第51回 選句・コメント表   2023年9月
俳句 選句者 点数・記号 コメント・質問・自作の説明
1 熊の子もおやつ欲しいか山葡萄 村松 以前行った知床で 子熊が2頭コロコロと遊んでいるのを船から見た後に熊の好物の山葡萄ですと
ガイドさんに教えていただきました
五嶋 うん、きっと欲しいんでしょう(人里には出てこないでね)。
ショルツ 葡萄の爽やかな味覚、民話の世界のような長閑さを感じます。
白井 山ぶどうはたぶん熊の大好物 今年はどんぐりも不作で 熊出現とか
それにしてもどんぐりでうまくないようね
下河原 最近は、人里に沢山の熊が出没しています。熊も食の確保に必死ですね。
片岡 山葡萄は食べると手もロも紫に染まる。そんな小熊、見てみたい。
白鳥 絵本の世界ですね!
2 孫来たる玉蜀黍の飯を炊く 村松 孫の好きなとうもろこしご飯 口を大きく開けて食べるのが可愛くて今シーズンは作る頻度が
上がりました
月足 ウキウキ感が伝わります
廣瀬 玉蜀黍ご飯美味しそうですね!お孫さんへの愛情を感じます。
久保田 お孫さんのためのとうもろこしのご飯、良いですね。食べたくなります。
木原 楽しみですね。疲れるけど。
大治 孫への思いが玉蜀黍の飯の中にこもっていていいですね
小野 これが一番好きだなー 玉蜀黍の飯って食べたことないから食べたいです。
町田 孫になりたい
手塚 玉蜀黍はもろこしと読むのでしょうね。美味しそうです。
白井 トウモロコシってことだ 黍ごはんって?なにかいわれあるのでしょうか?はどんぐりも不作で
熊出現とか それにしてもどんぐりでうまくないようね
ショルツ 腕によりをかけて!
下河原 「玉蜀黍」トウモロコシと読むんですね。タマネギのことかと思いました。勉強になります。
白鳥 お孫さんの好物、ばーば(じーじ?)腕まくりをして。
3 栗を剥き笑顔の母を思ひ出す 村松 皮剝きが面倒で最近はご無沙汰ですが食が細くなっていた母が渋皮煮は喜んでくれたなと
思い出しました
五嶋 自分が子供だった頃を思い出しました。
廣瀬 子供の頃にお母さんのお手伝いで、一緒に栗を剥いた想い出でしょうか?
上の句が玉蜀黍ご飯だったので、栗ご飯の準備かな?と想像してしまいました。
梅原 私の母も栗好きでした
下河原 栗をむいてくれたお母さんを思い出す気持ちが素直に感じます。
大治 美味しいものの中に思い出がある2の句と対でいいですね
町田 そう言えば私も年に一度栗ご飯を作っていた気がします。しかし、笑顔で剥いていた気はしません。
白井 そうですか? 小生の母親も昔 栗をむいてた
ショルツ お母様と季節を味わうゆったりした時間がおありだったのですね。
白鳥 栗は郷愁の味覚。特別な思い出と結びつきますね。
4 げんなりと手放せずをり秋日傘 村松 このままです 日傘なしでは外出できない…
町田 よくわかります。台風後の今日も必需品です。「手放せずをり」は手放せずにいますという解釈で良いのでしょうか。
手塚 げんなりに納得です。今年はいつまでも暑い
白井 日本語は言い方がやわらかで良いですね 要はこの暑さ秋なのに日傘も効かず
もう疲れたなんですよね すばらしい
片岡 まさに今年の一句!
白鳥 「秋日傘」粋で洒落た感じだけど、必要にかられてです(泣)
月足 いつまで続くの
ショルツ 秋を季語にしながら、しつこい猛暑を上手に表していて上手い!
5 季節(とき)進む今年(こぞ)初めての虫の音や 五嶋 昼間は猛暑で、夜も暑かったけれど、8月後半になって夜半に虫の音を聞いたときは、
正直、感動でした。
村松 相変わらず暑いけれど少しだけ過ごし易くなり虫の声も聞こえるようになりましたよね
月足 早く来い秋、その願いがようやく
下河原 スズムシやコオロギの音を聞くと本当の秋を感じますね。
大治 今はもう秋 虫の音に時の移ろいを感じていい句です
片岡 そう感じる日がありますね。昼の酷い暑さにふと風を感じた夜、あ、鳴いてるって。
小野 Q 下五の「や」ってアリなんでしたっけ? 前に話題に出た気がしますが、記憶が定かでなく。。。
町田 今年は夏のままで秋が来ないのかと思っていましたが、虫の音、癒されますね。
白井 鈴虫を飼ってですか??
ショルツ しつこい暑さが続く中、その一声に「秋近し」を感じます。
久保田 今年は蝉の声も聞こえてこなくてどうしたものかと思っていましたが、やっと虫が鳴き始めました。
白鳥 こんなに虫の音を待ち焦がれた年はなかったですね!
6 鈴虫や仲間増えゆく一夜ごと 五嶋 前の句に続き。夜でも暑いなか、虫の音が日々大きくなるのは、本当に嬉しかった。
手塚 やっと秋の気配が感じられます。
白井 いいね でも子供のころ飼ったけど あまり増えると共食いというか オスはメスの餌食とか
必要:鰹節
ショルツ うまい!鈴虫が増える=涼しくなる。
木原 小さい秋見つけた?
大治 一日一日秋が深まる様子が思い浮かんで来る句です 一夜ごとがうまい
白鳥 秋が少しずつ近づいてきた!(深まったとはまだ言えないが)
小野 虫の音が日に日に大きくなっていく様子がいい感じで伝わってきますね。
片岡 鈴虫ですか、いいなぁ。
7 残暑にも南国の花嬉し咲き 五嶋 家のベランダのプランターで育てている、ハイビスカスとプルメリアは、
へばっている人間とは違って、この時期とにかく元気です。
廣瀬 ネガティブに捉えられがちな「残暑」ですが、確かに南国産の植物にとっては気温が
少しでも高い方が生き生きと咲き誇れますよね?「嬉し咲き」という言葉も素敵です。
白井 そう 普通にハイビスカスが咲いていた
下河原 最近は、残暑もめちゃくちゃ暑いので南国の花にはきっと嬉しいことでしょうね。
8 満月や次は十五夜涼(りょう)期待 五嶋 8月31日のスーパームーンの次の満月は、9月29日の十五夜(中秋節)。
涼しい風を感じてのお月見が待ち遠しい。
町田 私もこの前の満月を見て、次はもう十五夜、涼しくなってよね!って同じことを思いました。
梅原 今年ほど秋が待ち遠しい年はなし
月足 次の満月、お彼岸も過ぎるし、頼むよ
白井 そうですね でもまだ暑い
下河原 十五夜を見て涼しさを感じたいです。
白鳥 「涼期待」この一語に尽きる!
