第57回 選句・コメント表   2024年03月
俳句 選句者 点数・記号 コメント・質問・自作の説明
1 春逝きし君と君の句忘れまじ 広瀬 一句会員&同級生であり、学生~社会人時代を通して親しい友である大嶽君に捧げた句です。
春の後に「に」を入れようか迷いましたが、温かくて優しい彼は私にとっての「春」
そのものなので、まさに「春逝きし」と詠みました。
五嶋 句に加えてフォトも、でしょうか。。合掌。
ショルツ 情景を写しとるような句の数々、我々の句と共に生き続けます。
町田 今回の巻頭の句はこれです。忘れません。
手塚 大嶽さんの追悼の句。思いの深さが伝わります。
梅原 遺作は後世まで
大治 春という季節がこんなに悲しく感じられる。そんな思いが伝わってきます
久保田 句を忘れないというところが良いね。
小野 同感。
下河原 一句会メンバー大嶽さんのご冥福をお祈り致します。
木原 残念です。でも忘れない。。。
白井 そうですね 残念です 高校時代あまり接点がなく これからと思っておりましたが 残念です
月足 ご冥福をお祈りいたします
白鳥 大嶽くん、安らかに。
片岡 この思いが私にも強くあります。優しい句でしたねえ。
2 春遥か亡友(とも)が写した家族フォト 広瀬 30数年前にフォトグラファー大嶽恵一氏に砧公園で私の家族写真を撮って頂きました。
当時2歳であった次男にも、去年息子が誕生し、まさに隔世の感のある想い出です。
村松 友人の形見ともなった家族写真 時薬がいつか切なさを消してくれるのかな
久保田 光景が浮かびます。
小野 その写真を見るたびにその友への想いが蘇ってきますね。
「亡友=とも」という日本語の利点が最大限に生かされていると思います。
町田 遥か春(遠き春)が悲しい。こんなふうに見返すとは・・・温かい写真に違いない。
木原 この写真を撮った彼は遥か遠くへ行ってしまった。でもこんな素敵な写真を残したんた。
白鳥 高2の時からカメラマンになるって言ってた。見事夢をかなえてすごいよ。
片岡 こんな三月は「春遥か」の感慨が深く興ります。私もこの思いで作りました。
ショルツ 家族写真を撮ってもらうほどの親しい間柄が偲ばれます。
手塚 同上
白井 そうですか 皆笑顔のですかねー
大治 楽しい家族フォトと亡き友の対比 やはり悲しい
3 春光にフラリキラ舞ふ君の髪 広瀬 これは妄想です。春の光と風に、とある美女の髪がキラリと光りフワリと揺れて…
私はフラリと吸い込まれる様に彼女のもとへ、、「おいおい、爺さん、年を考えな!」
と言われてしまいそうな句です。
村松 初々しさのある句 可憐な女性が思い浮かぶ
下河原 「フラリキラ舞ふ君の髪」の表現が素敵です。「君」とは大嶽さんのことなんでしょうか?
白井 いいね どなた?
月足 春らしい明るさとやさしさ
片岡 どうしても大嶽さんと結びつけてイメージしてしまいます。
若く美し高校時代の彼が、人柄とともに思い浮かぶのです。
町田 フラリが君の髪に寄って行ってしまう作者の心とも・・・
4 日脚伸ぶ人目はばかりガード下 広瀬 これは現実です。勤務地が西新橋なのですが、3月に入り夕方5時前から会社から少し離れた
新橋のガード下に人目憚り飲みに行ってしまう自身の姿を詠んだ句です。
下河原 Q 何で人目をはばかっているのでしょうか?
ショルツ 人目をはばかるのは涙かはたまた??
白井 ガード下の立ち飲み?かね 早い時間から そもそもオールはっぴいタイム? いいね
白鳥 ガード下で何を?まさか!
5 電車見る子フェンスに鈴なり春の午後 村松 散歩中、フェンスの前に一列に並んで電車を見る保育園児 すごく可愛い
久保田 「フェンスに鈴なり」が可愛いです。
五嶋 みんな元気に大きくなって、この国を豊かに支えてほしい。
小野 本当は五七五が好きなのですが、上五が六になっていても、この句は情景的にいいなと感じます。
そんなに寄せなくてもいいよと言いたくなるぐらい、フェンスに顔を寄せている子どもの姿が
目に浮かびます。
白鳥 小さい子の目白押し。電車はやく来い!
片岡 なんて可愛いんだ!私もJRの車窓から見たことがあります。
ショルツ 気を付けてね! 見学は安全な場所で!
町田 温かい春の午後の一コマ。情景が見えます。
下河原 子供は、鉄道が皆好きですね。私も学生の頃は「のり鉄」でした。
木原 将来の鉄オタか。
白井 園児が皆で 何か特別な電車?
月足 ワクワク感が春と合います
6 芝桜頬寄せ愛でる園児たち 村松 公園の芝桜を頬や頭をくっつけるようにして「かーいーね」って見ている二歳児
君たちの方が可愛いよ
ショルツ 芝桜も園児さん達もどちらも頬寄せ見つめ合っているかのよう。微笑ましい。
町田 ピンクの芝桜と子供たちの上気した頬のピンクが重なります。
手塚 可愛い風景です。園児が愛おしいです。
下河原 園児の微笑ましい姿が想像できます。
木原 かわいい園児たちの笑顔が浮かびます。
白井 いいね いいね 子供の表情が
大治 桜芝からほっぺの赤い園児達の顔が浮かんで来るそんな連想をさせてくれます
月足 仲良しの景が浮かびます
小野 この句も好きですが、上の句の方が印象深い。
7 君と乗るオープンカーに春の風 村松 息子の連れ合いのインスタグラム 仲良さそうで安心
梅原 春が来た喜びがあふれています。
大治 デートに行く浮き浮き気分が伝わってきます
片岡 これは若かった頃の私の夢でした。「君」は叶わず仕舞でしたが、
せめてもと今の車の天井は空きますよお(自慢むん!)
ショルツ いいねぇ~☆ お肌の乾燥に要注意w、、、なんて野暮なことは言いますまい。
小野 「君」が誰だったのか、気になってしょうがない笑
町田 若き日の思い出か?妄想か?それとも今?
