第60回 選句・コメント表   2024年06月
俳句 選句者 点数・記号 コメント・質問・自作の説明
1 忘れたい忘れられない春の夜 忘れたい事は忘れられずに何度も思い出してしまい、眠れなくなる。
小野 連想ゲーム式でコメントします。調子に乗りすぎた新歓コンパ、初告白、初デート、
新人時代の悲劇的なミス。。。実際はなんだろう? 黒歴史を俳句にしようというチャレンジがGood!
廣瀬 意味深な句ですね?この歳になってまだ色恋の想い出なんだろうな~と想像してしまう私は、
気持ちだけはまだ若い??
村松 忘れられないのはどんなことでしょう?「春の夜」からは恋愛絡みのことかしらと思わされます
大治 そんな気持ちになることあります。でもなんだろう
梅原 意味深
片岡 意味深長な句
五嶋 Q 何なんだろう?
下河原 Q なんで春の夜を忘れたのでしょうか?
ショルツ Qコ 何があったの〜??
町田 何があったのだろう
木原 これは気になるなあ。
月足 ゆっくりとお話伺わせてください
白鳥 黒歴史か?
白井 なぜか 深刻な? 時間が解決してくれればいいね
2 黒体化混ぜ放題のシャーベット 食べ放題のシャーベット、子供が全種類混ぜて真っ黒に。光は混ぜると白色ですが、
絵の具は混ぜると、全ての色に反射しなくなります=黒体。思わず真似して、妻に叱られた。
ショルツ すごいインパクト! 小中学生がドリンクバーですることw
木原 う~ん。分からないけど魅かれた。
白井 Q えー なんだろう? 解説お願いします
白鳥 シャーベット「黒体化」とは? いろんなものを混ぜすぎてドドメ色になった?
片岡 (笑)わかる、子どもの頃の水彩画を思い出しました。
3 春のどか屋台のドックインバウンド 御苑のホットドック、買おうと値段をみたら1200円。インバウンド?
町田 インバウンドも今やのどかな光景ですね
五嶋 目に浮かびます
白鳥 最近は地方のお祭りにも外国人観光客が押し寄せているとか。「のどか」がおおらかでいいです。
白井 Q すみません 解説お願いします
下河原 円安で沢山の外国人観光客が来日して屋台でホットドック食べている情景ですかね。
4 桜散り醜にくく萎れたつつじあり 桜はパット咲いて、パット散って美しい。ツツジは咲いている時は綺麗なんですが、無惨に。
しおれた花がいつまでも残っている。
久保田 5月は若葉の陰で枯れている花もあるね。
手塚 つつじの枯れ様がリアルです。
村松 小ぎれいな句しか作れない私には印象的な句でした
下河原 散った桜と、萎れたつつじの取り合わせた情景が面白いです。
白井 つつじの花の痕でしょうか? そうですね
月足 桜と違い、つつじの花の最後はつらい
白鳥 つつじ、最後は茶色くベッタリ。もうちょっときれいに老いたい。
友が行くチャリをかついでタイの夏
ショルツ
片岡
5 歯でガリリ一粒残るカルダモン 久保田 時にスパイスが口に残る時があります。噛み砕くとふわっと異国の香りがします。エスニックの句
町田 スパイスの香りもしてきそうです。
ショルツ 本格カレーですな)^o^(
手塚 エスニックなテイストですね。
月足 一度、ガリリと噛んでみたい
大治 カレーに入れたカルダモンかな
下河原 「カルダモン」はスパイスのことですかね。
白鳥 何を食べたんだろう?手作りパンかな。
白井 カルダモンはスパイスですね がりごりやるものですか?
6 青時雨傘はみ出した杖に落つ 久保田 前を歩いていた老齢の方が杖をついて、傘に入りきらない杖だけが濡れていました。
若葉から落ちた雫というフレッシュなものと、老いの対比が何ともやるせなかったです。
五嶋 「青時雨」の季語、上品だと思いました。
木原 雨上がり。傘を閉じて歩いていたら・・・。
月足 雨上がりながら、青時雨に備えさした傘の外にのびた杖、それを持つ手に青時雨がかかった。
白井 季語で情緒がありますね 少し小寒い雨の中 身は傘にでも ですか? 情緒あり いいです
7 光撒く梅雨の晴れ間の水鏡 久保田 水たまりに太陽が反射してキラキラ。光を撒き垂らしているみたいでした。
光撒くが綺麗。
小野 都会でも住宅地でもある日本の四季の風景。それを受け止める日本人の繊細さが宿った句。
町田 「光撒く」がいいです。水たまりがキラキラ!
廣瀬 綺麗な句ですね!雨上がりの水溜りを「光撒く水鏡」と詠むセンス…素晴らしい!!
ショルツ キレイ! 梅雨の晴れ間の輝きをキラキラ描いていますね。
手塚 今年の梅雨入りが遅れてますね。光撒くの響きが印象的。
村松 鬱陶しい梅雨、でも晴れ間にはキラキラした光を愉しむことのできる感性が素敵
大治 もうすぐこんな風景が見られますね
梅原 キラキラ
下河原 水たまりに光が差し込む情景が美しいですね。
白鳥 水溜まりですね!陽光の眩しさが感じられます。
白井 いいね いいね でも白内障気味な小生は まぶしくて
片岡 秀句だと思います。「光撒く」は「飛沫」「輝き」「雨」が凝縮した表現だと思います。
8 走り梅雨年金事務所で友と会う 久保田 多摩校の某氏と年金事務所でバッタリ。春組だったかなあ。
小野 行ったことはありませんが、いかにもな感じのあるある感が良いですね。
廣瀬 あるあるですね~本来の梅雨より少し早いという季語のニュアンスに
「あ~もう年金支給の歳になってしまったのか?早いな~」という作者の気持ちを感じました。
Q 50代だと声かけられたく無い,今なら、お互い同じ目的ですかね?
ショルツ お年頃ですもの
月足 梅雨前にと訪れた年金事務所で友と。気持ちと季語がマッチ
大治 みんな同年代だから
下河原 皆さん年金貰える年代になりましたね。
白鳥 うわ!…だよね。会いそう。
白井 いろんな雨がありますね そうですか?同級性だから
片岡 いっしょの道を歩いてる、それが「友」ですね。
9 水槽の小さき天使魚何思う 小野 会社の近所の中華料理店でカウターに座ると、目の前に小さな水槽があります。
魚は本当に小さくて、ここは彼らが生きる小宇宙なんだなーと。季語は「天使魚」(熱帯魚)です。
村松 自ら見られることを望んだ訳ではないのでしょうね
白鳥 見ているだけで癒されるけど、水槽の中のあなたは幸せ?
「魚」なくてもいいかも(水槽の中に犬はいない笑)。
ショルツ Q エンゼルフィッシュ以外の読み方あるんですか?字数はどうなるの?
大治 メダカ?熱帯魚?
