・句会8月24(土)   18:00〜 町田 酒槽「ゆるり」句会&暑気払い 詳細はLINEにて。

久保田

No.1  夏旅へ青のマスカラ試し塗り

大治 夏旅への期待感がマスカラの試し塗りにでていて乙女心は男性とは違うなと実感しました
白鳥 ウキウキ気分でちょっと冒険。夏にぴったり、とっても素敵な句。
広瀬 これから出かける夏のバカンスに対する作者のワクワク感が溢れている句です。若い頃にブルーのシャドウは死ぬほど流行ったけど、今はマスカラも黒ではなくブルーなのですね?
町田 いいね。夏はチャレンジが似合う!私もマスカラ買おうかな(黒)
木原 おっ。似合っているじゃないですか。
月足 夏旅に青がマッチ、期待高まる
下河原 青いマスカラとはおしゃれですね。
ショルツ なぜか?夏ならいいんじゃなーいと思える青マスカラ。
白井 いいね 夏色へ いってらしゃい
久保田 いつもと違う色のマスカラを旅に向けて買いました
小野 いいですねー 女性特有のウキウキ感が出てますね!
村松 いつもと違う「青」のマスカラ、夏の旅の解放感やワクワクが伝わってくる

No.2  夏フェスや振り向きざまにコパトーン

大治 コパトーンの香りがしたのかなまさに夏真っ盛り
白鳥 コパトーン!懐かしい。私たちの青春の代名詞(笑)
広瀬 ほぼ水着?みたいな恰好で参加できるのも夏フェスならでは!焼き過ぎないようにね!
片岡 振り向きざまの、あの香りですね。夏フェスらしいな。って行ったことなかった…。
町田 Q コパトーン!懐かしい夏の日焼けオイルの匂い。急いで塗ったの?香りがしたの?
下河原 夏のフェスティバルは、紫外線予防も大切ですね。
ショルツ 「コパトーン」であの香りだけでなく夏の熱気さえ感じられます。夏の季語認定も近し?!
白井 そうですね 汗で流れしゃうからで この歳(余計かな)で日焼けは大敵です
手塚 コパトーンがなぜか懐かしいフレーズです。
久保田 誰かが懐かしい日焼け止めを着けていました
村松 現実はコパトーンの日焼け止めなんでしょうが、ここはサンオイルで夏フェスの高揚を表現していると思いたいです

No.3  夏病(なつやまい)待合室のワイドショー

白鳥 病院で新しい情報をゲット。思わず見てしまう。
片岡 これは、私自身の経験でもあります。私の場合、ルーティーンの血圧定期検診ですが、平日の午前中の待合室の様子をよく描いていると思います。
町田 すごく待たせる聖マリもワイドショー見せてくれればいいのに。
木原 ワイドショーでは何をやっていたのだろう。
月足 夏の病はつらい。病院へ行くのもつらい。字幕付きのテレビついてますね。
五嶋 つい先日、正午前後にかかりつけ医院に行ったら、待合室が大混雑でした。考えてみるとテレビのワイドショーを見るのはこの場所でだけ、だったかも。。お大事に。
白井 発熱でしょうか? 病院個別待合室で? そういえば小生も7月下再度コロナに
手塚 夏病とワイドショーの取り合わせが個性的です
久保田 病院の待合室で久しぶりにワイドショーを見ました
小野 何となく見ちゃいますね。大抵は音無しです。待合室の空気が伝わってきます。

No.4  午前4時目覚まし代わりのセミとガビ

大治 Q ガビ?
白鳥 ガビチョウうるさいよね。外来種とか。
広瀬 Q ガビとはバルセロナのMF?時差があるから朝の4時の試合?グリとグラみたいな「セミとガビ」!
片岡 ガピはタイ料理らしく辛くて、頭スッキリなのですね。どんな味かな、食べてみたい。
月足 お気に入りのサッカー選手でしょうか
下河原 Q 「ガビ」とは何ですか?
ショルツ Qコ ガビチョウはかわいい鳥ですね。鳴き声が強烈なのかな?
白井 そうですね なんか朝からとてもうるさい鳥が エアコンのスイッチきれると入れ変わりで起きちゃう
久保田 蝉とがび鳥の声が元気すぎて困ります

村松

No.5  向日葵の明るさにほっと息をつく

大治 向日葵は本当に心を弾ませますね ソフィアローレンの向日葵を思い出します。 古いか
白鳥 地震や猛暑や殺伐としたニュースに疲れて、ですね。
広瀬 向日葵は常に太陽を向いているから凄く暑いはずなんだけど、愚痴一つ言わずに明るく咲き誇っていて素敵!という事なのでしょうかね~陽射しによる暑さをネガティブに考えたらダメですね!
片岡 何か心にかかる事があるのでしょうか。気になります。
町田 近所に沢山ひまわりを咲かせてくれた家があり、「いいですねー」とお礼を言ってしまいました。本当にこの句の気持ちです。
木原 中七は極力七文字にしましょう。あと切れがあった方がいいかも。
下河原 「向日葵」は本当に夏を感じますね。
五嶋 暑さが吹き飛ぶ感じです。
白井 そうですね この暑さ 受け止められるのはひまわりだけのような?
村松 歩くだけでもいやになってしまう暑さの中、ヒマワリがきれいで慰められる気がしました

No.6  白服の裾翻し少女行く

広瀬 様々な状況を想像させる良句ですね!でも眩いばかりの白い服の裾がアクティブに翻っている様子から、楽しい事が待っているんですよね?きっと!!
片岡 少女らしい元気な姿。何気ない「行く」の動きのある締めが効いているのかも知れません。
町田 夏は少女の白ワンピがいいですね。
木原 とても爽やかな俳句で好きです。
月足 颯爽!とした感じが伝わります
下河原 かわいらしい少女が目に浮かびます。
ショルツ 制服の夏服を想像します。最近は長さも短すぎず落ち着いてきました。
白井 Q いいね 夏服で元気な子
手塚 少女の軽やかな雰囲気が良いです
村松 電車の時間に間に合うように走っていたんだろうな、少女より本当はもう少し年上だったけど二十代くらいも皆かわいい

No.7  二歳児は風船を手に西瓜割り

大治 好きなことを何でもやりたがる頃なのかな
白鳥 欲張りだなあ!みんなに応援されてスイカには当たったんでしょうね。
片岡 好きなものは手離さない!西瓜と風船の大きな球に囲まれて、二歳の子の可隣さが強調されます。
木原 可愛らしさ炸裂ですね。
月足 風船離したくない、スイカも割りたい
ショルツ 幼時さんの夏は大忙し。楽しいことがあれもこれも!
五嶋 可愛らしい。
白井 そうですか? スイカはまだ割れないよね
久保田 欲張りで可愛いね
小野 当たったのかな、当たらなかったのかな。場所はどこだったのかな?といろいろと空想するのが楽しい句ですね。
村松 保育園での西瓜割り、風船で西瓜を叩く子供がいて可愛いやら可笑しいやら