下河原 彼女(彼氏)と乗るオープンカーは良いですね。乗って見たいです。
白井 えー だれと?かね まだ寒いね
月足 心地よい風、楽しいドライブ
白鳥 日本では本当にわずかなオープンカー日和。逃さずドライブ。
8 忘れ雪心静かにコーヒーを 村松 雪が降っているとなんで静かなんだろう 家の中でのんびりしてる
広瀬 とにかく言葉が美し過ぎます!「忘れ雪」と「心静かにコーヒーを」を繋ぐ言葉や、
作者の思いをいろいろと想像してしまいました。
ショルツ 「忘れ雪」とは味のある呼び名。
白井 どなたか?を思い 忘れ ですか
白鳥 寒い雪の日のいい過ごし方。
9 カフェラテの白いおひげをぬぐう指 久保田 カフェラテ飲むと、フォームが鼻の下に付いちゃうよね!
白井 いいね でも ビールの方かもっといいかも?
片岡 この手の「可愛い句」は、本当に反則ですよ。
下河原 Q 直接指で拭ったのですか? スプーンで払ったのをあえて手でと比喩したのかなとも思います。
小野 睦まじい風景ですね。「おひげ」が微笑ましい空気を伝えています。
町田 いろいろなシチュエーションが想像できて楽しいです。カフェラテだから子供じゃないよね
大治 以外と物憂げな様子が伝わってくるのですが
白鳥 確かに白ヒゲつくね。
10 梅の花咲く音するよな闇夜かな 久保田 梅はポンと咲く気がするのですが、そんな春の気配がする夜を詠みました
広瀬 色も無く音も無い「闇夜」が素敵に表現されています。そして一転、朝になれば花開いた梅が
皆の眼を楽しませるという、、まさに五感に訴えかける様な句でした!
ショルツ 静けさと梅の香りがしんしんと伝わってきます。
小野 刻々と移ろう命。そこに目を向ける作者。
下河原 闇夜の中で梅が咲く音が響いている。なんか小説の中のようですね。
片岡 何て芳香の濃い闇なんでしょう。生命の力みなぎる夜ですね。
町田 いいね。本当に聞こえそうです。
木原 夜の梅も良さそうですね。
白井 何か特別な夜ですか?
月足 春は静かに進む?
白鳥 蓮のように音がする?「ポン」って。
11 おかき開け形見の椅子で日向ぼこ 久保田 実家から持ってきたミシンの椅子が日当たりがいいところに置いてあるので、
よくそこでお茶を飲みます
村松 親御さんの形見の椅子でしょうか 亡くなってから日が経っているのか天寿を全うされたのか
残された人も心の整理がついて穏やかに懐かしむことができるようになったのかと推察されます
おかきも日向ぼっこもそんな感じに合ってる
町田 おかきが何とも言えずいいですね。一緒に食べるって感じです。
手塚 のどかさが際立つ句ですね。
木原 このようなのんびりした時間を持ちたいですね。
大治 暖かい午後の一時のおやつタイム何を思う
月足 思い出とともにゆったりと
片岡 この穏やかさ、椅子に泌みた様々な思い出の姿。この年にならなければ味わえない、
ここまで生きてきたからこその妙味です。
ショルツ 故人もおかきが好物だったのでしょうか。
白井 故人を偲んで ゆっくりの時間を
12 水やりが楽し湧き出る新芽かな 久保田 新芽って湧き出すみたいに出てくるんだよなあ。
広瀬 こちらも一粒で二度美味しい句ですね。湧き出る新芽を発見する喜びと、
それを想像しながら水やりをしている喜び…二つの喜びがじんわりと響き合う句ですね!
村松 「湧き出る」という表現が上手 新芽も楽しさも湧き出るよう
五嶋 「湧き出る新芽」が、いいです。
ショルツ わかる、わかる!新芽を見るととたんに水やりしたくなる気持ち。
下河原 新芽が出てきた嬉しさが伝わります。
梅原 春の芽吹きを感じます。
白鳥 春を待つ気持ちが溢れている。
白井 そう せわもやりだせば ですか?
大治 季節感がいいですね
13 みぞれ避け葉で雨宿り雀たち 五嶋 見たままの句。雀は賢いです。
広瀬 情景がすんなりと頭に浮かんでくる良句です。そして…とても可愛い句。
村松 木にとまっている雀が雨宿りしていると捉える感性が良い
小野 スズメの気持ちにさせられる素敵な一句。
下河原 みぞれを避けて木の葉の下で雀が雨宿り、なんかほのぼのします。
木原 雀たちのかわいい景が浮かびます。
梅原 寄り添う雀が愛らしい。
片岡 細枝の上で、ゆれながら頭上の雨をしたたらす葉の下でせわしく頭を動し、
おしゃべりする雀たち。彼らの世界を、俳句という小さな窓から覗かせてもらったようです。
ショルツ 季節外れの雪に雀もびっくり。
白井 そうですか 雀も寒いよね
大治 寒さを感じるのは雀も同じ 皆んな生きている実感を感じました
月足 ほほえましい
白鳥 寒い中をけなげに生きている。
14 茎立(くくだち)も茹でれば美味や野良坊菜(のらぼうな) 五嶋 のらぼう菜は、川崎北部が発祥との説。早春にだけ食べられる柔らかい菜葉です。
幼い頃から母が茹でてくれた、自分にとってはソウルフード。
久保田 のらぼう菜、食べてみたいけど、まだです。
ショルツ 江戸東京野菜だそうですが「埼玉原産」とは友人の主張。茎立初という季語、初めて知りました。
町田 野良棒大好きです。茎も甘く出本当においしい。茎立という言葉は知りませんでした。
インパクトがありました。
手塚 季節感のある句ですね。苦味を知るのは大人です。
白井 のらぼう菜 私めも栽培しております まだですが ビールつまみ最高
月足 旬の野菜は元気の素!リズムもいいです
片岡 「伸びた茎を『薹(とう)』といい、茎立した野菜は潤いがなく味が落ちる傾向があります。」
とAIに習いました。「トウが立つ」とはこういうことか。
でも、煮ても焼いてもどうしようもない訳でなく、茹でればいいのか。
白鳥 のらぼう菜、すごく美味しい。すごく好き。
15 西行忌芭蕉の路を辿りたく 五嶋 西行〜芭蕉〜旅(特に奥の細道)をもっと知りたいです。
大治 願はく花の下にて春死なむその如月の望月のころ 3月末西行桜を見に行ってきます
小野 「ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望月の頃」で有名な、
西行法師の忌日に芭蕉を持ってきたところが面白いです。
町田 是非、辿ってください
下河原 深川吟行で松尾芭蕉が少しだけ身近に感じられました。
白井 そうーなんだ 西行さんはお釈迦様と同じ日に で 芭蕉さんはこの西行法師を師と?