9 タンカレーのボトルに乾杯なつの果て 月足 タンカレージンの味とあのボトルが好きです。ひとり、ボトルに乾杯、なんて
町田 タンカレーはジンですね。ボトルに乾杯とはひとり飲みですね。
夏の果てという季語でちょっと寂しさも感じるけどおしゃれです。
大治 すっきりしたジンは夏の思い出かも
片岡 初めて知りました、タンカレー。綺麗な緑のボトル。ジンリッキーで飲んでみたい。
下河原 Q タンカレーのボトルの意味が? ネットで見たら「ジン」なんですかね?
舌(タン)入りのカレーライスのことかと思いました。
白井 しりませんでした カレーかと? とっても強いジンか
ショルツ ジンが涼し気。
白鳥 ジンだね!夏の終わりに乾杯したいけど…いつ終わるの?
小野 「タンカレー」はジンの銘柄なんですね。ジン、普段飲まないなー
10 ひぐらしや同潤会アパートの灯 月足 関東大震災からの復興を担った同潤会アパートも、皆役目を終えた。
表参道ほどでないけど、上野のアパートもモダンでした。
手塚 同潤会アパートは震災の遺構みたいなものなのですね。
梅原 ノスタルジー
下河原 レトロなアパートの灯とひぐらしの取り合わせが素敵です。
木原 同潤会調べました。
白鳥 原宿にあったねー!懐かしい。あの頃の原宿は好きだったな
ショルツ Q アとパの間で切るのかな?
白井 これも知りませんでした 2時間サスペンスのTVドラマにでてくるような アパート
渋いとこにヒグラシですか?
11 菊酒をかわす我らにコロナなし 月足 重陽の節句の菊酒で悪疫退散!
五嶋 重陽の日の伝統の厄除けに、乾杯。
町田 私は今コロナ静養中です。ちゃんとアルコール消毒はしてたんですけど・・・
手塚 目指せ元気な老後!でもあちこちのガタが。
白井 菊酒も 知りませんでした でもお酒は百薬の長ですよね でもでも飲みすぎには注意
下河原 巷ではコロナがまた流行って来ていますが、おかげ様で私はまだかかっていません。
菊酒を飲んでいるこの方もコロナとは無縁のようですね。
白鳥 コロナの新株現れたが
小野 「重陽の節句に飲む菊の花を浸した日本酒」を菊酒というのですね。
12 秋遍路残り十寺は一人旅 月足 高松時代の友人が亡くなり、あとは一人で回りきろう
村松 これまではお仲間がいたのでしょうか 残りは同行二人で結願を目指してください
白井 そうー 行ってるの四国?
廣瀬 作者は高等遊民の方なのでしょうか?たぶんお遍路の旅の前半はご友人が休みを利用して
お付き合いくださったのかな?とか想像しちゃいました(微笑)
ショルツ それぞれのお遍路旅があるようです。一人旅お気をつけて。
久保田 個人的には、秋は寂しくなるので苦手です。一人旅でそれが強調されて、
勝手に侘しい気持ちになり、でもまたそれがしんみりして良いです。
片岡 なぜだろう、心惹かれる一句です。一人もいいな、と思えてくる。
小野 お遍路ですか? えっちらおっちら一人歩く様子が目に浮かび、良いです!
大治 四国八十八カ所での残り十とは凄い
白鳥 道連れがいなくなったのか。「秋」が合いますね。
13 おにぎりのご飯ふんわり赤と紫蘇 町田 おにぎり(ご飯)大好きです。中身は明太子・鮭・梅干・イクラ・・赤が多いかな。
決め手は美味しいお塩と紫蘇ですね。もう少しするとシソの実が採れるので
その醤油漬けもご飯と最高です。
ショルツ この「ふんわり」がなかなかの技。赤は梅干し?
梅原 ふんわりのかけあわせがいいね
木原 素朴だけどとても美味しそう。
大治 昔ながらのおにぎりはこれですよね
月足 とてもおいしそう
白井 いいね
久保田 赤と紫蘇の赤は紫蘇の色?それとも梅干しかな?
14 失敗を笑顔で越える夏が来た 町田 今年の高校野球決勝戦だけ見ました。明るかったなあ。
下河原 Q どんな失敗があったのですか? 聞きたいです。
白井 何のことだろう?
ショルツ 高校野球かな?
15 青柚子を折りしビールのよそゆき香 町田 ジンリッキーが美味しかったので、青柚子をビールに入れてみました。
高級なクラフトビールになります。
白井 いいね 柚で絞った肴 なんだろう?
下河原 美味しいそうなビールの香りが漂うようです。(私は残念ながら飲めませんが)
白鳥 なんだかめちゃくちゃ美味しそう!
小野 Q うまく解釈できなかったけれど、後惹かれる句でした。解説、お願いします。
片岡 柚子をビールのグラスのふちに。確かに「よそゆき」です。おいしい?
16 白家守今年は2匹に硝子窓 町田 なんか守られている気がします。
村松 家守が2匹へばりついている硝子窓ユーモラスな眺め
五嶋 家守も、季語でしたか。
月足 うちのヤモリには今年会えていない。いないと心配。二匹なら、なお安心。
手塚 ヤモリは夏の季語。縁起が良いですね。
廣瀬 毎年一匹づつ増えていったら面白いですね!で、来年は3匹?白家守は縁起が良いんですよね?
もにゅるんと。。
久保田 2匹でさらに強力に家を守ってくれているのかな?
