち良かった
白井 はい 気持ちよくで
ショルツ 清々しい氣が満ちていました。
町田 七滝、雨後の雨量で迫力があり、マイナスイオンも倍増でした。
大治 滝の飛沫は本当に凄い 気持ちもひんやりとしてくれます

No.32  再会の友の機(き)消ゆる夏霞

広瀬 去年の体験句。10年以上前に北海道に移住した友と再会して羽田で見送った時の句です。あまり身体が丈夫ではない事もあり頻度多くは会えない友の飛行機が夏霞に吸い込まれ消えて行きました。花や鳥は上手く詠めないけど「離宮の上の航空路」「春鴎ひらり」「初虹と天泣」の様に「空」を詠むのは好きみたい。
白鳥 お友達に会えなかった?
手塚 Q 友の「機」というのは何のことですか
白井 日本語ができない小生で ちょっと難しく 機とは 再会の機会がすぎたでしょうか?
町田 Q 友の機が読み切れなかったです。

下河原

No.33  雨散らしキャンプファイヤー囲む声

白鳥 焚火はいいですね!
月足 雨をうまくかわしましたね
下河原 伊豆のバーベキューキャンプでの焚火です。なかなか上手く表現できませんでした。
村松 小雨を物ともせず楽しく語らう夜でしたね
五嶋 「合宿」の雰囲気、とてもよく伝わってきます。カタカナの季語って、結構あるんだね。
白井 そう 豪雨予想がずれて
ショルツ 小雨をものともしない火のパワーを感じました。マシュマロを炙るコツを習いました。
大治 炎の良かったなあと思い起こさせてくれます

No.34  バーベキュー思い出したり青春歌

白鳥 歌も楽しかった!
月足 同期ならでは。木原さん愛唱曲集はいつまでも歌えそうでした
下河原 木原宗匠のウクレレに合わせて懐かしい歌をみんなで歌い青春時代を思い出しました。
五嶋 同上。
白井 Q そうですね 青春時代が ゆめなんて・・
ショルツ 覚えているものですね。「まちぶせ」がちゃんと歌えるw
大治 古い友との語らいもあり、皆で一緒に歌い 一段と昔を懐かしむ気持ちになりましたね

No.35  荒梅雨(あらつゆ)の暗がり進む厠かな

白鳥 あの雨の夜、外のトイレに行くのは大変でしたね!(ひとごととは思ってませんよ)
広瀬 あの状況を詠んだ作者は凄いです。「二段ベッドに寝て傘を差してトイレに行く」なんて学生時代の合宿以来でなかなかの状況でした。「暗がり進む厠」は不便の象徴。荒梅雨の「荒」の字が不便さを増幅している様にも感じました。来年は是非ヴィラの方で!
木原 これは辛かったです。この「かな」は中七と繋がり効いています。
月足 雨中、暗がりの厠詣でも旅の一興
片岡 あの夜の激しい雨も暗がりをゆくトイレも、バンガローらしい思い出。
下河原 バンガローに宿泊した深夜、雨の中を外の厠に行きました。
手塚 先日の河津での大雨のバンガロー。夜中は大変でした。
村松 これがつらくて日和ましたが見事に俳句にされましたね
白井 そうですか 暗いね
ショルツ 男性陣は夜のお手洗いもご苦労様でした。我々は超快適、便利に過ごさせていただきました。
町田 女子部屋にトイレがあって本当に良かった。大雨の中遭難するところでした。荒梅雨という季語があるのですね。この句を引き締めています。
小野 厠を詠んだ句は一応有名句にもあるようですが、蔦重的にいうなら「厠か、そうきたか?」と思いました。噂に聞いた男子バンガローの夜が垣間見られて、座布団3枚ぐらい差し上げたい。