白井 メダカ?でしょうか そうずーとみても飽きない
10 四万十の水引入れし青田かな 小野 小中学校の同級生5人で5月に2泊3日で旅行しました。行き先は高知の四万十川。
田植えが終わったばかりの田んぼ(あれは青田の一歩手前です)が新鮮でした。
久保田 取れたお米が美味しそう!
町田 「四万十川の水」と言うことで広大な青田を連想します。
廣瀬 四万十川流域の平野を流れる清流と青田、そしてその背景の山々、
丘陵地帯…といった雄大な風景が目に浮かんできました。
ショルツ 清流仕込みのお米、さぞ清らかな味わいでしょう
五嶋 これをリアルに現地で見てみたい。
木原 雄大で美しい句ですね。
大治 清流で育むお米美味しく育つことを想像します
梅原 四万十いいね
下河原 四万十川流域の田んぼですかね。このあたりの田は二期作でお米を作っているのかな。
白井 いいね いいね 今度ぜひ行きたいのですが
片岡 山あいの水田の、ゆたかな水流が目に浮かびます。
月足 美味しいお米が出来そう
白鳥 四万十川、雄大だよねー
11 ゆずの花農家の主(ぬし)の愚痴を聞く 小野 こちらも四国路より。中国や韓国の観光客が畑にペットボトルやゴミを放置して、本当に困ると
語っていました。こんなところまでバスが入ってくる時代なのだと痛感。インバウンドといえば、
新宿もゴミが臭くて大変なことになっているらしい。
ショルツ 「取っても取っても草が伸びてのお」とか? ゆずは優しく聞いてくれそう
手塚 今年は豊作であって欲しいものです。愚痴を聞いてあげてください。
木原 ゆずの花と農家の主(ぬし)の愚痴、この取り合せ良いです。
月足 そんな旅が出来るといいな
○Q 『今の若いものは….』ですか?
下河原 Q どんな愚痴を聞いているのかな?
大治 どんな愚痴なのか想像します 温暖化の影響、人出不足 農家の困っていることたくさんあるので
白鳥 傾聴ボランティア
白井 桃栗3年 柿8年 ゆずのボケは18年とあります 水はけとあまりあつすぎはダメと聞いており
繊細ですね
片岡 聞きながら「ゆずの花」を見ているのかな。
12 ペアイルカ入江の泳ぎひけらかし 小野 誤記がありました(入江の→入江で)。こちらも四国路より。高知の柏島は沖縄より海がきれいだと
第3句に登場した70代男性が教えてくれて、急遽予定を変更して向かったら。。。
入江で野生のイルカ2匹が泳いでいました。ドルフィンンジャンプこそ見られませんでしたが、
その泳ぎはとても優雅で、フィギュアスケートのペアのようでした。
下河原 野生のイルカが見れるのですか。良いですね。
白鳥 野生のイルカ?可愛い!見たい!
白井 いいね  イルカウォッチですか?
13 雨見上げベロ出し味見梅雨の入 町田 一人がベロを出して雨に突入すると、数人が真似する可愛い光景でした。
「走り梅雨」の方が子供にあっていたかな
久保田 雨の味はどんなだったのでしょうか?子供みたいで可愛い!
廣瀬 「雨を味見。」ってユニークな発想ですよね!?作者が季節の変わり目を五感を使って
全身全霊で楽しんでる気がして共感できました!
手塚 大気汚染や黄砂はなさそうなこの季節。
木原 ユーモラスな景がいいですね。
月足 鬱陶しい梅雨も明るく迎えられる
白井 いいね お孫さん?
○コ 最近の雨は豪雨で味見できないですね
大治 小さい頃同じことをしていました。
白鳥 雨はほこりだらけだよ。
片岡 雪ならやっとことがあります。美しい自然がなければ、する気の起きない所作です。
14 梅雨の星銀紐解き雫酒 町田 桐箱入りの「袋吊り」のお酒を頂きました。
大治 銀紐を解いて袋から出すお酒 きっと高価で美味しいと思います
梅原 おいしそうな
下河原 「梅雨の星」が季語ですね。雫酒との取り合わせが良いですね。
白鳥 お酒の封を解くワクワク感。
白井 G雫酒 重力だけで落ちる雫だけ集めた とあります もはや お酒の宗匠ですね
15 ちゃぷちゃぷと水たまりの子梅雨晴間 町田 長靴で水たまりを跳ねてる2歳くらいの子、本当にちゃぷちゃぷがぴったりの光景でした。
廣瀬 オノマトぺが奏でるテンポの良さと、「水たまりの子」という表現が可愛いです。
梅雨晴間で締めているのも良い感じ。
ショルツ ダメって言われても叱られても(*≧∀≦*)
五嶋 可愛らしさが目に浮かびます。
村松 嬉しそうに水たまりを出たり入ったり、よちよち歩きの子供だとさらに可愛い
大治 懐かしい歌が聞こえてくるような雰囲気を醸しだしています
白鳥 「ちゃぷちゃぷ」が子どもらしくて可愛い!雨が上がったのがうれしくて。
白井 いいね これも 園児?
片岡 いわさきちひろの絵を見るようだ。「水たまりの子」に陰影がある。
月足 雨、雨上がりも楽しい
下河原 水たまりで元気に遊ぶ子供の姿が良いですね。
16 豚トロを焼いてファイヤー夏優勝 町田 バレーの大会後はいつもみんなでビールと焼き肉。疲れてへとへとなのに酔ってくると
またテンションが上がる。火が弱い時に「豚トロ焼いてファイヤーしようぜ」との声が面白く
小野 豚トロはそんなに好きじゃないけど、「ファイヤー」「夏優勝」との相性が抜群ですね。
ところで何のスポーツ?
Q 夏組?
下河原 Q 夏の優勝は?高校野球ですか?
ショルツ Qコ 香ばしい匂いが漂ってくる~~ ところで誰の優勝?
手塚 夏優勝!多摩高生だけに分かる季節感ですか。
白井 そうですか 夏組?
17 寝転んで聴くSpotify夏めいて 廣瀬 風薫る休日…散歩の途中で見つけた公園の芝生で思わず寝転んだら気持ちよかった。
スマホから流れて来る音楽は皆、夏めいた曲ばかりでした。
久保田 夏の曲が増えてきたのかな。私は推しの曲ばかり聴いています笑
ショルツ きっと軽やかなメロディーでしょう♬
木原 とてもリラックス感が出ていて気持ち良い句です。
片岡 現代のワンシーンを切りとった新しさ。
下河原 音楽の鑑賞もレコードやカセットからストリーミングに変化しましたね。
白井 無料音楽聞き放題ですか? 最近の歌わからないねー(一段とおじさん化)
18 酌む毎(ごと)に回想重ねる切子盃 廣瀬 会社の役職定年時に皆から贈られた江戸切子のグラス…一人酒で杯を重ねる毎に思い出されるのは
会社人生での様々な出来事ばかり…つくづく仕事人間やな~と、情けなくもあり、
誇らしくもあり。。。
五嶋 気持ちがよくわかります。切子は日本の宝でもある。
月足 どちら産の切子か、良き器で良き酒をじっくりと
村松 切子の盃にまつわる思い出が肴ですね
大治 切子で飲むお酒優雅な回想なんだろうと想像させられます
梅原 切子細工味あるよね
下河原 「切子盃」で飲みながら作者は、思い出に浸っているのでしょうか?
