第48回 選句・コメント表 2023年6月 | ||||
№ | 俳句 | 選句者 | 点数・記号 | コメント・質問・自作の説明 |
1 | 夏空や耳たぶ熱し通勤路 | 小野 | 自 | 台風2号が去った日、お昼前の時間帯に出勤しようとしたら、夏の陽が耳たぶを直撃して熱かった です。ほかには「夏空や耳たぶ熱し嵐去り」「筒鳥や耳たぶ熱し通勤路」なども考えました。 |
村松 | ○ | 夏の通勤朝から暑くてお疲れさまです | ||
町田 | ○ | 耳たぶが熱いというのはのぼせた感じでしょうか。熱中症に負けず仕事に邁進。 | ||
広瀬 | ○ | 顔を真っ赤にして、激しく肩で呼吸をしながら通勤する様子が目に浮かんできました。 | ||
大治 | ○ | 暑さを感じるのに耳たぶとは自分では思いつかない発想に拍手 | ||
辻 | ○ | 耳たぶ熱し!! | ||
久保田 | ○ | 耳たぶまでが熱くなった早すぎる夏の様子がよくわかります。通勤途中でもう暑い? | ||
ショルツ | コ | 夏の通勤が始まりましたね。 | ||
白井 | コ | 急に暑く 通勤も大変 ですか? | ||
白鳥 | コ | 耳たぶ、一番冷たいはずなのに。どれだけ暑い日! | ||
2 | 冷やし酒あの一手で負けにけり | 小野 | 自 | 最近「囲碁を教えて」と言って父と碁を打つのですが、これは、その後、家についてからの模様。 勝つ日もあって最初にできたのは「焼きキャベツ老父を負かし頬張りぬ」でしたが、 焼きキャベツは唐突だと思ってやめた次第です。 |
手塚 | ○ | お酒を飲みながらの対局ですか。縁側が似合いますね。 | ||
月足 | ○ | 冷酒を飲みながら、反省。口惜しさがよみがえる | ||
白井 | ○ | 前回長野山田温泉での 藤井そうた 角だっけ? かね | ||
片岡 | ○ | 状況はよく分からないのですが、敗北の酒が冷たくしみる感じに惹かれました。 | ||
下河原 | Q | 「あの一手」とはどんな一手なんでしょうか? | ||
町田 | コ | 頭を冷やすために飲むお酒ですか | ||
3 | 汗拭いAIに聞く語尾活用 | 小野 | 自 | 最近よくChatGPTに文法を聞きますが、真っ当だったり、おかしかったり。 そんな自分の行動を言葉にしたのがこの句です。最初季語がなかなか見つからなかったのですが、 「汗拭い」にしてみました。その結果、二物衝撃が起きなかった気がします。 |
ショルツ | ○ | AIに負けそう!という冷や汗か? | ||
梅原 | ○ | まさしく旬なお題 | ||
白鳥 | ○ | もう簡単に想像できる図。「汗拭い」にクスっとします。 | ||
五嶋 | コ | こういう時代になったんですね。 | ||
下河原 | コ | 最近はなんでもAIが解決する世の中になってきましたね。 | ||
月足 | コ | 暑い中、AIの力も借りて推敲中? | ||
白井 | コ | そうー なんでも教えてくれて Web Meeting 翻訳も 議事録も世界 | ||
4 | 蜘蛛しずか黒装束の阿修羅像 | 小野 | 自 | 夏井先生の俳句ポストに送った1句。「蜘蛛が行く阿修羅のごとく笑み残し」と悩んだんだけど、 止まった時間に焦点を当てました。蜘蛛って「殺すな」という伝承あるせいか蜘蛛を見つめた 経験、多くの人はありますよね。でも17字すべてが蜘蛛のことってどうなんだ? |
五嶋 | ○ | 「黒装束の阿修羅」はすごく感じが伝わってきます。確かに蜘蛛は、動かない。 | ||
木原 | ○ | 暗く静かなお堂に黒い蜘蛛と阿修羅像が。雰囲気出てます。 | ||
下河原 | ○ | 蜘蛛が阿修羅像に見えたのでしょうか? | ||
月足 | ○ | 漆黒の阿修羅像と動かぬ蜘蛛が呼応。緊張感が伝わります | ||
白井 | Q | えー 黒いマント着た 阿修羅像って ある??? | ||
白鳥 | コ | 手がたくさん!たしかに似てる。 | ||
5 | 幼子は指差し歩む姫女苑 | 村松 | 自 | 花も葉っぱも電車も「んっん」と言いながら指差し楽しそうに歩いている子供 |
町田 | ○ | やっと歩き始めた頃、バランスをとってる様子でしょうか。 姫女苑は素朴で優しい野の花で幼子に似合っています。 |
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大治 | ○ | 可愛さが目に浮かびます。お孫さんかな | ||
久保田 | ○ | 姫女苑の一つひとつに反応するのはお孫さんかな。可愛いですね。 | ||
木原 | ○ | うちの歩き始めたばかりのゆと君も何か指さしながら歩いています。 いや「一歳!!」と主張しているのかも。 |
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手塚 | ○ | ヒメジオンを漢字で書くと趣がでます。幼子も女の子ですよね | ||
下河原 | ○ | 小さな子供が、ヒメジョオンのお花を摘んでいるのかな?ほのぼの感が良いですね。 | ||
白鳥 | ○ | ちいさい頃は野原にあるひとつひとつが感動のタネ。姫女苑がやさしい。 | ||
白井 | Q | いいね なんか情景が 花さして | ||
ショルツ | Qコ | 子供と姫女苑の距離の近さがわかります。「幼子が」でなく「幼子は」にした訳は? 私なら「が」を選ぶかなぁと思いました。 |
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小野 | コ | シーンが浮かび共感度も高いですが、既視感があるのは否めません。 | ||
6 | ひとときの現実逃避梅仕事 | 村松 | 自 | 梅のヘタを取ったりするのは好きなので苦手な片付けは後回し |
小野 | ○ | オリジナリティが高いので1票! 梅仕事の具体的中身はわからなくても、梅に絡んだ 単調な仕事と推測できます。単調な仕事は現実逃避にもってこいなのもわかる。 |
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五嶋 | ○ | あれこれを忘れて何かに打ち込める時間は、貴重だと思います。 | ||
ショルツ | ○ | 家事が気分転換になる、共感します。 | ||
辻 | ○ | 梅酒?辻も何とか仕込みました. | ||
梅原 | ○ | 梅酒づくり? | ||
月足 | ○ | まさに今、黙々と。逃げたい現実は? | ||
