・句会2月23日(日) ☆赤坂迎賓館見学:四ツ谷⇒句会@麻布更科(蕎麦):麻布十番 詳細はLINEにて

ショルツ

No.1  鯛焼きやまず手を温(ぬく)め尻尾から

月足 寒さの中の食べ歩き感が伝わります
広瀬 あるあるですね。寒い冬に鯛焼きの温かさの風情が溢れた句!お楽しみは最後に取っておくタイプですね!?
木原 手を温めてからですか。なるほど。そうしたくなりますよね。
ショルツ 日陰の店頭に並んでやっと手にした一尾! 手はすっかりかじかんでいます。
白鳥 寒い日の鯛焼き。「まず手を温め」上手い!
手塚 美味しそう。光景が目に浮かびます。
町田 まず手を温めに共感。紙包みのまま、まずは温もりを頂きます。ですね。
白井 寒いね そうですね
小野 出来立てのたい焼きを早く食べたい気持ちと手を温めたくなる気持ちのせめぎ合い。尻尾派なんですね? 私は頭派です笑

No.2  逃げ場なし赤城颪に神経痛

大治 こちらまで痛そうな気がする句です
片岡 北関東の北風の厳しさよ。父の郷里の前橋を思い出す。
広瀬 こちらも気持ちが良く解ります。ただし、私の場合は「逃げ場なし妻の颪と膝の痛」ですが。
ショルツ 風と痛みに関係があるのか? それはわかりませんが、収まるまでひたすら身を縮めて祈るのみ。
白鳥 ただでさえ身に染みる赤城颪、神経痛には辛すぎる。
五嶋 お大事に。。
下河原 この歳になると身体のあちらこちらが痛いです。
梅原 辛さが伝わる句です
白井 そうですね 急に寒波が

No.3  萬人(よろずびと)熱海銀座の桜(はな)に酔い

ショルツ 熱海桜に集まる国内外の旅人で、熱海銀座も賑わっていました。
白鳥 私も行きました。熱海桜が満開で見渡すかぎり若者ばかりでした。
五嶋 暖かい伊豆の早めの春の雰囲気を、うれしく感じます。
下河原 熱海ですか?久しく行っていないですね。
白井 みなさんそうです
秀隆中島 確かにいつも熱海銀座は大量の酔っぱらいだらけ。花に酔いは、花見の酔っぱらい。桜に酔い大勢の人ごみに酔い、と掛け合わせたでしょうか。

No.4  沸々(ふつふつ)と父の大鍋もつ煮込み

大治 人それぞれの形で思い出があるのですね。料理もその一つであることをしみじみ感じいりました
月足 お父様の思い出と共に、美味しいもつ煮込みが出来ました
片岡 Qコ お父さんのお肉屋さんの大鍋?
木原 もつ煮込みを大鍋で。いい匂いがしてきそうです。
ショルツ 肉屋だった亡父は、芝浦屠場で大鍋にもつを煮込んでは方々に配っていました。我々子供達も友人に振舞い喜ばれました。
白鳥 懐かしい味。「沸々」がもつ煮込みのすべてを物語っている。
町田 お父様の得意料理、美味しそう。
下河原 私自身は、あんまりもつの煮込みは食べないのですが美味しそうです。
白井 もつ煮込みなべ 寒い日いいね
秀隆中島 父への想いと湯気が見えました
村松

村松

No.5  蕗の薹苦みのわかる齢になり

片岡 「わかる」を越えて、今は春ごとに恋しくなっています。日本酒と合うんだなぁ、これが。
木原 それはきっとお酒の味もわかる齢になったという事でしょう。
白鳥 私も蕗の薹大好きです。年寄りだという証か。
町田 先日、天ぷらにして頂きました。蕗の薹大好きです。そう言えば若い頃は、蕗の薹の季節を待ちわびたことはなかったなー
ショルツ 歳だけとって、まだ理解できない(>o<)
五嶋 同感。
白井 そうなっだけど やはり苦く まだ子供です
秀隆中島 先輩の皆さん方にコメントするのは毎回本当に苦しいです。例えば「蕗の薹」をググると俳句コーナーで、大量の例句が出て来ます。それらと自作を比較しますと表現したい心を発見したり、一物仕立てにならなかったりするのではないでしょうか。
村松 実は若い頃からふきのとうは好き

No.6  花菜漬季節味わう朝の膳

大治 食に季節感を感じるのは特に和食に多いですよね。日本人に生まれてよかった。
白鳥 春の味、朝ごはんにさりげなく出てくるところがにくい。
手塚 花菜漬もこの季節ならでは。
町田 丁寧な食生活が透けて見えます。朝から季節を感じる食事、素敵です。句も爽やか。
ショルツ 爽やかな和朝食、たまにはいいなあ。
下河原 菜の花のお浸しは美味しいですね。
梅原 春を待ついい句です
月足 美味しそう
白井 いいね なんかほのぼの感あり
秀隆中島 そのまんま17文字にしていないか、中七を君の顔見るとか、別の動きが欲しい
村松 似たような句ばかり、反省

No.7  古書の棚飽かず眺めて菜の花忌

大治 やはり坂の上の雲か竜馬が行くですかね。全巻本棚に飾ってあります
片岡 司馬遼太郎さんは私たちよりむしろ父の世代によく読まれ、父の蔵書にも何冊かありました。
広瀬 菜の花忌は司馬遼太郎さんの命日なんですね!勉強になりました。石田三成の視点で描かれた映画「関ケ原」が面白かったのを思い出しました。
木原 司馬遼太郎さんの本、飽きずに眺めている、いい時間ですね。司馬さんの作品、何が好きですか?
白鳥 私も敬愛しています、司馬遼太郎(息子の名前に字をいただきました)。
手塚 菜の花忌って司馬朗太郎の命日なのですね。意味深い季語ですね。
ショルツ 司馬遼太郎作品は挫折が多かった。。。
下河原 「菜の花忌」は司馬遼太郎の命日なんですね。菜の花の黄色を愛したのですね。
五嶋 司馬遼太郎の忌日がこういう表現の季語だったとは、意外です。
月足 ズラリと並ぶ司馬さんの本、夢中になっていた頃を思う
白井 そうなんだ 司馬りょうさんも 俳句のセカイ入りで
小野 菜の花忌は司馬遼太郎さんの命日なんですね。上五中七と司馬遼太郎さんの組み合わせに時間が止まったような世界を感じました。
秀隆中島 司馬遼太郎の本と夢中で読んだ自分自身を思い出している
村松 たくさん並んだ司馬遼太郎の本

No.8  節分や追われる鬼はどこへ行く

片岡 言われてみると確かに!「泣いた赤鬼」の青鬼とか、どこ行ったんだろ。
白鳥 優しい
ショルツ 各戸から追い出された鬼は巷にあふれるのか?! 善悪二元論の矛盾を提起、そして鬼=悪を気遣う優しさを感じます。
下河原 節分時期は、鬼もかわいそうですね。
月足 鬼あっての節分。ヒールは必要
白井 隣に逃げ込んだしりて 我が家は(蘇民将来之子孫)のお札をヒイラギと玄関にさします ようやく云われを調べました
村松 行き場のない鬼に帰るところがあればいいけど