白井 何に想いでしょうか?
片岡 独り酒でしょうか。この「切子盃」にいわれを感じます。
○Q 切子盃が夏の季語。景色がカッコいい。
木原 いろいろ思い出してしまうのね。
白鳥 大切な誰かからの贈り物でしょうか。
19 明易(あけやす)や君とのブルーモーメント 廣瀬 「明易」とは夏の夜明けが早いこと。日の出前に風景の全てが青く染まる瞬間をブルーモーメントと
呼ぶそうですが、遥か昔のとある日に夜を徹して過ごし日の出を一緒に迎えた瞬間…
君が友達から運命の人に変わりました。。って妻に言いたいな~という妄想でした。
小野 明易(あけやす)は季語なのですね。最初は「君との切ない時間は過ぎるのが早すぎて、
夜明けが早い」という意味かと思ってしまったのですが、私の好きな山Pが出ている
「ブルーモーメント」はフジテレビのドラマタイトル? でも、句として美しいよね。
町田 「ブルーモーメント」を調べてみて、「街全体が濃い青色に染まる」瞬間をみてみたいと思いました。
君とでなくて一人で(笑)。この句はおしゃれですねー
手塚 明易の季語の力か。ブルーモーメントでやたら艶めかしい句に。
木原 危ない句ですけど好きです。
白鳥 早朝の空の美しい青色はあっという間に消えてしまう。至福の時間もはかないです。
下河原 Q 君との「ブルーモーメント」の意味は何ですか?
ショルツ 山Pのドラマですか? 見逃し配信で追いつこうっと。
大治 明易とブルーモメントの取り合わせがいろんなことを想像させてくれます
白井 何か回想でしょうか? 浅葱色の中
20 ひと言にアガって落ちて七変化 廣瀬 そのひと言で、舞い上がったり、落ち込んだり、思えば他人(ひと。特に女性)の一言ひと言に
一喜一憂した人生だったなあ~と。現在(いま)はもちろん、妻の一言、一挙手一投足に
一喜一憂です。紫陽花を見て思った事でした。
Q あじさい?
白井 Q うー 解説お願いします。
町田 面白いです
木原 好きな人の言葉に一喜一憂しているのか。その気持ち分かります。
月足 七変化と自分の気持ちを合わせた?
白鳥 感じやすい我がメンタルよ
梅雨晴れやアザーン響く夏ドーム 廣瀬
大治
木原
下河原 東京ジャーミイのお祈り前のアザーンの響きが思い出されます。
21 薫風に鬢付け雪駄国技館 ショルツ 鬢付け油の匂いと雪駄の響きが風に乗る夏場所
町田 堂々として凛々しい様子が浮かびます。薫風に乗って鬢付け油のいい香りもしてきそう
五嶋 この日本の伝統は大事、ですよね。
木原 大の里か。五月場所は勝った相撲の後の風が気持ち良かったと解説の舞の海さんが言っていた。
月足 五月場所の両国。薫風に鬢の香も
下河原 お相撲さんの粋な姿が想像できますね。
片岡 秋の季語の「相撲」ですが、「薫風」とも良く合いますね。
大治 どすこい
白鳥 大の里、見事でしたね。
白井 お相撲さんでしょうか? ね 今年のお祭りには新雪駄をと 今から豆作って準備中です
22 半夏生黄帽子続く田圃道 ショルツ 田圃道を通学する小学生の一列。自転車通学の中学生は一度や二度は田圃に落っこちて卒業する風土。
はんげしょう きぼうしつづく たんぼみち
久保田 子供の下校風景ですか?季節感と穏やかさが感じられる良い句ですね。
小野 自分の子供の頃を思い出し、郷愁を誘います。
廣瀬 田舎の集団下校の様子でしょうか?半夏生、田圃道との言葉の相性がGOOD!
手塚 田舎の小学校の通学路の風景ですね。季節感があります。
木原 新一年生もだいぶ学校に慣れたかな。
村松 集団登校でしょうか、田圃道を行く小学生。挿し絵みたい。
大治 半夏生や田圃道 日本を感じる言葉ですね
白鳥 小学1年生ですね。田舎道の集団登校の様子が目に浮かびます。
白井 1年生の列かね いいね
片岡 幼稚園か保育園のお散歩隊ですね。「田圃道」との取合せが生きています。
月足 夏休み前頃の登校風景
下河原 「半夏生」素敵な季語ですね。私も使って見ました。
23 夏浅間一点白き片えくぼ ショルツ 5月には見られた浅間山の小さな残雪は6月には溶けていました。
小野 残雪が片えくぼのように見えたのでしょうか。比喩が素敵。
1点は片えくぼとダブっている感じがしたので、別の言葉でも良かったかも。
廣瀬 雄大な浅間山の風景をお茶目に詠んだこの擬人化に個性を感じました。山笑うよりも、
山が作者だけに見せてくれた表情の様な気がして素敵な感性だなと思いました。
村松 夏の浅間山は雪がぽっちりと残るのでしょうか?見てみたい。
大治 残雪なのかな 白き方えくぼがなんとの愛らしい
梅原 浅間もいい季節
久保田 浅間山に残る雪が片エクボみたいだった?違うかなあ。
下河原 浅間山は、がらがらの砂山で子供の頃に家族で山登りをして途中で断念した思いでが有ります。
白鳥 浅間山の雪もわずかとなり。
白井 あー 浅間山のことですか? 白噴煙が
24 大小のトマト合戦直売所 ショルツ 名札付きで並ぶ大小のトマトは色ツヤ、味を競い合う品評会のよう。
我先に手を伸ばす買い手もまた合戦さながら。
月足 合戦のたとえが楽しい
大治 道の駅でこんな光景よくありますよね
白井 そうですか 夏ですね
上原のアラーの祈り南風に乗り ショルツ
久保田
廣瀬
月足
大治
白鳥
25 あじさいが七色に咲く散歩道 五嶋 皇居の近くにて。この季節の散歩は好きです。
今年はあじさいが遅い?
白井 どこですかねー いいね
下河原 6月は花は「紫陽花」が一番ですかね。
片岡 土壌で色が変わるので、ありそうでなかなかなく、珍しい風景だと思います。
26 陽を浴びて葉を広げゆく仏桑花 五嶋 仏桑花=ハイビスカス。我が家のベランダで葉を伸ばしています。
ちなみにベランダにはプルメリア(←季語ではない)も。
町田 葉のことを書いてあるけど、ハイビスカスの真っ赤な色もみえます。
手塚 仏桑花がハイビスカスとは。勉強になります。
下河原 「仏桑花」はハイビスカスの事なんですね。
ショルツ ハイビスカスなんですね!
