・奉行より  2025年12月のご案内 ・12/20土 句会 日本民家園 正門入口 13:00集合                                                                                                                                                  
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1 広瀬 氷面鏡(ひもかがみ)三四郎池迷ひあり
 月足 私はあまり読めてませんが、感慨が伝わります
 広瀬 三四郎池に映る色づく森と青空を見て。迷いの多かった三四郎がその度にここへ来て自問自答…水面には迷える子羊の姿が…考えるに「自分の若かった頃も彼と同じだったなぁ~」と感じて一句。氷面鏡はありうべく嘘。
 片岡 水面鏡は男女の仲をとりもつ氷人との関連も深く、三四郎の運命の女性との出会いの場面、しかも「矛盾だ」とつぶやいた場面(迷い)も思い出されて面白い句です。畢竟(「ひっきょう」、つまるところの意、漱石がよく使います)、男女の仲は矛盾で、それで我々は迷うのでしょう。
 白鳥 青春の真っ只中の三四郎。
 木原 この作者は何を迷っているのだろう。あの池を見ながら。
 ショルツ Qコ 美しい季語! 三四郎の迷い? ご自分の迷い?
 手塚 なにか迷いを感じていたのでしょうか。気になる。。
 下河原 三四郎池は、11月の吟行ではじめて訪問しました。
 五嶋 池で生じたのは、小説の主人公の三四郎と同じような迷いだったのでしょうか?
 白井 東大構内のね 行けなかった
 町田 「氷面鏡」素敵な季語です。心まで美しく映してくれそう。迷いなし!が素直な着地。作者の心を映しているのかなる

2 広瀬 回廊を舞ふ黄落や遠き日へ
 広瀬 東大構内のアーケードの中を行き交う人と共にヒラヒラと黄落が舞っており、この連続したアーチを抜けると遥か昔にタイムリープしそうな気がして詠んだ句です。。
 白鳥 色づいた葉は地面でなく過去へと落ちていくのかも。
 ショルツ 回廊のある伝統建築(和洋どちらか?)を思い出に浸りつつ歩くイメージ。
 白井 いいね どこだろう?
 町田 「回廊を舞ふ黄落」がとてもが幻想的!遠き日に迷い込んだような気持ちが伝わります。
 大治 回廊が似合う東大の校舎、学生時代を思い出しているのでは

3 広瀬 ヒヨドリや樟の実ツィと啄(ついば)めり
 月足 その瞬間ですね
 広瀬 安田講堂の大クスノキ前のベンチでランチしていると一羽の鳥の影が…リアルに瞬間を見た訳ではないけれど、樟(クス)の実を求めて飛来したに違いないと思って作句。
 白鳥 野鳥のしぐさをよく見ていますね!
 木原 この「ヒヨドリ」はカタカナでない方が良かったか。「ツイ」というオノマトペ?とのバランスを考えたのか。
 下河原 昔、実家の庭にあったマンリョウの実をいつも全部ヒヨドリが食べていました。
 五嶋 秋らしい句。
 村松 何気ない自然のひとコマだけど「ツィ」と「つい」ばめりとすることでリズムが良くて生き生きとした句になっている
 白井 いいね そうヒヨドリ団体できて 実をついばみ 残りは 青く
 久保田 「ツィとついばめり」が可愛いです
 大治 鳥の動きとさえずりが一体感を醸し出しています

4 広瀬 笑みも舞ふ銀杏並木や燥ぐ影
 広瀬 東大吟行も終盤、日も傾いて並木道には多くの落葉と人影が…銀杏並木を燥ぎながら闊歩する一句会御一行様の姿を、視点を空(木の上部)から地面に移動させながら詠んでみました。
 片岡 学園の銀杏並木をみんなで歩くと、学生時代のあの「燥(はしゃ)ぐ」姿が影となって重なります。
 白鳥 たしかにはしゃいでいたかもなー笑
 ショルツ 東大キャンパスの我ら一句会の賑やかさを的確に楽しく伝えています。
 手塚 子供が楽しいそうに燥ぐ姿が目に浮かび ます
 下河原 銀杏並木の紅葉はきれいですね。「燥ぐ」が読めませんでしたが、「はしゃぐ」なんですね。
 村松 影が揺れる様子を燥ぐと表現することで楽しさが伝わる 笑いもこぼれるよね
 白井 神宮かね

5 桂川久遠の時を走る秋
 広瀬 京都旅行の想い出でしょうか?「久遠の時を走る秋」…素晴らしい表現です。1200年を超える京都の古都としての歴史も伝わってきました。
 片岡 晚秋から初冬の桂川、さぞ美しく色づいていたことでしょう。季節は移り変わり、時は久遠に流れてゆく。
 白鳥 桂川は何千回もの秋とそこにいた人を知っている
 木原 京都の長く深い歴史を感じる秋ですね。
 下河原 京都の旅ですか? いいですね。中国の旅行者が減少したことで幾分静かになったのでしょうか?
 五嶋 「久遠の時」とは、京都ならでは。
 村松 古都の秋 静かな時間
 ショルツ 川の流れ、時の流れも速い!「走る」の描写でそれを感じます。
 白井 京都桂川と言えば 西京極の陸上競技場が想い浮かばれます 過去4年連続で行きました
 町田 「久遠の時を走る」がいいな。ずーっと走り続けている、いや永遠に走り続けられる感じです。
 大治 桂川は古代より変わりなく流れている、無常を感じる句です

6 秋の京絶景なりやビルは無し
 片岡 景観を保存し、建物の高さをそろえることで成り立つ絶景ですね。京にはやはり華(はな)があります。
 白鳥 京都に高層ビルは邪魔ですね
 五嶋 京都の先人は良い条例をつくったのですね。でもどうせだったら、京都駅前のろうそく型の京都タワーも建てないでほしかった。
 ショルツ いつまでもこうあってほしい。
 白井 そうだね だいぶん規制されているよね 

7 水澄や水面に映る赤と黄
 月足 水は澄み、水面の紅葉も美しい
 白鳥 水に映る鮮やかな紅葉
 下河原 水面に映る紅葉もきれいですね。
 白井 水面に泛ぶ紅葉ですね
 久保田 赤と黄で、紅葉の美しさが伝わります。
 大治 なんて綺麗な句なのでしょうか、作者の心根の表れの様な句です

8 大銀杏聳え立ちたるNSビル
 月足 高層ビルのない京都から、こちらは新宿の高層ビルと大銀杏
 白鳥 西新宿も様変わりしましたね!
 手塚 新宿NSビルの銀杏並木の風景ですよね。
 下河原 Q 「大銀杏」は新宿御苑、「NSビル」は新宿ですか?
 ショルツ 西新宿の秋模様もまた一興。
 白井 新宿のビルですか 最近行ってないなー

9 五嶋 行く秋や色競い合う紅(あか)黄色
 白鳥 競い合っているように見えるかも!「私のほうがきれいでしょ」
 五嶋 もみじの色づきが進み、いちょうがピークを迎える、この時季。
 ショルツ 行ってしまいましたね~。散り際の紅葉は格別。
 白井 色競いあうですか いいね
 町田 すうっと心に入ってくる句です。