小野

No.9  別れ霜父のしおりに母の文字

片岡 「別れ霜」は晩春の季語なんですね、追悼の例句も多くありました。お母様の愛情が温かい。
木原 これはいい句ですね。お母様はお父様のしおりになんと書いたのでしょうか。別れ霜も効いています。
白鳥 お父さんとお母さん二人だけの世界がそこに。
手塚 在りし日のご両親の様子がしみじみと。
町田 お父様の書籍のしおりを見たら亡くなったお母様のメモがあったのですね。いろんな感情も伝わります。
ショルツ 別れ霜は晩春の季語と調べましたが、近年では五月に霜はありえないような。。。
下河原 ご両親を思う素敵な句です。
月足 ご両親への思い出から、もう一歩前に進む
白井 ちょっと早い気がしますが そうですか
小野 父の枕元にあった文庫本に、宛名にバッテンがつけられた年賀状が挟まっていました。亡くなるその年に母が書き損じて出さなかったものです。しおりのように挟まっているのを目にしました。
秀隆中島 栞を見て両親を想い、父母の間を想う。両親との別れをかけての季語だろうが、ほとんど初夏に近いころの突然の遅霜じゃないのかな。
村松

No.10  大鍋でおでん振る舞う若き母

白鳥 母親も若かった。なのに頑張っていたなと今になってしみじみ思うよね。
町田 「みんな沢山食べてよ」と声まで聞こえてきそう。
ショルツ お母様の張り切りぶりが誇らしかったことでしょう。
五嶋 懐かしい思い出?またはセピア色になった写真の一コマ?
月足 かつての思い出、まわりにはどんな方々が
白井 この母は 代替わりですかね
小野 スーパーで買ったおでんセットを食べながら、そういえば実家には金色のアルミの大鍋があったことを思い出し、七人家族だった頃の風景を思い出しました。

No.11  氷解けグラスの中で小さき音

大治 水割りを飲んでいるのかな その情景が浮かんできます
下河原 オンザロックでの至極のひとときですかね。
五嶋 この「小さき音」には、風情があると思っています。
白井 そうそう 天然ごうりかね
小野 「氷溶け」の季語は自然の中にある氷のことだと思いますが、バーで飲んだウィスキーの氷をイメージして作りました。

No.12  菜の花や野菜と互して健気かな

大治 菜の花のおひたしが大好きです そのことを思い出しながら読む句です
片岡 何か、野にあることの清々しさを感じる。
広瀬 確かに!菜の花を茹でる時も炒める時も他の野菜と一緒に調理しますよね!「野菜と互して健気かな」という表現も面白いし、着眼点も素敵だと思いました。
木原 ひとつの句に「や」と「かな」二つの切れ字が入ってしまいました。これは避けた方が良いです。
手塚 健気というのが作者の感性ですね。
ショルツ 確かに、花なのに野菜に引けを取らない存在感!
下河原 菜の花のお浸しは美味しいですね。
梅原 季節の主役
白井 菜の花はおしいですね
小野 菜の花の辛子和えが好きで、この季節は時々買います。売り場は野菜売り場なわけですが、手に取りながら「本当は花なのにね」と思うことも。
秀隆中島

広瀬

No.13  未だ萌えず我が句の才は冬芽なり

広瀬 なかなか良い句が作れず、自分の句才の無さを痛感する日々ですが、俳号の通り気持ちのままに我流で毎月投句させて頂いております。私の句才の芽はいつ萌えることやら??
木原 大丈夫。きっと春は来ます。
白鳥 春になれば膨らんでやがて鮮やかな若葉に。冬芽はポテンシャルのエッセンス!
手塚 これから花を開いて、春爛漫ですね。
町田 冬芽はもう膨らんできています!
ショルツ 謙虚ですね。
下河原 共感します。私も同じです。
梅原 親近感あります(笑)
月足 いえいえ、とんでもない
白井 そう そう ただ 私は全く勉強不足で それ以前の問題かも
小野 自虐句なのだと思いますが、冬芽という例えが気が利いていますし、思い通りにいかない歯痒さを逆手にとって句にしている負けじ魂が好き。
秀隆中島 上五は下五と同じ意味じゃないのか
村松

No.14  インフィニティ初島茫(ぼぉ)と雪催

片岡 「インフィニティ」は初島の形(∞)か、捉え得ていないが、句景に惹かれた。
広瀬 熱海のホテルの絶景露天風呂に入った時のことですが、あいにく空を底が低く灰色の暗雲が覆っておりほとんど何も見えず…初島さえもハッキリ見えず今にも雪が降りだしそうで、、、これで雪でも深々と降っててくれればまだ風情があったのに~絶景風呂堪能できず(涙)
ショルツ 私の体験から:熱海ホテルニューアカオのインフィニティ風呂からの初島の雪景色。実際は無限大の相模湾の情景か? インフィニティと雪催、タイプの違う語の対比がひき立って聞こえます。
月足 伊豆半島からほど近い初島もかすみ、雪が落ちてきそう
白井 熱海からの初島? 雪ですか
秀隆中島 船名と汽笛を掛けましたね
村松

No.15  凍妻の家事ひき受けて寒明ける

大治 家事は大変ですね 特に寒い時期は水が冷たくその気分が出ていますね
片岡 「凍妻」が心に懸かる。冷水に妻の指先はよく割れた。
広瀬 これまで、凍雲、凍星、凍蝶、凍つ夜、、と様々な「凍」を使って作句してきましたが、とうとう「凍妻(いてづま)」登場です!しばらく冷戦状態が続き口もきいてくれなかった妻を「凍妻」と表現。もちろんメインの季語は「寒明ける」です。謝りまくっても許してもらえませんでしたが、ふだんやらない家事を積極的に自主的に連日続けた結果やっと冷戦状態解消という。。とりあえずハッピーエンド??
白鳥 「凍妻」は造語ですか?ちょっと怖いね笑
手塚 Q 凍妻っていうのは??
町田 凍妻は凍星(いてぼし)の造語でしょうか。凍りついたように美しく輝く奥様ですね。家事の少しはやってあげてください
ショルツ Q 凍妻は調べてもわかりませんでした。
下河原 シニアになると頻繁に家事もやらなければなりませんね。
五嶋 ○Q 沢木耕太郎の登山小説(「凍」)からのインスパイア?、寒明けたのはよかった。
月足 わかると言うべきか?言わざるべきか
白井 とうさい?も季語?
秀隆中島 Q 凍妻とは?