ちっと難しくて
片岡 芭蕉の紀行文を片手に、当時を偲びながら旅したい、と誘われます。
16 花粉症今やこれもが季語と知る 五嶋 俳句歳時記でこれを見つけて、正直、ちょっと頭が混乱しました。
村松 そうですよねぇ 昔はなかった季語がどれだけあるのかと改めて思わされる句でした
白鳥 そうなんだ!知らなかった
町田 春の季語なんですね。
下河原 今年は、いつもより花粉症がひどい気がします。
木原 この季語は大変だなあ。
白井 そう いままでは 桜前から 桜後まで
月足 花粉症は杉の花の傍題とのこと。花粉症の概念がないころから発症していた
我が半生を振り返り、感慨深い
17 降りてきたわけ聴かせてよ名残り雪 ショルツ 深夜の春雪はこの冬のあれこれを伝えたいかのようにしんしんと降り続け、
目が離せなくなりました。
広瀬 素敵な句ですね!別の方の「忘れ雪」もそうでしたが、「雪」や「雨」は、
特に作者の心情とリンクする事が多々ありますよね~ましてや「季節外れの雪」……ステキです!
久保田 気温がアップダウンして、こうやって聞きたくなる日は多いよね
五嶋 なごり雪、懐かしいです。ぜひ、わけを聴いて/聞いてみたい。
小野 いいなぁ、この語り口。
白井 そうですね 春雪は なごり雪のようで わかれの気配があるようね
(参 新沼健治の歌では春待つ氷雪)
白鳥 聞きたくなるよね。文語から急に話し言葉になるのが面白い。
町田 次の句に都鳥と出てきたので、「・・いざ事問はむ都鳥・・」と相まって伝わりました。
木原 こんな季節になぜ?と聞きたくなる。
大治 みんな聞いてみたいですいね 代弁の句
月足 この季節は、「なごり雪」を思い出します
片岡 あの歌も、去った人にとり残される歌でしたね。
18 都鳥花待ち顔に墨堤(どて)巡り ショルツ 言問橋辺りの墨堤には業平の昔と変わらず都鳥が屯しています。
早春は寒さに身を寄せ合って花=桜を待っているかの様。
村松 隅田川岸を歩くこともこんな風情のある句になるんですね
小野 都鳥=ゆりかもめなんですね。「花街顔」「墨堤巡り」と続いて、凝縮された感があって、
いい感じ。
町田 花を待つのは人だけではないですね。都鳥が趣があります。
手塚 鳥の表情を見分けるとは。達人です。
木原 都鳥も春を探しているのですね。「花待ち顔」が面白い表現です。
梅原 季節の移ろいを感じますね。
大治 一番花を待っているのは人かな
片岡 「東下り」ならぬ、私なんぞは「お上りさん」の態(てい)でしたが、提防が水面に近くて、
船の波が間近でした。
下河原 深川吟行を読んだ句ですかね。カモメと隅田川の情景が素敵です。
白井 河原を覗き 春待ちですか
19 花影に童(わらべ)戯(たわむ)る蝸牛庵(かぎゅうあん) ショルツ 旧寺嶋村(現東向島)の露伴旧居。厳格だったような当時の幸田家、
今は蝸牛の遊具がかわいい児童公園となり朗らかな声が響きます。
月足 かつての幸田露伴邸の庭にタイムスリップ
片岡 児童公園となった露伴の旧居跡。数々の名作や文さんから見た父の姿など、
色々読んでみたくなりました。露伴、手つかずこれからの楽しみです。
町田 蝸牛庵には行ったことがないですが、童とあるので露伴の居た頃に想像を飛ばしたのかなと
思いました。
手塚 蝸牛庵って幸田露伴の旧宅のこと。博学
下河原 「蝸牛庵」調べたら幸田露伴の旧宅と出ていました。
白井 そうですか 子どもが?
白鳥 蝸牛庵、幸田露伴の家なんだ!幸田文も住んでいた?
20 歩み出す先に花咲け嵐さえ ショルツ 大学に進学していく生徒さんへ。花咲く未来と共に、きっと嵐にもあうはず。
それも越えていってねとのエール。
下河原 3月の新たな旅立ち(就職かな)をイメージさせる句ですね。
白井 なにか覚悟が感じれてます
21 花月夜歩幅の違う二人かな 小野 大嶽さんを偲ぶ4部作。3番目以外は、高校卒業後、半年ぐらいデートした思い出。
この句は多分、彼が私の歩幅やスピードに合わせてくれていたんだろうな、と。
広瀬 この句と四句目は同じ「遥か昔の初デートの句」と見ました。「歩幅が違って置いて行かれて、
小走りに追いついて行くのもまた楽し」といったニュアンスが隠れている様な、、
楽しかった時代の句ですね。きっと!
村松 親子でもこんな情景はありそうだけれど花月夜なら恋人同士だと私は思いました
久保田 なんてロマンチックな‥(と私は受け止めました)
五嶋 歩幅はともかく、肩を並べて歩く二人が、目に浮かびます。
ショルツ すてきな季語。引き離されちゃうからお手々繋いでね。
町田 桜の花咲く満月の夜、背の高い彼と小さな彼女。チッチとサリーだっけ?いいですね。
手塚 今月は思い出のデートの句ですか。夜が乙です。
木原 なんかロマンチックであり微笑ましいいい句ですね。
月足 言葉少なに歩く二人。嬉しさと緊張
白鳥 恋人とも親子ともとれますね。飼い主と犬ともとれる。
片岡 実に女性らしい感性を感じます。斜め上への視点です。
下河原 Q 月夜の晩に誰と散歩されているのでしょうか?
白井 ロマンティックそうですが? いかに
大治 仲の良い二人を連想させてくれます
22 黒傘につたう滴や春時雨 小野 雨の日は、お店に入る前にしっかり滴を絞って傘を巻いていた姿が思い出されます。
久保田 春の雨っていう感じです。
下河原 「黒傘」に「春時雨」が合いますね。
片岡 上の句で、「女性らしい」と書いたのですが、「黒傘?」男性かな?と思い、つづけて、
つくづく昭和オヤジの言いそうなことだと、恥ずかしくなりました。
ショルツ ①自分の黒傘か?②だれかさんの黒傘を見ているのか? ②の方がイメージが広がる。
町田 黒傘は彼の傘?これもデートの句
白井 今年特に 雨 雪 多いような
白鳥 なんか粋だね。
23 行く春や復活願い挑む日々 小野 グァムで熱中症にかかったあと、原宿の病院に入った頃に、お見舞いに行きました。
キーボードを使ったリハビリをして、来年の春にはもう一度ゴルフがしたいと言っていたことが
忘れられません。
広瀬 四句の中では異質に感じましたが、何かの試練でしょうか?自分自身の事を復活とは
言わないでしょうから、彼との仲なのか?それとも彼自身の復活なのか?