大治 ハイビスカスをこのようにいうのですね
白鳥 ハイビスカスもう咲いているのか。
白井 ぶっけそう 名前の印象と異なり はでな ハイビスカスのような
片岡 ハイビスカスのことなんですね。知りませんでした。「葉を広げ」た姿が南国の光を喚起します。
27 町中(まちじゅう)に天下祭りの神輿たち 五嶋 赤坂の日枝神社の6年ぶりの祭りで、皇居周りの町はどこも神輿の準備。
久保田 威勢がいいね!
月足 今年は山王祭の年。活気ある掛け声などが聞こえてきそう
村松 御神輿や法被の人々が町中いたるところにあって祭の熱気が溢れている。
大治 この句から三社祭の勇壮なお神輿を思い浮かべます。
神輿を担ぐ女性が背中に入れ墨をしていたのがなんとも凄かった
白鳥 テンションが上がっていくねえ!
片岡 コロナから意識が解放されてゆく心地よさ。
手塚 江戸の代表的なお祭りの総称なのですね。
白井 6月9日は 交流のある町屋の天王祭 今年はいけませんでした 残念
28 小満や初孫軸に廻る日々 五嶋 一人娘に男の子が生まれて、今、里帰り中。忙しく、楽しい日々です。
小野 満ち満ちていく感じや草木が成長していく感じを表す「小満」という季語と、
すくすく成長している「初孫」。組み合わせがとても合っています。
しかも、「初孫軸に廻る日々」に現れた充実感も小満そのものに思えます。
廣瀬 万物が勢いよく成長して天地に生気が満ちるという「小満」の季節感と、
「初孫軸に廻る日々」というマッチングが時空レベルの表現で、素敵すぎる!と思いました。
ショルツ あの時笑った、立ったと、季節と共に思い出となるのでしょう。
木原 お孫さんの事で忙しく気がついたらもうこんな季節か、の心境でしょうか。
村松 調べたら小満というのは生命力に溢れた季節のことなんですね。幼い子供も生命の塊のよう。
そんなお孫さんを中心に廻る愛情深い家庭。
梅原 孫が主役か
町田 小満(あらゆる生き物が勢いよく成長して生命力に満ちる)いい季語ですね。
お孫さんの成長も日を追うごとにですね
月足 お孫さんの成長が嬉しいですね
下河原 「小満」も二十四節気の季語なんですね。
白鳥 振り回され疲れるけど、可愛い。
白井 そうですね でもいいですね かわいくて
29 むらさきも白も盛りと花菖蒲 手塚 生田緑地の菖蒲園は今年も満開です。
五嶋 この二色の組み合わせは、心を落ち着かせてくれます。
木原 なるほど、なるほど。一物仕立てが成功しています。
村松 花菖蒲どちらの色も美しい女性を連想させます。
大治 花菖蒲大好きな花です
月足 どちらも美しい
下河原 6月の花「花菖蒲」も紫陽花に引けは取りませんね。
白鳥 夏の先駆け。
白井 菖蒲に花 なんかキリとして いいね
30 紫陽花やそぼふる雨のひと雫 手塚 柳ジョージの雨に泣いているを思い出して
紫陽花は雨。昔のようなしとしと雨が懐かしい。
村松 雨の雫がいくつも落ちてそれが紫陽花になった、でいいのかな?素敵。
大治 この句は流れがいいなと思いました
梅原 今年の梅雨は穏やかであれ
白井 アジサイと雨 雫の組み合わせがいいね
ショルツ 紫陽花は雨でできている! そうですよね!!
月足 そぼ降る雨によく合う
31 あじきんめ干物売る声夏はじめ 手塚 先日、小田原漁港に立ち寄りました。
久保田 「夏はじめ」という季語、いいですね。私の好きな季節です!
小野 その「声」はどこで聞いたのだろう? 旅先? 市場? 日頃行くスーパー?
と想像させられる楽しい句。仮にどこであったとしても、威勢のいい売り子さんの声は
人を活気づけます。その空気や心境が伝わってきます。
町田 干物はいつでも売っているので季節を感じたことはないけれど、
こういう物売りの声に季節を感じるのっていいなあと思いました。
廣瀬 凄くシズル感のある良句ですね!リズムも良くて、「あじはいらんか~きんめはどうだ~」
という呼び込みの声が聴こえてきそうです。
ショルツ 魚の姿、味覚と人の声で季節を描いて見事。
木原 思わず買いたくなりますね。
月足 活気ある声が夏を呼ぶ
白鳥 魚屋の「らっしゃい!らっしゃい!」。最近では珍しい。
片岡 そんな風景がまだ残っているのですか、盛夏の光の中で、物売りの声を家の中で
聞く風情を思い出しました。
下河原 金目やアジの干物も産地で買うと美味しいですね。
白井 そうですか どこででしょうか?
32 コーランの読誦愛し(かなし)なつめ椰子 手塚 今回も兼題はエスニックということで
下河原 コーランを聞くとマレーシアを思い出します。
片岡 出ました!工キゾチック&エスニックな一句。アッザーンとはまた違って、
読誦は信仰の核だそうで、それを「愛し」とする作者に独自な感性を感じます。
五嶋 Q 読誦を聞かれたのは、日本でしょうか?彼の地にて、でしょうか?
ショルツ 「いとし」でなく「かなし」と読ませたところに特別の想いがあるのでしょう。切ない感じ。
大治 お経を読誦するのはコーランも仏教も何か心の中を揺れ動かされますね
白鳥 コーランの沼に立つ波のような響き。作者にとっては懐かしいのかな。
白井 課題のエスニックですかね どこかモスク?
33 吾子の噛む折れしストロー夏近し 木原 吾子ではなく孫とお出かけした時の景です。孫2号はジュースを前にストローを噛んだり
折り曲げたりぶくぶくしたりお行儀悪く遊んでおります。
久保田 あるあるだけど、いい光景!夏近しの季語がピッタリですね。
小野 「あー こんなに噛んじゃって…」と言いながら、その眼差しには愛情がある。
噛まれたストローを夏という季節に繋げたところがこの句の秀逸な点だと思います。
廣瀬 非常に映像的な句ですね!「吾子の噛む折れしストロー」でお孫さんを囲んだ家族団欒の様子まで
伝わってきました。「夏近し」に、お孫さんの今後の成長への期待感も感じました。
五嶋 元気な、お孫さん?
手塚 子供はよくストーロを噛んでました。
月足 吾子の愛おしさが伝わります
大治 折れたストローから夏を連想する作者の感性は〇
梅原 ほんのりと
白井 いいね いいね そうすぐ2歳ごろ?
片岡 子どもはよくやりますね、仕草が可愛い。
ショルツ 最近のストローは紙なので気をつけて!