10 五嶋 冬桜乾(いぬい)門まで歩きけり
 月足 皇居乾通りの通り抜け、行ってみたかった
 広瀬 前半の三句を通して皇居前に植えられた様々な樹々(銀杏、冬桜、クロマツ等)の様子が詠まれています。特に「冬桜」「乾門」という具体名は一緒に散策をしたかの様に情景が浮かんできました。
 白鳥 皇居付近を散策。冬桜がいいです。歩くといろいろな発見がある。
 木原 「けり」の言い切りによく歩いた感が出ています。
 五嶋 期間限定で開放される皇居にて。もみじもきれいでしたが、一番の人だかりは、ほぼ満開の冬桜/四季桜でした。
 手塚 冬桜ぜひ見てみたいものです。
 下河原 Q 「乾門」は皇居ですね。どこから歩いたのですか?
 ショルツ お堀、石垣に可憐な冬桜。小春日和のお散歩か? いいですね。
 白井 江戸城 だよね 冬ザクラ あるんだ
 久保田 皇居の周りのお散歩かな。寒いけど、歩こうかなという感じが良いですね。
 久保田 皇居の周りのお散歩かな。寒いけど、歩こうかなという感じが良いですね。
 久保田 皇居の周りのお散歩かな。寒いけど、歩こうかなという感じが良いですね。
 片岡 冬の凛とした風景が、皇居の風格あるたたずまいと調和しています。そこに冬桜の小さく白い花が、色を添えていますね。

11 五嶋 木枯しや凛とたたずむ常緑樹
 白鳥 寒くても色を変えない樹々はまさに「凛」としていますね。
 五嶋 これも皇居付近の別の風景。松その他の緑はしっとりとした感じで、紅葉/黄葉のどこか乾いた感じとは好対照、でした。
 下河原 冬の常緑樹も凛としていて良いですね。マンションの庭木も落葉樹と常緑樹の両方が有ります。
 村松 周りの木々が葉を染め葉を落とす中、変わらない常緑樹に強さを感じる
 白井 そうですね 斯くありたいけど 寒いのは嫌い
 町田 冬の常緑樹!確かに
 大治 凛としてという言葉と常緑樹が素敵にマッチング

12 五嶋 秋あがりノドグロ串を食らいけり
 月足 美味しそう、お酒合いそう
 白鳥 脂がのったノドグロ、味わいたい!
 五嶋 公園での福島復興イベントの屋台にて。こういう時には食べ物にもお酒にも奮発します。なお、歳時記はまず載っていないけれど、酒飲みの間では「秋あがり」は季語扱いです。
 手塚 秋あがり、なななんとも麗しいお酒でしょう。
 下河原 「ノドグロ」は「アカムツ」で高級魚ですね。
 ショルツ 季節の酒魚を豪快に堪能していますね!
 白井 いいね 夏越しのお酒を のどぐろと で
 町田 私も食らいつきたい!と思わせる句です。
 大治 美味しい肴に熟成されたお酒は合います
 片岡 Q のどぐろ、金沢で食べた冬を思い出します。ただ「串」というのは焼き物でしょうか。どんな料理かな。

13 月足 焼藷や朝ドラロスの癒える頃
 月足 「あんぱん」を、戦争、夫婦で作り上げたものなど、いろいろ感じながら観ました。そろそろ、ばけばけモードに。
 白鳥 この「朝ドラ」は何だろう?「ばけばけ」ではだめ?
 白井 えーと 朝ドラロスとは アンパンマンかね 今の雪女も とってもいいけど
 ショルツ 「あんぱん」ロスですか? 吉沢亮目当ての「ばけばけ」でしたがどうなるか?、
 久保田 朝ドラロス、同感です。
 町田 朝ドラがいつ終わるのかわからない私ですが、取り合わせが面白いです。
 片岡 アンパンマンも、まあ観てる方でしたが、バケバケは欠かさず夫婦で朝ごはんと一緒に観ます。朝寝坊すると、NHKワンを着けます。来年は、朝ドラロスを味わうのかな。

14 月足 小春の一枚京訛りの「チーズ!」
 月足 京都でお店の方に、私たちを撮ってもらう際、京都弁的な「チーズ」に旅情を感じました。
 広瀬 すごく臨場感のある句!破調のリズムも心地よいです。地元の人に撮ってもらった写真の作者の笑顔も目に浮かびます。
 白鳥 どんな「チーズ」?笑
 木原 京訛りの「チーズ!」がいいですね。ほんわかします。
 手塚 京訛りのはい「チーズ」を聞いてみたいものです。
 下河原 どんな記念写真をとったのかな?
 五嶋 どういうイントネーションなんだろう?
 白井 えーと 舞妓さんが お録りしますどすえ はい チーズ ??
 久保田 京なまりのチーズがかわいくて、秋の楽しげな旅が微笑ましいです。
 町田 情緒豊かな、そして楽しそうな一枚が目に浮かぶ句です。
 片岡 Q どんな発音になるんですか?

15 月足 帰り花河島英五とカウンター
 月足 帰り花を個人的兼題に。ふと聴きたくなる、忘れたくない歌世界を、一人飲みの設定で、帰り花にかけました。
 広瀬 Q 作者はスナックのカウンターで「酒と涙と男と女」「時代おくれ」を歌うのがお好き?
 白鳥 酒と泪と男と女、懐かしい!
 手塚 歌は酒と泪と男と女でしょうか。
 下河原 「酒と泪と男と女」の世界ですね。
 白井 これは 飲んでー 飲んでー ・・眠るのですかね
 ショルツ カウンター酒を♬飲んで~飲んで~~♬ ドアを開ければ帰り花。いいですね!
 町田 渋い。カウンターでお酒を飲んでいたら「酒と泪と男と女」が流れてきたのか
 大治 河島英五とカウンターの取り合わせが凄く興味を引きます。奈良のカフェか時代遅れの二杯の酒を呑むカウンターか

16 月足 比叡下ろし僧に聞き入る異邦人
 月足 京都のお寺で、寒い中、英語ガイドさんの説明を熱心に聞く外国人の皆さんに、オーバーツーリズムとは違うものを感じました。
 白鳥 日本語とその中身を解する外国人、親日派がここにも。
 下河原 比叡山にも外国人が訪問されているようですね。
 五嶋 生半可な日本人観光客よりもずっと真剣に、法話に耳を傾けていたのでしょう、きっと。
 村松 比叡おろしの動と僧侶の話に聞き入る人の様子の静、和と洋、対比が良い
 白井 湖西近辺かね ここにも中国人かね
 大治 お坊さんの説法解るかな、解んないだろうな
 片岡 日本文化に対する外国の方の関心がとても高まっていると、囲炉裏端でも感じます。外国のお客さんは、民家園でもとても多いです。