凄く深い思いを感じた句でした。
大治 Q 復活は何
白井 能登の事でしょうか? なにもできませんが 自分のできる事を一所懸命やります
24 風光るけやき並木や初デート 小野 最初のデートは確か表参道だった? 並木の力強い緑が、
少し大人になった若い二人を祝福してくれているように思えた。
梅原 在りし日の想いで?
白井 いいね いいね 誰の話 むかーしの話? どこ?
大治 昔を懐かしんでいるのですね いつの頃の話かな想像します
ショルツ 並木道がどこまでも続いてほしかったでしょ。
町田 おーーこれも初々しいデートですね。
下河原 ケヤキ並木での初デートは成蹊大学を思い出します。(私は出来ませんでしたが・・・)
木原 懐かしいけやき並木なのね。
月足 こちらも嬉しさとドキドキ感
白鳥 恋愛の一番美しい時期ですね。
片岡 爽やかなデートだなあ。
25 春浅し色ひとしずく広がりて 町田 もうだいぶ色づいてきたけれど、春の初めは一色ずつ
広瀬 季節が徐々に春になってゆく様子を、自然の様々な変化から感じ取っている句だと思いました。
目の前の風景を映像キャンバスに見立てて早送りして観ている様な、、、
ショルツ 春の進みを色で描く感性がすてき。
下河原 「色ひとしずく」の表現が素敵です。
白井 何の色ですか 早春の花 かおり 洋服の色 小川のおと 想像が楽しい句です
片岡 早春の印象の、鮮やかな一筆書きですね。
手塚 繊細な色彩に日本画の風景を感じます
白鳥 どんな色だろう。きれいな句。
26 断捨離のノート愛しき蒼き春 町田 若い頃に書いていた詩や小説・・・気恥ずかしいけど、繊細だったんだなあーと
村松 片付けをしていてつい昔のノートやら手紙やら読んでしまうってあるあるですよね
恥ずかしいではなく愛しいと思える過去が羨ましい
久保田 私も断捨離できないノートがたくさんあります(泣)
小野 大きな節目で断捨離していた頃のノートが出てきた、と解釈。
そして、これは2度目の断捨離かな?
梅原 なかなか捨てがたい青春時代の品々
木原 青春の思い出。
白井 過去の春当時の断捨離ですか 蒼き春は 山口百恵の本にもでてたかな
大治 蒼きという言葉に若いころの思い出が詰まってますね
月足 読み始めると捨てられません
27 ぺんぺんと鳴らず放られなずな花 町田 なずなが咲くとハートの実をひっぱってでんでん太鼓のように子供たちと鳴らしたことを
思い出します。で、そのあとはポイっと・・・白い花がかわいそうと思いつつ
小野 「放られ」を最初「はなられ」と読んだのですが、「ほうられ」だと理解しました。
そう思って読むと、摘まれたのに放られたなずなの悲しみを感じます。
木原 放られたなずな花がちょっとかわいそう。
白井 いいね いいね ぺんぺん草だ
月足 三味線草やぺんぺん草の名は、鳴るからこそ(葉がバチの形ゆえの名との説も)。
でも、鳴らないのは誰のせい?
白鳥 放り出したのは誰?それとも道路に捨てられた残骸を見たのでしょうか。
片岡 こんな遊び、子ども達に伝わっているのかな。春の野遊びの懐かしい風景ですね。
ショルツ 本当にぺんぺん鳴ると思ったのに鳴らないじゃん!と思った子供時代を思い出しました。
下河原 「ぺんぺん草」は、種子の形が三味線のバチに似ていることから名づけられと書いて有りました。
28 淡雪や朝を包みて瑞々し 町田 先月の名残雪。ラインで起こされてびっくり、いきなり朝が白い!6:30に出勤しました。
広瀬 「夜明けの雨はミルク色 静かな街に 囁きながら降りて来る 妖精たちよ」これはユーミンですが、
この句の作者もきっと「素敵な詩人」に違いない!と直感しました。
頭の中で淡雪のアップからググーっとズームアウトしていく風景を想像しました。
村松 まだ踏み荒らされていない雪をこんな風に表現できるんですね 素敵な句
五嶋 綺麗で、清々しい、情景。
手塚 この句も繊細な風景が際立ちます。
下河原 淡雪が瑞々しいのは美しいです。
大治 朝起きるとこのような景色がありました それを上手に表しています
ショルツ とける前の雪をふんわり表現していますね。
白井 そう 起きたら 庭白かった
29 会社前主人待人春間近
手塚 待ち人って誰のことですか。気になる。
下河原 漢字ばかりの句ですね。リズムが素敵です。
久保田 ラップみたいで好き!
ショルツ 全漢字達成!
小野 漢詩のようでわからず。解説たもーれ!
町田 漢詩だ
木原 おお、全部漢字だ。
白井 ㇾがない 高校以来の漢文だ ちょっとわからずですね 新人?まってる
片岡 総漢字句ですね。漢字だけなのに柔らかい印象を与えるのがいいな、と思いました。ただやはり、
「主人が」なのか「主人に」なのかで、随分変わりますね。
30 紅梅やピンクの骨に手を合わす
ショルツ 紅梅の剪定するたび、花と同色の切り株に感動するのですが、こんな詠み方ができるなんて!!
正に血の通った骨ですものね。
大治 年とった梅の木は江田が白くなり骸骨みたいに見えますその状況ですね
町田 Q ピンクの骨が読み取れず・・・
手塚 Q ピンクの骨?
下河原 Q 「ピンクの骨」の意味は?
白井 わかりませんが 我が家に1本で白 赤の花なり 赤の幹は赤っぽい
月足 骨は枝と読みました
白鳥 「ピンクの骨」とは?気になる。
31 春近し軒先並ぶ古き家具
広瀬 引っ越しなのか、部屋の模様変えなのか、状況は良くは判りませんが、
何となく長閑でいい風景だな~いい句だな~と感じました。
小野 古物商の軒先にも春が。そんな作者の観察眼がいいですね。
町田 このシーズンは転勤でしょうか。作者の興味がつたわります。
木原 そろそろ引っ越しのシーズンか?
月足 引っ越しでしょうか
白鳥 引っ越しシーズン。誰かの新しい一歩。
片岡 古道具屋さんでしょうか、古びた家具が柔らかい日差しの中でめいめい追想に
ふけっているようです。に
ショルツ お引越しシーズン?
白井 引っ越しで どうぞかな?