No.16  君にあうスノードロップ見つけたよ

大治 優しい愛情がこもった一句
広瀬 上の句を作った後で、かつて妻に「スノードロップのネックレス」をプレゼントした事を想い出しました。本当はティファニーのティアドロップあげたかったけど、まだ学生で買えなくて。。今はスノードロップのリアルな花を贈ってあげたい。
木原 口語体に君への優しさを感じます。
白鳥 「君」はスノードロップみたいな可憐な人なんだろうな。つぶやきのような素敵な句。
町田 「君に会う」と「君似合う」ふたつが合わさってより嬉しさが伝わりました。
下河原 君とは奥様なのでしょうか? ほのぼの感が良いですね。
白井 解説お願いします
村松

町田

No.17  豆まきて鬼去り烏の宴かな

片岡 これはこれで凄い景ですね。
広瀬 幼稚園の豆撒き大会?園庭の撒き残りの豆も鳥達がキレイに食べてくれたのでしょうか?まさに一粒で二度おいしい!宴(イベント)のはしごですね!
白鳥 まいた豆に集まったのは鬼とは真逆の小鳥たち。
手塚 外に撒いた豆を鳥が啄む様子ですね。
町田 幼稚園の豆まきの後は烏の饗宴。今年は豆まきのあとに年長さんに豆拾いもしてもらいました。
五嶋 着実に春に向かっている感じがよく伝わってきます。
下河原 豆まきの後は、鳥は餌がいっぱい有って良いですね。
大治 なるほどと思わせてくれる句です
梅原 鳥の集まる描写がいい
月足 餌に困らない
白井 そうですね 最近冬鳥が多く すずめがめっきり少なくで
小野 確かに、外に向かって撒いた豆の行方は、こうなりますね。時間の経過を感じる句です。
秀隆中島
村松

No.18  冬山路朽木に覗く青き草

片岡 せめてこのような朽木になりたい。日頃思うことです。
木原 朽木の中にも生命を見つけたのですね。
白鳥 春はもうすぐ!
町田 生田緑地。朽ちて割れた手すりの割れ目から冬の草が!ちっちゃな緑、ちっちゃな命が愛おしかった。
ショルツ 春が確実に近づいていますね。
下河原 朽木と青き草の対比が素敵です。
大治 枝だけの木と草の緑の対比を上手に表現しています
月足 足元をよく見れば、春は近い
白井 宿木でしょうか? 元の木が枯れても青く
小野 命への優しい眼差しが感じられる句。ところで朽木(くちき?)という語彙は私にはなかったなぁ。
秀隆中島 覗くを形容詞的に使うことの是非 AがBを覗くではないだろうか 水有て家鴨の覗く萩の下
村松

No.19  冬灯り採らずに残す実のひとつ

片岡 何の実か、イメージがあると良かったのだが。
木原 とらずに残すのはきっと何か深い訳があるのでしょうね。
白鳥 残す理由があるのでしょうね。一つだけの実が灯りのように。印象的な光景です。
町田 柚子をひとつ残してあります。全部採ってしまうとなんだか寂しい。
下河原 実がひとつだけ木に残って雪灯りに浮かびあがる姿を想像します。
月足 厳しい冬を乗り切るために実を残す。誰のため?
白井 ミカンですか?ね 鳥のために リンゴかな
小野 Q なんの実?
村松

No.20  殻パリン花芽艶やか木蓮の

広瀬 これは語順が秀逸ですね!作者がこの花芽を発見した時の喜びと臨場感が伝わってきます。「パリン」と「艶やか」が響き合っていて、その種明かしが「木蓮」。
白鳥 Q 木蓮の花芽ってパリンと開くのですか?
町田 木蓮はもう花芽の準備。触ってみたらまわりの殻はカチカチで出てきた芽はベロアの肌触り。生きてるな!
ショルツ 木蓮はパリンというのですか?!
月足 よく見てますね
白井 そう ハクモクレンはもう 外郭が取れてた

秀隆中島

No.21  実資もかくや真柱山笑う

片岡 ドラマは観ていなかったのですが、小右記はいつか読んでみたい本です。ドラマのお陰で長大な資料も、手頃な形で一冊になりました。
木原 Q すみません。句意を教えてください。
白鳥 Q 藤原実資みたいな人が近くにいるのでしょうか?
手塚 Q うううむ。解説をお願いします。
町田 Q 実資も、だから他の人も真柱に何かを書くの?
ショルツ Q 道長の「この世をば、、」の歌を広め(ちゃっ)た藤原実資でしょうか。真柱は信仰の中心?
月足 Q どちらの真柱でしょうか
白井 さねすけさん のお話で?
秀隆中島 毎月1つは笑いか大人を取る覚悟。NHK光る君へのロバート秋山を見た時から狙っていました。ただし天理教様のことを比喩していません。。

No.22  全照の舞台袖に並ぶや卒業生

片岡 次の句と並び、合唱に携わった一場面が「全照の舞台」に輝いています。
下河原 多摩高の卒業式も随分昔となりました。
ショルツ Q 全照は人?団体名?
大治 最後の華やかな舞台 それをうまく表現している作者の表現力素晴らしいです
梅原 別れの季節
月足 卒業式が始まる緊張感、これまでの想い
白井 今回の卒業性が一同舞台へ ですか?
秀隆中島 暗い下手袖に緊張して最後の舞台の出番を待つ高校生を詠むのは、難しかった。

No.23  寒声や唖の詩歌う合唱団

広瀬 ○Q 全て「あ~」ですか?歌詞というか発声練習?寒声からは武道やスポーツの朝練が想像されますが、合唱団の朝練も確かに「寒声」ですね!
白鳥 すごい句ですね。唖者の作者の代わりに喉を鍛えて合唱する。
町田 Q 「かんごえ」は寒中に声を出して喉を鍛えることとありました。「唖の詩」と取り合わせての句意がしりたいです。
下河原 Q 「唖の詩」の解説をお願いします。
ショルツ 究極のコーラス。木々を抜ける風、ビル風、意識して聴いてみようと思います。
大治 なんとなく心動かされる句です
月足 深い想いを込めて、歌う
白井 宝塚ですか?
小野 朝早くからの練習風景を詠んだ句なのでしょうか? 「唖の詩」という具体性が句に臨場感を与えているように思いました。
秀隆中島 2月の合唱で、沈黙と唖の発することば、みたいな歌詞の曲を演奏したが、作詞者の心の叫び、唖は差別語だという批判と戦った作曲者の心情を抱えて歌った。

No.24  亀の声聞こえし靖国の庭

木原 俳人にしか聞こえない亀の声でしょうか。
白鳥 Q 春が来た!「靖国」は桜の名所だから?
手塚 亀の声というは聞いたことがありませんが。、
町田 「亀鳴く」という面白い季語をしりました。靖国の庭では本当は聞こえないものも聞こえてくる。何か恐ろしいです。
下河原 皆さんが放した亀が沢山いるのでしょうか?
白井 亀の声はいつも私の呼びかけに答えてくれますよ でもただいま冬眠中
五嶋 靖国神社ならこういう場面もあるかもしれない。
秀隆中島 亀の声は、春には亀も愛をささやく、という季語らしい。散った兵隊さんも春の靖国で愛をささやいてるよ。靖国の春は桜だよ。
村松

五嶋

No.25  吐く息は白く見上げる寒桜

手塚 この時期の寒桜というのも乙ですね
五嶋 赤坂界隈にて。春のお花見とは違った風情、と思いました。
大治 見上げた時の吐く息に寒さを感じます
白井 寒いひが続きましたが お寺のカンザクラ確り開花 隣の蝋梅は満開 季節は動いております
小野 冬の凜とした空気が伝わってきます。立っている自分と、そのそばにある寒桜。対峙の構図が面白いと思いました。
秀隆中島 白き息で、中七をプラスもう一言入れそうな気がして
村松