白井 | ○ | 梅酒 製造? 現実逃避がなんかわかる 小生今年も5K梅干し作り 消費バランス無視で もう一生分があるけど 現実逃避で またつけまました 今年は減塩15% |
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大治 | コ | 確かに夢中になりますね。漬かった梅酒の美味しさを想像しながらの仕事 | ||
白鳥 | コ | 現実逃避は大事だし、何かに夢中になる時間は人生の宝です。 まして美味しい梅酒(梅干し?)が待っている! |
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7 | 御仏の眼差しを受く五月闇 | 村松 | 自 | 以前行った奈良の感想です 神様や仏様の存在を意識させられるところでした |
広瀬 | ○ | 雨が打つ真っ暗な御堂の中、やさしく微笑む御仏様の眼差しが見えてくるような句。 もちろん御仏には我々の心の内まで見えていることでしょう。 |
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大治 | ○ | 仏さまのまなざし優しさを感じさせてくれます | ||
白井 | ○ | つゆの中 ?? | ||
片岡 | ○ | 仏様は雨ふる夜の闇に何を見ていらっしゃるのだろう。 自分を超えた所で行われるやりとりの気配が、梅雨らしい。 |
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ショルツ | コ | 五月闇=心の悩みに仏様の眼差しが届いたと受け取りました。 | ||
下河原 | コ | 閻魔大王が現れそうですね。 | ||
白鳥 | コ | 夜の闇の中に感じる神秘の力。 | ||
8 | 団扇撒(うちわまき)魔除けの益も抽選で | 村松 | 自 | 偶然行った唐招提寺の団扇撒き 参加はしませんでしたが抽選で団扇をいただきました |
白井 | ○ | うちわまき ってあるんだ でも抽選だったりしてかね | ||
小野 | コ | 視点が個性的です。絵的にくっきりしたらなお良かったと思いました。 | ||
ショルツ | コ | 唐招提寺の行事と知りました。抽選に当たったのでしょうか? | ||
大治 | コ | 団扇撒という言葉使いが凄い | ||
下河原 | コ | 「団扇撒」は唐招提寺で行われる法要.なんですね。参加するのも抽選ですか? | ||
月足 | コ | 唐招提寺での法要も籤運次第ですか | ||
9 | かきつばた富士塚の麓(もと)咲き競う | 五嶋 | 自 | 将棋会館近くの、鳩森八幡神社の境内にて。 |
村松 | ○ | 富士塚に行ってみたいなと思いました どこの富士塚なんだろう? | ||
町田 | ○ | 映像が見えます。いいなあ。※富士山には登らない一生でしたが、富士塚なら登れるかな? ご利益もあるそうですし・・・ |
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片岡 | ○ | 取り合わせとして、富士にかきつばたは日本画のようで美しいですね。 | ||
月足 | Q | どちらの富士塚でしょうか | ||
白井 | Q | 富士塚 かきつば となると川和に何基かあるよで まだ昔の風景が | ||
白鳥 | コ | いろいろな所にある人工富士ですね。 | ||
10 | 風に耐えハイビスカスの赤黄色 | 五嶋 | 自 | 台風の日に、鉢植えの花が揺らいでいました。ハイビスカスには黄色もあります。 |
村松 | ○ | 沖縄の台風でしょうか | ||
木原 | ○ | 風に負けずに綺麗に咲いているようですね。 | ||
白井 | ○ | うー ハイビスカスが今さいているとこ? どこ | ||
下河原 | Q | ハイビスカスが咲き誇っていた場所はどこなんでしょうか? | ||
ショルツ | コ | あの強風、豪雨の後でしょうか。花木は生き生きとしていました。 | ||
大治 | コ | ハイビスカスの花がめの前にあるようなきがします | ||
月足 | コ | 和名、仏桑華と知り、イメージ変わります | ||
白鳥 | コ | 極彩色の南国の花も関東にすっかり定着しました。 | ||
11 | 灯虫(ひむし)らもナイター観戦サッカー場 | 五嶋 | 自 | 久しぶりのリアル観戦。照明に集まるカゲロウとかも、サッカー観戦をしているような気がして。 |
ショルツ | ○ | 夏のナイター風景。 | ||
広瀬 | ○ | スタジアムの熱気と強烈な照明の光で、こちらまで汗ばんできました。 | ||
手塚 | ○ | なるほど。照明に集まる虫もサッカー好き | ||
下河原 | ○ | 「灯虫」の季語表現が素敵です。 | ||
月足 | ○ | 大きな誘蛾灯?季節を感じます | ||
白井 | ○ | もー虫の季節 無視できず | ||
白鳥 | ○ | 今の季節感がすごく出ています。「観戦」が楽しげ! | ||
小野 | コ | 灯虫という言葉、調べました。わからないなりに情景が浮かびました。 | ||
12 | 天気図に渦巻きを見る梅雨入りに | 五嶋 | 自 | 梅雨前線と台風が一緒、という、不思議な季節感。 |
小野 | ○ | 天気図のわかる人ならではの句ですが、「渦巻き」「梅雨入り」とあって、 天気図のわからない人でも創造できる句ですね。天気図を見ながら、明日のこと、 今週のことを考える人たちへの生活に想いを馳せました。 |
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大治 | ○ | 梅雨に台風天気図で表す発想が素晴らしい | ||
久保田 | ○ | 確かに!今年はやたらと台風到来です。 | ||
梅原 | ○ | いきなりの大雨梅雨入り | ||
白井 | ○ | そー つゆ前に台風接近 1日でつゆ分の降水が なんと異常差がここまでくるとは? | ||
辻 | ○Q | 最近梅雨前線でなく,台風? | ||
ショルツ | コ | 今年もやってきましたね。鬱陶しさに負けずに過ごしたいものです。 | ||
下河原 | コ | 梅雨の季節は、じめじめしていやですね。でも農家ではこの季節が重要ですね。 | ||
13 | 蛍火や惑ひこの世と離れゆく | 町田 | 自 | 蛍火だけをずっと追っていると、みんなの声も聞こえなくなり、 ひっくり返った世界?に通じそう。 |