大治 引っ越しシーズン ええい古くなったものは全て断捨離しましょう
32 日差し浴び御苑に春の兆しあり
村松 日差しを浴びて枝先にあるかなしかに色付いた蕾がついた様子はまさに春の兆し
久保田 今の季節、こういう体験がしばしばありますね。
五嶋 この季節らしい句
梅原 春は光からですね
白井 いいね たっぷり日差しあび
下河原 春の日差しを感じます。
33 お雛様キラキラネームの名入旗 手塚 今時の女の子の名前がいっぱいでした。
広瀬 イマドキで面白いですね~でもキラキラネームの親御さんも、ちゃんと昔ながらの伝統を大切に
している事を嬉しく思ってしまいました。
村松 古風な雛人形とキラキラネーム 似合わないような微笑ましいような
久保田 今の世の中をわかりやすく表している雛祭りの光景。こういう視点が個人的に好きです。
町田 今の流行りですか?キラキラネームと戦国風の旗の対比が面白いです。
「ひ孫の名読めない書けない聞き取れない」を思い出しました。
白井 いいね 初節句?ですね フリガナないと読まないよね
大治 孫が出来て実感
ショルツ フリガナお願いしますw
白鳥 変わった名前でもいいから、せめて読める漢字にしてほしい。
34 桃の酒三人官女とぜひ一献 手塚 三人官女にお酌をしてもらいたいです。
村松 大人の節句
小野 三人官女がキャンディーズに見えたんだろうね笑
下河原 3人官女との宴、私もやってみたいですね。
木原 仲間に入れてください。
白鳥 なんか気持ちわかる。お雛様ではハードル高い。
久保田 私も!
ショルツ こんな夢を見たら嬉しいでしょうね。正夢ならなおさら♡
町田 右大臣は三人官女と飲んだのかなあ。幼稚園児は三人官女と言えずに三人彼女と言います。
白井 そーなの 注いでもらいたい 一人は既婚者でも関係ないね
片岡 なんだかやり込められそうで、私は遠慮しときます。
35 春あかね体操なかま一人増え 手塚 朝のラジオ体操に仲間が増えました。
広瀬 事実を伝えているだけなのに、すごく様々な事(背景)を想像させられる句だと思いました。
こういう句が詠めるようになりたいです。
ショルツ ほのぼのする句。体操から広がる交友がしっくりくるお年頃になりました。
下河原 恒例の朝の体操仲間が一人増えて良かったですね。
白井 そうですか いいですね 年よりの輪
月足 暖かくなり、ラジオ体操に新人(といっても65歳くらい?)加わる
白鳥 地域の友人、大事です。
片岡 お、新入部員ですか。
36 江戸っ子は六畳一間春火鉢 手塚 先日の吟行の深川江戸資料館にて
五嶋 この句の情景、正に江戸っ子、だねえ。ドラえもんに頼んで連れて行ってもらいたい?
梅原 粋だねぇ
月足 江戸の寒さは火鉢でしのぐ
片岡 「お志づ」さんの部屋、居心地が良かったです。火鉢で一杯は、私の四月からの目標です。
ショルツ 今より気温も低かった江戸時代、さぞ寒かったでしょう。現代人がひ弱になったのか?
小野 江戸東京博物館で感じたことはいっしょ、良かったですね。
町田 春火鉢という季語があるんですね。夏になったらしまうのかなあ、仕舞えそうな所なかったような
下河原 「深川江小戸資料館」の一コマですね。そう言えば、片岡さんが火鉢の前で座っていた
写真有りましたね。
木原 先日見た光景だ。
白井 そう 先日はいけなく残念
大治 江戸時代の人は六畳一間の中にLDKでしたね
白鳥 江戸資料館すごくおもしろかったですね。あそこに家族と住むんじゃ引き籠ることもできない。
37 花冷えや江戸情景にひと休み 下河原 先月の吟行で行った「深川江小戸資料館」での一句です。
広瀬 先日の深川散策ですね!確かに寒くて、屋内型の江戸資料館で座れてホッとしました。
最後のちゃんこ鍋は美味しかったですね~
片岡 鐘は上野か浅草か。
ショルツ 寒い日の散策もまた味があったことでしょう。
町田 深川の江戸資料館ですね。
白井 そう 先日はいけなく残念
月足 花冷えにお店か施設でひと休み
白鳥 江戸資料館ですね。
38 春睡の心まどろむここち良さ 下河原 最近夕方になるとやたらと眠くなります。最近はすっかりシエスタ(昼寝)の習慣に
はまってしまいました。
町田 江戸資料館では私は眠くて眠くて立ったまままどろんでいて、それを思い出しました。
梅原 至福のひととき同感です。
白井 いいね いいね むかーし 叔父の畑で草むらに昼ね思い出します
白鳥 春は朝も眠いし午後もすぐ眠くなるし。
片岡 私は午後にまどろむことがほんとに多くなって、思えばずっと春のぬくもりの中に
脳は潰かっているのかな。それもいいな。
39 麗らかや湘南街道風を切る 下河原 久しぶり、天気が良かったので江の島から鎌倉への134号線を妻を連れてドライブしました。
お昼を「モアナマカイ珊瑚礁」で食べにようとしたのですが、平日にもかかわらず
凄い人で諦めてそのまま 家の方まで戻って十日市場で食事をしました。
村松 気持ちいいが伝わってくる
久保田 麗らっていう言葉が大好きです。春のドライブなのかな。
五嶋 気持ちよさそう、です。
ショルツ 風を切って心地よい季節到来。箱根駅伝第三句辺りか?
小野 春のドライブですか? 心地よさが伝わってきます。
手塚 湘南の海風、春の光が眩しそう。
木原 気持ち良さそうですね。
大治 若い頃を懐かしんでいますね
月足 オートバイ?自転車、ジョギング?気持ちよさそう
白井 江の島付近かね いいね
40 映像にお腹の中は花曇り 下河原 初めて大腸内視鏡の検査を実施し、ポリープを1個切除しましたが良性でした。
検査中は、頭の横にあった画面で腸の中を見つめていました。
小野 Q 映像? お腹?
手塚 Q お腹の中が花曇り??
片岡 Q どんな映像でしょう?
町田 これは芭蕉案の映像を思い出しました。ひとつも覚えていません(笑)
白井 なんの映像だろう 自分のスタイルみて ぞーとした?
大治 超音波診断の結果入院
白鳥 胃カメラですか?
41 放課後の余寒の廊下告白す 木原 高校時代、卒業が近くなるとやたらにカップルが増えた。その頃を思い出して。
広瀬 この時期の学校の廊下ってただでさえ寒々しいのに、「余寒の廊下」ってどんだけ
寒々しいのか?? で、結果は??お寒い結果ではなかった事を祈りたいです。
ショルツ 卒業間近、覚悟を決めて! 結果やいかに? 当たって砕けろ? それとも勝機があったのか?
梅原 ザ青春!