34 蒼穹の車窓を揺れる缶ビール 木原 モチーフは六角さんの唄。
いいね。飲み鉄。
ショルツ 飲み鉄の旅の定番ですね。
村松 青空を眺めながら飲む缶ビール、楽しい旅。
片岡 気分爽快!車窓いっぱいに広がる青空と夏ビールの旅気分。
町田 「蒼穹の車窓」がいいなー。雲一つない真夏の空だ
月足 飲み鉄の楽しさ。蒼穹が良い
下河原 「蒼穹」(青く晴れ渡った大空)と言う表現は初めて知りました。
白鳥 乗り鉄の旅。飲みながら旅するって最高!
白井 何杯目?
35 新しき遊具の広場新樹光 木原 バルセロナの娘一家のマンションの近くにユニバーサルデザインの新しい公園がオープン。
孫3号と遊びました。
町田 「新樹光」ってすごい季語ですね。初夏の木立の若葉がキラキラしているのを一言で表すなんて。
いつもの公園でも輝いてしまいそうですが、新しい遊具でピカピカ2倍です。
廣瀬 梅雨の合間の無人の公園の風景が的確に表現されていると思いました。
下河原 「新樹光」と言う季語がすごく素敵ですね。新しい遊戯にぴったりです。
白鳥 なんだか景色がキラキラしています。
片岡 印象に残る「新樹光」という表現。季語は「新樹」だそうですが、あの緑の光が、子ども達の未来、
その子達の声が響くだろうこの広場の未来と重なって、「新しき遊具」に輝いています。
白井 これも お孫さんと?
36 渋滞をかわすバイタク大南風(おおみなみ) 木原 兼題エスニック。ある方のタイ旅行の動画を見て。
下河原 Q 「バイタク」は、バイクタクシーのことですか?
ショルツ スパイスの香りを乗せた湿気の強い風をぬってブンブン!
手塚 バイタク?あのタイの後景でしょうか。
月足 東南アジア?大南風が合う
白鳥 うらやましいが、ちょっとシャク。
白井 エスニックですか? どこだろう?
37 笊足らぬ二貫の実梅匂ひ立つ 月足 梅の実二貫、とすべきだったか
小野 「笊足らぬ」が状況だけでなく、その場の「あたふた感」をリアルに想起させる要素になっていると
思いました。しかも二貫は15kg? ネットで購入したのかな?
ショルツ 豊作のようす。梅酒、梅干し、楽しみですね。
五嶋 この時季の自然の豊かさを感じる句、です。
村松 二貫も梅干し漬けるなんて凄いですね。さぞやいい匂いだろうと思います。
それにしても梅って一貫二貫という単位が似合いますね。
大治 梅酒を漬ける季節ですね。美味しくなれと祈りながら
白井 二貫となると 約7K 梅干し? 小生もことしも5K 梅熟すといい匂いに
片岡 なんと豊作なこと。笊から「匂ひ立つ」のは、甘さを含む青い匂いですね。
木原 たくさん採れましたねえ。
白鳥 梅豊作!何をつくるか。
38 坂道に梅の実点々駅はまだ 月足 実梅点々と中七にすべきだったか
廣瀬 (誰かが落としたであろう)梅の実が点々と…という表現と、「駅はまだ」という言葉が相まって、
この坂道がいかに急なものなのかが伝わってきます。
歩いている作者の汗を拭く姿も浮かんできました。
梅原 梅の木坂?
ショルツ 梅の木で駅までの距離がわかるのですね。
下河原 梅の実が落ちた道を駅に向かって歩いているがなかなかたどり着かない情景ですか。
白鳥 もしかして近所かもしれないけど、田舎を想像してしまう。
白井 なんか小生と同じ駅への道のりみたい
39 歩道橋にシャンパンコルク夏の月 月足 青山通りをまたぐ歩道橋のほぼ中央に。昨晩誰が?
木原 なぜこんな所にシャンパンコルクが?と考えつつの夏の夜。
下河原 シャンパンコルクと月の取り合わせが面白いです。
片岡 コルク栓が歩道橋にあったのですか。とても爽やかな印象を残します。
○Q わかりません.
ショルツ Q 路上飲みが問題になっていますが、歩道橋飲み?
白鳥 なんでそんなところに?
白井 なんのお祝いだろ?
40 蹴上がりやにわかに近し雲の峰 月足 小学生時代、やっとできた蹴上がりを思い出して
久保田 蹴上がりをしたの?それでぐい〜んと雲が近くなる?いい句です!
町田 蹴上がりは出来ないけれど、ブランコでも空に近づく感じがします。良い句だなー
手塚 雲の峰の季語が良いですね。季節感と躍動感を感じます。
白鳥 すごくいい句ですね! 思い出します、逆さに見えた夏の空。
片岡 鉄棒の激しい視界の変化に飛びこんでくる夏雲。
木原 え?今でも蹴上がりできるの?
大治 蹴上がりできるすごい
下河原 もくもくと雲が出ている様子ですかね。
白井 練習中ですが かえらないと 雨くるよ
通勤の車窓のモスクつゆ晴間 月足
白鳥
片岡
廣瀬
41 苔青し心静かに写経終え 村松 娘と行った5年前の京都 西芳寺(苔寺)は拝観とミニ写経がセットになっていたので
実はミーハー気分で写経の真似ごとをしました この頃一句会に参加していたらもう少し
感ずるものもあったのかもと思います
廣瀬 一心不乱に写経を終え、顔を上げてお寺の庭をふと眺めた時の気持ちが表れております。
五嶋 心が鎮まります。
木原 とても落ち着いたいい時間ですね。
大治 京都のお寺での写経でしょうか。私のように家でするのとは趣が全然違うでしょうね
梅原 清々しいい
下河原 作者の気持ちが浮き出ていますね。
白井 いいいね なんか おとなの時間
○Q 般若心経?お寺?
町田 「苔青し」で季語なんですね。新しく知りました。
ショルツ 整った心には青色がさらに鮮やかに映るでしょう
白鳥 なんという謹厳な生活。
片岡 シブイ!
42 さつき咲き異国の姫は縁に座す 村松 これも同じ時の京都 修学院離宮でダイアナ妃が座られた縁側にやっぱりミーハー気分で
座ってきました
木原 さつきと外国の方の取り合せが良いと思いました。
月足 Q 異国の姫はどなた?
下河原 Q 異国の姫とは誰なんでしょうか?
小野 光る君へ?
白井 わかりませんが 友人のお子様もタイのお姫様で 文化の違いが鮮明に
片岡 異国がどこかで風景が変わりますね。
43 紫陽花の色づく前の清しさや 村松 白い額アジサイはこれから色付くのかと思っていたのですが、
後で調べたら白いアジサイみたいです どちらにしろ清らかで綺麗でした
小野 同じ株でもいろいろな色で咲く紫陽花は不思議な花。色がバラつけばバラつくほど、
かしましい印象になります。そのかしましさが出てくる前の状態を「清しさ」と読んだ句でしょうか。
町田 私も色づく前の紫陽花、好きです。「すがしさや」すごくいいです!