No.36  白飛白(しろがすり)天城越えてのけものみち

白鳥 いろんな人のカラオケの熱唱が耳に甦る。
木原 白飛白と天城越えの取り合せが面白いと思いました。ちゃんと理解していないかもしれませんが。
片岡 Q 「しろかすり」とは何でしょう。
下河原 伊豆から戻った後、ドラマ松本清張「けものみち」の名取裕子バージョンと米倉涼子バージョンをたて続けに見ました。「何があっても もういいの くらくら燃える火をくぐり あなと越えたい 天城越え」が脳裏に浮かびました。
梅原 幻想神秘
白井 えー なんかこの旅行で これからけものみちモード?のお付き合い?? えー そなの
ショルツ あの学生さんの白飛白(白絣)を季語にしたら、天城越えが句になるのですね! お見事! 雨の中、徒歩での天城越えを想像しながら、楽々と車に揺られていました。
町田 白絣ならぬ「白飛白」、漢字を見て素敵だなあと思いました。けものみちとどう呼応しているのか知りたいです。

木原

No.37  ベビーカーを飛び降り駆ける夏帽子

白鳥 帽子が生きているようです。早く捕まえに行かなくちゃ。
広瀬 夏帽子を「飛び降り駆ける」と擬人化した事が効いていると思います。抱っこしようとしてもすぐにスリ抜けて逃げてしまう幼児の束縛を嫌う様子ともリンクしてしまいました。でも逃げられているのは私だけかも(;\\\\\\\\\\\\\\\’∀\\\\\\\\\\\\\\\’)
木原 1年ぶりに会った孫は本当に成長していました。よく喋るし走り回るし。この句、動詞が2つ入ってしまったけど、初夏の孫の勢いが感じられて良いと判断しました。
月足 お孫さんの成長が眩しい。夏帽子が印象的
下河原 元気なお孫さんかな?
手塚 いかにも生き生きとした様子です。夏帽子が可愛い。
村松 公園についてベビーカーから降りて走り出す幼児 走っているだけでも楽しいよね
五嶋 情景が目に浮かびます。
白井 Q いいね いいね 元気な子
町田 夏帽子の逃走劇面白いです。
大治 何げない一寸した風景に詩情を感じさせるそんな俳句 好きです

No.38  蚕豆を育てし叔父の三回忌

白鳥 そら豆の季節にいつも思い出すのですね。そういうことが増えました。
木原 松山の叔父が毎年育てている蚕豆を送ってくれていました。こちらのスーパーで売っているものとは段違いに肉厚でビールに最高にあいました。その蚕豆を食べることはもうできません。
月足 蚕豆を食べると思い出す
片岡 これからも、空豆をむく度にきっと思い出されるのだろうな。
下河原 初夏の季語「蚕豆」人気ですね。(No4に続いて)
白井 美味し豆 その後はどなたか お育てかね
ショルツ 食べ物と故人の思い出はつながりますね。私も蚕豆を毎年送ってくれる叔父がいました。
小野 叔父様の形容として、蚕豆を育てたとしたところがとても好き。今回父の葬儀に叔父たちが来てくれて、なので「叔父」というワードは今の私にとってはプレシャスワードです。三回忌を迎えた叔父様に合唱。

No.39  祭果て迫り来る闇に残響

白鳥 「残響散歌」の最後みたいですね。迫力のある終わり方。
広瀬 迫り来る闇に(8音)+残響(4音)とした事で、残響(=余韻)のビブラート感(=不安定感)が伝わり、さらには「迫り来る闇」の中七と響き合います。つまり「に」がこの句のポイント!
木原 お祭りが盛況であればあるほどその後の寂しさは募ります。
月足 祭が終わり、静けさが戻る中、あの喧噪が駆け巡る
片岡 新しさを感じさせる独特の音律。
下河原 祭りのにぎやかさの後の静けさが引き立ちます。
梅原 名残惜しさが良く表現されてますね
村松 祭の後の余韻がよく表現されていると思いました
白井 大きな太鼓?
ショルツ 「ワッショイ、ワッショイ」のざわめきがまだ響いているような街。描かれていないのに安堵、淋しさが混然一体となって感じられます。
町田 闇に残響という表現がすごい
大治 祭の後の心の隙間に残響 波の音か雨の音か

No.40  雨上がりの夏川自撮りの連写

白鳥 晴れた空がうれしくて何回も自撮り。心がうきうきしているのがわかります。
木原 前夜の雨で川の流れは激しかったですね。どうも若い人のように自撮りがうまくいきません。意に反して連写になってしまいました。
手塚 定型句ではない、いやに凝った俳句。
白井 そうですか?