片岡 巧みな句です、恋も俳句も、酔い甘いをかみわけた方かと推察します。
町田 この告白は・・・余寒が緊張を表すのか、結果を表すのか
下河原 青春の思い出?
白井 何のことだろう
月足 卒業間近、今しかないということ?
白鳥 青春の1ページ。
42 小石拾いお礼参りや春の虹 木原 病気が治りますようにと、諏訪神社のお守り小石を頂いきました。
病気が治ったら別の小石と一緒に2個にしてお礼参りでお返しする習わしです。
ショルツ Q 小石を拾うのは何故?
町田 Q 小石を持ってお礼参り?ヤンキーの仕返し? でも春の虹で思いとどまったのかな
白井 ググりました 大阪住吉大社 ありがたい小石を拾ってだそうで 恋し?ではないね
月足 こちらの卒業式は穏やかでない?
43 嫁ぐ娘(こ)のピアノに微か春の塵 木原 お嫁に行く娘が幼いころから弾いていたピアノ。弾かなくなってからどれくらい経つだろうか。
広瀬 嫁ぐ娘さんの部屋を掃除してあげている?メランコリーですね~窓を開けて掃除をして、ふと
ピアノに触れたら春風に舞う塵が微かに付いていたといったところでしょうか?淋しいですよね~
村松
久保田 具体的なことは「嫁ぐ」だけですが、春は始まりと終わりの季節だと感じさせてくれる
素敵な句ですね。
小野 お嫁に出す娘さんのピアノに僅かなチリ。それがきっかけで、お嬢さんの幼い日からの
記憶が蘇ってくる。
町田 結婚前の慌ただしさ。ピアノを弾く娘がいなくなってしまう寂しさをかんじられました。
手塚 おめでたい。でもちょっと寂しさも。
下河原 娘が嫁ぐ親の心境が浮かびます。
白井 いいね 娘さんいなくなって ですか ちょっと寂しいね
月足 もうほとんど開くことのないピアノに、娘さんの小さい頃の思い出が
白鳥 お嬢さんが新居に持っていくピアノというより、家を出るお嬢さんが残していくピアノと
読みました。これから弾く人もなく。
片岡 これも上手だなあ。うっすらと積もる塵に、追憶や寂しみが合わさっていくようです。
ショルツ 春のご婚礼ですね。ピアノを弾きに里帰りしてくれるを楽しみに。
大治 寂しさと嬉しさが入り混じった感覚ですね
44 置き去りの砂場のシャベル春の暮 木原 公園の砂場に忘れ物のシャベルがポツンと一つ。どんな子が遊んでいたのだろう。
今頃シャベルの事も忘れて一家団欒の夕食かな。
村松 砂場に忘れられたシャベル 昼間遊んでいた子供の姿が見えるようです
久保田 あるあるな光景。でも忘れていました。
五嶋 嫁いだ一人娘の幼い頃を、しみじみと思い出しました。
大治 子供達も外に出て遊ぶ季節になりましたね それを実感
手塚 たんたんとした風景描写が良いですね。
下河原 情景が目にストレートに浮かびます。
白井 いいね 公園の春の夕暮れの風景 パチリ
白鳥 夕暮れ時の公園の見事な描写ですね。
片岡 この句も何気ない情景に物語を語らせています。
45 開花待つ心躍れど春寒続く 梅原 2月の高温3月の春寒、桜開花はまもなくか
村松 桜は特別な花ですよね 桜の開花を楽しみに待つ気持ちと春寒の対比が活きているように感じます
下河原 春が待ち遠しいですね。
大治 まさに実感
町田 春寒…余寒より春への思い入れが強いとありました。2月には23度の日もあったので
本当に暖かくなるのが待ち遠しかったです。
白井 そうなんで あれだけ暖冬だったのに? 帳尻あわせたようで
46 通勤も残り僅かと春の朝 梅原 月末で一区切りです
広瀬 これは共感しかないですよね!残された日々をしっかりと…という決意と、
少しの淋しさと…という感じ?
手塚 65歳、これからがセカンドライフの始まりです。
木原 春は待ち遠しいけれど今年の春の到来はちょっと複雑な思い。
月足 長い会社生活のあれこれが浮かびますね
白鳥 感慨深い。就職した日を思うとあっという間。
片岡 私も学校なので、最後の入試だ、卒業式だ、期末試験だ、と一日一日が最後の日々です。
明日は42年10ヶ月の、最後の授業です。
ショルツ ここまでくると嬉しさ半分、名残惜しさもあるのかな。
小野 シンプルですが、じーんと伝わってきます。
町田 こういったしみじみとした気持ちになるんだろうな。心情が伝わってきます。
(私は徒歩3分なので・・・)
下河原 残り少ない会社生活ですか? 私はひと足先に遊民生活に入っています。
白井 そうですか もう少し 区切りの年 長らくお疲れ様でした
大治 お疲れ様です
47 早春のドームに歓喜クイーンの宴 梅原 アダム・ランバートも最高でした
白井 クイーンではありませんが 先日久々 ドームへ ママに会いに行ってきました
ショルツ テイラー・スウィフトかな。その直後のスーパーボウルに間に合ったとか。
下河原 東京ドームのクイーンのロックコンサート聞きに行かれたのですか? お若いですね。
月足 良かった!という声をよく聞きます
白鳥 フレディの代役というより、新生クイーンと言った方がいいかも。
片岡 いつの来日公演でしょう。当時はチケットをとるのも大変でしたね。
48 旧友と赤坂の春蕎麦屋酒 梅原 20年ぶりの旧職場会でした
久保田 春シリーズ、ですね。蕎麦酒が、羨ましい。
五嶋 これからは、蕎麦屋酒をもっと楽しめる、と思っています。きっと。
ショルツ 蕎麦屋酒って粋な響き。
小野 「蕎麦屋酒」がいいですね。
町田 赤坂、蕎麦屋酒がなんともあっています。
片岡 小津的にして大好きな風景です。
木原 いいお酒だったでしょう
白井 いいね コロナも明け ぼちぼち回りだしました。
49 春雪や出逢うべき友わかれ雪 白井 大嶽さんとは 当時ほぼ接点はありませんでしたが これからなのに残念です
広瀬 春雪やで始まり、わかれ雪で終わる構成がすごく良いです。
「雪」の繰り返しが良い!友達を偲んでの思いが伝わってきます。
小野 解説を聞きたいです。
町田 春雪がわかれ雪ってそうですね。出逢うべくして出逢った友も別れがあるのですね。
下河原 3月は別れの季節、4月は出会いの季節
片岡 何か運命のいたずらに翻弄される者のようですね。
50 かじむ手でほろ苦摘みき春奈かな 白井 暖冬ながら  3月に入って寒もどり 寒さの中 ブロッコリーづみです
村松 まだ寒い春菜を摘む季節を上手く詠んだ句
久保田 春菜?「悴む手で春の奈をつむ」で早春の感じがよく伝わってきます。
片岡 「わが衣手にに雪はふりつむ」につながるゆかしい伝統につながっていきますね。
ショルツ Q 「かじむ」は「かじかむ」? 「春奈」は「春菜」?