片岡 家守シリーズ!家族ができたんだ。なんだっけ、あの触感のオノマトペ。
小野 2匹がツガイにも感じられます。A君のアパートの大家さんしてたら、ある日奥さんらしき人が
いる、みたいな。この句には空間と時間の変化のおもしろさを感じます。
中七8音はやむをえないのか?
白井 やもり 我が家もいます 玄関の電気の裏
下河原 今年は「白家守」2匹も現れましたか・・・・
木原 ウチにも家守います。
白鳥 家族が増えたのね。縁起がいい!
17 月昇るテオティワカンに死者の道 手塚 メキシコのテオテイワカンには月のピラミッドがあります。
村松 テオティワカンどこなのかも知らなかったのですが 死者の道 月 想像力を刺激する句です
月足 メキシコの古代都市?月が似合う
町田 テオティワカン、メキシコの遺跡ですね。「月」がはるか昔の文明も覚えていそうです。
ショルツ 画像でしか想像できませんが、さぞ荘厳な風景でしょう。
下河原 「テオティワカン」メキシコの世界遺産ですね。行ってみたいです。
木原 とても雄大な景が浮かびました。見たことないけど。
片岡 大きな月だ。偉大な「死」だ。
白鳥 古代メキシコ展に行った?月のピラミッドの雰囲気がよく出ています
(実際に見たことはないけれど)
白井 これも知りませんせんでしたが いったの?
小野 テオティワカンはメキシコの遺産のことだと思います。どんな伝承があるのでしょうか。
18 秋暑し吾子からとどいたふるさと品 手塚 息子からシャインマスカットが届きました。
五嶋 「残暑」ではなく、秋暑し、という季語は、まさに今年の実感です。
梅原 うれしものですね
大治 子供からの届け物嬉しいですね
白井 えー 子供? 孫?から なんだろう?
下河原 お子さんから届いたふるさと品ですか。良いですね。
19 花階段流れるプールの遊園地 手塚 先日のアド街ック天国で第20位に
白井 どこだろうね?
廣瀬 どこの遊園地のことかな?昔、向ケ丘遊園がそんな感じだった様な。。
小野 流れるプールは子供の頃、わくわくの場所でした。何を詠んだのかわかりませんが、私の中では
読売ランド(笑 句として何に惹かれたというと、シンプルさでしょうか。プールとその遊園地
だけという、そのシンプルさに好感。
月足 懐かしの遊園
片岡 懐かしき向ヶ丘遊園地よ!わが心の楽園よ!
20 「お大事に」ともに慰む厄日かな 手塚 先日は首と肩が痛くて難儀しました。
久保田 最近厄日や幸運日が気になります。声掛けあって、災いを避けたいものです。
月足 ともにが大事
町田 私は厄日がいつか知らずに日々を過ごしています。どんな人間関係なんでしょう。
白井 コロナかね また最近はやりのようで
ショルツ こんな一言、気持ちのやりとり。美しい文化。
下河原 お互いこの歳になると、身体のどこかが不調になりますね。お大事に!
白鳥 仲間がいるのはいいことだ
21 浅葱空遥か旅立つ茄子の馬 白井 早いね今年も過ぎるのが もうお盆を終わり送り火 16日早朝 今年は小雨でした
おがら炊きは省略
村松 大事な人達の魂がゆっくりと空に帰って行く どうか無事に安らかに
五嶋 大切な日本の伝統、だと思います。
月足 浅葱色の空のかなたから、急いでこちらへ
廣瀬 あさぎ色の空…キレイですよね!迎え盆の茄子の馬と相まってすごく長閑な田園風景が
頭に浮かびました!
ショルツ 「また来年」と、仏様との心のやりとりが見えます。
久保田 晴れ渡った空、今年のお盆も晴れて暑かったですね。
下河原 お盆の様子ですかね。なんかしんみりします。
木原 ご先祖様も無事に帰られた事でしょう。
片岡 空が色づくなかでの彼岸への旅立ち。その空を透かすように、馬と人の姿が幻のように浮かぶ。
白鳥 お盆の馬ですね。浅葱空きれいな言葉です。
小野 送り盆の日の雲が手元にあったナスの馬に見え、さらにはその馬とともに、
故人や先祖が見えた…そんな句だと鑑賞しました。実際はどうなんでしょうか?
手塚 Q 浅葱空というのは季語? ナスも季語?
町田 茄子の馬に意味があるのでしょうか?(胡瓜の馬、茄子の牛)
22 一夜切りただ君求め烏瓜花 白井 駅の溝に烏瓜の花が 一夜限りとのこと
町田 一夜しか咲かないのにあのゴージャスさ!真剣勝負ですね。
手塚 一夜切りというのはいやに艶めかしい用語です。
ショルツ 世の中にはこんな生態の植物が幾多あることでしょう。それを人に例えるとこんなに
切々たる表現になる。激しく切ない。
下河原 Q カラスウリ(烏瓜)の花言葉に「男きらい」と有りました??
この句の意味は謎ですね。作者は男性なのか女性なのか? 解説をお願いします。
小野 Q 意味深すぎて、続きを聞きたい。。。
月足 烏瓜の花言葉は、誠実、はたまた男嫌い?
大治 意味深な句
片岡 怪しくも燃えている。
白鳥 「君」は一夜限りの花ですね。
23 夏W杯槍先込める永久の夢 白井 快挙世界大会で陸上 フィールド 金 以前はJレコード Wレコード
子供と大人ほどの線があったのに すごい
小野 Q 「夏W杯」は音的にどういう読み方ですか?