ショルツ 刻々と色を変えていく前のあの初々しさがいいですね。
五嶋 このタイミングの紫陽花の風情、好きです。
手塚 とはいえ早く花が色づくのが待ち遠しいですよね。
月足 色づく前の紫陽花の魅力
片岡 あの透明なうすい緑、「清しさ」の表現とよく合います。
木原 下五の「や」は安定しないので一考を。
白鳥 薄緑の紫陽花の蕾たちも素敵です。
白井 青いつぼみのアジサイ これも風情が
44 スパイスを揃えて夏の夕厨 村松 姪がスパイスを合わせてカレーを作っているのを見て詠みました
私のエスニックはこれが精一杯 美味しいカレーでした
久保田 男の料理?いいなあ、私もスパイスを整えて料理してみたい!
廣瀬 「くりや」と詠むことで、非日常の料理が始まるワクワクを感じました。スパイスを揃える
というところからも「男の料理かな?」と。(すみません、昭和で)。
夏の夕厨という表現も素敵で、私にはカレーの香が漂ってきました。
白鳥 さあ!腕が鳴る。めちゃ意気込みを感じる句。カレーかな、味見してみたい。
五嶋 Q 野外でバーベキュー?、それとも室内でスパイシー料理?
ショルツ またまたエスニック句
手塚 どんな料理を作るのでしょか。夕厨が風流。
木原 さあ、何を作るのだろう。
大治 カレーでしょうかいい情景が思い浮かびます
下河原 手作りのスパイスカレーを食べて見たいですね。
白井 いいね エスニック料理
45 皐月晴れ車窓いっぱい富士の峰 大治 GWに岡山の弘法寺で開催される練り供養を観に行きましたその時の4句です。
行きの新幹線新富士駅近くの車窓です。
木原 新幹線からの富士山でしょうか。さぞ美しかった事でしょう。
村松 富士山が見えるとなんで嬉しいんだろう?良い旅になる予感。
白井 いいね
白鳥 爽やかな季節、旅心を誘うね。
片岡 新幹線?
46 瀬戸内や花オリーブの風薫る 大治 瀬戸内のオリーブ畑を見学した時の句です
すがすがしいね.
町田 小豆島のオリーブ園を思い出します。爽やかで清々しい句です。
梅原 小豆島かな
片岡 花オリーブ、青い海をバックにして咲く姿を見たいな。
ショルツ 瀬戸内海の風物詩
木原 う~ん、この季重なりは気になる。しかも瀬戸内を「や」で強調してしまっているし。
主役が花オリーブとするならば「瀬戸内の花オリーブや渡る風」でどうだろう。。
月足 瀬戸内の明るい様子
下河原 オリーブの花言葉は、「平和」ですね。早く世界が平和になると良いですね。
白鳥 穏やかな風景が目に浮かびます。瀬戸内のオリーブ、高級品ですよね。
白井 小豆島かね オリーブ畑いいね
47 み仏や浄土の迎え練り供養 大治 阿死ぬ時は弥陀如来に迎えられて極楽浄土に行きたいものです。
でも今はまだ現世を楽しみたいと思っております。
廣瀬 「練り供養」という言葉…初めて聞いたので調べました。一句会に参加していると本当に
勉強になります!でも演技に惹かれ過ぎて、極楽浄土にはまだまだ連れて行かれないでくださいね。
五嶋 「練り供養」の季語とその意味、初めて知りました。奈良に行って見てみたい。
手塚 練り供養という儀式のもつ深い意味が知りたいです。
下河原 「練り供養」は法会で練行列をする仏教行事ですね。だんだんと浄土も近づいて来ていますね。
白井 来迎の儀式のこと?ですかね
48 練り供養老いた仏友手を合わせ 大治 一緒に行った82歳の仏友の真摯な姿が忘れられません。
久保田 華やかな行列からパーンして老いた手をクローズアップ。見事な句です!
小野 人が拝む姿を見ると「何思う?」と思い、その直後に「覗こうとしちゃダメ」と別の自分の声
がいう…、そんなことが時々私の心の中で起こります。この句の作者も友の祈る姿を見て、
「何思う?」と思ったのでは?
ショルツ 毎年祈りを重ねた尊い手への敬いの気持ちが見えます。
五嶋 同上。
月足 練り供養、そして友。いろいろな思いが伝わります
白鳥 「老いた仏友」の心が滲み出ています。具体的にはわからないけれど、深い思い。
片岡 切なる思い、阿弥陀如来よ。「練り供養」はやはり當麻寺でしょうか。
手塚 仏友はなにを祈っているでしょうか気になる。
下河原 老いた友は、何をお祈のりしたのでしょうか。
白井 来迎の儀式?のこと 手を合わせれば 悪人をもや ですよね
子供らが汗かき集うシシケバブ 大治
久保田
49 そよ風や惜しむ皐月の遊歩道 梅原 心地よい季節は過ぎ去るのが早い
これから暑くなるな.
村松 そよ風が吹いて皐月が咲く遊歩道。「惜しむ」が良い季節を強調している。
大治 暑い夏を迎える前の清々しさ広がってきます
下河原 美しく咲いた「さつき」もあっという間に散ってしまいましたね。
白井 いいね さつきの花 最後 5月の風 の中
ショルツ もうすぐ熱風に変わってしまいますからね( ノД`)
50 夏富士に目線をあわせて素振りする 梅原 久々の富士近辺でのゴルフでした
久保田 よそ見しないで素振りに集中してね!
小野 高校球児の姿を描いたのでしょうか? 「夏富士に目線をあわせる」はイコール日本一を
目指すということですよね。その子の強い意志を表現した句だと感じます。
町田 ゴルフの素振りかな、壮大で気持ち良さそうです。
廣瀬 「富士に目線を合わせて素振り」なんて雄大で素晴らしい句!!富士山を望むゴルフ場は
多いですもんね~イメージは300ヤードのビッグドライブ!たとえチョロで終わっても、
素振りの時の自分への期待感もゴルフの醍醐味!?
ショルツ 頂上を目がけてナイスショット!
木原 富士山に向ってのティーショットだろうか。中七の「て」は不要かと。
白鳥 ゴルフの練習も初夏の風を感じながら。充実した生活を感じる良い句です。
月足 ナイスショットの秘訣?
白井 なんの素振りだろう バット ラケット?
片岡 やや上、放物線をイメージして、でしょうか。
51 町中華ビールに餃子プチ幸せ 梅原 夏の定番です
五嶋 この幸せ感は、昭和より後の世代とも共有できると信じています(笑)。
手塚 ビールに餃子は最強の組み合わせです。
白井 いいね いいね 小さな幸せを積みかさねが 大きなに代わる というか日常が穏便が一番し合わせ
ショルツ キリン派? サッポロ派?
大治 プチでなく十分幸せだと思います。これにレバニラ炒めがあったら最高ですね
下河原 ビールに餃子は鉄板ですかね。もう一つのイベントの後バーミヤンで皆さんビールに餃子頼みます。
白鳥 幸せは足元にあるよね。これもいい句。
片岡 この「プチ」がほんとに「幸せ」を感じさせてくれるんです、うん。
52 猛ダッシュ洗濯取り込む白雨の夕べ 梅原 地球温暖化で天気が荒い
月足 時間との勝負。夏の一景が浮かびます
村松 わかります。せっかく乾いた洗濯物!