17 ショルツ 聖樹立つ祈りの数の光あり
 月足 イルミネーションを祈りの数としているのがいいですね。
 村松 クリスマスツリーの美しさにに祈りが加わることでより感動的な光景になっている
 白鳥 ほんまもんのクリスマスですね。「光」と「祈り」を入れ替えてもいい句になりそう。
 木原 たくさんの人たちのたくさんの祈りが瞬いています。
 下河原 「祈りの数の光あり」の表現が素敵です。
 五嶋 句が締まる、良い季語だと思います。季語はやはり、カタカナよりも漢字系の方が良い。
 白井 教会のミサの風景かね
 ショルツ 今年も母校のクリスマスツリー点火祭が開催され、キャンパスに光が灯りました。
 町田 素敵な発見、発想!
 大治 西洋では祈りの対象はどの様に表現するのか 無病息災、商売繁盛、そんなことを考えさせられる句です
 片岡 私の中で、このツリーは大きなイメージで立っています。三ッ境の聖マリアンナ病院を思い出します。

18 ショルツ 二重唱ろうそく揺れて聖夜かな
 白鳥 讃美歌ですね。厳かな雰囲気を感じます。
 手塚 クリスマス夜の聖歌隊とキャンドルは定番ですね。
 白井 厳粛ですね
 ショルツ 点火祭の集いで、讃美歌を歌います。初等部からの同窓生たちはきれいに二重唱で♬アーメーン♬と響かせます。
 久保田 二重唱、二人で歌っているのかな?それともディナーショーか何か?いずれにしても、メリークリスマスの風景が素敵です。
 町田 これもろうそくの炎が歌に呼応している感じで感受性が豊かな句だと思いました。
 片岡 妻は切迫流産し、一ヶ月の入院後、帝王切開で出産、そのままクリスマスを迎えました。イブの夜、暗い廊下をローソクを灯した看護師さん達が、賛美歌を歌いながらやって来た姿が忘れられません。

19 ショルツ 忘年会義理と気がねのせめぎ合い
 広瀬 「行こうか?行くまいか?」作者の迷いが目に浮かびます。でも、忘年会に誘われているうちが花ですよん!
 白鳥 今考えるとけっこうな数の忘年会を義理で出ていた。
 下河原 会社生活の時の忘年会は、こうした忘年会もありましたね。
 白井 そうそう 今年は
 ショルツ 今年は一句会忘年会は涙をのんで断念( ノД`)…
 町田 こういう忘年会あるんですね。私はパス(笑)
 大治 その通りというのは会社員時代。退職後の気をおけぬ人達との忘年会は楽しいですよ

20 ショルツ 年忘れ議論異論もひとまずに
 月足 穏やかに議論し、おさめるところはおさめる。
 白鳥 激論忘年会か
 手塚 穏やかに年を越したいものですが・・
 下河原 国会も早く実行ある政策を打ち出して欲しいですね。
 白井 まー 歳忘れだから
 ショルツ どの集まりでも家族でも考え、意見の一致はなかなかですが、新年はリセットして迎えましょう。

21 久保田 秋入梅(あきついり)雨滴絡んだまつ毛かな
 白鳥 小さい子のまつ毛かな
 木原 「秋入梅」いい言葉ですね。まつ毛の長いかわいい女の子との対比もいいです。
 下河原 「秋入梅」という季語と「雨滴絡んだまつ毛」の取り合わせが美しいです。
 白井 そうそう このごろまつげが長ーく ちこちゃんによると 抜けるのもわすれちゃうようで
 久保田 今年の秋は雨が多くて、梅雨のようでした。そぼ降る雨がまつ毛に絡んで鬱陶しい。
 町田 いいなあ この視点。まつ毛で雨を感じたい。
 大治 まつ毛が長い美人さんかな
 片岡 どこか幼子、あるいは少女の風情があります。可憐にして「あはれ」を感じます。

22 久保田 秋晴れや乗りたい押したいお散歩カー
 月足 乗りたいので、主体はこども。楽しいお散歩へ、秋晴れが生きてます
 広瀬 様々な解釈ができますね~孫兄弟の上の子がベビーカーを押したがったり、逆に下の子を羨ましがって乗りたがったり…私も最近疲れた時は老人の手押し車が羨ましかったり、時には自分が乗りたい気持ちになったりします。老化って幼児化!?
 白鳥 大人が乗っちゃまずいでしょ笑。あ、乗りたいのも押したいのも子どもか!
 木原 保育園のお散歩シーンでしょうか。目に浮かびます。
 下河原 最近は、スーパーに買い物に行った時、カートを押しながら売り場を廻る方が楽になってしまいました。
 五嶋 元気な子供たち。
 村松 乗っても押しても楽しいお散歩カー、覚束ない足取りの子供の可愛らしさが伝わる 本人もまわりの大人の心も秋晴れ
 白井 子どもたち ロープにつかまりですかね わが身のリハビリ 歩行訓練とかななり?
 ショルツ 保育園の数人乗りの大型ベビーかのようですね。押したい力自慢の幼児さんもいるのですね。娘が保育園でお世話になりましたが、それに乗った姿を思い浮かべるとなぜか切ない気持ちになりました。
 久保田 保育園の子達のお散歩。みんなが乗って保育士さんが押しているのですが、一緒に押そうとしている子がいて、それがまた可愛かったです。
 町田 「お散歩カー」って保育園児を何人か乗せて行くやつ?って思った時にお茶目だなー乗りたいんかいっと思って面白い心をもっている人なんだなあーて楽しくなりました。

23 久保田 影長し思い出手繰る一丁目
 月足 一丁目は銀座?手繰るを使い、核心の地へ向かう様子を感じます。
 白鳥 Q 「一丁目」とは?
 白井 子どものころの風景?かね
 ショルツ 一丁目、二丁目と、思い出への散歩が続くのですね。
 久保田 久しぶりに実家(土橋6−11−1)の近くを通ったら、「こんなことあったなあ」「ここが変わったなあ」と思い出すことばかり。もうなれたつもりだったんだけどなあ。

24 久保田 冬耕や読み散らかしの本の山
 白鳥 もうすぐ大掃除するから大丈夫!
 木原 面白い取り合せですね。句意を教えてください。
 手塚 農作業に勤しみながら読書。これこそ晴耕雨読。
 下河原 作者は、乱読家ですかね。
 五嶋 寒い戸外の作業と、暖かくてまったり系の部屋の中、の取り合わせですね。
 村松 読みかけの本を置き春に備えて久しぶりの農作業ですか? 
 白井 これは冬ごりで 知的財産を増やそうと奮闘 でも3日坊主 よくあるパターンですね
 ショルツ 本は読みたし、畑はあるし。日が暮れたら暖かくして本に戻ってください。
 久保田 ソファーの脇に積んだ諸々の本。自己啓発本、投資本、アート本、などなど、最後まで読まずに放置、の本だらけでした。お正月休みに読もうと思います。
 町田 「冬耕」の季語を合わせているので、これから読み込んでいくのかなあと思わせてくれます。
 大治 読むならまだ良し、本棚から出しただけの自分が情けない
 片岡 心を耕すはずの読書ですが、この頃の私は根気に欠けて、すぐに笛を吹き出す今年の冬です。

25 大治 坐禅組む凍てつく朝のお堂かな
 大治 毎月1回お寺の坐禅会に参加しています、朝早い本堂は芯から冷えます、これも修行と思いつつも1つだけあるストーブの傍に席を取ります
 白鳥 修行ですか。偉いなー!
 下河原 寒い冬に、お寺で座禅での修行は素晴らしいですね。
 白井 そうですか ついに座禅を 私は若かりし 幼稚園前身で お寺でやりました ちょっとふざけると 親ぼんさんの きょうさくが 容赦なく