No.26  春節や街に溢(あふ)れる中国語

白鳥 日本もすっかり春節の舞台になってますね。
五嶋 東京タワー付近にて。日本語はほとんど聞こえない。。
下河原 春節は、どこでも中国人が多数訪づれていますね。これで少しは景気もよくなりますかね。
ショルツ 乗車区間(上野⇔浅草)のせいもありますが、銀座線は終日ラッシュアワー並み(>o<)
白井 そう この時期東京大手門のお濠の周り すべてチャイニースでしたが また復活ですね まーお金落としてもらえば

No.27  青空や雪国に住む友思う

片岡 今年は豪雪のニュースが多い。我々の年齢になると雪かきも御苦労なさるのでは、と思う。
広瀬 確かに、東北・北陸上信越地方が最強寒波に襲われている昨今、私達の南関東は晴天が続いていましたよね?他人事ではなく雪国の人々の事を考える事は本当に大切だなと改めて考えさせられました。
木原 この真っ青な空のはるか向こうのお友達は何を思っているのでしょうか。きっとお元気でしょう。
白鳥 雪国、例年に増して大変!毎日晴れで申し訳ない。
町田 大雪警報や大雪のニュースを見るにつけ、私には無理と思います。
五嶋 「最強・最長の寒波」のニュースを見て、今は飛騨地方に住んでいて年賀状のやり取りだけになっている中学時代の友人のことを何度も思い出しています。
下河原 日本海側は、大雪で大変ですね。
ショルツ 雪国では綺麗~ではすまない現実。無事を祈る気持ち。
大治 神奈川は快晴続き、ですが雪国は大変な事になっていますね その心情が滲み出ていますね
梅原 寒くても晴天恵まれてます
月足 太平洋側はこんなに晴れ渡っているのに、北国の豪雪に思いを
白井 そうですね 旧裏日本では11月から ずーと雨 雪で
秀隆中島 今年は豪雪ですね

No.28  麗(うらら)かに日差しを浴びて竹の秋

片岡 春に筍を次々と生やすことに生命力を使った竹が、晚春に黄ばんでハラハラと葉を落としていく姿はハッとさせるものがありますね。
木原 竹の秋。この季語初めて知りました。勉強になります。
白鳥 わが身を枯らしタケノコを世に出す準備をしている竹たち。
町田 「竹の秋」は春の季語。家の周りの竹林も栄養が筍にいって葉っぱは黄色っぽくなってきました。温かでのびのびした句でいいな。
五嶋 もうすぐこういう日が来るだろうという期待を込めて。「竹の秋」「竹の春」の両季語はいつも面白いと思っています。
下河原 Q 日差しを浴びて麗らかな竹林は美しいです。竹の秋の意味するところは?
ショルツ 筍の黄変ですか! また一つ学びました。
月足 竹の秋、良い季語ですね
白井 勉強になります 竹の秋ですか 早速竹藪に見学に
秀隆中島 日差しは浴びるものだから、色か動きか心情を入れたい

手塚

No.29  家人より訃報の知らせ寒見舞い

白鳥 お友達に出した年賀状の返信でしょうか。去年は本人から賀状が来たのに。
手塚 年賀状の返事がなかったので気になってました。
月足 欠礼はがきや寒中見舞いでの知らせ、つらいですね
白井 そうですか 小生も

No.30  寒空に凛と根をはるシクラメン

白鳥 ガーデンシクラメンがなかったら、冬のベランダはどんなに殺風景でしょう。
手塚 ガーデンシクラメンという品種があります。
下河原 鉢植えのシクラメンは父が好きでしたが、夜空に向かって根をはっているとは外に植わっているのですか?
ショルツ シクラメンは冬の華ですね!
大治 冬の花の生命力 その力を我々ももらいたい
白井 シクラメン 最近は真綿色 うす紅 うす紫以外にたくさんあって まさに元気な子供ごとく 時が流れて (失礼)
村松

No.31  立春やラジオの声で深呼吸

片岡 ラジオから「立春ですね」の声が聞こえて、そうかやっとかと深く息する、かな。
木原 立春とは言えまだ寒いですね。さあ、ラジオ体操で身体を温めましょう。
白鳥 ラジオが告げる「今日は立春」の声に、思わず深呼吸。空気は冷たいけれど、ほんの少し春の匂いが。
手塚 春の気配を感じてラジオ体操です。
町田 「手を上げて背伸びの運動から、はい」朝の深呼吸気持ちいいですね。立春がぴったり。
下河原 最近、久しぶりにクリスマス車の中でラジオを聞きました。なかなかラジオも面白いですね。
ショルツ 早春の空気を胸いっぱいに! ラジオ体操のある生活の季節感が清々しい。
月足 寒いけど、春の到来。よし!
白井 うですか ラジオ体操第一 が 朝日課に

No.32  いさぎよき花散り際は椿かな

片岡 桜とはまた違う散り際の風情、惜し気なく根もとに花を散らせる。
広瀬 椿は花びらがバラバラに散るのではなく、花全体がポトリと落ちますよね~潔くて武士の様です。切腹の介錯の様で縁起が悪いという人もいますが、私は椿が好きです!
木原 確かに椿は花ごとポトンと落ちていさぎよいですね。自分もそうありたいです。
白鳥 椿はハラハラ散らずに『ぼとっ!』 花ごと落ちるのは潔いといえば潔い。
手塚 椿は花ごとポトリと散るそうです。
町田 「桜吹雪」も良いですが、なるほど椿の潔さも良いですね。
下河原 椿の花が沢山落ちている様子がイメージできます。
ショルツ 咲いたままポトリと、、、。潔い!
五嶋 椿の散り際の潔(いさぎよ)さの風情、とてもよくわかります。
大治 ボトと音が聞こえます
梅原 椿も桜のように潔い
白井 椿は落ちてもなお 輝きです
小野 椿の散り方は潔いと見る見方は武士の間でもあったようですね。縁起が悪いという見方もあったらしいけど。私のイメージは、雪が屋根から落ちるような音、以外と存在感のある音を出すというか、最後も存在感を感じさせて散る花だなと思っていました。
秀隆中島 花は不要か。散る、でなく落ちるじゃないのか。
村松

No.33  春を待つ買った書籍は5年ぶり

広瀬 タブレットで電子書籍も良いけれど、たまにはリアルな本も買わなきゃね~!新たな趣味にチャレンジする為の本か?俳句の教本?まさかの専門書??
木原 久しぶりに何の本を買ったのでしょうか。私は老眼で読書がおっくうになりつつあります。
白鳥 キンドル愛用者かな
町田 えっ、5年ぶり?そう聞くと何の本を買ったか知りたくなります。
下河原 書物を買ってもそのまま読まずに放置してしまうはあるあるですね。
梅原 書店が減って問題になっていますね
白井 えー 何かね?
小野 春が近づくと学習意欲が高まるという誰にでも起きることが、17音でうまく表現されているなー
村松