ショルツ 力持ちで可愛らしい金メダリスト。もっと注目されてほしい。
下河原 女子やり投げの北口選手ですかね。
白鳥 北口榛花選手快挙!引退後は吉本に入りそう笑
24 帰りたる塔を埋めつく万灯会 白井 これも 4年ぶり 五重塔に郡上踊りと万灯会が復活 この秋 いろんな行事復活 おかげ大変です
大治 万灯会の光のうずが目の前に見えるようです
月足 塔は観音像でしょうか
白鳥 一度京都で見てみたい。きれいだろうな。
25 カンナ燃ゆあの日の僕はもう居ない 廣瀬 何十年ぶりかで横浜を訪れ、新港中央広場で何色ものカンナが咲き誇っているのを見た時…昔、
赤レンガ倉庫に行った時に真っ赤なカンナが咲いていたのを思い出し、
それを見て自分を鼓舞してたな~若かったな~と一人感動しておりました。
町田 私の位置付けはカンナとダリアは昭和の花(笑)です。庭で8月に燃えるように咲いていました。
うん。あの頃の情熱はもう・・・
ショルツ (あの日の僕)はどんな僕だったのか?想像させ、読み手の数の僕像を生みます。
①幸せだった/血気盛んだった(あの日の僕)にもう戻れない寂しさ。
②不遇だった(あの日の僕)を乗り越え、それを懐かしむ余裕ある今
梅原 あの日に帰りたい
木原 なんかとても気になる句。
片岡 深い思い出がありそうです。年上の人?
小野 やっぱりこれしかない!と思って、これを選びます。だけど、どう鑑賞?
燃えるような佇まいの自分はもういないってこと? 心誘われる句です。
下河原 Q 青春時代を思い出しての一句ですか? どういう意味かをお聞かせ下さい。
月足 あの日のこと、教えてください
白井 夏の思い出? 何かに燃えてた時期?かね
久保田 あの日の僕は、どんな僕?
白鳥 過ぎ去りし日々。「カンナ八号線」
26 じんわりと包み込まれて星月夜 廣瀬 妻と一緒に河口湖の友人夫婦の別荘に遊びに行った際に、バーベキューも果て、夫婦二人だけで
庭先で無言で過ごした時の句。月が出てないのに結構明るい空でした。きっとあれが星月夜??
村松 星明りの夜をじんわりとの表現が表しています ゴッホの絵も思い浮かびました
下河原 星の灯に包まれた静かな夜を感じられます。
大治 星と月にじんわり包まれる雰囲気がいいです
白井 Q 解説お願いします。
ショルツ Qコ 目を凝らすと次第に星の多さが見えてきた!、、、のかな? それで「じんわり」か?
町田 「じんわりと」がいいですね。
27 三世代手花火リレー孫絶叫 廣瀬 次男のお嫁さんのご実家(千葉の茂原)で、私・次男・孫を抱いた次男の嫁…と縁台で一列に
並んで親子三代で手花火を回しました。もちろん孫には母親が手を添えていたけれど、
ギャン泣きしてたなあ~と。。。
五嶋 お孫さんの表情が目に浮かびます。
月足 目に浮かびます。楽しそう
手塚 いいですね。親子三代楽しむ花火の情景。
白井 いいね いいね はしゃぐお孫さん
久保田 手渡し花火ですか?お孫さんの絶叫は喜び?恐怖?
白鳥 お孫さんの狂喜乱舞が目に見えるよう。いいなあ花火に絶叫って!
ショルツ 「孫絶叫」に大笑いしてしまいましたww ご家族の夏の思い出になることでしょう。
下河原 三世代で花火ですか?良いですね。花火などこの半世紀やったことが有りません。
木原 絶叫は怖がったのか、喜んだのか。
28 残暑ちゃう!酷暑ラウンド生還す。 廣瀬 8月末に埼玉でゴルフした時、とても残暑とは言えない程あまりに暑くて、、氷嚢、
冷凍ペットボトル、瞬間冷却スプレーと準備万端で臨みましたが、マジ死ぬかと思いました
(汗)なんでそこまでしてゴルフをするのか??でもよく生還できたなあ~(涙)
町田 だから、命がけはやめて~
白井 そー もう限界な温度
ショルツ 残暑なんてもんじゃないって気持ちが「ちゃう」で上手く表されていると思います。
命がけのラウンドですか?!
片岡 お疲れ!ま、ビールでも。
白鳥 無事ラウンドを終えたことが一番の快挙
小野 この季節は生還、重要! 生還おめでとう!
29 八月尽(はちがつじん)ふいに港に来たくなり ショルツ 季語:八月尽(=8/31)を使ってみました。山下公園に来たつもり。
廣瀬 夏の終わりには何故か海や港を見に行きたくなります。
何でだろ?少し前まで夏休みでごった返していた場所の閑散としている風景を想像し、
「八月尽」という言葉とマッチしているな~と感心しました。
片岡 八月尽という季語を初めて知りました。暦ではもう秋。
過ぎゆく夏を惜しむ気持ちにすなおに共感できました。やっぱり、海ですよね。
下河原 Q 「八月尽」は8月31日のことなんですね。なんで港に行きたくなったのですかね。
手塚 なんとなく感じる夏の終わりの心持。
白井 哀愁・
30 阿波踊り宙(そら)と戯(たわむ)る千手かな ショルツ 高円寺阿波踊り。足は二拍子を刻み、無数の手は宙(そら)を自由無碍に戯れていました。
老若男女それぞれの良さがありその多様性に見飽きることがありませんでした。
村松 しなやかできれいな女踊り こんな感じですよね 素敵な表現
五嶋 本場の阿波踊りはまだ知らないけれど、この光景は、目に浮かびます。
月足 手の動きがとても美しいですね
町田 おもわず映像を見直しました。本当にこの通り。「千手」という発想が素晴らしいです。
手塚 すばらしい表現力。まさに千手。
白井 4年ぶりに 桟敷席も復活とのことで いいね
久保田 空と戯むる千手、ヒラヒラした手が、青空の下躍動する感じがよく出ていると思います。
梅原 話題になりましたね
木原 阿波踊りの感じがよくでてますね。
大治 千手が阿波踊りの女踊りを上手く表していて いいですね
片岡 面白い、そして説得力のある比喩ですね。無心に踊る姿は、信仰に近いのかあ。
白鳥 千手とはなるほど!素晴らしい比喩です
小野 確かに「千手」だわー 踊り手の千手を見て宇宙との戯れと感じるところがすごくオリジナル!