No.8  砂日傘色とりどりに咲き誇る

白鳥 ビーチパラソルのことですね。エアコンのない屋外にずっといる人を尊敬する。
片岡 海水浴、パラソルの花々。
町田 砂日傘でビーチパラソルなんですね。今年は海に行けず残念でした。
下河原 砂浜を彩っている砂日傘ですね。どこの砂浜なんでしょうか?
ショルツ 「砂日傘」と呼ぶと趣が変わりますね。
白井 そう でも 暑すぎて 海水客まばらとか?
手塚 ビーチパラソルを砂日傘というのですね。勉強になります。
村松 海水浴の風景、ありきたりですね

小野

No.9  沙羅の花まどろむ父にテレビ鳴り

大治 沙羅の花と老いた父のまどろむ姿に涅槃をかんじたのでしょうか
白鳥 お父さん、テレビをつけたままうたた寝。
広瀬 TVをつけっぱにして微睡んでしまったお父様をの姿を通して、のんびりとした夏の一日が覗えます。そして沙羅の花は夕方には落ちてしまうのでしょうか?
片岡 亡父を思い出します。でも…、大分今の私かも。
木原 ゆったりとした、そしてとても大切な時間が流れていく感じが好きです。
下河原 「沙羅双樹」は平家物語を思い出します。お父さんがまどろんでいる中で突然テレビが鳴ったのかな?
ショルツ 真っ白な沙羅の花、ゴロ寝のお父様、テレビ、和やかな夏の午後が目の前に広がります。
白井 沙羅木といえば 平家のいくすえ? お父さん高齢だよね?
小野 高校野球を見ながらまどろんでいた父。いつまでも長生きをしてほしいけれど、毎回、今日が最後になるかもしれないと思って会っています。朝に咲き夕べには散る、たった一日だけの命の沙羅の花にそんな思いを載せました。
村松 テレビを付けっぱなしでまどろむ父親を起こさないように。窓の外には沙羅の花。情景が見えるようです

No.10  モカシンを裸足で履けば虎が雨

大治 モカシン 初めて知りました
町田 「虎が雨」って難しい季語ですね。新しいモカシンが雨に濡れて悲しかったのかな
木原 Q 目の付け所が良いと思います。すみません、なぜ下五に「虎が雨」という難しい季語を取り合わせたのか教えてください。
月足 素足でしょうか
ショルツ 虎が雨=虎御前の涙でしたか! 裸足になりたくなるころ。
白井 デッキシューズでしょうか? 雷???
手塚 虎が雨のちょっと寂し気な含みが印象的
小野 先日ゲリラ豪雨に遭いました。学生時代のある日、買ったばかりのモカシンを履いて大阪の友だちに会いに行ったら、ゲリラ豪雨にあったことを思い出しました。スエードのモカシンにちゃぷちゃぷと水が入り、悔しいけれど諦めるしかない感じが忘れられません。

No.11  乗り換えの三分の間の扇子かな

大治 今年の夏をまさに表しており秀逸
白鳥 電車はエアコンが効いているけどホームが暑い。扇がずにはいられません。
片岡 駅のホームはエアコンがない所が多いですからね。今の人は手持ちファンでしょうか。
町田 3分でもホームの暑さは耐えきれない。有難きかな冷房車。3分がいいですね。
木原 日常の一瞬を見事に切り取りましたね。
月足 ホームは暑い
下河原 パリ五輪でも扇子が活躍してましたね。
ショルツ 今は車内は全車両、駅も多くは空調されていますが、旧態然の乗換駅は辛く感じます。
五嶋 冷房しっかりの車内と、乗り換え中のホームの暑さの落差を、思い出しました。
白井 そう でも今若者は 色とりどりのハンディファン
久保田 わかる〜。それくらい暑いよね
小野 最近は扇子を手放せません。だいぶ前に第一生命のセールスレディからもらった小型の扇子。思い出したように使っています。優れもの。

No.12  夏の夜や河辺で遊ぶ似非不良

白鳥 自称ヤンキー。悪いことに憧れるお年頃。花火してるのかな(きっと爆竹)。夏の夜はいろんなものが見物できますね。
片岡 えせ不良、がいい。やってみたいお年頃。それは本物のワルとは似て非なる者。
町田 不良やヤンキーっていなくなりましたね。エセ不良というのもなんか昭和っぽい感じがします。
月足 夏の夜は、そういう気分になりました
下河原 「似非不良」の表現が面白いです。
ショルツ Q 似非不良はどんな意味の不良なのか?
白井 Q この句を詠んで 昔多摩川登戸の花火あと 多摩高(近所の子と)のプールに行ったこと 思い出したです
小野 中学生時代の回想です。親が留守だったのか、我が家で遊んだ後、5-6人で夜の多摩川に行きました。ワクワクしたし、冒険心が湧きました。不良っぽいことをしたかったのかもなぁ、我ながらかわいいなぁと思って作った一句。
村松 本当の不良は河原なんかにいないものね。

ショルツ

No.13  雷だ!鬼が逃げ出すかくれんぼ

広瀬 シンプルで可愛くってユーモラスな句!雷を怖がって泣きながら逃げていく鬼役の子供の姿も目に浮かんできました!
ショルツ ゴロゴロっときたら、隠れる子も鬼も我が家へ一目散!!
片岡 何とも愛らしい。こんな子供の姿に年々より強く惹かれるようになっています。
町田 そうです。鬼の行動が正解です。可愛らしい句です。
木原 こりゃかくれんぼどころではなくなったのね。
月足 鬼「も」でなくて、鬼が、がいいです
下河原 子供が、雷に驚いて逃げ出す様でしょうか? 面白い表現ですね。
白井 そうだよね 最近の雷神半端なく 鬼より怖し超雷神で
手塚 昔はお臍を隠して逃げたものです
村松 おへそを押さえて逃げれば完璧

No.14  ソーダ水母の定番Angelus(アンジェラス)

ショルツ 閉店して何年になるか?喫茶アンジェラス@浅草。夏場、母は決まって鮮やかな青色のソーダ水で一息、お土産は黒と白のアンジェラス(小さなロールケーキ)。ギシギシと軋む階段、床が抜けそうな中二階を思い出します。
片岡 Q 天使のソーダ、というのがあるでしょうか。最初、「水母」を「くらげ」と読んで?でした。
町田 おしゃれなお母様です。
木原 Q Angelusは高級時計ですか。カトリック教会の、お告げの祈りというのも出てきた。季語ソーダ水と取り合わせたこころを教えてください。
下河原 「アンジェラス」は何なのでしようか? お告げの祈り、その時刻を知らせる教会の鐘と書いて有りますが・・・
白井 へー クラゲソーダってあるんだ? なだかかわいいの
手塚 Q Angelusって?