村松 | ○ | 蛍の光の美しさ儚さが表現されているなぁと思います | ||
五嶋 | ○ | 幽玄の世界。 | ||
手塚 | ○ | 幻想的です。迷いはいつまでも残りそうですが・・ | ||
梅原 | ○ | 幻想的 | ||
下河原 | ○ | 「蛍火」の幻想的で人の心を迷わせる様が良いですね。 | ||
白井 | ○ | なんとなく さみし気な 旅立ちですか? | ||
片岡 | ○ | 明滅しつつ遠ざかってゆく蛍たちが目に浮かびます。 | ||
白鳥 | コ | もうホタルが飛んでいるんですね。やっぱり人魂みたいだよね。 | ||
14 | 掘り上げるじゃがいもひとつひとつ毎 | 町田 | 自 | 園児たちのじゃがいも掘り。感動や嬉しさ笑顔に満ち溢れていました。 そんな様子を感動を表す言葉なしに表現できたかな? |
小野 | ○ | いや、なんかいいよね。このこねくり回さない感じと独特感が。 | ||
広瀬 | ○ | 幾重にも連なるじゃがいもを、力を込めながらも一つ一つ切れぬ様に丁寧に掘り上げている 様子が目に見えてきました。 |
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大治 | ○ | 収穫の喜びがひとつひとつにでていていいですね | ||
久保田 | ○ | じゃがいもはひとつずつ収穫するんだ。楽じゃない感じがよくわかります。 | ||
木原 | ○ | じゃがいもをひとつひとつ丁寧に掘ったのですね。 | ||
白井 | ○ | 春じゃがですか? やっぱりほくほくバーター? | ||
白鳥 | ○ | 一個一個大切に掘り出している感じがわかります。 | ||
ショルツ | コ | 「ひとつひとつ」に育ったじゃがいもを大切に扱う心が見えます。 | ||
月足 | コ | 収穫の喜び、慈しみながら。 | ||
15 | 子等祈るバンドエイドのアマリリス | 町田 | 自 | 衝撃の事件発生。あるクラスのアマリリスが小さな蕾をもちながらポッキリ折れてしまいました。 バンドエイドで巻いておけば!いや傷パワーパッドじゃない? ・・・さて、アマリリスは咲いたでしょうか? |
村松 | ○ | 折れたアマリリスをバンドエイドで手当てしてあげたのでしょうか 優しいし可愛い | ||
広瀬 | ○ | 強風で茎が折れてしまったアマリリスに子供たちがバンドエイドを貼ってあげたのでしょうか? 優しさ溢れ仄々とした句に癒されました。 |
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ショルツ | Q | ご説明お願いします。 | ||
手塚 | Q | バンドエイドのアマリリスって? | ||
下河原 | Q | 「バンドエイドのアマリリス」とはどんなものなんでしょうか? | ||
白井 | Q | そうですか お孫さんが折った でも修復 可愛さがでて | ||
片岡 | コ | 折れた茎にバンドエイドを貼って、心配そうに見守る姿がいとしいです。 | ||
16 | 1mmの花影揺れる蟻の背に | 町田 | 自 | しゃがんで見る世界。小さな花や草や生き物が生活しています。 そして、ほそーい草も花もちゃんと影ができています。 |
小野 | ○ | 繊細にシーンを切り取った句ですね。じゃがいもの句に比べると技巧的すぎるきらいが あるので、好き嫌いは分かれるかも。 |
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ショルツ | ○ | ミクロの世界の観察眼が丁寧。 | ||
大治 | ○ | 細かいところまでの観察眼に脱帽 | ||
辻 | ○ | すごい!ありが季語! | ||
月足 | ○ | 蟻に映る小さな花影?万太郎のように凝視 | ||
白井 | ○ | 花が微妙に揺れ ひょっこり アリが顔だす なんて ナイス観察感覚 | ||
下河原 | コ | 蟻の背中に小さな花が乗っているのでしょうか。 | ||
白鳥 | コ | 蟻の背中に影が?すごい観察力! | ||
17 | むせかえる青春真っ白花蜜柑 | ショルツ | 自 | 蜜柑の花が咲くと、庭一杯に冬に実る果実より強い香りが広がります。 中高生クラスの十代特有の空気のようでした。 |
村松 | ○ | 蜜柑の花爽やかで青春って感じですよね ミモザ奉行の写真で知ったばかりだけど | ||
木原 | ○ | 青春とはなんだ、これが青春だ、でっかい青春、進め青春、飛び出せ青春、われら青春。 | ||
手塚 | ○ | 蜜柑の花の白さは青春そのもの。眩しいです。 | ||
梅原 | ○ | 上五良し! | ||
片岡 | ○ | 甘酸っぱさが充ちている中、白い花が清潔です。 | ||
大治 | コ | 青春がいいな 懐かしい響き | ||
下河原 | コ | 「花密柑」に青春時代のイメージが重なりあいます。 | ||
白井 | コ | みかんの花 真っ白な高校生?群れに見立て? ですかねー | ||
白鳥 | コ | 蜜柑の花の白と「むせかえる」が妙に合っているのは「青春」ゆえ。 | ||
18 | 鈴蘭のやっぱり来たのと俯(うつむき)きて | ショルツ | 自 | たった一株の鈴蘭が今年も楚々と咲いてくれました。その風情が愛おしくてなりませんでした。 |
広瀬 | ○ | この擬人化はすごく共感できます!鈴蘭のハニカミながらも得意げに笑っている様子が 面白いです。そう言えば昔、鈴木蘭々というタレントがいたような。。 |
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久保田 | ○ | 可憐で恥じらいのある鈴蘭を比喩に使っていますが、来た人は何者? | ||
下河原 | ○ | 「スズランの花」も可憐で素敵ですね。 | ||
辻 | ○Q | どこへ行ったの? | ||
月足 | コ | 来てほしいのに、喜びは控えめ? | ||
白井 | コ | やっぱり雨が ですか? スズランの花の終わるころ 梅雨ですがねー | ||
白鳥 | コ | 誰が「やっぱり来た」んだろう?そしてその心は? | ||
19 | 五月闇宙(そら)か奈落(ならく)か一歩先 | ショルツ | 自 | 当代一、二の役者の事件。前日まで文字通り宙乗りで宙を飛んでいたのに。 誰も継げない才能、残念でなりません。 |