26 大治 有難き法話の声にイチョウ散る
 大治 坐禅の後、住職の有難い法話を聞きますが寒さのため心非ず、外をみると大銀杏の葉が散っている風情に心が行ってしまいます
 白鳥 お坊さんのお話を眠くならずに聞いている、これも偉い。
 木原 このイチョウは漢字にした方が良いと思います。
 村松 心静かな豊かな時間
 白井 そうそう なんでお坊さんの 説教と思ってましたが この歳でなんとなくわかり初めて
 片岡 言の葉も色づき散るや南無阿弥佗

27 大治 冬芝や球追う君の背には湯気
 大治 年1回大学の友人が集まるラグビー試合、目の前で見るラグビーは迫力満点。皆さんも一度秩父宮ラグビー場でラグビー観てください
 ショルツ 後輩プレーヤーを親しみ込めて『君』と
 月足 サッカー、ラグビー?冬のグランドで必死に球を追う姿、湯気は実際に現場で応援すればこそ見える
 広瀬 下の二句はラグビー観戦でしょうか?観客は他力(熱燗とか)で身体を温め、選手は自力で身体を温め…てか心も含め全身で熱くなってる!私もそんな熱い時間を過ごしたい!
 白鳥 ラグビーかサッカーか。「君」はボールを追うのに夢中で寒さなんか感じていない。
 木原 ラグビー観戦と読みました。「背には湯気」目の付け所が俳人ですね。
 手塚 サッカー観戦でしょうか。真剣さが良いですね。
 下河原 サッカーの試合をイメージしました。
 五嶋 若者のエネルギーがこちらまで伝わってきます。
 白井 そう 大変ですね あちこち
 久保田 寒い中のスポーツ観戦とスポーツをする人の臨場感が伝わって来る、でもしみじみとした感じもする良い句ですね。
 町田 サッカー?ラグビー?臨場感に溢れています。
 片岡 お孫さんですね。お庭の芝、バーベキューに球遊びに、大活躍!苦労のかいがありましたね。

28 大治 熱燗やハーフタイムの人心地
 大治 冬のラグビーを観る時は必ずポットに熱燗を入れて持って行きます。冷えた体に染み入ります
 ショルツ ほろ酔いのラグビー観戦。野球にはビール、ラグビーには熱燗!
 月足 応援する方も寒い。ようやく一息
 白鳥 Qコ ハーフタイムだけ?試合中は全く飲んでない?
 木原 寒い日の屋外でのスポーツ観戦にはこれしかないか。
 下河原 上記の句の試合のハーフタイム中に熱燗飲んで応援ですか? 酒好きの作者ですね。
 五嶋 ○コ これは生き返った心地、でしょう。
 白井 サッカーですね 熱燗ですか? ビールじゃ寒いね
 久保田 ○コ 冬のスポーツ観戦の合間に熱燗、いいですね。
 町田 観戦している方は熱燗ですね

29 木原 文豪の石に老猫(ろうびょう)冬うらら
 白鳥 小春日和の日向ぼっこ。
 木原 兼題「石」一句会で夏目漱石や根津がらみもあったので、ここへ発想を飛ばしました。
 下河原 漱石山房記念館にも吟行で行きましたね。
 五嶋 石と、そこに寝そべっている(であろう)猫、の組合せがおもしろいです。
 村松 漱石山房ですか のんびりした良い句
 白井 根津神社ですね 小春日和にですか いいね
 ショルツ 「吾輩は猫である」とニャー。
 久保田 文豪と老猫の取り合わせがいいです。
 町田 漱石山房記念館ですね。老猫、冬うららに漱石愛を感じます。
 大治 冬うららが新鮮

30 木原 牡蠣ならぶ市場コの字のカウンター
 月足 コの字カウンターが市場のお店らしい。賑やかな様子が浮かびます。
 広瀬 スペイン・サンセバスチャンのオイスターバルでしょうか?「市場コの字のカウンター」が美味しさと臨場感をそそります。
 白鳥 オイスターバー。お供はビールかワインか日本酒か。
 木原 兼題「牡蠣」バルセロナのボケリア市場を思い出し、設定を冬にして詠んでみました。
 下河原 牡蠣鍋食べたいですね。妻が牡蠣が嫌いなのでなかなか牡蠣を食べられません。
 白井 いいね いいね 飲み屋横丁かね
 ショルツ 中央にはもうもうといい香りの煙が立っています。
 久保田 コの字のカウンターに並ぶ牡蠣、冬の風物詩がイキイキと描かれていて、良い句ですね。
 町田 情景描写(写生)だけですが、そこに集う人の食べる様子や笑顔も浮かんでくる句です。
 大治 コの字カウンターに居酒屋の原点を感じます。牡蠣を肴に日本酒を一杯、応えられませんね
 片岡 今年は牡蠣、食べられるかな。味曾のドテ鍋食べたいな。

31 木原 冬の日は水脈(みお)に揺蕩い(たゆたい)えびす橋
 白鳥 道頓堀ですね!水がきれいになっていてびっくり。
 木原 兼題は道頓堀の写真でした。とんぼりリバークルーズを思い出し、設定冬で詠んでみました。九つの橋をくぐります。
 手塚 「水脈に揺蕩い」の表現は綺麗な言葉です
 白井 いいね 水の流れにみをまかせ 的な
 ショルツ 道頓堀の橋でしょうか。行ったことがありませんが独特の賑わいなのでしょう。
 久保田 冬の日が揺れる感じを揺蕩いと表すセンス、素晴らしいですね。
 町田 冬の日(日差し)の穏やかさを感じました。
 片岡 大阪のあざやかな広告の色彩も、冬日を反射して水面にゆらめき、喧騒の街の音がそこだけ静かです。

32 木原 ゆるやかなジャズの口笛開戦日
 月足 ジャズの国との開戦、ゆるやかがかえって不気味
 広瀬 凄く良い句!「日本とアメリカの今」を象徴している!沢山の人達が亡くなってしまったのは本当に悲しい事実だけど、「戦火より文化」。本当に悲劇から学んで欲しい!考えさせられた一句でした。
 白鳥 12月8日。ジョン・レノンの命日でもあります。
 木原 真珠湾攻撃はルーズベルト大統領の仕掛けた罠だと思う。「ジャズの口笛」と「開戦日」という思い切った取り合せ、一句会のみんなはどのように感じるだろう。
 手塚 開戦日とジャズの口笛の取り合わせが斬新
 下河原 ジャズと言えば、アランさん
 五嶋 平和は、ありがたい。
 白井 そうですか