下河原 突然の夕立は、焦りますよね。そんな様子が目に浮かびます。
片岡 ダッシュは最近してないな。でも「白雨」ならするかも。
大治 白雨 夕立のことなんですね 勉強になります
白鳥 間に合ってよかった!
白井 そう このところ 天候不順で
53 緑さす大正ロマン散歩道 下河原 大学時代の思い出の場所、玉川上水、井の頭公園、吉祥寺の吟行を踏まえての4句です。
大正時代に建てられた洋館(山本有三記念館)を見学しました。
町田 大正ロマンって?と思いつつ山本有三記念館を思い出しました。
緑さす素敵なお庭(庭園)もありました。
ショルツ 川越の「大正ロマン」通りが思い浮かびますが他にもあるのでしょうか?
五嶋 陽を浴びてこういう道を歩きたいです。次の句と併せて、これは鶴見?
梅原 川越いいね
白井 どこでしょうか?ね
片岡 どこでしょう?
54 弁天橋恋をささやく夏木立 下河原 井の頭公園は、弁天様が祀られていて恋人同志で行くと別れると言われていますが、
沢山のカップルが スワンボートに乗っていました。
廣瀬 弁天橋はいろんな場所にありますが、やはり横浜や江ノ島が有名。海が見えて、夏木立があって、、
当然恋人たちが集まりますよね~すごく雰囲気のある句でした!
手塚 弁天橋での恋のささやきとはこれも大正ロマンぽい。
木原 夏に向っていい事がありそうですね。
月足 江ノ島でしょうか。夏木立に恋のささやき
村松 恋人と歩く夏の日
大治 辯天様が恋を成就させてくれるかも
白鳥 いつの時代も恋をささやくのは「夏木立」の下。
白井 どこでしょうか? 川越ですかね
片岡 「恋をささやく」関係って、友達以上恋人未満?
ショルツ Q 4句ともどこ?だれ?と好奇心を煽るラインナップ。
55 洞窟や人形つかい夏カレー 下河原 大学時代に人形劇団結城座が吉祥寺にOPENした洞窟のような隠れ家風のカフェ「くぐつ草」です。
カレーが有名で40年以上経過した今でも営業しています。
○Q 人形つかい?ハイラインのSF小説ではないですよね?
町田 Q 洞窟・人形つかい・夏カレー、3つの謎謎、何でしょう
ショルツ Q どんなシチュエーション?
木原 三段切れになってしまった。上五を「洞窟の」にすれば解消します。
白井 どこでしょうか?
56 半夏生ノスタルジーのドマンかな 下河原 こちらは、大学時代にサークル(人形劇団)のたまり場として良く利用していたアットホームな
喫茶店「ドマン」を 思い出して投句しました。
マスターが年を取ってしまい2009年に閉店してしまいました。
久保田 ドマンとは?ノスタルジーのドマン、気になります。
小野 (片岡さんと同じ解釈です)
片岡 お母様の愛したドマン陶器の人形のことかと思います。
ショルツ Q ドマンは哲学者?
白井 Q 解説お願いします
月足 お人形のドマン?中七下五のカタカナも印象的
白鳥 ドマン「なか」? それとも「ロマン」? いや、やっぱり「ドマン」か!
万緑や天まで届けミナレット 下河原 東京ジャーミイのミナレットを写真に収めました。
ショルツ
月足
57 青嵐にむつきはためく小さき窓 白鳥 「むつき」はおむつの他に産着の意味が。近所のアパートの窓に赤ちゃんの短肌着が翻っていました。
男性単身者向け住居と思っていたら…。建物の印象が大きく変わりました。
久保田 小さな窓ですが、初夏の気配が漂ってきます!
町田 今時、おしめを干しているのは貴重な光景ですね。日本の原風景かないいね。
手塚 襁褓(むつき)=おしめなのですね。生活感があります。
月足 青嵐、むつき、はためく、小窓。意外な取り合わせが揃い、微笑ましい一景
白井 うー 子供のはた 黄色いハンカチのように?
片岡 庶民の街のノスタルジー、ですね。昔の映画をみるようです。
58 ゆく春の富士水彩の八の文字 白鳥 富士山の色がおぼろになる季節。
小野 確かに「八」の字形はまさしく富士山ですね。その例えが素晴らしい。ところで、
意味的には「ゆく春の富士」+「水彩の八の文字」で良いのでしょうか?
五嶋 「八の文字」の交点のあたりには、雪が結構残っているのでしょうか。
大治 雪を被った富士山の情景が浮かびます
梅原 どの季節でも富士は良し
下河原 綺麗な八の字の富士山は本当に絵になりますね。
町田 Q
ショルツ 確かに!富士山を描くにはとりあえず八の字
白井 おぼろの空に映る 富士ですかねー
片岡 お?ついに水彩画を始められたのですか?
59 ひとり漕ぐブランコ走馬燈回る 白鳥 英国版「生きる」(映画)を観ました。黒澤明作品と同じくブランコのシーンがとても印象的だった。
いろいろ昔を思い出す?
木原 とても悩みました。ブランコは春の季語。走馬灯は夏の季語。この走馬灯が心の中にある物と
考えれば季語としての力は落ちるので、季重なりでも大丈夫と判断しました。
下河原 Q 「ブランコ走馬燈回る」はどんな情景なのかな?
ショルツ 1人過去を回想するのにブランコが絶妙!!
月足 思い出とともに、ひとりこぐブランコ
白井 公園でブランコで 回想? なんてもんじゃないね 失礼
60 薔薇窓の下祈る背のひとつあり 白鳥 ハワイでレンタカーを借りてドライブした時、Waikiki郊外の小さな教会を覗いてみました。
年配の女性の大きな背中が見えました。
廣瀬 誰もいないと思ってふと訪れた教会で、一人祈りに耽っている信徒の姿を見かけた作者…
その方は年老いた女性である気がします。
背中を丸めて一心不乱にお祈りをする姿が頭に浮かびました。
ショルツ 薔薇を丹精する人は、優しく繊細と思わされます。その人が祈るのは大切な人のこと?
わが身の行く末?それぞれの解釈がありそうです。
村松 イスラムの女性の後姿を想像しました。敬虔なという言葉が似合う風景
片岡 クリスチャンですね。ゆかしき姿です。
小野 シーンを知りたい
下河原 教会のバラ窓の下で1人お祈りをしているでしょうか?
白井 古いチャペル?のような ちがうね
61 雨煙立つ香り薄れる青山椒 白井 庭に山椒の木が、俳句ではその成長具体でいろんな季語に はばかりながら使ってみました
久保田 山椒の香りが雨で薄れる、雨も降ると独特の香りを持ってくるからね。
町田 青山椒の香りから夕立の匂いに変わる。
手塚 雨に煙る様子と山椒の取り合わせが印象的
下河原 「青山椒」は、麻婆豆腐を思い出します。
62 雨上がる黄に映ろひし花甘草 白井 35年ぶり 念願の佐渡カンゾウの花を見に ですが 金山世界遺産登録で で思わず
町の声に映ってしまって
廣瀬 断崖絶壁などの過酷な場所にそっと可憐に咲いている甘草花。地味に咲いているその花も、
雨上がりで水滴が光り黄金色に輝いて見えたのでしょうか?