No.34  怪物か剪定された桜の木

ショルツ そう、植物と言うより怪物! あちこちで剪定の様子を見かけます。
木原 切られた桜はなんか可哀そうです。仕方ないのだとは思いますが。
白鳥 素人さんがやったわけですね。「怪物」が楽しい。
手塚 「怪物」に見えたとは、いまだ少年の心
町田 「怪物か」で無残な感じや大きさやいろいろ想像させられて面白いです。
下河原 桜の木が怪物に見える様が面白いです
大治 この季節の剪定はほんと木を丸裸にしますね 怪物の表現があたっています
月足 桜切るバカと言いますが、プロの腕で再生させるのか、最近見かけます
白井 そうそう うちの庭も梅が怪物に
五嶋 気がつかなかったけれど、剪定されたばかりの桜は確かにそういう感じですね。

No.35  初詣でいつもの芝生駐車場

ショルツ 芝生が臨時駐車場になるのですね。
片岡 「いつもの」には、何(十?)年もの歳月を感じる。近くの天神社へは五十六年通っている。
白鳥 芝生広場が即席駐車場に!
下河原 Q いつもの芝生駐車場はどこですか?
月足 年始ばかりは。でも車は控えましょう。
白井 どこに行かれたのかね
村松

No.36  増える列代々木公園寒き朝

ショルツ 炊き出しの列でしょうか。見上げるピカピカの渋谷のビル群はその目にどう映るのか?
片岡 炊き出し、…仕事があると良いのだけど。
白鳥 今の日本で食にも困る人がこんなに。衰えゆく国。
白井 だんだん散歩の人も増えてかね

大治

No.37  トウカエデ冬剪定でまる裸

ショルツ Σ(゚∀゚ノ)ノキャー 寒い!
白鳥 美しく紅葉するトウカエデ、今は見る影もなく。
下河原 トウカエデは、一般的なもみじとは違うんですね。
大治 秋には黄色の葉で鬱蒼としていたトウカエデ、この時期の剪定で芯柱しか残っていません。これでまた鬱蒼となる生命力に感じいりました
白井 最近多いよね 街路樹のもみじ 紅葉時期しかみなくて

No.38  サクサクと靴底の声霜柱

ショルツ 踏む人は楽しいけど、踏まれる霜柱の声に耳を傾けたのですね。「やめてー」かな?
片岡 懐かしい感触ですね。今はめったに体験できないな。
広瀬 サクサクを「音」ではなく「声」と表現したのが素敵ですね!靴も声を上げるのですね~私はゴルフでショットを打つ度に膝が悲鳴を上げております。
白鳥 霜柱を踏むの快感ですよね。私も大好きです。
町田 霜柱を踏む音を「靴底の声」との表現が良いです。端的で面白い。
大治 寒い日の朝道路脇の土が盛り上がっていました、思わず踏んでしまいました。まるで子供ですね
月足 私は久々に先日、遭遇。うれしくなりました。
白井 そう
五嶋 最近地元ではこの霜柱の音が聞こえないけれど、とても懐かしい。
村松

No.39  ラグビーの球蹴る軌道夢の先

木原 ラグビー観戦ですか。寒そうだけど楽しそうです。
手塚 冬の季節感満載。ラグビーファンならでは。
町田 気持ちが明るくなります。
下河原 トライ後のコンバージョンゴールでの情景ですかね。
大治 毎年ラグビーを観に行きます。トライの後のコンバージョンキックで勝敗が決まることがあります。キッカーは勝利を信じてのキックです
梅原 下五がいいね!
白井 そうですね 前しか見てなく
小野 クロスバーを越えていけー! ペナルティキックを蹴る選手の気持ち?

No.40  熱燗でハーフタイムは人心地

ショルツ 冬のスポーツ観戦はでビールでなく熱燗なんですね! 後半の応援も益々熱く!!
片岡 ラグビー場で熱燗、いいですねえ。選手たちのモワモワとした湯気が見えるようです。
木原 そしてラグビー観戦の熱燗ですか。羨ましいです。
白鳥 ラグビー観戦寒いもんね!
手塚 そうそうラグビー場はお酒の持ち込み可でした。
町田 冬のラグビー観戦?熱燗なので戸外ではなくテレビ中継でしょうか。
下河原 4句ともカタカナが入っていて面白いですね。ハーフタイム中に熱燗で身体をあたためているのですかね。
大治 ラグビーを観に行くとき小さい魔法瓶に熱燗をたっぷり入れてハーフタイムに飲みます。贔屓のチームが負けているとハーフタイム前に飲む。やけ酒です。
月足 寒中の応援ご苦労様です
白井 ラグビーは熱燗で すか
村松

梅原

No.41  午後5時の西日眩しや春近し

ショルツ 日々日が伸びるのがわかりますね。
片岡 日が長くなった、そう夕方に感じます。
広瀬 冬の夕方は太陽が低く感じますよね~特に運転中の西陽の眩しさは半端ない時があります。ご注意を!
木原 五時の防災無線のチャイムが聞こえてきそうですね。好きな時間帯です。よほどの意味がない限り、俳句では数字は漢数字にした方が良いです。
白鳥 日の長さに春を実感。ほんとに5時過ぎてもまだ全然明るい。
手塚 日が伸びて春を感じる今日この頃。
町田 リズムがとても良く、声に出して読みたくなる句です。事実が的確でこの通りと感動しました。
大治 少しづつ日が伸び日の色も濃さを増していく その移ろいを上手に表現していますね
梅原 運転中に日が長くなることを実感
月足 いつの間にか、日差しは強くなってきた
白井 そうですね もう君をさがせない で
小野 確かに。。。ちょっと前は五時は真っ暗でしたね。日暮の時間が遅くなって春を感じる作者。
五嶋 「5時の西日眩し」で、今の季節をうまく表した句だと思いました。

No.42  時節柄おでん種から蛸消える

片岡 高いもんねぇ。我が家も蛸なしで何度かおでんしました。でも、蛸入れると一段上のダシが出るんでだけどな。
木原 蛸がないとは残念です。近所の町中華ではニラの価格高騰からニラレバ炒めお休みしています。
白鳥 わかるー!激高
町田 タコ高いです。
下河原 この時期は、タコがおでん種から消えるの?
梅原 大好物ですがせめてもの節約を
白井 そうなんだ

No.43  曇天の庭木に二羽の寒雀

ショルツ 寒ーい情景に身を寄せ合う雀の片側だけがホカホカ。小さな温もりが伝わる。
片岡 冬にはツガイの鳥をよく見る。互いに温めあっているのだろう。太郎美術館の樹に、鳴いているガビ鳥のつがいを見た。
白鳥 「ニワ」「ニワ」が楽しい!
下河原 2羽の雀がほほえましいですね。
大治 寒雀がいいです
梅原 最近寒決まった時間に飛来してきます
月足 雀はなかなか見かけません
白井 そう ずずめがたまに群れて
村松

No.44  新橋の夜昔の仲間と蕎麦湯割り

白鳥 新橋のガード下でしょうか。気の置けない友と心も体も温かく。
手塚 昔話しでお酒が進みますね。
下河原 新橋は、サラリーマンの聖地ですね。
梅原 昔なじみの蕎麦屋で一句
白井 いいね