33 手塚 シタールの弦の響きや冬の月
 月足 シタールと冬の月、響き合います。弦の響きはなくても伝わるかも
 白鳥 シタールと言えばジョージ・ハリスン。シタールと言えば、ノラ・ジョーンズのお父さん。
 木原 シタールと冬の月の取り合せ、素敵です。
 手塚 北インドの弦楽器です。音色が好きなので。。
 下河原 「シタール」はインドの楽器ですね。雅楽と同様西洋音楽とは違った音色ですね。
 五嶋 幻想的です。
 白井 シタール?とは これまた珍しいよね どんな音色だろう
 ショルツ シタールは月のイメージがありますね。三日月か。
 久保田 日本でも、インドでも月を見ながらシタールを弾いている人がいるんだなあ、と思わせる国境を感じさせない句です。
 町田 異国のシタールという楽器、聴いたことはないけど、冬の月と合わされたことで美しく澄んだ音色に聴こえてきて素敵!と思いました。
 町田 異国のシタールという楽器、聴いたことはないけど、冬の月と合わされたことで美しく澄んだ音色に聴こえてきて素敵!と思いました。
 町田 異国のシタールという楽器、聴いたことはないけど、冬の月と合わされたことで美しく澄んだ音色に聴こえてきて素敵!と思いました。
 大治 シタールの音色と凍てつく冬の月の取り合わせがいいですね、単純な構成に奥深さを感じます
 片岡 インドというより、三日月を国旗にもつパキスタンのシタールを思いました。ヒンドゥーではなく、イスラムの感じですね。

34 手塚 冬めくやメタセコイアの紅み増し
 白鳥 メタセコイアの紅葉も見事です。大きいから迫力あるね。
 手塚 背の高いメタセコイヤ全体が紅く染まります。
 村松 メタセコイアは紅葉するとさらに存在感が増す
 白井 生田緑地の木ですね 個人的ですが 聖マリアンナ病院すっかり綺麗になった 上の階の病棟から 生田緑地の紅葉がわかりました すごーく高いので
 ショルツ メタセコイアの色の移り変わりを知る豊かな生活。
 町田 今年は生田緑地のメタセコイアの紅葉が遅いと聞きました。近くて遠い(犬散歩、老犬になったので行けません)想像させてくれてありがとうございます。
 町田 今年は生田緑地のメタセコイアの紅葉が遅いと聞きました。近くて遠い(犬散歩、老犬になったので行けません)想像させてくれてありがとうございます。
 町田 今年は生田緑地のメタセコイアの紅葉が遅いと聞きました。近くて遠い(犬散歩、老犬になったので行けません)想像させてくれてありがとうございます。
 大治 4句とも淡々とした句でとても良いと思いました。特にこの句はそう

35 手塚 たんたんと笙や篳篥(ひちりき)冬日かな
 月足 たんたんとした心地よさ
 白鳥 雅楽で芸術の秋を満喫しましたね。
 木原 メリハリなくたんたんと。
 手塚 東大の安田講堂での雅楽初めて聞いて。
 下河原 「笙」「篳篥」の音色が心に響き、昨年の大河ドラマ「光る君へ」の世界がイメージできます。
 五嶋 「たんたんとした」音階を楽しんでいた(はずの)昔の人のセンスや如何?
 白井 古来の楽器の音色 どうだったのかな
 ショルツ その「たんたん」が絶好の子守歌でしたw 安田講堂であの伝統の色彩、芸能にふれる機会は貴重でした。
 町田 聴いたからわかる。表現しようと試行錯誤したからわかる「たんたんと」
 町田 聴いたからわかる。表現しようと試行錯誤したからわかる「たんたんと」
 町田 聴いたからわかる。表現しようと試行錯誤したからわかる「たんたんと」
 大治 雅楽の演奏まさにこんな感じでしたね
 片岡 雅楽の悠揚せまらざる響きを、冬日と重ねて「たんたんと」と表現したんですね。急ぐことが馬鹿らしく思えるほど、ゆったりしていました。でも、私たちの鑑賞した還城楽は、明るく軽快な曲調に分類されるそうです。

36 手塚 名をわすれ話あわすや忘年会
 月足 ○コ あるあるです!リズム良く、俳諧味あり
 広瀬 ○コ あるあるですね!でも人と会う事、人と話す事は本当に良い刺激だから、年賀状は止めても会合には参加した方が良いと感じる今日この頃。。。一句会や19期麻雀俱楽部があって良かった!
 白鳥 ○コ これ、笑えないけどやっぱり笑っちゃう!
 木原 気持ち分かる。最近よくあるのよ。
 手塚 顔は分かるのですが、名前を思いませない・・
 下河原 あるあるですね。先日近所のスーパーで声をかけられましたが最初誰だかわからなかったことがありました。
 白井 そう あるある
 ショルツ あるあるw
 大治 良くある話ですね

37 のり三田村 東大で落ち葉の回廊遊ぶ子ら
 白鳥 この子どもたち、大人になって感慨深く思い出すでしょうね。「東大で遊んだよ」
 木原 東大に子供が出てくるのが面白い。確かにいたよね。
 下河原 東京大学の構内の銀杏は、ぎんなんの匂が強烈でした。
 村松 地元の子供にとっては遊びがいのある場所なんでしょうね 姪の子供は三四郎池に落ちたことがある
 白井 そうですか いいね
 五嶋 和める風景、でした。
 ショルツ 家族連れが多く、開放的で和やかな雰囲気に感動しました。
 久保田 のどかで、良いお散歩だったね。
 町田 「東大」という固有名詞を使ったことで、無邪気に遊ぶ子供たちとの対比が面白いです。
 大治 童謡を聞いているような句です

38 のり三田村 雅楽と舞日本の心に触れる秋
 月足 印象深く、もう一度聴きたいと思います
 白鳥 まさに「日本の心」を感じました!
 手塚 皆で聞いた雅楽は貴重な経験でしたね。
 下河原 「雅楽」11月の吟行ではじめて鑑賞しました。
 白井 古来の楽器の音色 どうだったのかな
 大治 日本人らしい音楽なのかな雅楽とは
 片岡 雅楽は、中国や韓国、あるいはベトナム由来の音楽なのですが、それを受け継ぎ、故国で喪われた後も千年を越えて生かしつづけたことが、日本の心なのかも知れません。

39 のり三田村 ムーミン谷まるで北欧埼玉が
 白鳥 ムーミンバレーパーク。でも夏は激暑。
 下河原 ムーミンと聞くと、何故か「きのう ムーミンは川に 木の葉の舟を浮かべた そろそろ 今日あたり 木の葉の舟は 町へ着くでしょう・・・」と歌われたもの悲しいエンディングテーマ曲を思い出します。
 白井 ムーミンの里ね むすめが通ってる
 ショルツ 隣接の温泉施設目当てに何回か行きました。その一回は暮れで、イルミネーションがきれいでした。湖沿いの散歩道、建物もすべて本格的で素敵なところ。
 片岡 あるんですね、ムーミンバレー。こんなの飯能に作っちゃうのも、ある意味「日本の心」ですね。

40 のり三田村 ダイエットああダイエット秋になり
 月足 ○コ なかなか思うようにいかない。四季の移ろいは無情?
 広瀬 ○コ 今から取り組めば、来年の夏までは約一年あります!頑張ろう!!
 白鳥 食欲の秋になってしまった!
 木原 ダイエットのリフレインで詠嘆しておいて、そこに食欲の秋をポーンと放り込む。面白い。
 白井 まー むりせず
 ショルツ 年末年始はさらに要注意!と自分に言い聞かせています。
 町田 夏までにダイエットしたかった? (笑)