月足

No.41  衣更の洗濯かごを右往左往

白鳥 雨模様つづきで。
月足 行きつ戻りつの夏に、衣更のやり直し数回
下河原 「右往左往」表現が面白いです。
村松 衣替えの前にした洗濯物 どこに干そうか雨の日の困った様子がよくわかる
白井 冬物一気にお洗濯? だったね

No.42  小満や山の途中の菓子交換

白鳥 遠足かな。若葉の中を友達とハイキングする楽しさが伝わります。
木原 小満という季語と菓子交換の取り合せが面白いと思いました。
月足 久々のハイキング、初夏の低山の生気を感じ、和気あいあいとお菓子交換
白井 小満とは 太陽のもと 草木が満ち溢れると まさに そうですね
ショルツ 汗ばむ季節の山歩きの楽しさが伝わります。

No.43  ムヒカ逝く豊かな国の夕薄暑

白鳥 日本は本当に「豊か」なのか?モノはそろっているけれど。
木原 ムヒカの亡くなった事に対する作者の思いがにじみ出ていていいなあと感じました。
月足 ムヒカさんの生き方、貧しさの定義を反芻します
片岡 すごいなあ、最親の経験を句にとり入れていらっしゃる。
下河原 ムヒカの映画の紹介がLINEであり、「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」を鑑賞しました。青いビートルに乗っているのが印象的でした。
梅原 考えさせられる句
村松 ムヒカ元大統領の訃報を豊かな日本で聞いたのか 物がなくても満足できる豊かな心の国でムヒカは逝ったのか どちらの意味なんだろう
白井 南米のまずしい国の大統領ですね 日本は決して豊かとはいえるのか?ね
ショルツ 世界一貧しい大統領が「心豊かな国」で旅立ったと詠んだのでしょうか。
小野 ウルグアイ大統領がなくなったのですね。大統領への経緯が伝わってきます。
大治 ムヒカさんの生き様 ジャンルは違うけど長嶋さんの生き様 一つの世界をつくる生き様は仏様のようです

No.44  風入やあのレコードに落とす針

広瀬 「あのレコードに落とす針」というフレーズが素敵です!そして迫力の大音量!!通常は雨戸も締め切って聴くのでしょうが、「風入」という言葉が片岡家の恵まれた住居環境を表していてあの日が甦ってきました!
白鳥 デジタルを聞き慣れた耳にレコードの音は深みがあって新鮮でした。
木原 片岡別邸で聴いたレコードでしょうか。
月足 司木さんの挨拶句の返答のつもり、楽しく貴重な時間に司木さん、皆さんに感謝。翌朝の句会もとても良かったですね。
片岡 カレン・カーペンターの声が蘇るあの針を落とす一瞬。「風入れ」の風は我が心にも吹く…、かな。
下河原 片岡邸別荘で聞いたレコードが印象的でした。
手塚 いったいどんな曲を聴くのだろうか。たぶんジャズ。
五嶋 デジタル時代の今も、アナログレコードが注目されるのは、決して懐古趣味ではないと思う。
白井 すごいアンプでした ちなみ弊社の部品ではありませんでした
町田 あのレコードとは片岡家のレコードのことでしょうか。「風入」は季語で虫干しのこととありました。
大治 風入の気持ちよさとお気に入りのレコードを聴く気持ち良さが二重三重になって行く心持ちを感じます