No.15  縁側の甘い麦茶は祖母の味

大治 やかんから注がれる昔の麦茶は美味しかった それをまさに連想させてくれます
白鳥 夏になると思い出すのはお祖母ちゃん(このお祖母ちゃんはもしかして麦茶にお砂糖を?)。子ども時代のスペシャルタイムはすべて甘い。
ショルツ 小学生の頃、夏休みは両親の実家で一週間ずつ過ごしました。畑遊びから帰ると、生温く甘い祖母の麦茶(麦湯と祖母は言っていたか?)が待っていました。水出しでは出ない深い味。
片岡 お茶にお砂糖を入れるのは、中国では当り前。逆に私は、最近は红茶にも砂糖を入れなくなりました。雲南省で飲んだ红茶の、自然の甘味が忘れられません。
町田 そう言えば、私の祖母も麦茶にお砂糖をいれてたような。懐かしさのある句です。
木原 麦茶って昭和の私たちにとってなんか懐かしい味だよね。しかも砂糖を入れて飲んだ覚えがある。
下河原 「祖母の味」と言う表現に惹かれました。
五嶋 懐かしく、大事な一コマ。
白井 そうですか? 縁側でがぶ飲みやかん麦茶 うちの母のは濃かった
久保田 砂糖入り麦茶、懐かしい
小野 縁側、甘い麦茶と昭和ワードが魅力的。そういえば甘い麦茶というのがありましたね。

No.16  夏空のギャン泣きあやす術(すべ)もなし

大治 孫の鳴き声ですか それもまたかわいい
白鳥 泣く子もあやすほうも汗だく。
ショルツ 近年のゲリラ豪雨はギャン泣きどころではない激しさ。過ぎ去るのを待つのみ。
片岡 神さま…
月足 こちらが泣きたい
五嶋 こういう場面、あるよね。同感です。
白井 そうですね ゲリラ豪雨
村松 何しても泣き止まない時ってありますよね。泣き顔もかわいいけど。

町田

No.17  我が昭和父の咲かせる庭カンナ

片岡 今回のこの作者さんの四句には、落ちついた老成の感を抱きました。「咲かせる」とあるので、まだご存命でいらっしゃるのですね。
町田 カンナが咲いていると、小学生の頃の百合丘の庭を思い出します。カンナやダリアを父が育てていました。
下河原 カンナの花は、昭和時代のお父さんですか・・・
ショルツ カンナは何故か?昭和の雰囲気が漂います。何故だろう?
白井 そうですか 真っ赤なカンナは夏そのものような?
小野 ○Q レトロ感が素敵ですね。お父様はご健在というよりも、今も花が咲くのはお父様が咲かせていると感じているからでしょうか?
村松 庭のカンナ、確かに昭和っていう感じです

No.18  早天の老鶯の声今日の糧

広瀬 早朝の鶯の綺麗な歌声(鳴き声)に触発されて「今日も一日頑張ろう!」と思える作者は素敵な方に違いありません!
片岡 静かな、自然からの日々の励まし。
町田 ここは避暑地のようで朝早く起きると鶯の声が心に沁みます。
木原 出勤の際に鶯の声を聞いたのでしょうか。お仕事頑張ってください。
月足 早天がいいですね
下河原 我々の世代が老鶯と重なって見えます。
ショルツ 「まだまだ良い声響かせますよ♪」と聞こえたのでしょう。
白井 少し涼しい早朝になく 夏ウグイス でも昼の猛暑までもたない
村松 一日の始まりに鶯の声を聴く。よい一日になりそう

No.19  瓢箪よ育てし人の笑顔かな

大治 瓢箪に笑顔をの取り合わせがおもしろくてとても和ませてくれる句です
白鳥 「お見事ですね」とヒョウタンを通して作り手に言いたくなる。
片岡 これは奥深かさを感じさせる句です。子規庵の窓ガラスの向こうにも、ふくべは下がっていました。
町田 「瓢箪を・・」でした。瓢箪を育てながら「みんなの喜ぶ顔がみたくて」と言っていたのが印象的でした。
下河原 瓢箪と人の笑顔の対比が面白いです。
ショルツ 優しい人は優しいかたちに、怒りんぼの人はどうなるのかな?
五嶋 この句、心が和みます。ちなみに、8月8日は瓢箪の日、だとか。
白井 育て人に似てきたりして
手塚 瓢箪ってなぜか愛嬌がありますね
久保田 瓢箪を育てたことないけど、実ったら嬉しいよね

No.20  百日紅すこし休んだ方がいい

大治 夏に一生懸命咲いている花を見ての感想に作者の優しい心根が表れています
白鳥 夏休みの終わりの花が始まる前から咲きっぱなしで。
町田 日本の夏は過酷すぎます。
木原 Q なんかとても気になる句です。句意を教えてください。
月足 長く咲き続けて大変。皆、少し休みましょう
ショルツ Qコ 百日紅を見て休んだ方がいいと感じたのか? 百日紅に何か特別の意味があるのでしょうか?
白井 Q そう 暑ついのにずーと咲いて でもよく観察すると花は数日で次々入れ替わるようで
小野 なぜか百日紅という季語が、後段としっくり合っている。もしかして転びそうになった姿を連想させるのでしょうか?

下河原

No.21  鬼灯や思い出追想大浪漫

大治 四句とも人生を振り返っての句ですかね 思い出は美しくついこうだったら良かったと思ってしまいますね
白鳥 ほおづきに夏の思い出が。「大浪漫」…生涯を賭けた恋か。
ショルツ ダイナミックな人生模様!
片岡 「大浪漫」の思い出がホオズキにあるんですね。たたみかける強調が凄い!
町田 ほおずきを見ると何となく小さい頃が思い出されますが、大ロマンも思い出されるのですね。どんな?
月足 その思い出をもう少し詳しく
下河原 浅草浅草寺のほおずき市に大学時代にクラブのみんなで行き花やしきで遊んだ楽しい思い出が有ります。
白井 お盆で戻ってくる仏さんを忍んででしょうか?
五嶋 ほおずきで思い出したのは、どんな思い出なのでしょう。
久保田 大浪漫な思い出、羨ましいです
小野 「思い出追想大浪漫」がポンポンポンと続き、なんだか惹かれます。「鬼灯や」もいいですね。

No.22  終活の願いを託し夏念仏

白鳥 もうちょい先に延ばしましょう「終活」。
ショルツ まだまだ長い行く末、念仏に力が入りますね。
片岡 前回の吟行のテーマでしょうか。
下河原 7月の句会のミニ吟行でぽっくり寺を参拝し終活が無事できることを願いました。
白井 そろそろ念仏修行といったところですか?
手塚 終活の願いとは。真剣な様子。
村松 なるべく周りに迷惑をかけず、より良い最期を迎えたいものです。共感。

No.23  肩ほぐし頭ほぐして走馬灯

町田 Q
下河原 週に1回マッサージに行っています。つい施術中にうとうととしてしまいます。
白井 肩の力ぬき 頭を白くすると いろんな想いでが? 解説お願いします

No.24  身に入むや思いの人は今いづこ

大治 思いでを楽しむ年頃に我々はなりましたね 思い出は美しく少し苦いですね
広瀬 上の句にある鬼灯、念仏、走馬灯が、作者を自身の人生と深く向き合わせた様です。最大の心残りは「想い人ともう一度だけ会いたかった」という事なのでしょうか?
ショルツ 暑さが抜けてふと我に返った時、こんな感慨を覚えるのでしょう。
町田 「身に入む」で秋の季語なのですね。全く知りませんでした。思いの人は大浪漫の方?
木原 「身に入む」難しい季語に挑戦しましたね。
月足 秋季の寂しさと遠い人、まさに身に入む
下河原 最後の血筋の叔母が先日亡くなりました。一世代前の方々はすべて黄泉の国に行ってしまいました。
白井 Q どこの人でしょうか? ね
小野 だれ?