月足 Q かじかむ手、またはかじける手ではいかがでしょうか?春菜?でしょうか?
51 はくれんの蕾が灯す春息吹き 白井 白蓮が例年ごとく大きくつぼみに 我が家の同年の大きな白蓮は
昨年ちょっと切りすぎ?で 枯れてしまいました
村松 白木蓮の蕾は確かに灯りのように見えます 季語が二つあるかとも思いますがこの句好きです
五嶋 「春息吹き」が、素敵です。
ショルツ ハクモクレンをはくれんと呼ぶのかな? 夜目には本当に灯りのよう。
小野 「蕾が灯す」という表現がいいですね。
町田 はくれんの蕾から春が始まると思って毎日観察しているのですが、
その思いが句になっていて感激しました。
手塚 白木蓮のつぼみが春を知らせます
下河原 春を感じる素敵な句です。
木原 春が待ち遠しい。
梅原 春は芽吹きから
大治 はくれんの蕾正に早春の息吹ですね
月足 咲き始めましたね
白鳥 白蓮の花蕾、まさに「灯す」ですね。
片岡 枝々に白い蕾が灯のようですよね。
52 なつかしき白酒酔ふるまどむ夢 白井 ひな祭り、娘が小さいころは 白ざけ と本酒をのんで ウトウトした記憶は 遠い世界へ
下河原 「白酒」は中国の強いお酒のことですかね。
大治 白酒は50度近くあり飲み過ぎ注意 正にまどむですね
53 霞立ち対馬海峡夢no遥か 大治 朝鮮出兵のおり豊臣秀吉が名護屋城から見た風景です 夢遥かです
小野 Q 「no」の意味は? 霞んで見えなかったのはわかるのですが。
町田 Q noの意図が読み込めませんでした。
下河原 Q 「夢no遥か」noの意図は?(単なる誤変換?)
白井 Q 何処から対馬海峡をですか? 遥かに何が?
白鳥 Q noの意味は?
54 梅が枝の餅や願掛け受験生 大治 大宰府天満宮の梅が枝餅は美味しいですよ
村松 大宰府天満宮に合格祈願ですね 受験生の王道
梅原 大宰府懐かしい
白井 天神様へでしょうか?
月足 お菓子にも天神様の霊験あれ
55 灯(ひ)がともり心惑わすランタン祭 大治 ランタン祭の赤い灯りが長崎の街中に灯るとなんかドキドキしてきます
五嶋 この季節の長崎の風物詩、ですね。
下河原 「ランタン祭り」は長崎のお祭りなんですね。
ショルツ 灯りには心をゆらす何かがありますね。
町田 ランタン祭見てみたいなあ。きっと幻想的で、心が惑わされる感覚なんだろうな
手塚 長崎でしょうか。良いですね九州の旅
白井 上下句 からだと 長崎ですかね 心惑わすとは?
月足 長崎でしょうか。願いを込めたランタンが空に昇っていく。幻想的なのでしょう
白鳥 長崎ですか?ランタンの灯り、いいですよね。
56 有明の海苔で重ねる佐賀の酒 大治 ななつ星に乗りたかったのですが予算の関係でふたつ星に乗りました。
新海苔を肴に有明海の春の風景を愛でながら佐賀の酒を飲む 呑み鉄です
広瀬 海苔だけで何杯もお酒が呑めるとは!!この句の作者はきっとお酒好きのあの方では??
久保田 酒を重ねる。ガンガン飲むのではなくエレガントにたくさん飲んでいる感じが伝わって来ます。
五嶋 現地で、楽しんでみたい。
ショルツ その土地の食材とお酒はそこでしか味わえない美味なのでしょう。
小野 地方の居酒屋のカウンター。地名が2つというのも面白い。
町田 海苔は海苔でも有明の海苔、美味しそう、で、海苔は春の季語なんですね。
手塚 海苔をつまみの日本酒。やっぱり通です。
木原 佐賀空港は有明の海苔漁場側から着陸しました。
白井 いいね 以前鍋島をのんだ覚えが
月足 海苔の旬は春なんですね。贅沢な時間
白鳥 これは贅沢な。佐賀の美酒、鍋島が浮かびました。
下河原 海苔をつまみに佐賀の酒「鍋島ですか?」を飲んでる様ですかね。
最後お酒の句が3句連続ですね。
57 再会の宴お開き春の月 月足 コロナをはさみ、5年ぶりの懇親、のぼり始めた月を眺めつつ、次回を約す
五嶋 きっと、天上高く、月が輝いていたことでしょう。
下河原 親しかった友との再会の宴ですかね。ほのぼの感が良いですね。
木原 時間が経つのは早い。久しぶりなのでもう少し飲みたいが。
梅原 酔い心地の月もまた良し。
白井 いいね 宴が終わり 静まり会場からでた 瞬間 大きな月が
白鳥 名残惜しい
58 ビルの峰赤くゆらりと春の月 月足 高層ビルから、ビル街にのぼり始めた月を眺めて。
広瀬 ダイナミックでグラフィカルな句!決して写実的ではない頭の中の風景をデフォルメして
描いた絵画の様な風景!そんな風景が頭に浮かんできました。
村松 ビルの間に浮かぶ赤い月「ゆらりと」と言いたくなるような感じ伝わります
ちょっとミステリアスな…
ショルツ ほんのり酔ったお月様。都会の夜景にうっとり。
町田 私はここ田舎の月が馴染みなのですが、ビルの峰から覗く月の映像が伝わりました。
いい感じですね。
白井 いいね これも月 でも多摩から見る高層ビルの光景は そう 赤灯の波に 月が的な
大治 ビルの光と月の光の中にある句ですね
久保田 会社の帰りによく見る光景です。
59 葫をたっぷり馬刺し三切れ目 月足 高くてそうそうたくさんは頂けず
小野 なんか、ほんとうに美味しそうに食べてるなぁ。
手塚 うまそうです。三切れ目が良いですね。
ショルツ ニンニクが読めなかった(><)
町田 馬刺しは福島で食べた切りかな。葫をたっぷりがいいですね。
下河原 ニンニクは、「葫」と書くんですね。読めませんでした。
白井 いいね いいね
大治 馬刺しの美味しいさが伝わってくるな
白鳥 馬刺し食べたくなりました。にんにくのすりおろしを載せて。
60 見舞い届くお礼日永の長電話 月足 関西の従姉妹にお見舞いを送った際のこと、逆の立場で作りました。電話含め、
会話を交わすのは久しぶり
久保田 最近長電話をしなくなったけど、日永に話がはずむのはいいですね。
木原 嬉しくてついつい長電話になってしまったか。
白鳥 うれしい長話。
下河原 Q 「日永の長電話」とはどんな情景なのでしょうか?