梅原

No.45  母の日に届く花と米5キロ

広瀬 時節柄を捉えていて面白い句です。花とお米のセット…結構なお値段なのでは?と勘ぐってしまいます。でもお母様は喜ばれたと思いますよ~
白鳥 「米」! なんて親孝行!
月足 お母さん孝行のお子さん
片岡 花もだけど、米5キロの方が嬉しい…
下河原 お米が高い昨今に、お米を送ってくれる娘さん?息子さん?良いですね。
梅原 親孝行に感謝です
手塚 このご時世ですが。きっと銘柄米なのでしょうね。
村松 母を思う気持ちが米5キロですね
五嶋 今の世相を反映。
白井 いいね なによりの贈り物
ショルツ 思いやりあふれる贈り物にジーン。
町田 昨今はお米がありがたい
大治 良いお子さんですね、親子の絆は素晴らしい それを感じさせてくれます

No.46  リタイヤのメール受取る早五月

白鳥 お友達か後輩か。「君も引退か、お疲れさん。第二の人生に幸多かれと祈っているよ」こういう気持ちですね。
下河原 この5月で私もリタイヤして丸2年たちました。
梅原 現役組は少数派になりました
手塚 我々世代のサラリーマンに響きます。
白井 そうですか でも 小生はどうか?
町田 そう言えば、昔はハガキで届きました

No.47  夏めくやハーフ休憩外ランチ

白鳥 ゴルフかな?テラスでランチとは素敵。ビール飲んじゃいそう。
梅原 少し暑かったですが風が心地よく
白井 すっかり夏
ショルツ 外ランチの美味しさは格別!
町田 ハーフ、ランチという言葉が明るく、「夏めく」という季語を立てています。「や」もいーな

No.48  迎え梅雨昭和の巨星永眠す

白鳥 (続)長嶋さんの顔を近くで最初に見たのは、甲子園でガラの悪い阪神ファンが「長嶋!おまえんちが火事やでー」とヤジを飛ばし、出塁していた長嶋選手がこっちを振り向いた時でした。
木原 「迎え梅雨」という季語が合ってしまう事がまた悲しい。
月足 昭和は遠くなりにけり
片岡 昭和の象徴が、またーつ消えてしまいましたね。
下河原 ミスタージャイアンツ。小学生の時のスターでしたね。合掌
梅原 寂しい限り
村松 野球に興味がなくても長嶋さんは特別
五嶋 時の流れをしみじみ感じています。
白井 昭和そのものでした 何か子供のころ 明治だよね
ショルツ 3尽くしの日時だったそうですね。
小野 事実そのままなのが、むしろ良いと思いました。長嶋茂雄には、迎え梅雨があっていますね。
大治 昭和は遠くなりにけり

手塚

No.49  ばら苑の香りの知らせ五月かな

白鳥 あちこちでバラが本当にきれいですね。香りもすばらしいです。
木原 中七が「知らせ」で切れているため下五の「かな」が効いていないように感じます。中七を「香りの届く」と下五と続けてみてはどうでしょうか。いやいや香りは届きません、と感じるのであれば「かな」を諦めて「聖五月」「五月来ぬ」という選択もあるかもしれません。
月足 バラは香り、色などいろいろ楽しめます
片岡 河津には、バガテル園というフラスス式ばら苑があります。今度、みんなで行けたら良いな。
下河原 向ヶ丘遊園跡のバラ園かな。
手塚 向ヶ丘遊園のばら苑はいつもこの時期に開催しています。
五嶋 まさに5月の風情。
白井 Q 薔薇の香ですか 華麗なにおい
ショルツ 通りかかったばら苑からの香りを「知らせ」としたのか? 季節を香りで感じる感性、細やかです。

No.50  母偲ぶカーネーションはピンク色

白鳥 カーネーションは(日本では)一番意味のある花。
下河原 私も母の日にケーキ屋さんで貰ったカーネーション(造花ですが)を仏壇に飾りました。
手塚 母の日のカーネションの色も多彩になりました
白井 そうですね
大治 赤では無くピンクであることに淡いが深い絆の親子関係を想定させてくれます