No.25  友と会うバンクーバーは清夏なり

大治 カナダのバンクーバーですかね 清い夏で涼しさを連想させてくれますね
白鳥 湿度が低くさぞ爽やかなことでしょう。うらやましい。
広瀬 同じ夏でも常にゲリラ豪雨の恐怖に怯えるスッキリしない日本の夏とは違って、バンクーバーの夏はカラっと晴れ渡っている事でしょう!お友達との楽しい時間に乾杯!
片岡 カナダの清々しい夏を感じさせてくれます。
町田 「清夏」いいですね。暗に酷暑の日本が読み取れます。
木原 バンクーバーの青く爽やかな空が浮かびます。お友達とも久しぶりにお会いするのか、そんな喜びが感じられました。
下河原 夏のカナダ行きたいですね。
白井 Q バンクバーですか? ちょと想像もつかない場所でーす
五嶋 バンクーバーの夏は、日本人にとって羨ましい気候と聞いています。
ショルツ 留学に行った学生が帰りたくなくなるような素敵で過ごしやすい土地と聞きます。
村松 友人と(たぶん)久しぶりに会う嬉しさが伝わってくる句ですね

No.26  赤穂が泣く短夜のICU進まぬ針

白鳥 「赤穂」はわかりませんが、ICUで眠れず短夜なのになかなか夜が明けないという句でしょうか。
町田 Q 赤穂?
月足 ICU大変でしたね。短夜も長く感じる
下河原 大手術大変でしたね。お大事にしてください。
白井 すみません 赤穂が泣くとは? ICUで機器のランプですか? 大変ですね
五嶋 ICUでの「進まぬ針」、に心が痛みます。
手塚 Q 赤穂?ICUは集中治療室ですか。
ショルツ Qコ 赤穂浪士の赤穂? 深刻な様子が伺えます。
村松 重篤な状態の方のそばについているのでしょうか。時間が止まってしまったような感覚、わかるような気がします。

No.27  病室に響くサイレン夏の朝

白鳥 非日常の空間でありえないことだらけ。精神の余裕がないとつらい。
片岡 不安な眠りの浅かった病室の夜明けをサイレンが驚かせます。心情のキビに響く句です。
町田 どうしたんですか?
月足 心が休まりません
下河原 病室で聞くサイレンの音は心に響きます。
白井 病院のサイレンはドッキとするんだけど
五嶋 何事もなかったのでしょうか。
手塚 入院されていたのか。
ショルツ 朝サイレンを聞くのはご入院中か? 快癒を祈ります。
久保田 お身体、大丈夫?
小野 夏の明け方なのか、朝の爽やかさとサイレンの緊張感のせめぎ合い。伝わります。
村松 病床に付き添って夜更けや明け方に聞くサイレンの音、身につまされてつらい。

No.28

大治

No.29  喉ごくりセイロンビール異邦人

大治 ランチに辛さを求めスリランカ料理を食べに行きました。まずはセイロンビールで喉を潤しました
広瀬 Q 全句共通ですが、インド滞在時の出来事ですか?
片岡 ビールは寒冷地の醸造に向きますので、酷暑のセイロンの、日焼けした肌の喉を鳴らす様子が、まさにエキゾチック!です。
町田 外国のビールを飲むと日本のビールと比べてしまいますが、ビールの方から見ると「お前は異邦人だな!」と
下河原 紅茶だけでなくてセイロンビールなんて有るんですね。
白井 セイロンのビールってどんな味なだろう? きっとのんだことない異邦人的な??
ショルツ キリっと冷えてはいなそうですが、その土地なりのビールの在り方が見えます。

No.30  ランチカリーガリッとスパイス玉の汗

大治 3種類のカレーがのったランチプレートそれぞれスパイスが粒で入っていて刺激的でスパイスをガリッとした後汗が噴き出てきました
白鳥 暑い夏を吹き飛ばすため激辛に挑戦。どうせ汗かくんだからね。
町田 パンチの効いたカレー、夏にぴったりですね。
下河原 作者はインド、スリランカを旅したのですか? 私も仕事で何度も訪づれました。カレーはおいしかったです。
白井 本場は辛いよね やっぱり
ショルツ カレーじゃなくて「カリー」で辛さと風味が感じられます。
小野 Q カレーで「ガリッ」?

No.31  シタールの音色豊かに汗を拭き

大治 お店の中は像の置物などでスリランカそのものの雰囲気シタールの音楽が流れる中でカレーを食べました
白鳥 シタールが演奏されているのは本場の暑い場所。エキゾチックな雰囲気が伝わってきます。
片岡 これは、上の句と合わせて、ランチをとりに入ったレストランでのシタールの音色かと想像します。匂い立つスパイスの香りとあの脳髄を刺激する音、吹き出す汗、くらくらしてきます。
月足 東京の暑さより良いでしょうか
下河原 インドの民俗音楽でも聞き入ったのでしょうか?
白井 シタール?は聞いたことがないね きっと東洋的な魅惑の音でしょうね
五嶋 現地の雰囲気がすごくよく伝わってきます。
手塚 インドの民族楽器の音色に共感します。
ショルツ 汗をかくような湿った空気に乗ってこそシタールの音の本来の響きがあるのでしょう。
小野 シタールに聞き惚れつつも、出てきちゃうんだな、汗が。
村松 シタールの音色は心地良い、でも暑い!

No.32  人心地奴に冷酒(ひやざけ)カウンター

大治 刺激的なランチでお腹をこわしたので夜は居酒屋で和食、やはり和食が良いな
白鳥 急にあっさり笑。日本に帰国ですね。
広瀬 インドからの帰国後なのか、それとも現地の日本料理店内なのかはわかりませんが、作者が心底からほっと人心地ついている様子が窺われて、こっちまで幸せな気持ちになりました。
片岡 四句目のこの「日本感!」やはり、ほっと深く息をつく思いです。日本がいい。
町田 でも、日本人はやっぱり奴に冷酒です。人心地とカウンターが合っています。
木原 やっぱり私はこれがいいな。
月足 出張を終え、やはり日本が良い?
白井 インドの居酒屋?ですか? いいですね
五嶋 Q 帰国後早速の一杯、でしょうか?
久保田 奴に冷酒、最高じゃないですかー

広瀬

No.33  このエール巴里まで届け!夜半の夏

大治 届いたと思います メダルの数凄かったですね
白鳥 毎夜観戦で寝不足気味。
広瀬 この2週間は毎日夜中までオリンピックにハマり過ぎて寝不足が続きました!まさに「声を嗄らせた夜半の夏」でした。
町田 「夜半の夏」の季語がぴったりです。
月足 きっと届きました!
下河原 パリオリンピックも無事終了しましたね。日本選手も多数が活躍しました。
白井 そうですな 金ラッシュ
五嶋 日本勢は、頑張った。
ショルツ 届いたようです。多くのメダルと健闘がみられました。

No.34  白南風やミントがひらりテラスバー

大治 すべての言葉がおしゃれ 素敵です
広瀬 テラスバーでモヒートを楽しんでいたら、香り付けのミントの葉が、風で飛んで行ってしまいました!からっと心地よい白南風でした!
町田 「白南風」やミントが酷暑を「清夏」にしてくれますね。素敵な句です。
木原 気持ち良さそうだなあ。誰と飲んでいるのですか。
下河原 テラスバーでの清々しい感じがいいですね。
白井 強い南かぜ いいね テラスで飲むミントしゅわー
ショルツ 重い黒南風と対照的な軽やかな白南風には爽やかなミントの香りが似合う。風に色付けするとは、よく名付けたものです。
久保田 何を飲んでいるのかな♡
小野 Q 飲み物に乗っていたミントが風に舞った?