下河原

No.45  地吹雪に電話ボックス身を隠し

ショルツ まだ電話ボックスがあって良かったと思う瞬間。下の隙間から吹き込む風が寒そう~~。それとも思い出でしょうか。
片岡 ど、どこですか?大丈夫でしたか?
木原 電話ボックス懐かしいです。
白鳥 今ではほとんど見かけない電話ボックスが地吹雪に襲われた場にあったのなら、それは神様からのプレゼント。
下河原 大学時代の春休みに流氷を見に北海道を旅した情景での2句です。根室の納沙布岬で北方領土を眺めた後、帰りのバスを待つ時に突然ものすごい地吹雪(実際は天気は良くて突風が凄かっただけでしたが)に遭遇し当時はまだ箱型の電話BOXがこんな田舎にも有ってそこに身を隠して寒さをしのいだ情景を思い出しました。(実際の地吹雪は、翌々日に宿泊した網走で体験しました)
梅原 ホワイトアウトですか
月足 地吹雪、ホワイトアウト気を付けて!
白井 すごいね どこ? 五所川原?
小野 今回の雪の模様でしょうか。電話ボックスは社会から無くなったようで、意外にもまだ結構ありますね。この句では、地方の国道沿いの電話ボックスを想像しました。
五嶋 厳冬の北海道の景色、ですね。

No.46  流氷やローカル線の夢の跡

片岡 根室本線?
広瀬 「流氷とローカル線」のマッチングがピンとこなかったので調べました。ありました!1月下旬から3月上旬限定で、網走⇔知床斜里間を走るJR北海道「流氷物語号」。夢の跡…というか乗車する事が「夢」ですね~作者の方、乗車されたのだったら羨ましい限りです!!
木原 いい旅のようですね。流氷見に行ってみたいです。
白鳥 北海道!網走か知床か
手塚 オホーツク・・ 網走・・思いはめぐる
町田 廃線になってしまたのでしょうか
下河原 網走からオホーツク海沿いにローカル電車を4本乗り継いで浜頓別という町まで流氷を眺めながら列車の旅を続けました。今は、この4線はすべて廃線となってしまいました。(網走駅→湧網線→名寄本線→興浜南線→(バス)→興浜南線→浜頓別駅)
大治 冬の北海道のイメージを彷彿とさせてくれます どんどんローカル線が廃線になる寂しいです
月足 北海道のローカル線は残り少なく
白井 さいはての地ですね
五嶋 同上。
村松

No.47  枯木立エナガダンスでプロポーズ

白鳥 あの天使のようなシマエナガ。枯木立の花!
下河原 エナガが2羽歩いていて、雄が雌に盛んにダンスしてアプローチをしていました。 実際は、マンションに入るアプローチにいたのですが、枯木立を季語として仮想の情景として使って見ました。
月足 シマエナガですか?
白井 エナガ かわいいの代名詞で 正確にはエゾエナガかな

No.48  寒水に妻の怒号や洗濯機

ショルツ もはや名人芸! 毎月一句は愛妻シリーズお願いします!
片岡 何だか面白い。
白鳥 あまりに水が冷たいので奥さんが悲鳴(怒声)をあげたのか。
手塚 妻の怒号とはまた物騒な。
町田 何が起きたの?寒水で冷たいのは洗濯機では
下河原 妻に頼まれ洗濯機のスタートスイッチを押した際、間違えてメインスイッチを切ってしまい再度スタートボタンを 押したら、お風呂の残り湯を汲み取らず、冷水が洗濯槽に入ってしまいめちゃくちゃ怒られました。
月足 こちらも北海道旅行?
白井 手が冷たいですかね
五嶋 Q 故障?それとも、温水側の蛇口の開け忘れ??
秀隆中島 怒号でもほのぼの

白井

No.49  蝋梅の香におされ永久の旅

片岡 Q 気になるのですが、句意がつかめません。教えてください。
広瀬 蝋梅は綺麗な質感のある黄色い花で香りが良いですよね~斎場の近くに咲いていたのかしら?お線香の香りだけでなく自然の香りとともに天に昇っていくのは寂しさの中にも新たな旅立ちの機運がありますね。
白鳥 Q 「永久の旅」とは?気になる
手塚 永久の旅の意味を知りたいものです。
町田 蝋梅の咲く、今頃誰かが亡くなったのでしょうか。
下河原 「永久の旅」が気になります。身内の方を見送られたのでしょうか?
月足 蠟梅の香は強いですが、永久の旅とは
白井 久しぶり完全な葬儀をやりました 故人はコロナに翻弄され施設でもお会いできずでしたが お寺の脇には蝋梅が
村松

No.50  朝氷寒さにしびる花野菜

町田 「しびる」という言葉がいいなあ。使ったことはないけど、凍って痺れた感じが出てます。
下河原 2月に入り寒い日が続いていますね。
大治 花野菜に春を感じながら寒さにしびれるこの対比が良いですね
ショルツ 花野菜=カリフラワーなんですね!
白井 寒いです ブロッコリーの芽がでてきましたが 葉は寒さでしなしな

No.51  節分の鬼を追い出し暖をとる

木原 翌日は立春なのですが、この頃が一番寒いです。
白鳥 とりあえず今年の節分のミッションは終わり。ひと休み。
手塚 節分は立春の前日ですが、まだまだ寒い。
下河原 とうとう今年は、豆まきの声を聴きませんでした。
ショルツ 豆まきって寒い行事だったと気づきます。冬から春への空気交換の意味合いもあるのか。
月足 寒い中豆まきを終えて、やれやれという感じがでています
白井 節分は1日冷気中でした
五嶋 そう、春とはいえ、2月初旬は寒い寒い。。

No.52  春浅し逆光浮かぶ鴨親子

片岡 寒いと水辺から水蒸気が立つことがありますね。その逆光に浮かぶ鴨たちのシルエットを思い浮かべました。
木原 鴨の親子、かわいいですよね。水面がキラキラしていそうです。
白鳥 水面に鴨の親子のシルエット。絵になるなあ。
大治 池の光の中の鴨の親子連れの情景が浮かびます
梅原 鴨のシルエットが幻想的
白井 会社前 逆光中小川コガモ3匹が親と並んで
小野 光がキラキラした水面に鴨の親子の黒いシルエット。ほんわか暖かなお日和だったのでしょうね。温度感まで伝わります。
村松

月足

No.53  梅の里茶屋の団子で長話

木原 楽しい梅見だったようですね。私も母を連れて湯河原に行きます。
白鳥 牧歌的。江戸情緒。のんびりほんわかでいいねえ。
下河原 梅を見ながらのお団子がおいしそうです。
大治 曽我梅林でまさに同じ経験をしたことがあります この気持ちわかります
梅原 のんびりと、いいね!
ショルツ まだ寒いこの時期、お茶飲みがつい長くなる。寒さ、暖かさ、開花=春への期待が描写されています。
月足 陽が暖かく、梅の香る中、のんびりしたいなという気持ちで想像した句です
白井 いいね 梅も咲いて 日向ぼっこで
五嶋 長閑な雰囲気が伝わってきます。