発想のジャンプが素晴らしいし、しかも独りよがりではないのがすごい。
31 寝つかれぬ瞼の裏に銀河見ゆ ショルツ 夜空を眺め寝つけずにいたのち、あきらめて目を閉じると羊でなく銀河が見えた、、、
ような気がした。
下河原 歳のせいか、最近なかなか寝付けない日が有りますね。瞼の裏に銀河の表現が素敵です。
白井 うー ではうさぎにしたらねむれそう?
32 月光に真珠のピアスポッと浮き ショルツ 月光を受けた横顔の輪郭は曖昧でも、耳元の真珠玉は輝くというより浮かぶよう。
町田 月光と真珠のピアス。唸ります。おしゃれじゃないと出てこないです。
久保田 素敵な光景。真珠には月明かりが似合いますね。
下河原 月の光に輝く真珠のピアスはなんかドラマを感じますね。
月足 月光を受けた真珠のほの明るい輝き
白井 なんか勝手な想像 バック夏の夜、海岸 なぜかピアスがキラリ ロマン??だね
片岡 これも好きです。
白鳥 ユーミンのちょっと怖い歌を思い出しました。
33 ふるさとで記憶の断片(かけら)重なりぬ 久保田 両親が育った松本には子供の頃毎年帰っていて、思い出がたくさんあります。
今年久しぶりに夏の松本を訪れ、小さい頃に覚えていた場所や、お店が少しずつ重なりました。
特に当時連れて行ったもらった食べ物屋が重なり、懐かしかったです。
村松 子供の頃の思い出とかいろいろ思い出されたのでしょうか
町田 記憶の断片が重なる、素敵な表現です。一つ見ると思い出が一つよみがえるのでしょうか。
下河原 Q 「重なりぬ」とは、重なることですか? 重ならないことですか?
月足 謎、あやふやな記憶がつながった?
白井 ふるさとで遠い記憶と実際が一致?
白鳥 何を見ても思い出にまつわるものばかり。実感です。
34 四人掛け席に一人で夏の旅 久保田 松本原の旅で安曇野に行くのに大糸線に乗ったのですが、のんびりボックスシートに座って
景色を楽しみました。
五嶋 四人かけシートの列車の旅、懐かしい。
月足 ボックス席?これぞローカル線の旅
手塚 一人旅での清々しさ、寂しさが想像できます。
白井 いいね のんびり電車の一人たび 窓際酒瓶
木原 一人旅、楽しんでますね。
大治 よくある旅の風景 少し寂しいけど気楽ですね
片岡 シーズンを外ずしたのんびりとした旅。贅沢だなぁ。
白鳥 一人旅をうまく表現していますね。
小野 いい句ですねぇ、わかります。肩身が狭いような、でも、そこから何かが始まるような。
一人旅ならではの感じが伝わってくる。
ショルツ ラッキー! 平日旅の特権ですね。
下河原 学生時代、良く夜汽車の自由席に乗り4人掛けを独り占めして寝ながら旅したことを思い出します。
35 汗をかくアルミのボトルロゴなぞる 久保田 コップもボトルも、汗をかくアルミの製が好きです。最近はアルミボトルが増えて汗をかいた
ボトルのブランドのロゴをついついなぞってしまいます。
下河原 冷えた缶ビールを飲もうとしている様ですかね。
木原 一人旅の手持ち無沙汰の様子でしょうか。
ショルツ ○Q 季語:汗をボトルに使ったのがGood idea! 「ロゴなぞる」の下の句、何故か説得力があり
秀逸だと思いますが、どのように思いついたのでしょう?
月足 映像が浮かびます
白井 いいね 電車中かね
大治 冷たいボトルの雰囲気 最高
片岡 リアルな景が浮かびます。サッポロ?
36 風通る実家をかたすもう九月 久保田 実家はトイレにもお風呂にも窓があり、風通しがとても良いです。暑くて行けてなかったけれど、
久しぶりにドアを開けたら、風が通ること、通ること!もう少しで片付けが終わる
(というか終わらせる)のが、寂しいなあ。
廣瀬 今はもう誰も居ないご実家に帰省された時の四連句でしょうか?帰京する前に片づけをする
作者の姿から、ご家族やご実家を大切にされているお気持ちが伝わってきましたよ~
梅原 我が実家も断捨離しました
町田 ゆっくり実家の片づけを行っているのが伝わります。
白井 1年が早い そのとおり もう秋
ショルツ 「かたす」って言いますね。関東語のようです。
白鳥 「もう〇月」には9が一番合うね
37 終わりなき炎暑の先に思い馳せ 梅原 この夏ほど秋が待ち遠しい年はなく
村松 旅行に行く気力も湧かないこの暑さが落ち着いたら出かけたいなぁと思います
月足 ひたすら耐えるしかなかった
町田 本当に一体いつまで真夏日なのでしょう。心地よい秋よ来い!ですね。
ショルツ この暑さを凌いだら、、、を楽しみに乗り切っていきましょう。熱帯夜は少し和らいだでしょうか。
下河原 「炎暑」まさに今年の夏はそうでしたね。早く涼しくなることを願って・・・
白井 そー 異常だね 真剣に考えないとね 温暖化
白鳥 早く涼しくなってーーー
38 枝豆や越後の便りに母想い 梅原 越後の枝豆は最高です
手塚 お母さまを思う夏らしい一句です。
白井 そうですね 新潟の畑 一面枝豆 ででくる量はんぱなし
大治 だだちゃ豆の季節 故郷を思いだす味
片岡 同居しているせいか、母とのこの距離感に惹かれるものがあります。
遠きにありて思うもの…なのでしょうか。
小野 お母さんから枝豆が届いたようにも読めるし、枝豆を食べながら母からの便りを詠んで、
お母様を思っているようにも読めますが、どちらかというと後者で読みました。
この歳になると、親を思える時間、幸せだと感じます。
ショルツ お母様が茹でた格別の味覚と郷愁が伝わります。
白鳥 枝豆と母の想い出。越後は枝豆の名産地?
39 甲子園聞きなれし歌に胸躍り 梅原 塾高ではないけれど感動しました
廣瀬 若き血に燃ゆるもの 光輝みてる我等 希望の明星仰ぎて此処に 勝利に進む我が力常に新らし……
誰か止めてくれ~!またあの感動がっっ!