小野 この世代ならではの風景。
町田 日永という季語を今回使ってみたかったです。
白井 そうだね この歳ではつい健康での長話が 飲み会でも
61 鮟鱇や海の底からはるばると 白鳥 魚屋にあった鮟鱇(全身)を見て。
五嶋 確かにそうですね。鮟鱇が季語であることも改めて認識しました。
白井 アンコウですね そのとおり
町田 なんか鮟鱇って得体が知れなくって、漢字も健全なんだかやっぱり得体が知れなくて、
それが海の底からはるばるとって言うのが面白いです。
下河原 冬の鮟鱇鍋は、美味しそうですね。
大治 美味しさを深海から届ける鮟鱇 たべたくなります
62 その色にやどる微熱や桃の花 白鳥 桃の花、そのまんまのドピンクが若い女の子のイメージです。
広瀬 桃色を「薄い微熱がやどる色」と表現した作者のセンスに脱帽です。情熱の赤とは違うけど、
秘めたる思いを微熱の様に宿した感じが上手く表現されております。
村松
小野 桃の花を見て微熱を感じる素晴らしい感性!
手塚 微熱が宿るって感性・表現が良いです。
下河原 微熱と桃の花の取り合わせが素敵です。
梅原 中七良し。
月足 桃の花びらの色に微熱がやどる、作者の心象が映る?
白井 ちょっとわかりませんが 子供熱だすと顔桃色に とある小生はコロナの時桃色吐息に?
63 新雪に靴の跡隣を歩く 白鳥 2月の大雪の日の夕方マンションの駐車場、一面の新雪に一人分の足跡が続いていて、
その隣を歩いてきました。振り返ると二人並んで歩いていたよう笑。
町田 全く同じことをしてました。鮮やかな冬の日の一コマ。
木原 あえて隣を歩く作者の思いは?いろいろな事を想像させるいい句ですね。
白井 雪が多いね
64 折り紙の雛飾る独り居の部屋 白鳥 従姉妹が亡くなり独り暮らしをしている叔母の部屋に折り紙の立ち雛が飾ってありました。
村松 折り紙のお雛様 季節の行事を大事にする丁寧な暮らし でもこの句はちょっと寂しい印象です
久保田 お雛様を折り紙で折れることが素晴らしい!
独り居を作者さんはどのように受け止めているのだろううか。
小野 季節を楽しむ人物を描いた味わい深い風物詩
大治 寂しさと楽しさが入り混じった感じがして面白い句だなあと感心です
町田 想像力を掻き立てられます。
下河原 一人で住んでいる親(老人ホームですかね)の部屋での情景に思えましたがもしかして
自分の部屋ですか?
木原 それなら淋しくない。
白井 ちょっとさびしいね
月足 以前の段飾りとにぎやかな様子から、折り紙の1対のみのお雛様
65 川面ゆれかぎろひ立つや春の橋 片岡 4句は大嶽さんへの献歌です。大嶽さんとは、直接の面識はなく、ただ奉行職のとき二・三のメールのやりとりをしただけです。でも、ずっと菜の花のような優しく素朴で匂やかなお人柄が心に残ったのです。橋は、彼岸とこの世を結ぶ花です。
広瀬 春の夜明けの情景が良く表れております。川面を揺らす「風」とかぎろひ=「光」で、
「春」を表現し、橋の存在がそこに人々の生活を感じさせております。
村松 前回の句会のことかな 情緒ある木の橋が思い浮かぶ句
小野 「かぎろひ立つ」という素敵な言葉を知りませんでした。
梅原 春の情景が伝わります。
白井 春 かげろうだね
大治 昨年行った上高地の河童橋でこの様な風景をみました。
手塚 「かぎろい」が印象的
白鳥 優艶な春の景色。
66 花虻の羽音幽(かす)かに夢ほどけ 片岡 周りには菜の花の中にハナアブが飛んでいます。その中で逝った人の夢をみます。
久保田 眠りを邪魔されたのかな?それをこんな表現で伝えるなんて、素晴らしいです。
小野 「夢ほどけ」は誰のどんな夢なのかわからないのですが、それでも素敵な世界を感じます。
手塚 幽玄そのもの平安貴族の方ですか。
大治 神経が細部にまで行きわたった句 すごいの一言
月足 羽音が夢の中でのかすかなものから段々と大きく現実のものに
町田 夢ほどけが平安チックで素敵です。(光る君へ添えたい)
下河原 最近は、少し春めいてきて、虫たちも出てきましたね。
白井 ハナアブはハチ?ひょっとするとハチドリ?となったことがありましたが Q:夢ほどけとは?
白鳥 繊細で素敵な句です。
67 辛夷(こぶし)咲くひとつを待てばまた一つ 片岡 その人はこの世へと、命のように花のたよりを届けてくれる、・・・と思いを綴ったのでした。
広瀬 「ひとつを待てばまた一つ」この句の作者は本当に言葉の選択と、句のリズムが素晴らしいです。
私も早くこんな句が詠めるようになりたいです。
村松 ひとつひとつ存在感がある辛夷の花だから成り立つ句ですね
手塚 是非、NHK俳句に投稿してもらいたい句です。
下河原 「ひとつを待てばまた一つ」の表現が心に響きます。
月足 春の訪れに注目している感じが伝わります
白鳥 辛夷の花の特徴をうまく表しています。
木原 そして満開になるのか。
白井 こぶしはハクレンと異なり 花びらも小さく一重でシンプルですが、木いっぱい揃えば
見事に春を その経過の描写で
大治 春がどんどん近づいている気がしますね
68 菜の花や飛行機雲の空かなた 片岡
村松 菜の花と青い空 似合うよね 気持ちのいい景色
五嶋 春らしい、一句。
町田 菜の花の黄色と空の青飛行機雲の白が鮮やかです。
下河原 菜の花畑がずーと広がっている様がイメージ出来ます。
木原 黄色い菜の花と春の青空の対比した景が浮かびます。とてもいい句だと思います。
大治 飛行機雲をこんな綺麗に読むとは 恐れいりました
白井 春の景色みたい 菜の花畑に入り日うすれ・・的
月足 黄色、緑、青、白の対比