41 下河原 渋柿に登りしむかし思いけり
 白鳥 熊みたいだ
 下河原 熊が街に出て来て柿の木に登って柿を食べている姿をTVで見て、昔祖父の家の庭にあった渋柿に登って柿を採ったのを思い出しました。
 村松 渋柿を手にして懐かしく思い出す木登りをした子供の頃
 白井 いいね 今年は柿木の登れなかった 子供のころは登ちゃあいけないと言われると 登って
 久保田 柿の木に登った昔、武勇伝なのか、のどかな思い出なのか。両方なんでしょうね、きっと。
 町田 私は小さい頃、柿の木は折れやすいので登ってはダメ!と禁止されていました(笑)昔をひらがなにした心を聞きたいです。
 片岡 私にも記憶があります。もう少し先の実を、と体重を枝にかけると、けっこう脆く折れたような。今は熊が上りますが、重そうなのに上手なんだ、あいつらは。熊は今年の漢字だとか。
 月足 今は熊が上ってますね

42 下河原 冬日和グラデーションや葉の光
 白鳥 紅葉はグラデーションがきれいなんですよね!
 木原 三段切れを解消したい。語順変える?光る葉のグラデーションや冬日和。
 下河原 マンションの中庭に有る紅葉が例年はあまりきれいに紅葉しないのですが、今年は結構赤くなっていて緑の葉と橙の葉と赤い葉が交じり合ってきれいなグラデーションで紅葉していました。
 白井 そうですね 
 ショルツ 日に日に色を変えていく一枚一枚を惜しみつつ、あと数枚になりました。
 町田 綺麗!と思わす想像しました。グラデーションが効いています。
 大治 様々な色の変化が味わえる季節、それが直に伝わる句です
 片岡 夏の日と違い、冬日の影の濃淡は優しい。水彩画のようなグラデーションが美しい。

43 下河原 寒晴や雅楽の舞に夢ごこち
 白鳥 異世界への招待状でした
 木原 もしかして寝ました?
 下河原 先月の吟行で東京大学の安田講堂で鑑賞した雅楽のしらべです。
 白井 そう どんな音色だったかね
 五嶋 「夢ごごち」に実感がこもっていますね。
 ショルツ 本当にうっとりし通しでした。 高校時代の午後の授業さながらzzz
 大治 夢の中が正しいのでは、自分も夢の中に入りました

44 下河原 冬ざれや炎(ほむら)が街を呑み尽くす
 広瀬 街路樹も裸木となり、その背景には都会の高層ビル群が…冬の澄み切った空には厳しい寒さを感じさせる夕焼けが広がっている。どの季節よりも鮮やかに街を染める冬茜の様子が「炎」という言葉で上手く表現されております。
 白鳥 大分の火災、痛ましいかぎりです。
 手塚 大分の大火災。お見舞い申し上げます。
 下河原 大分市佐賀関で発生した大火災、被害にあわれた方に謹んでお見舞い申し上げます。
 白井 炎といえば はやりのアニメ 暖かな熱燗かね
 町田 最初、冬入日の情景と思い、炎(ほむら)で表すのか凄いなあと思いましたが、これは本物の火事の事ですね。美しいけど怖い。
 片岡 大分や香港や伊勢原まで、恐ろしい。炉端でも気をつけねば。
 月足 冬ざれは冬景色としての荒れた感じですが、これは火災による非情で荒涼とした様子。乾燥した街に、強い風、増える空き家もリスク増に。年末に向け、火の用心怠らず。

45 白井 肩借りて二度目の一歩石蕗咲く
 広瀬 「二度目の一歩」…良い言葉!長い療養生活を終えて、人生で初めて歩いた時以来の不安な初めの一歩を「二度目の一歩」と表現されたのですね?石蕗の花も無事に歩けた事を祝福しているかの様に咲いています!
 白鳥 足を思うように動かせないが家族の助けで一歩ずつ。「石蕗咲く」が心象をよく表していますね。いい句です。
 木原 リハビリで人生2度目のはじめの一歩を経験した、と読みました。
 手塚 石蕗(の花)の季語が印象的です。
 下河原 肩を借りてようやく歩けるようになったのですかね。「ツワブキ」の花が祝福しているようですね。
 村松 肩を貸してくれる人とともにリハビリですね 地味だけれど強いツワブキの季語が効いている
 白井 入院から帰り 庭への人生二度目の一歩は息子の肩頼りでした 足元にはいつもより遅き ツワブキが
 町田 膝の手術を終えての一歩ですね。「肩借りて二度目の一歩」と言う表現が素晴らしいです。
 片岡 膝の手術後、リハビリも大変で、でも一歩ずつ、句は前向きで励まされる感じがします。
 月足 リハビリのスタートと石蕗の花。一歩ずつ前進ですね。

46 白井 甘かろう届かぬ先の残り柿
 白鳥 これもいい句です。残り物は福。
 手塚 残り柿の描写が絶妙です。
 白井 今年は木登って甘い柿の実取ることができませんでした だんたん手に出来る事が減ってくる です
 五嶋 「残り柿」いい季語ですね。ちなみに、柿が取れないのは、人だけでなく熊も。。
 ショルツ 手に入らないものこそ美味しいのか。実現しない夢のたとえにも解釈できます。
 町田 これは何だろう。すうっと心に入ってきて、情景も想像できて、何か人生の事も言っている気がしました。
 大治 熊もきっと同じ気持ちです
 片岡 Qコ 「届かぬ」とは、昔ながらの長尺の竹竿の先に引っ懸けて穫るのでしょうか?懐かしい。あの作業、好きでした。技に二、三果技ごとついて、あの重さが嬉しかった。
 月足 気になる残り柿。晩秋の景色。今年はどうしても熊につなげてしまいますが。

47 白井 どうだんの紅を消し去り月覗く
 白鳥 ドウダンツツジの赤も月の光には勝てず。
 手塚 どうだんつつじの紅葉の様子が神秘的です。
 下河原 どうだんつつじの紅葉と黄色の月の対比が美しいです。
 村松 鮮やかな紅葉が見えなくなって、次は月が見える きれいな光景
 白井 どうだん躑躅が日が当たる部分は真っ赤に だけど月が上がると色があせて これも歳の重ねの一致して

48 白井 霜よけに寄り添う星が澄み渡る
 白鳥 庭の植物に霜よけ、優しくマメだ。
 下河原 星がきれいに見える季節になりました。
 白井 蘇鉄の霜よけ 実は今年はパスで 例年温暖化でいいか
 五嶋 凛とした冬の空気が伝わってきます。
 ショルツ 手入れの行き届いた庭を静かに眺めている味わい。
 大治 澄み渡るという言葉が効いている句ですね

49 町田 裸木や天の青きに雲流る
 白鳥 林からきれいな空が丸見えな季節。清々しい。
 木原 冬の澄み渡った冷たい青空が浮かびました。「青きに雲流る」がいいです。
 村松 澄み切った青空に葉を落とした木 冬の静かな景色に雲が流れて動きが加わるところが良い
 下河原 落葉した裸木の上に秋の青空が広がり雲がながれている姿が秋を深く感じさせます。
 白井 初冬の林の風景が思えて
 ショルツ 葉のない木の美しさが際立つこの時期のひとときを見事に切り取っています。
 町田 潔い冬の佇まい。
 大治 澄み切った空に雲が流れるそれを樹々の間から観る、詩ですね
 片岡 どこか、銀座の画廊でふと目にした壁の絵のようなたたずまいに惹かれます。
 月足 葉がすっかり落ちて、視界がひろがる。空がよく見える。