久保田 慶應かな?すごかったですね。歌も高校野球の大切な要素なのがよくわかります。
月足 本当に優勝、びっくりしました
白井 やりましたね いいね 陸の王者・・
ショルツ ♪わーかき血に燃ゆるもの♪かな? 各応援団、肩を組み歌う校歌、応援歌が戻ってきた
嬉しさが大爆発しました。
下河原 慶応大学出身の方、今年の夏は良かったですね。おめでとうございます。
片岡 これはやはり慶応高校ですか。
白鳥 母校…なわけないね。このメンバーでは(笑)
40 孫来たり体力勝負の夏休み 梅原 年々きつくなる自分に一句
五嶋 「体力勝負」が、リアルでいいです。
白井 そうですね でもいいね
廣瀬 本当に小さい子と遊ぶのは体力が要るよね~ってまだその域には達してはいないけど、
これからが超楽しみです!
木原 無理しないように。
白鳥 体鍛えておかないと。
町田 みんなお孫さんのために、大変なんですね。
ショルツ ファイト!
下河原 小さい子供の運動量は半端ないので大変でしょうね。
41 秋彼岸臨と聳えし五重の塔 下河原 今回は、8月の句会テーマで4句
香林寺の五重塔は川崎市内のお寺とは思えないような壮厳な姿でした。
村松 細山の五重の塔立派なんですね 見られて良かったです
町田 「凛と」ではなく「臨と」を使うんですね。さすが先生、勉強になりました。
風景もどっしりと伝わります。
手塚 先日の句会で行った香林寺ですね。立派な五重の塔でした。
ショルツ 細山会館から正に「聳えて」見えてた塔までテクテク昇り、見上げた立派さに息を呑みました。
大治 まさかまさかの五重塔 まさに臨と立っていました
片岡 この方は最近の一句会の活動、及びメンバーの動行を句にしたてていて、
アルバム写真をめくるように楽しめました。金程の塔、ほんとに立派でした。
白井 ひょっとすると 前回の五重の塔かな?
白鳥 臨は凛という意味も?
小野 「聳えし」は「そびえし」なんですね。読めなかったー
42 細山や名主の面影法師蝉 下河原 白井家が支配した「細山」を散策し、昭和時代の田園風景の面影を感じました。白井家は
川崎北部の名家ですね。 法師蝉を田園風景の面影に合わせて取り合わせて見たのですが・・・
梅原 あじがありますね
白鳥 細山の風景が浮かんで、なんかいい句だね。
白井 先日はお疲れさまでした
ショルツ 残暑厳しいあの日も夕刻にはツクツクボウーシと聞こえていました。
先祖伝来の土地を守り続ける尊さを感じました。
片岡 豊かな農村の文化を教えていだきました。
小野 つくつく法師について調べていたら、「よし分かった君はつくつく法師である」
という句に出喰わしました。まったく関係なくて、ごめん。
43 シェーカーに夢追う乙女秋の海 下河原 飲み会の席で川流悦子さんに石垣島でミモザさんの娘さんがシェーカーを振る動画を
見せていただいたのを思い出して・・・
月足 カクテルバー、海も似合う
久保田 バーテンダーを目指しているのかな。
木原 夢は大切にしたいですね。
小野 カクテルグラスの中に夢や、それを飲む人への思いがある。
町田 技術?技巧?深めているようです。
白井 なんのカクテルだろう? ブルー???
片岡 これは町田さんのお嬢さんの横顔に感動した小町さんの句からですね。
44 一句会一期一会の新酒かな 下河原 一句会の飲み会で王子イベント奉行がおすすめの日本酒ブランドが次々と提供される様です。
日本酒が飲めて味の違いがわかったら本当に楽しいでしょうね。
五嶋 乾杯!
白井 そー 飲んでる先から 忘れちゃうけど うまいのばっかり
廣瀬 一句会でお互いの句に出会えることを「一期一会の新酒」と詠まれたのでしょうか?
そうやって秀句も駄作もリスペクトし合って味わって、句々に酔うことができるとしたら、
一句会は最高ですよね!
月足 おいしいお酒も一期一会。友あればこそ
町田 呑み損ない残念で仕方ありません。
手塚 大治さんのおかげです。これからもよろしく。
ショルツ 一句会自体が新酒のように毎回新鮮!ということですね。同感。
片岡 そしてこの句は、新政との出会い、かな。
白鳥 新しいお酒との出会いも一句会の楽しみです。
45 手を伸ばし自撮りの子らに大花火 木原 狛江市の花火大会が4年ぶりに開催されました。長女の家のほぼ真上に上がります。
その時の景を詠みました。もう一つこんなのも「花火見るカップル親子老夫婦」。
村松 花美大会で自撮りしている様子 若さっていいなと感じさせる句 女の子のグループかなぁ
五嶋 今年は、リアルで花火が見られて、よかったよね。
町田 スマホの映像が見えます!花火大会のワンシーン
手塚 今時の花火大会の風景です。
白井 いいね 久しぶりの花火 皆待ちに待った
久保田 良いね〜。我も我もと自撮りするこらと大花火。のびのびした夏の光景ですね。
梅原 久々の花火大会盛り上がってましたね
下河原 花火を背景に自撮りしている様が良いですね。
大治 久し振りの花火大会の観覧 よく解る気がします
片岡 にぎやかな若い人達の高揚感が伝わります。浴衣姿と花火が彩る川面(かわも)、
ちょっと宗匠のお株を奪えば、女の子の洗いたてのシャンプーも川風に香ってくる。
46 曼珠沙華転校生は帰国子女 木原 アメリカ暮らしの長かった転校生。自己主張が凄い。
廣瀬 帰国子女の転校生を曼殊沙華に例えたのでしょうか?妖しい魅力を放つ美女?
平穏な教室にこれから何かが起こるのか?期待と不安の曼殊沙華。
久保田 転校生ってなんとなく気になる。しかも帰国子女なんて!
下河原 Q 帰国子女の転校生は、作者自身ですか? それともお友達?
月足 曼殊沙華と帰国子女のコントラスト
町田 既視感があります・・・
白井 えー なんのころだろう? 転校生はお寺と坂と 坂と 海なんだけど
ショルツ 曼珠沙華に縁のある国からの帰国子女さんかな?