No.35  非常勤再雇用行き合いの空

白鳥 職場に正規採用少なく、若者も少なく。
広瀬 非常勤と常勤の中間の様な現在の勤務体系…生活が大きく変わっていく様子を「夏から秋への行き合いの空」に擬(なぞら)えてみました。「非常勤 行き合いの空 再雇用」だと575にはなりますが、「非常勤再雇用」とOneWordで詠みたかったのです。
片岡 行き合ったのは「どこで?」への答えは不要でしょう。あえて言うなら「人生で」かな。
町田 これも「行き合いの空」という季語がとても合っています。
木原 「行き合いの空」いい言葉ですね。十、七の破調のリズムもいいです。
月足 期待と不安が入り混じる
下河原 非常勤で再雇用されたのかな?頑張りますね。私は65歳で完全リタイヤしました。
白井 まー 働けるうちはいいのでは?
手塚 そうか夏から秋への季節の変わり目を俳句にしている。心情が伝わります。
ショルツ 九月から新しい職場で心機一転!でしょうか。この年代ならではの感慨か。
村松 人生の季節の変わり目と人との出会い、どちらの意味でもあるのでしょうか。

No.36  空蝉と擬するは早し眉雪哉(びせつかな)

白鳥 「空蝉」に喩えられているのは眉かわが身か。
広瀬 仕事人間だった自分はまだ新たな「第2の人生」が見えておらず、これまでの殻を脱ぎ捨てられずにいる状況です。髪の毛も眉毛も白くなり外見だけは老成していきますが、まだまだ中途半端な自分の姿を詠んだ句です。
片岡 確かに、中味は「空」といえる程枯れきっても悟ってもいない、な。
町田 眉雪に空蝉はまだ早い!と。この作者は全て季語がすごいなと思いました。
木原 そう、まだ抜け殻になるのは早い。
月足 似てますか?
白井 眉毛のことですか? こないだ いつも行く1000円床屋で おねいさんに 眉毛でてるといわれ切てもらった 多分あれはサービス(見かねてか)
ショルツ まだまだこれから!
小野 ○Q 歳を取ったなぁ、でも、抜け殻になるのは早いよ、と自分に呟いている句?

月足

No.37  関西弁熊蟬関東北上す

大治 うるさいということでしょうね 笑
白鳥 クマゼミは関西弁というのが面白い!
広瀬 Q 熊蝉の生息地は基本関東以西なんですね?北上とは温暖化の影響?
片岡 Q 関西弁が北関東で多くなった?ベトナム語なら聞いたことがあるのですが。
木原 昔、関東にクマゼミはいなかった。クマゼミの鳴き声を関西弁とはうまいなあ。
月足 西日本の蟬のはずが、随分と幅を利かせてきました。都心部はビルの緑地整備などか、西日本の広葉樹と一緒に来て、以前から鳴いてましたが、今年初めて近所でも聞きました
下河原 熊蝉の声は、このところ聴いたことが有りませんね。
白井 そうですな でも今年はセミ自体が少ないような? あまりに暑くかなね?
手塚 関西弁が良いですね。さすが。
小野 関西弁の熊ゼミ? おもしろいです。

No.38  老鶯の声かすか旧ニュータウン

白鳥 人もみな年老いて過疎化して。上手い句ですね。
広瀬 高齢者が多いオールドニュータウン…人も疎らで餌となる食べ物もなく、鶯の鳴き声も心なしか元気なく…老鶯とは夏の鶯の意ですが、ここでは鶯も年を取ってしまった様です。
片岡 「旧」と「ニュータウン」の取り合わせがいいですね。「老鶯」の季語の選び方もお洒落だし、その声が「かすか」に聞こえる、というのも、効外を開拓してできた団地群の本性に合っていると思いました。
町田 老鶯の声と、旧ニュータウンの老人の声と合わせて聞こえます。
月足 団地は少子高齢化の象徴で、老鶯のラブコールも寂しげ。破調かつ、旧ニュータウンは無理あり
下河原 Q 旧ニュータウンはどこですか?
ショルツ 「きゅうニュー」の響きとその意味の対照が二重に面白みを感じさせます。
白井 ウグイスの声(老い声)にタウン=ジジババ村かけた? 我が家もすでに空き家だらけのジジババ村です
久保田 裏寂れた感じが老鶯でさらに増しています
村松 鶯の声がかすかに聞こえる、人も町も老いて少し寂しい

No.39  夏草や上位は遠き中距離走

大治 田中さん やはりアフリカの壁は厚い 雑草魂に負けました
町田 夏練。前を行く友達が陽炎のように揺れている・・・
木原 マラソンは頑張ったけど、田中希実選手は残念だった。
月足 巴里五輪でスローペースで団子状態の中長距離トラックレースを見て、我がプランターにはびこる力強い雑草と重なりました。中距離走はいつも団子状態とは限らず、推敲不足でした。
ショルツ これは如何ともしがたく思います。当地:北米では殊に、運動選手でもない普通の人々の体格に圧倒されます。(縦も横もw)
白井 Q 五輪のことでしょうか? でも頑張った よね 槍で金だし

No.40  電車降りバスを降りれば夜の秋

白鳥 夜も相当更ければ、あるいは都会から相当遠ざかれば少しは涼しい。これも上手い句です。
広瀬 ○Q 日も落ちて外出先からの帰宅途上に感じた秋の兆しを敏感に感じ取って詠んだ句ですね。早く涼しくなって欲しいものです。もしくは帰省の状況ですかね?
町田 「電車降りバスを降りれば」で郊外の自宅がわかります。都会は夜でも暑いけれど、自宅に戻るともう秋の気配がする。良い句だなー
月足 猛暑と言え、立秋あたりか朝夜は少し、変わってきたかなと
下河原 どこに出かけたのでしょうか?でもなんか遠くに出かけて秋を感じた情景が浮かびます。
ショルツ 北への旅の実感でしょうか。「ジェット降り車降りれば」で同じ感慨を覚えています@NH, USA
白井 どこの田舎ですかね?
五嶋 猛暑の中にも、季節の移り変わりが。
手塚 日常のさりげなさが秀逸です。
小野 だいぶ遠くまでお出かけでしたか? 不便な地で感じる季節感。
村松