No.54  見逃した梅が目に入る帰り道

片岡 さりげない発見に俳味を感じる。
木原 ちょっと残念な気分でしょうか。
白鳥 あ、ここにもこんなにいい枝ぶりの梅が。
ショルツ 下の句の帰り道だったのか。
月足 高い一の梅花に帰り道で気が付きました
白井 いつもは見てても気づかないもの ことってあるよね 当たり前突然なくなることも
村松

No.55  探梅行うわさ話で通り過ぎ

広瀬 茶屋でも探梅行でもお話に夢中になってしまいますよね~でも一句会の吟行もおしゃべりで終始しているし、それで良いと思いますよ。でも、中居君やフジテレビよりは高尚な話題でお願いいたします。
白鳥 おしゃべりに夢中になって梅なんか見ない人たちか。
町田 そうなんです。話に夢中になっていると電車も乗り過ごしてしまいます。
下河原 Q どんなうわさ話をしてたんでしょうか?
大治 仲の良い人達との観梅の雰囲気が出ていて楽しい句です
ショルツ 探梅行というのですね。一番梅を見つけた日の嬉しさは格別。
月足 近くの大きな公園で、梅のついた枝を探すはずが
白井 たんばいですが これも俳句やってきいたことです 以前は花見は梅のようで 香もあり
村松

No.56  料峭や窓辺に外を知らぬ猫

片岡 「料峭」、またーつ勉強になりました。伊豆のあの野良猫たちはどうしているかな。
白鳥 難しい季語ですね。家猫は寒さを知らずぬくぬく(幸せかな?)
手塚 料峭、なんと繊細な季語なのでしょう
町田 「料峭」初めて知った季語です。みんな難しいの良く知ってるなーー窓辺でぬくぬくしてる猫ちゃん、外はまだ冷たい風が吹いているんだよ。
下河原 「料峭」春風が肌にうすら寒く感じられるさまとありました。素敵な言葉ですね。
ショルツ また新しい季語を知りました。
月足 外は晴れているが、冷たい風。そんな季節感と隔てられた家の猫は何を思って外をみつめている?
白井 りょうしょうとは また 俳句用語でね 春風が肌に厳しいさまとあり 意味深い
小野 外に出たがらないねこちゃん。「料峭や」とあるので、家の中の暖かさや快適さが伝わり、そこに留まりたい猫の気持ちも察せられるます。

木原

No.57  オリオンの右肩赤し宿直日

ショルツ Qコ 赤いですか?今夜、よく観てみよう。宿直は会社?神社?
木原 オリオン座のベテルギウス。帰宅途中の風景だったのですが、シチュエーションを宿直日に変えてみました。
片岡 ベテルギウスですね。宿直の夜に見上げた空の赤い星。日常と宇宙が交感して、とても大きな景の句です。
白鳥 オリオンのベルトの右上の星は赤いんだ!「宿直日」が効いています。
下河原 オリオン座の赤色巨星ベテルギウスは、いつ爆発するか(もう爆発しているかも)わからないですね。爆発したら地球にも影響が出るかもしれませんね。
大治
月足 若き日の宿直の思い出
白井 宿直ですか そう今 西に金星ぴかぴかで 上には 木星 と火星が赤く なにか起こるかも?
小野 赤い星ベテルギウスを見て、この当直担当者は何を思ったでしょう?  オリオンという勇者に自分を重ね、なんとなく勇気づけられたのではないかと想像してしまいました。
五嶋 澄んだ冬の夜空だと星の色もわかるんですね。オリオン座の星に赤(ベテルギウス)と青(リゲル)の色の違いがあるのは知らなかった。
秀隆中島

No.58  赴任の夜ひとり酢味噌の関東煮(かんとだき)

ショルツ 酢味噌もたまにはいいなあ。
木原 東京ではおでんは辛子ですね。四国に赴任すると酢味噌の壺が置いてありました。
片岡 これも渋いなあ、私の好きな昭和の映画のワンシーンを観るようだ。
白鳥 Q 「酢味噌の関東煮」は充実?寂しさ?気合?
手塚 関西地方への赴任ですか。関東煮が美味そう。
町田 家族でつついたおでんを今日はひとりで。少し寂しそうですが、酢味噌とあり、こだわりを楽しんでいる感じもしました。
梅原 単身赴任かな。よく描写されてる句。
月足 赴任先初日の期待と緊張感
白井 どこに行かれたのかね
秀隆中島

No.59  鼻歌もスタッカートに春セーター

ショルツ 春セーターの色はパステルか?!
木原 春が来て心ウキウキ。鼻歌も弾みます。
広瀬 「鼻歌もスタッカートに」という表現が、春のウキウキ感を表していて秀逸です!「春セーター」は三春の季語ではありますが、私は冬の季語「セーター」に春を接頭語として使用し、春隣の様に春に近い「晩冬」の季語として解釈しました。
白鳥 春物を着れば気分もアガル!
町田 ウキウキ感が楽しいです。「春セーター」NHK俳句でやってましたね。
下河原 リズムが有っていいですね。
月足 ウキウキ感がスタッカートと春セーターに。カタカナの組み合わせも軽やか
白井 春に誘われですが まだ寒かった
秀隆中島
村松

No.60  春泥や二人ではこぶベビーカー

ショルツ 二人=夫婦と解釈すると、二人で大切な命を担い、赤ちゃんはまだ不安も知らずその命を委ねている情景。泥=苦難を越え、家族一緒に生きていく姿に見えます。
木原 ベビーカーでお出かけです。おっとぬかるみがあります。若い夫婦が仲良くベビーカーを持ち上げている景です。
片岡 ぬかるみかあ、そんな道も少なくなりました。その意味で、この句にもノスタルジーを感じます。
広瀬 泥濘をベビーカーや自転車で通過するのは大変!後で車輪周りを洗うのも大変だし、、二人いるなら持ち上げて通り過ぎるのが一番。これも春先の風情ですかね~
白鳥 若いパパとママでしょうか。二人で子育て頑張って!
手塚 良いですね。幸せ一杯。春を感じる
下河原 季語の「春泥」調べました。春の雪解けや霜解けでできたぬかるなんですね。
月足 泥道に苦労するけど、喜びも見えます
白井 いいね いいね これまた季節感あり 北国ですね
秀隆中島
村松

片岡

No.61  この世来て身に受く初の日向ぼこ

片岡 孫が生まれました。初の外出である退院の日、途中、車を入間川の河原に停めて日向ぼっこをしたようです。車の窓からの陽をお腹に受けた表情が気持ちよさそうでした。
白鳥 赤ちゃんですね。日の明るさにびっくりしたことでしょう。
ショルツ 初日向ぼっこはモコモコでかわいいでしょうね。
月足 生まれて初めての日向ぼこは、いかが
白井 お孫さん? のんびりですかね
小野 人生初はどんな小さなことでも重い意味がありますね。たかが日向ぼっこ、されど人生初の日向ぼっこ。感慨深いな
五嶋 以下四句すべて、生まれたお子さんへの想いが伝わってきます。(かつてを思い出して、ということですよね?)
秀隆中島 お孫さんの誕生と我が子の誕生の頃を重ねてますね
村松