片岡 この句、既視感があるのですが…。
白鳥 曼殊沙華…どんな転校生なんだろう?しかも帰国子女。
小野 クラスの中のザワザワ感がとてもよく出ていると思いました。
こういうザワザワは中学校では珍しくないんでしょうね。
47 露草や三年続く片思い 木原 「三年」に注目してください。中学時代ずっと、もしくは高校時代ずっと
片思いだったという事です。切ない。。。
月足 もう少し教えてください
ショルツ 奥ゆかしい。可憐な露草のような人を想い続けて三年。これからも想いは続く、、、ような。
白鳥 一途な想い、これも青春。ひっそり咲く露草が合いますね。
小野 曼珠沙華とコスモスとこの句の3句、いずれも大好き! その中でも、この句は青臭い青春期の
感じがぷんぷんして感情移入します。上五の季語と、中七下五がハモってますね。
大治 Q シチュエーションを教えてください
白井 コロナで 3年ダメ かね なんだろう? 会いたい人
下河原 片思いで3年、なんか青春ですね。
48 コスモスや進学校の四番打者 木原 進学校はひ弱なイメージがあるけど、そうでもない人もいるのです。
でもそろそろ受験勉強に集中しないといけない季節になってきました。
小野 この句には、女子っぽい句にしたろうっていう意図を感じます。それが成功している。
でも、きっと作者は男子かな(笑)
町田 その心は、一見弱そうだけど、絶対に上を向いて努力する。
白井 慶応の選手? でも土浦日大もイケメン揃い 高校野球も変わるかも
ショルツ コスモスの逞しさに四番打者君を例えているのでしょうか。
知っている二人は国立大学に進学しました。
片岡 慶応付属かな。
白鳥 慶應高校の加藤くんだっけ?
49 夏すぎぬ道に骸の黒揚羽 大治 8月の終わり旅先の田舎道を歩いている時に作った四句です。夏元気に飛び回っていたと
思われる黒揚羽も道に横たわっていたのを見て切なくなっての一句
村松 雰囲気のある句ですね ちょっとこわいようなさびしいような景色
月足 厳しい夏の終わり
町田 夏の果て(今日勉強しました)、夏の影が道に張り付いているみたいに感じました。
ショルツ 精一杯生きた証。自然の尊い姿。
久保田 骸のグロテスクさと黒揚羽の優美な姿が重なって、ドライフラワーの映像が浮かびました。
下河原 まだまだ暑い日の道端に黒揚羽の骸が浮かび上がり夏の終わりを感じます。
白鳥 夏で命を終える生き物多いですね。「夏すぎぬ」が心に響く句です。
小野 なんか4句ともいいんですが。。。この句が一番! 蝶の「骸(むくろ)」って
見たことあるかな? 骸という言葉が句におごそかな雰囲気を与えています。
白井 句とは関係ありませんが 今年は異様に大きなクロアゲハを見かけてます
庭のイタリアンパセリは 青スジアゲハの幼虫が
50 猛暑日やとんぼ飛び交い黄金波 大治 猛暑日なのですが田圃には蜻蛉が飛び交い稲は黄金色に色づいて秋の気配です
五嶋 そう、猛暑が続いても、トンボは飛び始めてますよね。
廣瀬 陽光を浴びているのが、水面なのか稲穂なのか迷いましたが、とんぼが効いて
「収穫前の稲穂の黄金波」かな?綺麗な風景が浮かびました!
白井 ムギワラトンボですね オスはシオカラトンボで 色対象的ですね 何でオスがきれいなんだろう
51 あぜ道の草刈る人や玉の汗 大治 田圃の畦道の雑草を草刈り機で刈っているお百姓さんの額には玉の汗が浮かんでいました
手塚 暑い中ご苦労様です。でも日本的な風景です。
廣瀬 めっちゃ暑そう~~!玉の汗…炎天下の草刈りはさぞ大変だった事でしょう!
そして次の麦酒に繋がる訳ですね!?
久保田 そうだよね〜。
梅原 熱中症に気を付けて
片岡 土とともに年を重ねる。汗も玉と光るべし。
小野 シンプルに農作業の様子が浮かんできます。オリジナリティは少ないのを承知で、
汗をかいた人たちに敬意を込めたくなる句。
月足 リアルに玉の汗が見えます
白井 そー 大変でーす 庭の手入れだけでも
ショルツ ご苦労様です。と労うとともに、ウチもやらなくちゃ、と焦る
下河原 夏の暑い日の草刈りは本当に頭が下がります。
白鳥 ご苦労様です!
52 一仕事終えたる後の麦酒かな 大治 玉の汗のお百姓さん 家に帰って飲むビール美味しいだろうと想像しました
白井 いいね 暑いので 水分とって
木原 これに勝るものはないですね。
白鳥 これは何よりのご馳走。今年は美味しくてたくさん飲んだ。
ショルツ この一杯の為にがんばった~
久保田 これに勝るものはないですよね〜。
下河原 仕事終わりの一杯ですね。
片岡 これ、私の場合は午後三時だったり、午前11時半だったりします。
シャワーからのビール、そしてお昼寝!テッパンですね。
53 梢葉に夏鳥の鳴くシルエット 片岡 窓べの食卓が、晚夏から秋へと向かう様子を詠みました。伊豆の二階の窓の向こうに
クヌギの樹があり、そのてっペんによく鳥が来て鳴いていきます。
村松 鳥の声と影 少し涼しくなってきました
久保田 夏鳥が鳴くシルエットを句にするなんて素敵です。
大治 鳴いている小鳥を探すのは至難の技 それをシルエットとは
ショルツ Q 鳴く夏鳥のシルエットが梢葉に映っている情景?