50 町田 鵙日和発表会はもう明日
 白鳥 「もずびより」という言葉、知りませんでした。何の発表会だろう?
 手塚 鵙日和という季語が良いですね。
 下河原 「鵙日和」モズが鳴く澄み切った秋晴れの空気とのことで初めて知った季語ですね。
 白井 モズの高音が澄み切った空に 発表会は前回のかね
 ショルツ Q 何の発表会でしょう? 鵙から連想すると笛?
 久保田 何の、そして誰の発表会なのかな。月日が経つのは早いですね。
 町田 「発表会はもう明日」にはいろいろな思いがあると思う。「鵙日和」を合わせるとどう伝わるかな

51 町田 笙の音の天地紡ぐや金銀杏
 広瀬 凄くゴージャスな「和」の風景が浮かんできました!「笙」「天地」「金銀杏」も壮大に響き合っております!
 白鳥 幻想的でもありました。
 村松 耳にも目にもきれいな景色をきれいな言葉で表現している
 手塚 天地を紡ぐという大胆な表現が印象的です。
 白井 前回の句会のかね いいね
 五嶋 笙の音と銀杏の色の取り合わせが素敵です。
 町田 東大で聴いた雅楽の句を作りたくて、・・・たんたんと(笑)続く音色。なんだ!天地を整えているのか?つむいているのか?と考えて、自然の成せる象徴として大銀杏の黄葉と合わせてみました。
 片岡 笙の音色は、言われてみると銀杏の黄金色のような気がします。
 月足 金のような銀杏の黄葉一色の世界と笙の音はつながる。天地紡ぐがいいです。

52 町田 続くテールランプ遥か空には冬茜
 広瀬 人工的な「赤色」と自然の「茜色」との対比…上五を九音にした挑戦作で「色の力」が満ちています!私案ですが二つの赤が空に溶けていく様子を「テールランプ辿り冬茜遥か」と詠むのは如何でしょうか?
 白鳥 複数の飛行機が同じ方向に?真っ赤な夕空をバックに。美しい光景でしょうね。
 村松 これ 光景が浮かぶよねー 好き
 下河原 冬の夕暮れに赤いテールランプは、絵になります。
 白井 晩秋の夕暮れ 高速渋滞かね 赤に導かれ 茜が いいね
 五嶋 歩道橋から眺める、街の夕暮れ。
 ショルツ 東大キャンパスを繋ぐ歩道橋からの眺めか。すてきな数分でした。
 町田 対句にしたかったけど、すわりが良かったのでこの上五字余りにしました。寂しげな冬だけど、人工と自然の赤の共演。
 大治 テールランプと冬茜のコントラストが良いです
 片岡 この句の絵も好きだな。

53 白鳥 トンネルの先半円の照紅葉
 広瀬 「半円の照紅葉」がワクワク感を上手く表現しており、「素敵なチラ見せ」状態。想像ですがトンネルの中はきっと観光地手前の渋滞で、逸る気持ちを抑える作者の様子まで伝わってきました。
 白鳥 11月末に西日本を旅行しました。どこも紅葉がきれいでした。
 手塚 確かに半円ですね。写真で見たい風景。
 下河原 Q どこのトンネルから紅葉をみたのでしょうか?
 村松 半円の照り紅葉という表現が上手
 白井 なんとも ユニークな表現で トンネル開けたら もみじトンネルだったりして
 ショルツ きれいに切り取られた額縁のような景色。
 久保田 トンネルの先の美しい紅葉が想像出来ます。半円に切り取られた紅葉、美しい句です。
 片岡 一瞬、目に飛び込んできた光景を見事に一枚の絵に仕立てました。暗闇と輝く色彩の対比が素晴らしい。
 月足 旅行パンフでよく見る気がします。行ってみたい。

54 白鳥 白き鳥を名に負う城や天高し
 広瀬 青空に映える白壁の美しさとその外形から「白鷺城」と別名がついたと言われる世界遺産「姫路城」の様子が的確に表現されております。もし白鳥さんの句だったら洒落てるぅ~
 白鳥 姫路城、別名白鷺城です。外観の優雅さと城内の荒々しさのギャップがすごかった。
 木原 美しいお城と天高しの季語の取り合せが絶妙。
 下河原 白鷺城(姫路城)のことですかね。
 白井 白き鳥の城と言えば 姫路かね どこの天守でも 秋は高い
 五嶋 Q 姫路城、でしょうか?
 ショルツ 白鷺城でしょうか。まだ訪ねたことがありません。
 町田 白鷺城!天高しがいいですね。飛び立つよ
 大治 姫路城と松山城ではお城の造りが違いますが正に天に聳ゆる名城ですね
 片岡 Qコ あえて字余りを犯して「を」を入れた意図を伺いたいです。
 月足 秋の晴天に映える天守。姫路の白鷺城?あるいは、白鳥さんにつながる岩手のお城?

55 白鳥 堀に沿う軒は明るし柿簾
 白鳥 倉敷。美観地区から少し外れた街並みに大正~昭和の面影がそのまま残っていました。干し柿がたくさん干してあった。
 木原 良い光景ですね。明るくなるんだ。
 手塚 柿簾は見かけなくなりましたが、秋の風情満載です。
 村松 のんびりとした気持ちにさせられる いい句だなぁ
 白井 そう やはり 城下で一杯
 五嶋 昨今ではなかなか見られない、秋の風物詩。オレンジ色が目に浮かびます。
 ショルツ 暗めの色調のお堀端に柿簾の暖色が引き立っています。
 町田 干し柿を吊るした軒は本当に明るい。柿すだれという表現が的を得ています。
 片岡 まとまって落ちついたいい句だと感じました。
 月足 明るい秋の風景、明るい日差しを受けたたくさんのつるし柿が浮かびます。

56 白鳥 錦繍の帯を神代へ竜田川
 白鳥 鞍馬から貴船まで登山しました。この川は本当は貴船川。紅葉が降り積もった澄んだ流れに、百人一首で有名な「ちはやぶる」の歌が浮かび、龍田川にしてしまいました。
 下河原 万葉集の世界ですね。美しい情景が目に浮かびます。
 白井 竜田川と言えば ちはやふる ちはやふるといえば すずちゃんのカルタ でも 紅葉が有名のようで
 町田 「ちはやぶる神代も聞かず竜田川・・・・」への返歌ですね。聞いたことがないというならば、この光景を届けるわ
 月足 平安の世も今も変わらぬ竜田川の美しい紅葉

57 片岡 冬されや富士山麓に霧かかる
 白鳥 霧の上から富士山の上半身
 木原 富士山はどの季節でも美しい。特にこの季節は一番ですね。そんな景が浮かびました。
 手塚 やはりこの季節の富士山は綺麗です。(霧は秋の季語?)
 村松 霧がかかっているんだけど冬の富士山の透明感が伝わってくる
 白井 冬ざれは 冬を前に荒れた?景色とありました 霧で裾野景観は 見えないでよかった?かね
 五嶋 夏の喧騒とは対極の、富士山の景色。
 ショルツ 冬の富士山の幻想的な厳しさも感じさせる様子。
 片岡 伊豆の家へ向かう一人ドライブの途中で、助詞「に」に注目して作りました。一句目は、御殿場を抜け、富士の裾野の辺りの景です。※存在の場所を示す「に」ですが、この句の場合、「かかる霧」では雄大さが死んてしまう、と思いました。少し動きが欲しいと感じ、「霧かかる」としました。
 月足 厳しい冬に入っていく感じが強く伝わります。