No.51  波音にウクレレやさし河津浜

広瀬 夜の河津浜は雨が降っていて少し寒かったですが、皆の熱気で心の中はポカポカとやさしさに包まれていましたよね~楽しかったな~
白鳥 ウクレレは、やっぱり海によく似合う!
木原 ウクレレの音を詠んでいただき恐縮です。
月足 海にウクレレは似合いますね
片岡 波音に重ねて聞く楽器っていいですね。木原さん、ウクレレ聴かせてくれてありがとう!私も改めて楽器をやってみたくなりました。
下河原 宗匠のウクレレの音色が河津浜に響きました。
梅原 波音にウクレレベストマッチ
手塚 我々の先輩達が通った歌声喫茶の様でした。
村松 海辺のウクレレ 楽しい一日の締めくくりをありがとうございました
五嶋 いいですね。
白井 そう ききたかったが 残でした
ショルツ 何曲も!お見事でした!! やさしく、軽快に。
町田 河津浜のウクレレ最高でした
小野 浜とつけただけで、ウクレレとの相性が断然高まりました。
大治 波の音とウクレレ最高の取り合わせでしたね

No.52  雨上がり青空のぞく橡の花

白鳥 白いモフモフした花ですね!新百合の街路樹にこの木があります。
木原 雨上がりの青空、いいですよね。好きです。そこに橡の花を持ってきましたか。見事です。
手塚 栃の木は高木で、その花は見上げる先に咲いています。
村松 上向きに咲く橡の花越しに青空がのぞく様子が目に浮かぶ
白井 Q とちの木の花ですか 今頃さくんだ
町田 橡の花越しの爽やかな青空 映像が鮮明です。

片岡

No.53  雨あがり万緑風に鳴りわたる

広瀬 「万緑風に鳴りわたる」木々の風切り音が上手く表現されていると思います。片岡家の二階から山を見た時に本当に樹々によって風による靡き方が様々であるなぁ~と感じたのを思い出しました。
白鳥 若葉の季節を気持ちよく謳いあげています。
木原 万緑という雄大な季語が主役に立って良いと思いました。
片岡 河津での生活を、動詞で終わる句、という縛りで並べてみました。
下河原 絵葉書のような美しい情景です。
梅原 ベストシーズン
村松 雨上がりに映える緑の美しさ強さを感じる
白井 Q そうです 緑の風が
ショルツ 雨を振り払い、豊かな枝葉がざわざわと山に響くのが聞こえます。「万緑」は使ってみたい季語。
町田 水滴をたたえた瑞々しい緑の木々に風が渡る。生き生きとした自然を感じます。
小野 万緑について「鳴りわたる」としたところがミソ!
大治 万緑という言葉素敵ですね

No.54  ほととぎす鳴く夜彼方に明けそめる

広瀬 八九の破調でしょうか?彼方の空から徐々に白んでくる雰囲気が「明けそめる」という言葉の響きで伝わってきます。「明け初める」と「明け染める」のダブルミーニングも感じました。
白鳥 テッペンカケタカは夜明けの合図
木原 「彼方に明けそめる」が好きです。
月足 遠く聴こえる時鳥、そしてあけ始める空、特別な時間
片岡 何んてことない句ですが、夜明け、障子が青く白むなかで作りました。
村松 夜は彼方に過ぎてほととぎすが鳴く朝
五嶋 正に、夏の句。
白井 Q そう 早起きで この時期 朝早く かっこうの声が 長野ではした
ショルツ この環境、この時刻に起きていないと出会えない景色。
大治 朝早起きしてしまいますね

No.55  声涸らし恋猫窶(やつ)れ路をゆく

白鳥 最近近くで野良猫を見なくなりました。子猫を拾ったら飼おうと思っているのに。
片岡 家に来る猫の中で、今年のミネはエサも食べずやつれて声が涸れながら落ちつきなく鳴いていました。
下河原 猫も失恋したのかな?
手塚 憐憫と癒しを感じる句。応援したくなります。
白井 そうなん

No.56  薄明や五月の白船夢に浮く

白鳥 これは日の出前ですね。まだ夢うつつの時間はまさにこんな感じ。
月足 早々と起きてしまい、はるかな水平線に見たのか?あるいは夢だったか
片岡 みなさんと行く前、5月13日の満月の夜が明ける中で作りました。
下河原 バンガローの夜ですかね。私はなかなか寝つけず、闇の中厠に向かいました。
手塚 なんとも幻想的で、文学的な表現ですね。
白井 白日夢ですか?