小野 | ○ | 他の3句とはまた一味違った作風の1句ですね。 この句に○をつけましたが、はっきり言って、 この句をわかるかと言われたら「わからない」。でも、この抽象的な世界に惹かれます。 で、「わからない」で終わらせたくないので、自分がなぜ惹かれるのかを言語化してみました。 この句は、人生そのものを端的に言い表しているように思えるから、私は惹かれるのだと 思います。何の制約もないように思える開けた場所と、どうにもならない八方塞がりの場所。 そこを行き来している人間。それを上方(天空)から眺めて詠んだ句のように思います。 俳句界では、どちらかというと情景描写が重んじられているように私は感じますが、 小説で言えば安倍公房がいたっていいのでは?と思います。 |
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村松 | ○ | ちょっと恐い 宙への一歩でありますように | ||
広瀬 | ○ | 五月闇の暗さ&雨音で、視覚&聴覚も惑わされ、一歩踏み出したらその先は…空中に 放り出されるのか、奈落の底に落ちるのか、不安感がこちらにまで伝わってきました。 |
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月足 | ○ | 今月の最多季語。宙か奈落かは、気持ち次第? | ||
白鳥 | ○ | 怖い。 | ||
下河原 | コ | ちょっと怖いかな? | ||
白井 | コ | そー いきなり真っ黒で すごい雨 | ||
20 | 岩櫃(いわびつ)に雷(いかづち)穿つ(うがつ)六文銭 | ショルツ | 自 | 真田氏の上州支配の拠点だった岩櫃城。ザクザクと切り立った山肌の威容に毎回圧倒されます。 なぜか、雷雨時に通る確率が高く、当時の行軍の苛烈さはいかばかりかと想像しつつ、 安全な車内でも十分恐ろしさを感じます。 |
五嶋 | ○ | 群馬の岩櫃城は、六文銭の真田家のものだった、と初めて知った。この句は、深い。 | ||
町田 | ○ | 岩櫃城ですね。そして、六文銭の意味も調べました。かっこいい句です。 | ||
大治 | ○ | 岩櫃城と雷そして六文銭 戦国時代の雰囲気がでていますね | ||
白井 | ○ | いいね 岩櫃城行った? 難攻不落 | ||
片岡 | ○ | 岩櫃城に刻まれた真田一門の史跡、その家紋は、雷で穿ったような勇壮さだったのでしょう。 | ||
月足 | Q | 岩櫃城?真田家?教えてください | ||
手塚 | コ | 真田幸村の話でしょうか。岩櫃城??解説お願いします。 | ||
21 | 七変化花も心情(こころ)も移ろへり | 広瀬 | 自 | コロナ前~コロナ中~コロナ後と、人の心も考え方も移ろってきているな~と紫陽花を見て 思いました。「花の色は移りにけりないたずらに~」のフレーズも浮かんできました。 |
木原 | ○ | あじさいを見て人生の無常を感じます。 | ||
手塚 | ○ | なんだか。心ときめく季節感ですね。 | ||
梅原 | ○ | 同感です | ||
白井 | ○ | 花も変化だが 心情もですが どう移ろい? 知りたい | ||
ショルツ | コ | 同感です。 | ||
下河原 | コ | 人のこころは、移り気な所がありますね。 | ||
白鳥 | コ | 諸行無常。永遠と絶対はこの世にない。 | ||
22 | 走り梅雨六十路の憂ひ五里霧中 | 広瀬 | 自 | 今年多摩高の同期はほとんど65歳を迎えますが、私はどうなるのかもどうしたいのかもまだ 決まっておりません。昔の60歳は今の70歳と言うけれど、65歳が近づいてきて初めて六十路の 不安と若干の期待感の入り混じった感情が湧いてきました。 |
村松 | ○ | いくつになっても憂いはなくならない それとも六十路になったからこその憂いでしょうか | ||
五嶋 | ○ | 何というか、すごく、同感です。 | ||
大治 | ○ | 六十五になってもまだまだ悩みや煩悩が立ちきれません。同じですね | ||
辻 | ○ | 共感! | ||
白井 | ○ | そー これか上句の移ろい まだ若い 麻生区の平均寿命90歳ちかくで | ||
ショルツ | コ | これも何故か同感。 | ||
手塚 | コ | まだ一寸先は闇よりは希望がもてる。 | ||
23 | 潮騒を肴(あて)に手酌す五月闇 | 広瀬 | 自 | 昔、せっかく家族で海に旅行に来たのにあいにくの雨で、妻子が温泉に行ってる間、 真っ暗な海を見ながら潮騒の音を肴に手酌酒をあおった事を想い出しました。 |
小野 | ○ | 海辺のどこかで一人呑む。句に惹かれているのか、状況に惹かれているのかわかりませんが、 男でも女でもやってみたいような絵です。 |
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村松 | ○ | こちらの闇は恐くない しっとり | ||
町田 | ○ | 今回、「五月闇」が多く登場しました。この句は視覚が暗い中潮騒という音情報が すごく聞いているなあと思いました。 |
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下河原 | ○ | 情景がダイレクトに伝わります。 | ||
月足 | ○ | こういう飲み方にも惹かれます。潮騒以外にもお腹に入れたほうがよいかも。 | ||
片岡 | ○ | 私も冬の能登で経験した潮騒の響く部屋の一人酒。いいものです。 | ||
白井 | Q | いいね 梅雨でも 海の音で 一杯 | ||
ショルツ | コ | どんよりした日にもこのシチュエーションならご機嫌になれそうです。 | ||
白鳥 | コ | 夜、海辺で一人酒? | ||
24 | アゲてイケ!マスク外してサングラス | 広瀬 | 自 | 読んで字の如し。アフターコロナも本格化して、イケイケでアゲアゲになった気持ちを、 「マスク外してサングラス」の12文字に託しました。 |
ショルツ | ○ | 賛成~~! | ||
久保田 | ○ | 上がりましょう!これからは。 | ||
白井 | ○ | そう もうマスクなしでOK 気分も前向きに でもおじさんは「素顔見せるのヤダ症候群」 中で まだマスク着用 髭剃りも適当でいいし |
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白鳥 | ○ | 第一句から読むと心の流れを感じます。最後はこうこなくっちゃ! | ||