58 片岡 聳(そそ)り立つ崖に川面や薄原
 広瀬 「聳り立つ崖」というタテ方向の迫力と、「川面や薄原」というヨコ方向の拡がりの組合せが、この句をダイナミックで立体的なものにしております。色の鮮やかさとかではなく、圧倒的な視界の印象による自然の雄大さが伝わってきました。
 白鳥 薄の波を擁する崖の間から少しだけ見える光る水面。秋のスケッチ。
 下河原 美しい秋の情景です。
 白井 私の知る限り 上州の妙義山あたりかね
 町田 薄原が川面のように見えたのでしょうか
 大治 薄から連想される崖そして川面 荒涼とした世界が見て取れます
 片岡 川は狩野川、修善寺道路の大仁(おおひと)を過ぎた辺りです。※対比の「に」⇒「垂直な崖と平面な川面」の対比です。

59 片岡 前走る車に躍る枯葉かな
 白鳥 スピードを上げる車に乾燥した枯れ葉が舞う冬の景色ですね。
 下河原 紅葉が終わってまさに落葉しているさなかに並木道を車で走っているのかな。
 白井 そう あるね
 ショルツ ドライブの疾走感。
 町田 私は地面にですが、枯れ葉が縦に落ちてきてトウシューズを履いているようにくるくる回って踊っているように見えたことがあります。
 片岡 月ヶ瀬の竹やぶ脇の道で見ました。 ※原因の「に」⇒「車の風で」の意味ですが、「で」より「に」にすると、枯葉の主体性(擬人化)が出るように思います。
 月足 枯葉がよく舞ってますが、枯葉は見ず安全運転を。

60 片岡 山在りて十一月の黄葉かな
 白鳥 ○コ 色彩豊かな秋の葉の饗宴も山があってこそ。
 木原 ○コ 季重なりを成立させる三つの方法、その②.季語の合体ですね。
 下河原 年々紅葉が遅くなっていますね。
 村松 ○コ 山在りて この言葉だけで山の存在感を感じる
 白井 山の黄色 遅い紅葉は? イチョウではないと カラマツかね
 片岡 天城峠へと上っていく切りこんだ谷すじに日がさしていました。初案は、「山迫る天城の黄葉崖にはふ」として、動作の対象としての「に」で作ったのですが、少し言葉がうるさく、説明的になってしまっていると感じ、削ぎ落としていった句です。景は別物になりました。

61 村松 冬の野や頬赤くして遊ぶ子等
 白鳥 冬は子どものほっぺが赤くかさかさになるんだよね。
 村松 近くの公園に大型遊具が新しく設置され、子供たちが滑り台の上までせっせと上っていて楽しそう
 白井 昔はわちきも ほっぺ 真っ赤で やだったけど
 五嶋 可愛らしい。まさに、子供は風の子。
 ショルツ 冬も外遊びする子供であふれていてほしい。

62 村松 冬めくや一人眺める天象儀
 白鳥 「天象儀」ってプラネタリウムなんですね!初めて知りました。
 木原 生田緑地のプラネタリウムだろうか。作者は嫌いな冬の到来にブルーな気分か。
 手塚 天象儀はプラネタリュームなのですね。
 下河原 一人で天象儀(プラネタリウムのことですかね)を見にいかれたのでしょうか?
 村松 何をしなければという訳ではないのですが、忙しない日々にボーっとプラネタリウムに座っていたいという願望です
 白井 プラネタリウム 一人旅 いいね ゆっくり眠れたりして 失礼
 ショルツ プラネタリウムですか?! じっくり鑑賞するなら一人がいいかもしれません。
 町田 どこかに行きたーい!わかります。
 大治 冬の星座群が目の前にあるような気がします
 片岡 天象儀とは、プラネタリウムでしょうか。一人、冬の星座に思いを馳せたのかな。

63 村松 枯園や手を引く兄も幼くて
 広瀬 小さな兄弟(お孫さんでしょうか?)の句。より小さな弟が兄に遊びを迫り、二人でいつもの公園へ…誰もいない公園は草木も枯れて寂れており兄の顔にも落胆の色が、、でも弟を思う兄の気持ちにとても心が温かくなった句でした。
 白鳥 「枯園」なので、幼いながらも必死にお兄ちゃんらしく振舞おうとするいじらしさが伝わります。
 木原 幼い兄弟の健気な感じが良いです。
 手塚 お兄ちゃん。えらい。可愛い。頑張れ!
 下河原 幼い兄弟で手をつないでいる様はかわいいですね。
 村松 3歳と1歳が手を繋いで歩いているのがただただ可愛い はい、婆バカです
 白井 兄弟で落ち葉遊びしている風景が ずーと前に見たような いいね
 ショルツ 物悲しく色彩の薄い情景に、幼児二人の命がより温かくホカホカと感じられます。
 久保田 冬の外遊び。幼い御兄弟の姿が微笑ましいです。
 町田 枯れ葉の積もる公園。兄弟の後ろ姿が見えます。「手を引く兄も幼くて」で映像がはっきり!優しいお兄ちゃんがんばれ
 片岡 枯園の季語と、中七下五の懸りが絶妙だと思い、この一句を選びます。少し大架沙に表現すると、幼い兄弟(兄妹)の姿に、世界の中を生きてゆく人生の本質のもののようなものまで感じます。
 月足 下五で誰かの手を引く兄も実は幼いとわかり、情景が劇的に変わります。家族連れの中の幼い兄と弟か妹、枯園ながらほほえましい。

64 村松 秋草や砂場に一つ忘れ物
 広瀬 「秋草」という季語と、「砂場に一つ忘れ物」との取り合わせが響き合って、季節の移ろいの儚さが上手く表現されていると感じました。
 白鳥 忘れ物はなんだろう。ヒョウ柄のポーチではなく可愛いスコップだよね(笑)。ヒョウ柄のポーチだとしても良い句です。
 木原 この句もいい味を出している。
 下河原 秋草やの季語と砂場に子供の遊び道具がポツンと一つ残っている様がフィットしていますね。
 村松 公園を抜けて買い物に行くときに見かけた光景
 白井 子どもが摘んだ忘れ物かね いいね 子供は次の興味で過去蓄積 どんどん成長 わが身は次のしぐさでたった過去を忘却 そのうち全部悪れちゃう ま名前も まーいいか
 五嶋 夕暮れ時でしょうか?物静かな情景。
 大治 何を忘れたのかな、そんな気にさせます
 片岡 ここにも見事な詩があります。ただ、「秋草」と「忘れ物」が、非常に微妙な意味で近すぎるようで、上の句を選びました。
 月足 日暮れも早くなり、子どものいない砂場にどの子の忘れ物だろう。

句会出力