白鳥

No.57  みどりごの目に初めての五月かな

白鳥 一年で一番美しい五月。昨年暮れに生まれた甥の長男がそよぐ若葉に目を見張っていました。
木原 「かな」という切れ字はつくづく難しいと思います。この句のように上五から切れずにするすると続き、最後に「かな」で詠嘆する。そして五月だけでなく句全体を包み込むように詠嘆する事が良いのだと思います。見事です。
片岡 うちの孫は雨で散歩に行けないと機嫌が悪いのだとか。
梅原 かわいらしい
五嶋 かわいいお孫さん。
白井 Q 赤ちゃん 初節句 どんな色に見えてるかね いいね お孫かわいく
ショルツ 0才児にも爽やかと感じるのでしょうか? 自分の子は季節にかまわず泣いていたような。。。
小野 これは「赤ちゃん」ではなく「みどりご」だから良いね。みどりごは五月に合う。
大治 子供の視点になって歌える作者 素晴らしい

No.58  月の夜は小人の摘むや苔の花

広瀬 作者が私の予想通りであれば、前月に引き続き幻想的(ファンタジー)な世界へ誘ってくれる句ですね!「月夜」「小人」が効いてます!苔の花=胞子体の繁殖器官という言葉には生命力を感じて…こちらはリアリティ。
白鳥 河津七滝の道で売っていた苔盆栽、欲しかった!
木原 この句の場合、中七は「や」で切らない方が良いかもしれません。中七を下五と繋げることで「苔の花」が主役として立つと思うからです。
月足 幻想的な世界に引きづりこまれます
片岡 メルヘン!
下河原 まるで素敵な小説の一節のようです。
手塚 なんとおとぎ話の世界感。さすが名人。
村松 月夜に小さな苔の花 童話の一場面のよう
白井 Q 苔の胞子カサのことかね 小人の家みたいですよね
ショルツ 可愛らしく幻想的な情景が見えました。なんという想像力!
小野 なんというファンタジー!
大治 月の夜という言葉使いがすばらしくそして苔の花 この組み合わせは私の様な凡人には思いつきません

No.59  皐月闇ポトス伸びゆく音聞こゆ

広瀬 夜間成長が速い「ポトス」。まさに寝る子は育つ!?「音聞こゆ」は「夜の静寂の生命の息遣い」でしょうか?こちらの句もスゴく詩的で…本当に上手いですね~
白鳥 うちのポトスは今の季節、一日に5㎜は伸びています。(たぶん)
月足 停滞感のある皐月闇に対し、確かな時間の流れ・成長の象徴でしょうか
下河原 「皐月闇」の中でも葉が伸びていくんですね。
手塚 本当に聞こえてくる気がします。視点が繊細。
村松 ポトスが伸びる音が聞こえるような暗闇
白井 早朝の新聞?
ショルツ 皐月闇という季語に新しいイメージを持ちました。植物がグングン伸びるのを実感します。
小野 闇だからこそ音が映えました。

No.60  アマリリス稽古場に鳴るトウシューズ

白鳥 孫のバレエ教室の送迎。トウシューズは先が硬くてけっこう音がします。ドガの「踊り子」のイメージで季語をアマリリスにしました。
木原 「アマリリス」が曲名だとすると季語としての鮮度は落ちます。あとこの句は俳句の世界でよく言う「山本山」になっています。稽古場で鳴っているのはアマリリスでしょうか。トウシューズでしょうか。
月足 華やかでまさに花のあるアマリリス、やや蒸し暑い中をもくもくとバレーの練習に励むプリマ?
下河原 アマリリス(ここでは、花ではなく音楽のような気がします)とトウシューズの対比が面白いです。
白井 Q アマリリスは ちょっと派手 将来期待のバレーかにねるよな