小野 | コ | 心意気にGOGO!を言いたくなる笑 | ||
町田 | コ | 心意気がいいです!カタカナひらがなの使い方が対句っぽいです。 | ||
下河原 | コ | もうマスクの時代は終了にしたいですね。私も可能な場所は外すようにしています。 | ||
月足 | コ | カタカナに勢い。マスクは時代が季語を変える代表例 | ||
25 | 鑑真の夢みた春や道の奥 | 大治 | 自 | 東北大震災十三回忌の復興を祈念し多賀城市東北歴史博物館で開催された 「奈良・東北のみほとけ展」に鑑真和上像拝観のため行ってきました。天平時代遠い中国から 日本へ戒律を伝えることを夢み苦難の渡航のすえ日本の奈良に着いた鑑真和上。 まさか東北、道の奥まで戒律伝承のため旅するとは思っていなかったことでしょう。 |
町田 | ○ | 鑑真はお像になってから時を経て東北に行ったんですね。感慨深いです。 | ||
梅原 | ○ | 古の東北いいね! | ||
白井 | ○ | 「調査済」御目の雫は芭蕉がよんだ 鑑真さんの事? 奥が深い | ||
片岡 | ○ | 言葉の響きが柔らかく好きです。 | ||
ショルツ | ○Q | 盲目の和上が「みた」のはどんな春だったのか?「道の奥」は仏道の奥義と理解しました。 陸奥=東北でもあるのか? |
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木原 | コ | 歴史を感じさせます。 | ||
白鳥 | コ | 春に唐招提寺に行きましたよ。盲目の鑑真ゆえに「夢見た」が深いです。 | ||
26 | 新緑の光零れる(こぼれる)金色堂 | 大治 | 自 | 「奈良・東北のみほとけ展」とともに中尊寺の仏像を拝観して来ました。 金色堂の隣には芭蕉翁の句碑と銅像があり俳句上達を祈願してきました |
村松 | ○ | 新緑の中の金色堂 まさに光零れるようなのですね | ||
手塚 | ○ | 今回のご旅行は奥州ですか。中尊寺金色堂が美しいです。 | ||
下河原 | ○ | 新緑の「中尊寺」ですか。随分前に今の季節に母を連れて行きましたね。又行きたいです。 | ||
片岡 | ○ | これも実に爽やか。 | ||
町田 | コ | 新緑の平泉、綺麗だろうな。ただ、本物の金色堂はインドアだから想像ですね。 | ||
ショルツ | コ | 新緑に映える金色堂、見事でしょうね。 | ||
月足 | コ | 道の奥、中尊寺は芭蕉句でも有名。緑と金が鮮やか。前の句の鑑真(天台宗)も つながっているのでしょうか |
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白井 | コ | これは 中尊寺でしょうか? いいね | ||
白鳥 | コ | これは平泉ですね。新緑と雪の季節が最高ですね。芭蕉の句碑もありますね。 | ||
27 | 緑さすディーゼルの音や道の奥 | 大治 | 自 | 気仙沼から車で中尊寺に向かう途中気仙沼線の列車と暫く並行して走りました。 山裾をディーゼルの音を響かせ走っている列車に覆いかぶさるように山の樹々の緑が とても鮮やかでした。 |
小野 | ○ | 「道の奥」は「陸奥」(東北の現在の福島県、宮城県、岩手県、青森県と秋田県の一部)の ことなのですね。鉄道マニア的なワクワク感が伝わってきますし、それがこの句の独自性を 生み出しているように感じます。 |
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広瀬 | ○ | 山奥のそのまた奥を、草木に接触しながらひた走るディーゼル機関車の様子が勇ましくも ノスタルジックに浮かんできました。 |
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辻 | ○ | いいね!飲み鉄か? | ||
木原 | ○ | 田舎の風景がとてもよく表されていると思います。 | ||
片岡 | ○ | 鉄道写真でこの光景を見たことがあります。 | ||
下河原 | コ | ローカル線に乗って一人で旅されているのですかね。良いですね。 | ||
月足 | コ | ディーゼル車の音が旅情を誘います | ||
白井 | コ | これは 26句から推察で 釜石線で 28句で いいね | ||
28 | ぬる燗を注ぎつ注がれつ初鰹 | 大治 | 自 | 気仙沼の居酒屋「福よし」はマンガ美味しんぼで日本一焼き魚が美味しいお店と紹介された お店です。今回は男山純米大吟醸のぬる燗で初鰹を食べました。 初鰹の後は真打ち焼き魚吉次(きんき)を食しました。 |
五嶋 | ○ | この時間の過ごし方が、最高、だと思う。 | ||
久保田 | ○ | ぬる燗を注ぎつ注がれつ。まったりこの上ない情景ですね。。 | ||
月足 | ○ | 素堂の句で有名な初鰹、こちらも道の奥の旅の中、初夏ながらぬる燗が合うのか、 旅仲間とのあれこれも浮かびます |
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白鳥 | ○ | 誰かと楽しく初鰹。ぬる燗なのがいい。 | ||
ショルツ | コ | 初鰹、はずせません! | ||
木原 | コ | これは美味しそうな句ですね。食べ物の句は美味しそうなのが一番! | ||
手塚 | コ | やはり○〇さん。ぬる燗ですね。 | ||
下河原 | コ | 「初鰹」美味しそうですね。 | ||
白井 | コ | やっぱり 最後は 燗で 釜石で初ガツオ?かねー いいね | ||
29 | 春のどか明治の杜に響く音 | 辻 | 自 | 明治神宮,電車,車,ジェット機,人声とかなりうるさい! |
村松 | ○ | 神宮の森を散歩ですか のんびりとしたいい時間 | ||
広瀬 | ○ | 春の六大学野球?それと言わずに解らせる俳句テクが素敵です。 カキーンと言う快音が聴こえてきました。 |
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大治 | ○ | どんな音がきこえてくるか想像しながら読みました | ||
下河原 | ○ | 明治神宮での情景ですかね。ほのぼのとした感じが良いですね。 | ||
月足 | ○ | 神宮の杜?神事でしょうか | ||
ショルツ | コ | 静謐な空気に響くのは社殿からの太鼓か。 | ||
白井 | コ | 田舎の風景が | ||
白鳥 | コ | 何の音だろう? | ||