五嶋

No.41  風鈴や神社(やしろ)の庭を埋め尽くす

大治 風鈴は夏の風物詩 庭を埋め尽くす風鈴は凄いですね どこだろう
白鳥 おびただしい数の風鈴が鳴っているのですね。
片岡 これも前回吟行から得た材ですか。ちがうかな。社の広い神域に鳴りわたる風鈴の涼やかな音、癒されます。
町田 圧巻ですね。風林市でしょうか?
月足 最近は風鈴も騒音と言われ、なかなか聴けません。不忍池の夏祭りの風鈴ロード?も行けずじまい
白井 風鈴んぽお寺 こないだニュースでやってたかも?
五嶋 乃木神社で見た風景。100個以上(おそらく)の無色透明の風鈴が、境内に吊るされていました。
手塚 たくさんの風鈴の音が聞こえてきそう
ショルツ せめてもの涼感を与えてくれます。
久保田 目も耳も涼しげだね
小野 ちょっとうるさそうな神社。
村松 テレビで見た京都の松尾大社を思い浮かべました。風鈴と滝、目にも耳にも涼しそうな神社でした。この句はどこの神社のことでしょうか。

No.42  友に会い冷酒(ひやざけ)に酔う夕べかな

大治 友に会いお酒を酌み交わし酔う いい情景ですね
木原 夏の夕べの良いひとときですね。
月足 話も弾みますね
下河原 冷酒を酌み交わしながらの旧友との語らい良いですね。
白井 いいね いいね
五嶋 久しぶりの仕事仲間との会食。
手塚 さぞかし美味いことでしょう。
小野 「冷酒」という語はなんとまあ涼しげなのでしょうか。夏の季語なのですね。

No.43  野鳥たち噴水脇で涼をとる

白鳥 野鳥だって暑いよね。
片岡 これも涼しさを感じさせてくれて好きです。「子ども達」だと元気さが強調され、また、ありがちな取合せですが、「噴水」と「野鳥」は新しく、そして落ちついた趣きを感じ、それが涼感を深めています。
下河原 我が家のマンションの脇にある人工のせせらぎでも夏は鳥が水浴びをしています。
白井 そう 暑いよね
五嶋 日比谷公園の噴水で見た風景。鳥たちもよくわかっていますね。
ショルツ 熱中症には気を付けてほしい!

No.44  温度計上がり過ぎれば蝉黙る

大治 そのとおりでした
白鳥 蚊も刺さなくなるそうです。
広瀬 調べてみて感動したので〇を付けました!蝉は本当に…34~35℃以上になると身体を保護するために泣かなくなるそうです。ビックリ!!
町田 暑すぎて蝉も蚊も休憩ですね。「蝉黙る」が敢然としていていいです。
月足 猛暑日は鳴かないとか
下河原 確かにこの夏は暑すぎるせいか蝉の鳴き声をあまり聞きませんね。
白井 そう蝉もなかず 蚊と飛ばずの酷暑で
五嶋 猛暑の昼間は意外と静かです。夕方は大合唱。
ショルツ 本当!40℃超では生き物も防衛本能が働くのでしょう。
村松 あまりに暑いと蝉も鳴きませんよね。今年は日中蝉の声をあまり聞かなかった。

片岡

No.45  髪洗う風呂場に見ゆる草の丈

大治 髪洗うという言葉から女性しか思い浮かびません いい情景が浮かびます
片岡 今回は四句に無理して共通テーマを設けず、日々の雑詠を投句しました。一句目は、大学時代のゼミで、俳諧連歌の「猿蓑」(さるみの)の一部を発表したことがあったのを思い出しての一句です。その「猿蓑」の中に、風呂場を茴香(ういきょう)の香りと合わせて付けた句があります。その爽やかさが忘れられません。今なら、トニックシャンプーかな。
月足 ふと気づけば、夏草が伸びている。夏の景ですが、髪洗うが入るとさわやか
下河原 露天風呂にでも入って髪を洗っているのかな?
白井 Q あーという間に のびるんだよね
ショルツ 夏は草も髪も伸びが違います!
久保田 雑草が伸びている感じがよくわかります
小野 お風呂場の窓から裏庭の草が見えるんですね。だいぶ伸びたなぁという感慨が伝わります。

No.46  露草や母に習ひし名の青き

大治 親子仲良かったのですね それがそこはかとなく伝わってきます
白鳥 「青花」とお母さんから教えられたんですね!
広瀬 Q アオバナとも呼ばれるオオボウシバナの事ですか?色々調べて勉強になりました。オスプレイという白い3枚花弁の露草もあってビックリ!!そう言えばオスプレイのブレードも3枚!!!
片岡 九十歳となった母を詠んでみようと思いました。まだまだ元気です。
町田 お母様は「青花」と呼んでいたんですね。
木原 下五の意味をよく理解していないのだけど、ノスタルジックな感じがいいです。
月足 青い花、露草を実際に見たということでしょうか
下河原 Q 青いつゆ草は可憐ですよね。何を母から習ったのかな?
白井 Q 知りました 青に染めるので  付草とも また一夜で 蛍草とも でも青いよね
ショルツ 可憐な露草のあの色、お母様の声、姿が重なり合ったご自分だけの思い出なのでしょう。
村松 お母さまとの思い出のある花、可憐さも際立つ。
小野 Q 「名の青き」が解読できなかったので、教えてください。

No.47  目覚むれば月さし入りてゆるる影

大治 ゆるる影いい言葉ですね
片岡 これは伊豆の二階の八畳で寝ている実景です。月光には、音のない不思議さを感じます。
白井 Q いいね 夏の入り月 ゆるる影とは
五嶋 少し秋の気配を感じます。
手塚 繊細な風景描写ですね。日本画を見るよう
ショルツ 月影のやさしさを味わうゆとりが感じられます。
久保田 ○コ 月明かりが差し込んでいる来る美しい夜が想像できます
村松

No.48  屋根かすめ蝙蝠うくや大夕焼

白鳥 夕方飛んでいるのは蝙蝠ですよね。不思議と背景はいつも夕焼け空。「かすめて」「うく」というのを見てみたい。
広瀬 凄くダイナミックな光景ですね!期間限定の別荘暮らしならでは?見てみたい気もするけど怖いかも。暑すぎて幻を見たわけではないですよね?
片岡 動きと色彩がテーマの句です。
町田 日本の夏です。「蝙蝠うくや」でシルエットがすっとそこにある感じがします。
下河原 夕焼けの中で飛んでいる蝙蝠のシルエット良いですね。
白井 Q いいね コウモリがでる時間のゆうやけの描写
ショルツ センサーを働かせ見事に障害物を避ける蝙蝠。夕焼けに映えて!
小野 「うくや」は「浮くや」ですよね? この言葉選びに独特の感性を感じます。

手塚

No.49  古塔婆(ふるとうば)ながめてけうは盆の入り

大治 日本のお盆の風景ですね
片岡 「塔婆」の古色と「けう」の旧仮名遣いが合っていますね。
月足 墓地を巡ると、塔婆も新しいもの古いものいろいろですね
下河原 お盆に義父が眠る豪徳寺を訪れて古くなった卒塔婆を片付けました。
白井 そうです 今年もお盆が お墓花受けの水 沸騰してるような
五嶋 盆に墓参りに行き、同じく、古塔婆を眺めて色々考えました。
手塚 卒塔婆は毎年、お盆とお彼岸にあげています。
村松 お盆の墓参りの様子がよくわかる句。
小野 墓参りの1シーンですね。先祖にも思いを馳せているのかな?