No.62  冬うらら生まれて六日の爪を切る

片岡 インフルエンザの影響ですぐには会いに行けず、代わりに、「みてね」というアプリに様々な写真や動画をアップしてくれます。私たちはそれに何度も見入ります。そこからはお風呂や爪切りや、世話をしあげることの喜びが伝わってきました。
広瀬 六日で爪切りは早過ぎないですか~?というのはともかく、麗らかな小春日和に、赤ちゃんが生まれてきてくれた事への感謝の気持ちに溢れている事が伝わってきます。爪が伸び、歯や髪が生えるのも、おしっこやウンチをするのも生きていればこそ!この平和な日々が続きますように!
白鳥 お母さんのお腹の中でけっこう爪が伸びてるんですよね。小さい小さい指が目に浮かびます。ちょっとこわごわ。季語がいいです。
木原 きっと柔らかい爪なのでしょうね。
手塚 乳児の爪を切るのも愛おしい
町田 どの句も生後間もない赤ちゃんを迎えた者の瑞々しい感動が伝わりました。私は特にこの句が好きです。
下河原 はじめて赤ちゃんの爪を切っているのですかね。だんだん歳をとると自分の足の爪を切るのに難儀します。
梅原 新生児の爪切り慎重に
ショルツ 緊張します!
月足 誕生と成長の喜びと緊張感
白井 そうですか いいね
秀隆中島

No.63  指にぎる子の息の音や父となる

片岡 自分の指先を小さな掌に握られながら、息子は「父と握手」と写真にコメントしていました。あの子が父と自らを呼ぶようになったのだ、と思いました。
白鳥 ご自分が父となった日のことでしょうね。この感慨忘れがたい。
下河原 お孫さんと息子さんの姿を眺めての句ですかね。
大治
ショルツ 抱っこすると親の親指を赤ちゃんの手がちょうどくるっと握る小ささ。それがスーヒースーヒー息しているのですから、その重みにおののきつつ喜びどれほどか?!
月足 間近で聞く生まれたばかりの我が子の息の音に、父としての実感
白井 これもいいね
秀隆中島
村松

No.64  ちちははの思ひを統(す)べよ冬昴

片岡 星々が集まって一つの輝きとなったものが「すばる」です。息子は我が子を昴と名づけました。
広瀬 冬昴に対して「思ひを統べよ」とは強くてフックのある表現だと感じました。両親のすべての思いが幼い乳飲み子に注がれているという事でしょうか?言葉についても気になって調べたら、「統(す)べる」とは「昴(すばる)」の語源にもなってる言葉の様で、、本当に一句会は勉強になります。
白鳥 全句、美しい名前を授けられた赤ちゃんへの寿ぎの句ですね。どれも素晴らしいです。感動が詩をつくるということがよくわかりました。
木原 子供の健やかな成長を願う親の思いを、天から昴に見守って欲しいという事でしょうか。いい句ですね。
手塚 全句が慈愛に満ちた俳句ですね。おめでたい。
下河原 子に期待する親の気持ちですかね。我が家は子供がいないので親の気持ちがなかなかわかりません。
大治
ショルツ ご家族の喜び、希望を一身に受けた生命。命名の由来の星に高らかに祈り上げています。
白井 両親の愛情を一心にとらえ 成長を祈ります
小野 命の継承と思いの継承が詠まれているのでしょう。
秀隆中島

白鳥

No.65  海苔の香や工事の音の止みし昼

片岡 すごくリアルさを感じ、生き生きとした日常の見事なスナップです。
白鳥 工事のお昼休み。道にお弁当の匂い。
木原 工事の人たちもお昼休みで急に静かになりました。ランチの海苔の香であなたも落ち着いたのですね。
下河原 Q お弁当の海苔の香りですか?それとも海から漂う海苔の香りですか?
大治
ショルツ お昼のおにぎりの海苔の香りでしょうか。川崎の実家のお隣は元海苔採り猟師さんで、船がずっとお庭にありました。京浜工業地帯真ん中の小中学校周辺でも海苔が干してあったお家は何軒もありましたが季節までは覚えていませんでした。
月足 おにぎりでしょうか?疲れた体に美味しい昼食
白井 昼ご飯は おにぎり?
小野 海辺に近い地方の国道の工事現場での、名もなき人たちの昼休み風景。「海苔の香」が先ほどまでうるさいほどに聞こえていたドリルの音を忘れさせ、のどかなひと時を感じさせます。
五嶋 この目の付け所と表現と、どちらも素敵です。
秀隆中島 季語の海苔は、海苔の干場とかじゃないのか。家で食べる海苔を含むのか。

No.66  山積みのタスクは留守番スキー積む

広瀬 若かりし頃を思い出しました。日帰りでもスキーに行ってたあの頃~ 「山積み」と「スキー積む」の韻も良いリズムを作ってます。
白鳥 スキーに行くときはいつもこんな気分です。
ショルツ スキー第一主義、賛成!
月足 メリハリも大事
白井 楽しいこと優先で
五嶋 気分は高揚!わかります。
秀隆中島

No.67  覆面にいざ赤色灯冬疾風(はやて)

広瀬 違反を発見したパトカーがカッ飛んでいる臨場感が、「いざ赤色灯」「疾風」で上手く表現されております。覆面状態のときは「凪」ですね~
白鳥 赤ランプを光らせて疾走する覆面パトカーを後ろから(←これ大事!)見送るのはわくわくします!今日も小田厚でプリウスが捕まっていました笑笑。
手塚 覆面パトカーですか、安全運転を心がけましょう。
町田 覆面パトカーですね。春疾風?
下河原 いきなりの覆面パトカーが現れたのですか? 追いかけられた訳ではないですよね?
大治
ショルツ Q 覆面パトカーですか?
月足 大丈夫ですか?
白井 疾風のごとくでどなたか つかまっちゃった?
秀隆中島 Qコ いざ、違反車を追跡する、覆面パトは疾風のようだ、だと最初の覆面に、がわかりずらい。、
村松

No.68  絵本抱き眠る子の窓冬銀河

片岡 これはまた、何と夢へと誘う句でしょうか。私も孫に、絵本と木のおもちゃを届けました。
白鳥 孫が泊まりに来ました。
木原 すやすや眠るこの子はどんな夢を見ているのでしょうか。冬銀河だけが知っているのかもしれません。
手塚 可愛らしい光景です。
町田 絵本の挿絵のようです。ぐっすり眠ってすくすく育て!子供の夢や希望と冬銀河が合っています。
下河原 きっと眠っているお子さんは素敵な銀河の夢を見ていることでしょう。
大治
梅原 かわいねぇ
ショルツ 赤いほっぺの子供の眠る暖かな部屋の窓から凍る星空。暖かさと寒さの対比が際立っています。子供は絵本の世界の夢の中zzz
月足 お子さんとのスキー旅行の夜の思い出
白井 いいね 冬の団らんかね
秀隆中島 目線の動きが良い
村松