30 | 主人亡き庭で拾いし梅は無し | 辻 | 自 | 妻の実家の梅の木切ってしまった! |
小野 | ○ | 主人なき館の物悲しさを詠んだ句でしょうか。主人は亡くなってしまったし、昔梅ひろしした 梅の木も無くなってしまったから、拾うべき梅の実もない…ということか、主人が亡くなった 結果、梅の木の世話もされなくなったことから、梅の実が取れなくなった…とも。 |
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町田 | ○ | 庭の主が亡くなって、梅も枯れてしまったのでしょうか。 | ||
久保田 | ○ | 主人はどなた?梅も一緒になくなってしまったのかな。 | ||
木原 | ○ | もう二度と帰らぬ日々。 | ||
白井 | ○ | 主人なく 拾う人がいない? 以前のご自宅でしょうか? 寂しさがでてます | ||
白鳥 | ○ | 時の移り変わりを感じてご実家(かな)の庭に佇む姿が浮かびます。 | ||
片岡 | ○ | 「亡き」に「無し」がかぶさり、残された者の情感を伝えてきます。 | ||
下河原 | コ | 庭の梅の木がなくなってしまったのでしょうか? | ||
月足 | コ | 時とともに変わっていく様子を実感します | ||
31 | 燕来る哀れヤ軍は急降下 | 辻 | 自 | スワローズ燕が来る5月に調子があがるのですが... |
五嶋 | ○ | ヤクルトには頑張ってほしいです、最後まで。 | ||
ショルツ | ○ | 今年は苦戦していますね。交流戦もセ・リーグ強し! | ||
手塚 | ○ | 今年は虎が吠えているようです。 | ||
梅原 | ○ | うまい! | ||
下河原 | コ | 確かにこのところのヤクルトも村上さまも不調ですね。 | ||
白井 | コ | そうですね 開幕当時のみ元気で 燕くる時期 沈みぱなっし トラは負けない | ||
白鳥 | コ | ああヤクルトスワローズ。(まだ下にドラゴンズがいるよ) | ||
32 | - | 辻 | 自 | 4つめできませんでした |
33 | かりそめの実家暮らしや半夏生 | 久保田 | 自 | 自宅改装の2ヶ月半実家暮らしをして、ゆっくり片付けようと思っています。 改装が終わる日は7月2日(半夏生)の予定です。 |
大治 | ○ | 半夏生という言葉の響きいいですね | ||
木原 | ○ | 仮住まいは落ち着かない。半夏生との取り合せがいいです。 | ||
手塚 | ○ | ご実家を大切に思う気持ちが伝わる句です。 | ||
辻 | ○Q | かりそめ? | ||
小野 | コ | この句が下の句の謎解きに役立ちました笑 | ||
下河原 | コ | 実家に戻って暮らしているのかな? | ||
月足 | コ | かりそめといえ、大事な時間ですね | ||
白井 | コ | わけありご実家? なつかし半夏生が咲いてかですか | ||
白鳥 | コ | ここから実家仮暮らし連作ですね。 | ||
34 | 若き父浴衣パリっと寮歌祭 | 久保田 | 自 | 本棚を整理していたら父の旧制高校時代の文集がたくさん出てきました。寮歌祭の時は バンカラを気取っていた父もおめかししている様子を詠みました。 |
小野 | ○ | お父様の若き日の、セピア色の写真が出てきたのですね。そして、どこかカッコ良く見える笑 | ||
村松 | ○ | ご実家の片付けでしょうか アルバムに手が止まりますよね | ||
五嶋 | ○ | 御尊父の写真、見てみたいです。 | ||
ショルツ | ○ | 片組んで寮歌を歌う若き日のお父様の写真でしょうか。 | ||
木原 | ○ | 若き日のお父様の写真でしょうか。パリッと浴衣を着こなしている感じがいいです。 | ||
梅原 | ○ | 中七良し | ||
下河原 | ○ | 昭和1桁の生まれですかね。元気なお父さんが浮かんできますね。 | ||
大治 | コ | 昔の人の気骨まで感じられる句です | ||
月足 | コ | モノクロ写真でしょうか | ||
白井 | コ | お父さんの 学生時代の写真 実家で発見ですか? | ||
白鳥 | コ | 昔の写真が出てきたんですね。お父さんの青春時代。 | ||
35 | パリ祭に生まれたのよと母の声 | 久保田 | 自 | 母は7月14日生まれで、この日はフランスの革命記念日。母がよく 「私はパリ祭に生まれたのよ」と言っていて、母の誕生日が近づくとそれを思い出します。 |
小野 | ○ | 母の日には声を思い出すものですが、実家にいたら尚更ですね。お母様、 ちょっと誇らしげにおっしゃったのでしょうね。ありし日の情景が浮かびます。 |
||
村松 | ○ | すてきなお母さま もとい素敵なご両親 | ||
五嶋 | ○ | 夏組、だ! | ||
町田 | ○ | 素敵!太宰治の小説のセリフに出てきそうなくらい。 | ||
木原 | ○ | 懐かしいお母様の声が聞こえるようです。 | ||
月足 | ○ | 巴里祭ではいかがでしょうか | ||
片岡 | ○ | お洒落でお元気なお姿が浮かびます。こんな年齢の重ね方をしたいと思います。 | ||
ショルツ | コ | お母様の転がるような若々しい声を想像します。 | ||
大治 | コ | おしゃれなお母さんですね | ||
下河原 | コ | No34句との対句ですか。母の声は天からの声ですかね。 | ||
白井 | コ | パリ祭は7月14日? | ||
白鳥 | コ | お母さまの(昔の言葉で言えば)モダンな志向がわかります。 おしゃれなお母さんだったのでしょう。 |
||
36 | 夏用のレースクロスの紅茶染み | 久保田 | 自 | 個人的に、レース編みのクロスや、ペルシャ絨毯は実家のインテリアの象徴だと思っています。 実家のレースのクロスはかなり染みがついていて、綺麗に洗って取っておきたいのですが、 ちょっと難しいかな。 |
広瀬 | ○ | 上の3句もそうですが、昔暮らしたご実家に帰省されているのでしょうか? モダンなお母様が大切にしていたテーブルクロスの紅茶染みが楽しかった ご家族との暮らしを彷彿とさせますね~ |
||
大治 | ○ | 紅茶染みというのがいいポイントの言葉ですね | ||
白井 | ○ | 昨年のレースクロスでしょうか?で昨年の想いでが これありますよね | ||
白鳥 | ○ | これも幾星霜の歴史を持つ。四句まとめると日記のようです。 | ||
小野 | コ | これもいいなあ。 | ||