No.50  八月やジャンヌダルクも夢のあと

大治 闘いも終わりノーサイド 夢を叶えた人叶えられなかった人 本当に夢のあとですね
広瀬 ○Q 「夏草や兵どもが夢のあと」のオマージュ?ジャンヌダルクは百年戦争のヒロインでフランス人!今はそのパリで平和の戦い(祭典)がおこなわれております。
片岡 Q
町田 「兵どもが夢の跡」を踏まえての「ジャンヌダルクも」なんですね。
下河原 パリ五輪の開会式の過激なショーを思い出しました。でもジャンダルクではなくマリーアントワネットでしたね。
白井 ひょっとすると 8月会津ですか? (綾瀬はるか?)
手塚 パリオリンピックも閉幕しました
ショルツ 多くの感動を与えてくれたパリ。「

No.51  縦書きの明朝体に遠花火

白鳥 花火の音を聞きながら何を読んでいるのでしょう?
広瀬 Q 遠花火の光と音…縦書きの明朝体…どちらもUnmatch?
片岡 Qコ 難しい、上の句とともに解説お願いします。
町田 うーん。縦書きの明朝体がわかりません。もしかして墓石かなあ
木原 縦書きの明朝体と遠花火の取り合わせ。詩があってとてもいいと思いました。
下河原 Q 「遠花火」と明朝体の関係は何だろうか?
白井 絵葉書かね?
手塚 俳句のパソコンの字体は明朝体ですが
ショルツ Q 明朝体で書かれたのは何でしょう?花火との関係は?
久保田 明朝体は縦書きが合うね。素敵な句!

No.52  炎天に忘れたままの日傘あり

大治 他に夢中になることがあったのでしょうね
白鳥 持ち主が気の毒すぎて(笑)。印象的な景。
片岡 冬の句で、手袋の忘れ物を題材にした句は記憶にあるのですが、「炎天」と「日傘」の取り合せは新しく感じます。両者とも、無くて大丈夫?と心配させますね。
木原 ちょっと散文的な報告文になってしまったか。切れを入れて下五を名詞止めにするといい句になるかも。
月足 季重なりですが、「炎天」なしに日傘を置き忘れていることへの心配を表すのも難しい気がします。炎天に→炎天下ではどうでしょうか
白井 いいね 背景が
五嶋 Q 日傘の持ち主は、どうしたんだろう。
手塚 この暑さの中でなぜかベンチに日傘の忘れ物を発見
小野 同情心が伝わってくるし、この句を読むと気の毒だなぁという気持ちが湧いてきます。

白井

No.53  灼熱のカンナと溶ける帰り道

大治 作者の気持ちが素直にわかります
白鳥 カンナのある場所はいつも暑い。私の記憶の中心にでんと座っている風景です。
広瀬 「灼熱のカンナと溶ける」とはなんて詩的なのでしょう!!理屈じゃなくて共感します!道も風景もそして自分も全てカンナ色(赤色)に溶けて染まってゆく。。。
木原 この暑さ。本当に溶けそうです。
白井 暑いです とにかく熱い 夕方帰り道でもあせだく
ショルツ 道が溶けるほどの暑さにも負けずカンナは強い!
村松 燃えるようなカンナ、燃えるような夏、溶けちゃうよねぇ。
小野 「灼熱」「溶ける」が効いていますね。しかも「カンナと」の「と」。素晴らしい感性、素晴らしい酷暑表現。

No.54  大仏殿鹿の子たわむ異人さん

広瀬 Q 「たわむ」とは「撓む」ですか?それとも「戯れる」の略語?「鹿の子」も「かのこ絞り」ではなく「しかの子」ですか?
片岡 「戯(たわ)むる」の意かな。でも、そうなると主語は「鹿の子」?
町田 「戯る(たはる)」でしょうか?戯れる(ざれる)でも
月足 戯れるでしょうか
下河原 日本の寺院にはたくさんの異人さんが参拝していますね。今日お盆で豪徳寺に行きましたが沢山の外国人が参拝していました。
白井 奈良大仏殿を通りががりで 鹿が寄ってくのは せんべいを持った異人さんでした

No.55  砂日傘グラス泡越し遠き船

大治 夏だ海だ砂浜ださあ泳ぐぞは若い頃で 今は作者と同じでビールかな
白鳥 これこそユーミンの「海を見ていた午後」!水着なのが違うけど。
広瀬 スゴく気持ちの良い句ですね!カメラが一気にグラスの中に見える船までZOOM UPしていく映像が浮かびます。ユーミンの「ソーダ水のな~か~を~♬」みたい。でもパラソル下の砂浜の上でグラスに注ぎ直すなんておサレ過ぎます!
片岡 なんて優雅なこと。ホテルのプライベートビーチ的。
町田 ビーチパラソルの下、ビールのグラス越しに船を見ている図でしょうか。いいですね。
木原 パラソルの下でゆったりとシャンパンを傾ける。羨ましい。
月足 ユーミンの世界、砂浜版
下河原 ビーチパラソルの元で、ビールを飲みながら船を眺めている情景が良いですね。
白井 久しぶりの盛夏の浜(といってもすぐ横のホテルより)昼ビール
五嶋 南の島の浜辺の一コマ、でしょうか?
ショルツ 夏の海辺の情景を目の前のグラスから遥か遠い沖合まで望遠レンズのように見せてくれます。
手塚 砂浜のビール?とても優雅な景色です
村松 砂日傘、これくらいかっこよく句にしたかった。
小野 ビーチパラソルを砂日傘というのですね。日本語ってすごい!

No.56  南南西たらふく肥ゆる雷神さま

白鳥 入道雲もくもく!
広瀬 Q 台風を雷神さまに擬えました?南南西から海面水蒸気をどんどん含んで発達して北上していく様子を「たらふく肥ゆる」と詠むとは!!間違ってたらごめんなさい!
片岡 おお!くるぞくるぞお。
下河原 Q 夏の雷を表現されているのかな?
白井 お盆前 ゲリラ豪雨 これは地球を汚した神の怒りかとも
ショルツ Qコ 肥大せずダイエットしてほしい! 「たらふく」「肥ゆる」の修飾語になるのでしょうか?
手塚 雷雲?が近づいているのでしょうか?