白井 夏鳥は? 燕かね
白鳥 鳥影ですね。地に映っているのでしょうか。
小野 なんとなくわかるけど、詠んだシーンを知りたい。
54 岩牡蠣や呉須の色濃き皿の上 片岡 カキは冬の季語ですが、岩牡蠣はやはり夏の食材、器に氷を敷いたりして食べますね。
呉須(ごす)は磁器を染めるコバルトブルーです。
村松 海の色の皿にのせられた岩ガキ 美味しそう
月足 とても美味しそう。良い素材、良い器
町田 呉須のお皿と岩ガキが合います。また、「色濃き」が皿の色に係るだけでなく、
岩ガキも濃厚そうで美味しそうです。
手塚 呉須の色というを調べました。
ショルツ 良い器にこそ美味が映える。
久保田 呉須の色濃き=濃い藍色のお皿。そんなお皿いの上に、ミルク色の岩牡蠣が盛られてる。
岩牡蠣も青い器も大好きな私にとって、たまらない光景を読んだ句です。
白鳥 呉須の藍と岩ガキの取り合わせ、粋ですね~
小野 呉須(ごす)とは、古くから染付などの磁器に使われているあお色の顔料のことなんですね。
そう知ると、すごくリアルに皿とその色が迫ってきました。
白井 ごすとは青のですね 海を背景の 召し上がりですか プリプリ夏岩ガキ
下河原 「呉須色」の茶碗が岩牡蠣に引き立ちます。
55 お椀より秋立ちのぼるしめじかな 片岡 残暑の中で、それでもやはり秋を感じる時があります。しめじ、美味しかったです。
五嶋 待ち望んだ季節になって来ましたね。
白井 アジしめじの味噌汁?? いいね
廣瀬 美味しそうな句!松茸だとただの自慢(笑)になってしまいますが、早速しめじスープを
作ってみたくなりました。和風出汁でわかめをいれてさっぱりとシンプルにいただきたい!
梅原 秋は食から
下河原 美味しそうなシメジのお味噌汁を連想しました。
大治 美味しさが秋たちのぼるの中に凝縮されています
月足 これも美味しそう
白鳥 これが松茸でないところが、いいですね!
56 颱風の去りゆく雲やタ明かり 片岡 この日は西に台風が上陸し、伊豆の山々の上の雲も風に飛ばされるようでしたが、
夕暮れには厚い雲がとぎれ、雲間がタ焼けに染まっていました。
木原 今年は台風が特に多いですね。
白井 台風何度も来て 大変だけど
ショルツ やっと静まった夕方の穏やかな空の様子。
下河原 「台風」を「颱風」と表現することでイメージが増しますね。
白鳥 夕方になってやっと空が晴れてきた。ちょっとほっとする。
57 サイダーの泡遠い日の万華鏡 白鳥 小さいころ我が家では炭酸飲料を飲ませてもらえなかった(泣)。
夏休み、祖父母の家で飲んだ三ツ矢サイダーの甘い味。
白井 いいね ビー玉入りサイダー瓶 思い出が
廣瀬 すごくロマンチックな映像美の句。サイダーの泡の中にカメラがZOOM IN~万華鏡の
光と色のトンネルを抜けると、そこには作者の想い出のsceneが…その内容まではわからない
けれど、めっちゃ良い句です!感動しました!
ショルツ サイダー=遠い日に共感します。スプライトでもファンタでもないもっと昔の記憶に
繋がっている。万華鏡がよくマッチしています。
木原 ノスタルジックないい句ですね。句またがりの感じもとても良い。
大治 ユーミンのソーダ水の歌のような俳句 素敵です
久保田 なんとなくユーミンの歌詞みたい。
下河原 サイダーと万華鏡の取り合わせが面白いです。
片岡 ユーミンのドルフィンから見る海のようです。
小野 ユーミンへのオマージュ?
58 目くるめく光の国へ蝉の穴 白鳥 植え込みの葉にたわわな蝉の抜け殻。地面には無数の穴が。
7年の地中生活を終えて初めて地上に出た時の蝉を想像しました。
町田 なにもこんなに暑い時に出てこなくても・・・と思うけど。目くるめく光の国には違いない。
蝉の穴とすることで対比がくっきり。
下河原 蝉がようやく成虫になって飛び出していく様ですかね。芸術的ですね。
大治 蝉になっての視点がすごいですね
片岡 これは幼虫が丸く暗い穴の向こうに、光あふれる世界をみながら土から出てくるところを
詠んだのですね。なんとユニークにして、劇的なシーンでしょう。名句です。
白井 そう なんかセミすくない?? 暑すぎかね もし生まれかわれればセミになりたい
ショルツ 蝉の羽化を学びました。そうなんだ~。小中学生で学んだはずなのに、今感動。
59 木洩れ陽の点描揺らす苔清水 白鳥 「木洩れ陽」は凡人ワードだそうですが、地面に湧き水の流れる八甲田の森を
この言葉抜きで表すのは難しかったです。
村松 暑さにうんざりしているので涼しげでほっとする句です
五嶋 沢を登って毛ばり釣りをした若き日を思い出しています。
月足 木洩れ陽と苔清水、澄んだ空気も感じます
手塚 苔清水という季語が幽玄な雰囲気を醸し出しています。
白井 いいね 少しすずしげな風景 ほっとするような情景
廣瀬 この句と1句目が甲乙つけがたいのですが、「木漏れ陽の点描」だけでも動きのある映像美が
表現されているのに、その陽が当たっているキャンバスが「苔清水」だなんて!
水と光と幻想的な映像美!圧巻です!
久保田 素敵な句だなあ。地表からの湧き水が木漏れ日を揺らしているんですね。
梅原 風雅な句です
下河原 苔が生えた岩肌から湧いている清水が美しいです。
木原 苔清水という季語が立っている。素晴らしい。
大治 木漏れ日、点描、苔清水 この言葉の取り合わせが素晴らしい
小野 川縁か、泉の元かにいる作者。風がそよぐと葉蔭が揺れて。。。そんな風景が浮かんできました。
下五の「苔清水」が句を絞めている感じがしました。
ショルツ 自然を観察する繊細な目。
60 青き椎葉陰にひそむ季節かな 白鳥 椎の葉むらの奥に青いどんぐり。酷暑でも秋は確実に来る!
大治 松尾芭蕉の まずたのむ椎の木もあり の句を思い出しました
片岡 小さなドングリが、小声で秋を教えてくれているのですね。
月足 Q 椎の木と葉陰の関係?教えてください
白井 違うかもだけど ラジオ体操前早朝にクワガタ取り入った情景が