町田 | コ | 実家の片づけの句達ですね。こんなにしみじみしていては、はかどらないに違いない! でも、素敵な思い出が沢山! |
||
木原 | コ | 趣のある良い句なのですが、「レース」が夏の季語なので「夏用の」は不要かと。 上五をどうするか。。。 |
||
手塚 | コ | ちょとした紅茶のシミもまた風情があります。 | ||
37 | はいはいをする日待ちわび蝸牛 | 木原 | 自 | ゆと君、はいはいしそうになってからなかなかできるようになりませんでした。時々全く動かない 蝸牛を見ますが、その様子と取り合わせてみました。ちなみに今は歩き始めましたけど。 |
小野 | ○ | 「いやいや、辛抱辛抱」と言い聞かせる気持ちや、「ゆっくり元気に育て」と語りかける 気持ちが「蝸牛」に託されていますね。響きました。、 |
||
村松 | ○ | 成長を見守るのも楽しみですね 毎日可愛さは更新されちゃうはず | ||
五嶋 | ○ | 楽しく期待して待ちましょう。 | ||
広瀬 | ○ | 良い句ですね~私もつい先日、孫が生まれたばかりなので、超共感しま~す! | ||
大治 | ○ | 孫ですかね。可愛らしさがにじみでていますね | ||
辻 | ○ | 蝸牛まだ見てません. | ||
下河原 | ○ | かたつむりと「はいはい」する赤ちゃんの対比が良いですね。 | ||
白井 | ○ | 成長楽しみ でも動き始めるとまた大変で どんどん大変になるね | ||
白鳥 | ○ | これはうまい!「蝸牛」とナイスマッチです。 | ||
月足 | コ | お孫さんの成長が待ち遠しい | ||
38 | 湘南へダッシュボードのサングラス | 木原 | 自 | さあ、海に行こう。車のダッシュボードにはいつものサングラスが。梅雨早く明けないかなあ。 |
大治 | ○ | 湘南、サングラス 若さがにじみ出ていていいなあ | ||
梅原 | ○ | 夏近し | ||
白鳥 | ○ | 夏のワクワク感満載 | ||
ショルツ | コ | 颯爽といきましょう~ | ||
月足 | コ | こちらは一転、わたせせいぞう | ||
白井 | コ | いいね 昔みたい | ||
39 | 高等遊民と孫の夏休 | 木原 | 自 | 今年の孫の夏休みは何をして遊ぼうか。孫の夏休みです。高等遊民に夏休みはありません。 ずっと休みですから。 |
大治 | コ | 実感しています | ||
手塚 | コ | 破調の句ですが、ストレートに伝わる句です | ||
下河原 | コ | 65歳で無職になった私も、高等遊民になるのかな? (確かに経済的にすぐに困ることはなさそうですが・・・) |
||
月足 | コ | なんだか期待がふくらむ | ||
白井 | コ | いいね いいね これからお孫さんと | ||
白鳥 | コ | 胸いっぱいのうらやましさ | ||
40 | ベルーガの額(ぬか)の窪みや安房の南風(はえ) | 木原 | 自 | 鴨川シーワールドにいるベルーガの額はぶよぶよしていて、変に窪んでいる。 |
小野 | ○ | 房総の水族館で見たベルーガを詠んだのでしょうか。ベルーガという動物をこの句で知りました。 写真を見て額の窪みにびっくり! 現物だったら尚更でしょう。作者のその驚きと 「安房の南風」による旅先感が絶妙にマッチしています。 |
||
町田 | ○ | 白イルカが海風を受けているイメージや夏の爽やかさを感じました。 | ||
ショルツ | ○ | ベルーガの何とも言えない愛嬌と生温かい風がよくマッチします。 | ||
久保田 | ○ | ベルーガは白イルカのことなんですね。確かに額に窪みがあるなあ。 | ||
手塚 | ○ | 鴨川シーワールドですね。確かに額が窪んでいる。 | ||
月足 | ○ | 目の前に浮かびます。南房に行きたい! | ||
片岡 | ○ | 鴨川シーワールドのベルーガですね。会ってみたいな。私にとっての熱川バナナワニ園の ジュゴンと同じかな。 |
||
下河原 | コ | ベルーガは、白色のイルカなんですね。鴨川シーワールドに行ったのですかね。 | ||
白井 | コ | 白いるかだ 鴨川水族館で 丸い泡かね いいね | ||
白鳥 | コ | ベルーガのいる水族館は四つしかないんですよ。 | ||
41 | 十薬の花の白さや御嶽山 | 手塚 | 自 | 先日の御岳山への吟行で一句 |
五嶋 | ○ | 御嶽山の雰囲気がすごく伝わってきます。みんなと一緒に、見たかった。。 | ||
大治 | ○ | 緑の山の中の白さが際立った感じでいいいです | ||
木原 | ○ | 素朴ですがとてもいい句ですね。 | ||
下河原 | ○ | 新緑の「御嶽山」良かったですね。「十薬の花」も咲いていましたか。 | ||
ショルツ | コ | ドクダミは十薬と知りました。 | ||
月足 | コ | 足元見て歩くので、印象に残ります | ||
白井 | コ | ドクダミ白く 十字だよね 春4月はケーブル脇 うすピンクの三つ葉つづじがキレイですが | ||
白鳥 | コ | ドクダミって違う名前ならもっと好かれていたのにね。 | ||
42 | たいさんぼく花のあつみや夏の雲 | 手塚 | 自 | モクレン科です。大きな木で真っ白な花を見上げたところです |
小野 | ○ | あの花は「たいさんぼく」というのですね。あの肉厚感は確かに独特です。しかし、 我が身を振り返ると、花の色や形に目がいってしまい、厚みの独特感に目がいくか、 気持ちがいくかというとやり過ごしてきた気がします。そこに視線を向けた点に感心しました。 |
||
村松 | ○ | 夏の青空にたいさんぼくの大きな花 おおらかな景色 | ||
広瀬 | ○ | たいさんぼくの花のアップから、カメラがず~~~~~っと引いて、樹木全体さらには その背景の夏の雲も含めたダイナミックな構図が素敵です! |
||
白井 | ○ | あれ 小生もたいさんぼくに注目地味だけどでかいよね 雨にもマケズ 風にもマケズ でくのぼーでなくただ白く |
||
片岡 | ○ | 6番の方も泰山木を詠まれていますね。ケーブルカーを下りた山の上にありました。 夏の雲のような、白い厚みのある花でした。 |
||
ショルツ | コ | ほんとにしっかりした厚み! | ||
大治 | コ | たいさんぼく 堂々とした花ですね | ||
白鳥 | コ | 高い所に花が咲くんですよね。夏の使者。 | ||