木原

No.57  白南風(しろはえ)やバー跳ね上がるETC

片岡 既視感のある読後感。夏の渋滞した東名で、前車の後ろガラスに、白くくっきり入道雲が浮き立つのを見ました。
木原 梅雨も明けさあドライブに行くぞ。
月足 夏休みが始まった。スタートを告げるバーアップが印象的
下河原 夏の季語「白南風」と跳ね上がるETCのバーの取り合わせが面白いです。
白井 強い 南風にETCが跳ね返る
久保田 夏のバカンスに出掛けるのかな
小野 よし、行くぞーって感じですか。競馬馬の心境に思いを巡らしました。

No.58  朝練の白線引く子夏休

大治 ガンバレと応援したくなる句です
白鳥 夏休みの部活。暑くてつらいけど、できるの今だけだよ。
広瀬 ○Q 先輩達がすぐに朝練できるように、夏休みにも関わらずさらに早朝登校し白線を引いているのかな?昔はパワハラの概念はなかったもんね~夏休みを「休」で止めてふりがな無しにしたのと、「練」と「線」の韻は意図的ですか?
片岡 何というか、夏休みの間に目に見えて強く成長した子の姿を見ることがありますね。きっとその成長は、この句の瞬間の積み重ねなのだ、と思いました。
木原 秋の大会に向け夏休みも朝から練習だ。練習前トラックにラインを引くあの子はどんな気持ちなんだろう。
下河原 「朝練」とは懐かしい響きですね。もっとも私は運動部は小学校時代に参加した野球クラブだけでしたが・・・
白井 なんか昔 多摩高のグランドを夏休み整備した記憶が
五嶋 子供たちは実は、夏休み中も結構忙しい。
手塚 陸上部ぽいですが・・・
ショルツ 夏休みが!キツい部活動。これを乗り越えたら一年生も一人前。近年は猛暑日は活動制限されていて以前ほどのキツさでもないようです。
村松 夏休みの中学校かな、頑張れー。

No.59  渋滞を告げるハザード原爆忌

白鳥 この車たちの行先は海かキャンプか。でも原爆忌。なんだか奥深く現代社会を突いた句。
広瀬 夏休みの行楽と原爆忌の対比が何とも言えずインパクトの強い句です。沢山の人々の犠牲の上に成り立っている平和である事を忘れてはならないと感じました。
片岡 忘れかけていた日が、「ハザード」で急に蘇えってくる。
町田 「原爆忌」は難しい季語だと思います。渋滞のハザードの異常事態戦前になるほどあっているなと思いました。
木原 高速道路を走っているとはるか前の車のハザードが点灯している。渋滞の合図か。嫌な予感。そういえば今日は原爆記念日だなあ。
月足 お盆休みに向け、高速走行中。赤いランプ点滅と原爆忌が呼応しています
白井 お盆の帰省ラッシュかね?
村松

No.60  八月や部室の壁に名前彫る

白鳥 引退前自分がいたこの時を残したくて。甘酸っぱい。
片岡 思い出ですか?
町田 誰でしょう? そんなことをしていた部あるの?
木原 インターハイ、甲子園、日本の高三生は8月に部活を引退する子が多い。私もそうだった。名前は彫らなかったけど。
月足 試合を終え、三年生引退。納得の引退?
下河原 Q どう言う意味なんでしょうか?解説をお願いします。
白井 うー もうひっこす部屋??
手塚 そろそろ部活も引退の季節ですね。
ショルツ 教室に入らない夏休みは自然と部室が居場所。(狭くて暑いのにw)練習の辛さに耐えかね、何かやらかしたくなるのかw こんなに頑張ってる自分の名前? あるいは???
小野 引退するのは、インターハイ後。

白鳥

No.61  サンダルに旅の欠片や星の砂

大治 星の砂はかっこよすぎ でもイメージが伝わって来る句です
白鳥 娘が、小さくなった子供のサンダルを処分しようとしたら沖縄旅行の時の砂(たぶん)が付いていたと言っていたので。
広瀬 締めの四句に相応しい上手な句が連なっていますね!小さな喜びや驚きを見逃さない観察眼に敬服します!星の砂を「土産」ではなく「欠片」と表現したのも素敵です。
木原 ふとサンダルを見て、楽しかった旅を思い起こす。
月足 南の島の旅の思い出=欠片
下河原 大学の卒業旅行で西表島に行き星の砂海岸を歩いたのを思い出します。
白井 竹富島のお土産をお持ち帰り?ですか いいですね
五嶋 旅から戻ってこれを見つけたら、とても嬉しいと思います。
手塚 沖縄の砂浜ですか。いいなー
久保田 旅の欠片、サンダルに付く星の砂、ロマンティックな句ですね。
ショルツ 小さな砂から思い起こす素敵な思い出。夏旅ならではの句。
村松 旅の欠片かー、すてきな表現。

No.62  絵日記の海月つぶらな両眼(りょうまなこ)

大治 下手な絵でもそれで良かったよね小さい頃は
白鳥 孫の描いた水族館の絵。クラゲのぱっちりお目々にはまつ毛まで。
広瀬 海月には動物や魚の様にハッキリとした2つの目はありませんが、子供の目(絵日記)にはしっかりとつぶらな両眼が見えて(描かれて)いたのでしょう!子供の想像力と作者のセンス(観察眼)に脱帽です!
片岡 これは本当に「くらげ」ですね。子どもは何にでも目(顔)を加えますね。ビルに電車に向日葵にも。でも、くらげの「つぶらな」まなこは新鮮です。
町田 ある時期の子供は描く絵みんな目がある。太陽もにっこり微笑んでいた。いいね。子供の描いた絵が見えるようです。
木原 観察眼は鋭い。絵日記の海月を季語としてどう見るか。
下河原 クラゲを「海月」と書くのですね。なんか素敵ですね。
白井 海に映った月 と 上がってる月 で両まなこ? となると鼻は小島?かね
手塚 夏休みらしさ満開。微笑ましい。。
ショルツ つぶらなお目目を描いたお子さん(orお孫さん)への愛情を感じます。
村松 目のあるクラゲ、子供ってかわいいー!
小野 子どもは海月もキャラ化しちゃうのでしょうか。そんな子どもへの愛ある眼差しが表れています。

No.63  朝顔のたねポケットのたからもの

大治 小さい頃の事をおもいださせていただきました 夏休み楽しかった
白鳥 ご近所の方が「来年咲かせてね」と孫にくれた朝顔の種。ポケットの中を何度も確かめていました。
広瀬 早く植えてあげてね!
片岡 私は途中で枯らしてしまい、種まで行きついたことがありません。花の後の、思い出の詰まった小さな「たね」、間違いない、「たからもの」です。平仮名にすることで、子どもの目線が生き生きとしてきます。
月足 朝顔の種、子供のころを思い出します
下河原 小さい子供が大事にしまっている様がほのぼのとします。
白井 いいね どこからとった?のか 子供のころ友達に家から盗んだ前科ありだけど
村松 ポケットにはたからもの、いいなー。

No.64  時を押す青く小さき栗のいが

白鳥 一か月前はビー玉ほどだったのに、今はテニスボールの大きさに。色づくころには涼しくなっていると信じたい!
広瀬 Q 夏には短くて柔らかいイガが、栗の成長とともに秋には長くて固い(鋭い)イガに!時間経過を「時を押す」と詠んだのでしょうか?
町田 Q 難しいです。ご説明をお願いします。
白井 うらなりの反対語のような? でしょうか?
村松 時を押すって表現しちゃうのがすごい。◎つけたい。栗のいががこれから茶色く大きくなっていくのだけじゃなくて時の移り変わりも感じられる。