ショルツ 季節を切り替えるのも雨の役割なのか。
木原 雨上がりのいい景ですね。
大治 花甘草綺麗な姿ですね 映えます
月足 カンゾウの花、とてもきれいですね。悲しみや憂を忘れるが花言葉とありました
白鳥 「移ろふ(色褪せる)」ではなく野原にカンゾウの花が「映えている」のですね。
63 朱鷺が舞う初紅引けし薄き雲 白井 朱鷺 鳥かごしか見えなかった
小野 朱鷺が飛ぶその彼方にある空の模様を詠んだのでしょうか?
「初紅引けし薄き雲」は水彩画の絵のようです。
廣瀬 薄雲を背景に移動する朱鷺を見て、「初紅引けし」と詠んだ作者のセンスに脱帽です。
「初紅」も、淡いピンクという殆どの女子が始めて口紅を引く色を表していて、
これから大人になる期待感と朱鷺が舞う姿が響き合っていて素敵だと思いました。
五嶋 自分も、朱鷺を身近に見て、句にしてみたいです。
村松 飛んでいく朱鷺が雲に紅の色を引いて行く眺め、印象的
梅原 きれい
下河原 「朱鷺」が舞う姿をひとめ見てみたいですね。
白鳥 朝焼けでしょうか。きれいです。「引きし」ではなく「引けし」にしたのは?
片岡 日本画の高貴な風景。「初红引けし」がとてもいいと思いました。
ショルツ 美しい情景!
手塚 朱鷺と初紅と雲 盛りだくさんな描写です。
64 スコール去るヒジャブ笑顔にお疲れ様 白井 課題のエスニックです 来週から行ってきます。
雨宿り?
月足 ほっとする気持ちに国籍や宗教の違いはない
ショルツ Q 何かの作業中だったのか? またまたエスニック!
下河原 南の国は、スコールが降ると傘を差して歩かずやむまで軒下で待ってますね。
白鳥 異国情緒感じるなあ。うーんエスニック!
片岡 これはマレーシアかな、と思いました。
65 象のいる村の炎暑や旅すさぶ 片岡 雲南省の南端ラオス国境近くにある、シーサンパンナ(西双版納)にあるタイ族自治州。
ジャングルの中の広場で水かけ祭を見ました。暑くて思考停止状態、象が鼻から吹き出す
水しぶきをボーッと見ていました。
廣瀬 「すさぶ」は、「荒ぶ」「進ぶ」「遊ぶ」と3つの漢字があり意味も違います。「荒ぶ」はあまりの
炎暑に心が荒んでしまった意だし、「進ぶ」だと様々な体験をしながら旅が進んでいく意だし、
「遊ぶ」はまさに気ままな旅をしていたら象のいる村に辿りついたという意だし、
どれも当てはまりそう。。もしかしたら作者はトリプルミーニング全てを表したかったのか?
または解釈は読み手に委ねるという姿勢なのか?いずれにしても奥深い句でした~
木原 あまりの暑さに。。。
村松 四句とも惹かれる句で、また合わせて一つの世界を詠んでいるように感じられたので四句全てに〇です
町田 嫌になっちゃうくらい暑いのか
ショルツ 実体験あってこその一句。疲弊ぶりが伝わります。
五嶋 かつてタイの田舎への出張で知りましたが、この象はひょっとすると、現地のタクシー、なのでは?
手塚 暑すぎて、旅が(荒んだ)・・・
下河原 作者は、ベトナム(それともタイかな)を旅されているのかな。
白鳥 どこだろう?タイかな。インドかな。「すさぶ」は「あそぶ」ですね。
白井 インドですか?ね
66 髪を振り裸足で踊る女たち 片岡 タイ族以外にも多くの少数民族がいて、その女性たちが、真紅のスカートに黒髪を振って集団で
踊る舞踏を観ました。
小野 ほとばしる汗、情熱と情念、男への執着と駆け引き…。
手塚 これもタイの風景でしょうか。旅は潤ったのでは。
村松
木原 その土地のおもてなしか。
大治 びっくりした足がないと大変なことになりますね。でもそんな踊りもみたのではないかと連想されます
白鳥 (ますます)どこ?
白井 このあたりは ヒンズー?的ですか
67 安食堂ビールもぬるき小暗がり 片岡 冷たいビールにはめったに出会えなかった旅でした。省都の昆明(こんめい)から、
霧深い山岳地帯を抜け、途中プーアル(茶の名前をもつ街)で一泊した旅でした。
久保田 異国の安食道の光景の描き方が素晴らしい。ぬるいビールか効いています
小野 ぶっきらぼうな店主が「飲むの?飲まないの?」と迫ってくる感じ笑
町田 これは異国か?日本か、いずれにしてもこういう所あるだろうな。
五嶋 東南アジアの出張で、これを何度経験したことか。。
村松
大治 旅先の情景が目に浮かびます 早く日本に帰って冷たいビールが飲みたい
そんな気持ちが迫ってきます
梅原 ザ東南アジア
下河原 旅先の小さな食堂で飲む温いビールこれも見知らぬ外国の旅の醍醐味ですね。
白鳥 ほこりっぽく薄暗い小さな店で一杯。広い世界を感じてる!
ショルツ 指を突っ込んでグラスを運んできた香港の屋台のおねえさんを思い出します。
「グラスはまずビールで消毒して!」と教わりました。
木原 ビールがあっただけでも良しとしましょう。
月足 ぬるきビールで、異国の旅情が伝わります
白井 まだお酒が飲めていいねすねー
68 メコン川流れゆく先夏のはて 片岡 街の外れを流れる濁流はメコン川、けっこうな川幅で船が下ってゆきます。
その先がラオスの森なのです。
ベトナム?夏のはて?終わり?人生の終わり?
廣瀬 まさに時空を超えて。。ロマンとダイナミズムのある句!!
ショルツ どこか気だるいベトナムの旅情がまとわりつくよう。
月足 川の先、夏のはてで、地理と季節のイメージが重なります
村松
大治 雄大なメコン川さてこれからどうねるのだろうかという想像を掻き立ててくれます
下河原 優雅に流れるメコン川がイメージ出来ますね。
白井 聖なる メコン川ですか? 一度は行ってみたいですね
木原 世界の果てまで流れていきそうなメコン川。
白鳥 タイ・ベトナムあたりの東南アジアの旅だったんですね。リアルにインターナショナルな四句でした。
オアシスに涼し水甕(みずがめ)水を飲む 片岡
木原
下河原 東京ジャーミイの雰囲気とオアシスのイメージがぴったりでした。