43 | 歳とらぬ遺影に献杯梅雨に入る | 手塚 | 自 | コロナでなかな集まれませんでした。 |
町田 | ○ | いつの間にか自分の方が歳をとってしまったのでしょう。梅雨に入るが淡々としていて、 遺影を見る日常を感じます。 |
||
ショルツ | ○ | 共感します。父の遺影の年齢を越したのに年下には感じられません。 | ||
広瀬 | ○ | 御遺影の親御さんの年齢を超えてしまったのでしょうか?梅雨入りだけでなく、 季節の変わり目ごとに時の流れの速さを感じている作者の気持ちが伝わる様な句です。 |
||
辻 | ○ | 自分は毎年老いてゆく | ||
久保田 | ○ | 若くしてなくなった方なのでしょうか。なくなった人のことを想像してしみじみします。 | ||
木原 | ○ | お父様の遺影でしょうか。梅雨に入るという季語が効いています。 | ||
梅原 | ○ | 俗世の我々は毎年齢重ね | ||
白鳥 | ○ | 亡くなるということはこれ以上年をとらないことなんですね。いい句です。 | ||
下河原 | コ | 確かに遺影は、いつも一緒なので年を取らないですね。 | ||
月足 | コ | 命日は梅雨のころでしょうか | ||
白井 | コ | あれ この句も小生の愚策と同じような 梅雨時期に思い出すこと 歳取らぬ人 | ||
44 | 梅雨の蝶読まないままの歎異抄 | 手塚 | 自 | 「歎異抄をひらく」という本を買いましたがまだ読んでいません。 |
小野 | ○ | 私も「はじめての親鸞」が読まないままに書棚にあります。「歎異抄」については知りません でした。タイトルからして読む意欲が削がれそう笑 句ですが、季語と歎異抄が響き合っていて 素敵です。「梅雨の蝶」という季語には、年月の移ろいや、物思いに耽る気分 (かといって秋や冬とは違って、憂いはなく、どちらかといえば好奇心に近いもの)を感じます。 なので「歎異抄、そろそろ読みたいな」という句と受け止めました。 |
||
木原 | ○ | 梅雨の蝶と歎異抄の取り合せがオリジナリティがありとても良いと思います。 | ||
月足 | ○ | 読もうと思う気持ちと、読めていない気持ち。 | ||
片岡 | ○ | 私も鳩摩羅什訳の法華経を、読まぬまま四十年です。 | ||
町田 | コ | 私もブックオフで買った読まないままの歎異抄があります。 梅雨の蝶との取り合わせを聞きたいです。 |
||
久保田 | コ | とても身に染みる句です。 | ||
下河原 | コ | 昔、私も「歎異抄」を読もうとしましたが難しすぎて断念しました。 | ||
白井 | コ | 歎異抄=「いわんや悪人をや」だよね コムシも生きる事に一所懸命 を反省・かね? | ||
白鳥 | コ | おもしろい句ですね。妙に気に入りました。 | ||
45 | 傘忘れ家路を急ぎし梅雨曇り | 梅原 | 自 | 雨雲レーダーに二回裏切られました |
五嶋 | ○ | この気持ち、よくわかります。 | ||
広瀬 | ○ | 良くある出来事ではありますが共感します!でも私の場合は確信犯的に傘を持たず、 なんとか降られない事を祈りつつも降られたらダッシュする梅雨曇りですが。。 |
||
手塚 | ○ | この季節昔とちがい台風もきます。常に傘は手放せません。 | ||
月足 | ○ | 頼む。帰るまで降らないで。家路を急ぐではどうでしょう。 | ||
ショルツ | コ | 傘を持つ/持たない、判断が難しい。 | ||
大治 | コ | よくあるあるです | ||
白井 | コ | そー きゅうに豪雨 | ||
白鳥 | コ | 傘をコンビニで買わないところが偉い!うちには何本も。 | ||
46 | 墓参り母の好みのビール添え | 梅原 | 自 | 母の日にお参りして一句 |
ショルツ | ○ | 夏のご命日ですね。お母様、ゴクゴク! | ||
木原 | ○ | お母様がしのばれますね。 | ||
下河原 | ○ | 亡き母を思う気持ちがストレートに伝わります。 | ||
白井 | ○ | そうですか ほのぼのですね | ||
白鳥 | ○ | ただのビールではなくお母さまの好みの銘柄。偲ぶ心が深いのがわかります。 | ||
大治 | Q | ビール好きだったお母さん 銘柄は? | ||
町田 | コ | 私のお墓もこうなるんだろうな・・・ | ||
47 | 母の日に孫作るカレーラインあり | 梅原 | 自 | 毎年の定番です |
大治 | ○ | 家族のほのぼのとした情景描写ですね | ||
下河原 | Q | 自分(母のかわりなんですかね)と孫との関係を教えて下さい。 | ||
片岡 | Q | カレーライン? | ||
ショルツ | コ | 母の日にお孫さんがカレー作りなんて、最高の味。 | ||
白井 | コ | お孫さんから 連絡? | ||
白鳥 | コ | 娘さんにそのお子さんが作ってあげているんですね! | ||
48 | 紫陽花の咲きだす庭先通り雨 | 梅原 | 自 | 季節の移ろいは早いものです |
小野 | ○ | 紫陽花と雨は本当によく似合いますね。雨が降るから紫陽花が咲き出すのか、紫陽花が咲く頃に 雨が降り出すのか。。。「咲き出す」という語句が句に躍動感を与えているように思いました。 |
||
村松 | ○ | 雨に濡れていっそう美しい紫陽花 | ||
五嶋 | ○ | 今の季節らしい、美しい句。 | ||
町田 | ○ | やはり紫陽花には雨ですね。しかも通り雨がいいですね。 | ||
広瀬 | ○ | 「咲きだす」という言葉が良いですね~毎年この時期に通り雨が過ぎたら綺麗な紫陽花が 咲くのでしょうね~ |
||
辻 | ○ | 紫陽花には雨ですね | ||
久保田 | ○ | 5月は紫陽花が咲き出す季節で、先始めの紫陽花が綺麗だとしみじみ感じました。 | ||
片岡 | ○ | 梅雨入り宣言直前の感じでしょうか。每日、雲を見上げる頃ですね。 この方の最初の句にもその感じがよく出ていると思います。 |
||
下河原 | コ | 6月は、やはり「紫陽花」が一番似合う花ですね。 | ||
月足 | コ | お似合いの風景。庭に、ではいかがでしょうか | ||
白井 | コ | いいね | ||
49 | 御犬宮新緑浴びて登る道 | 下河原 | 自 | 今月は「道」で遊んで見ました。この句はケーブルカーの終点から御岳神社に登る道の様子です。 子供の頃は、なんて事なかった坂道が思っていたより大変でした。 |
小野 | ○ | 「新緑浴びて」が言葉として気持ちがいい。そして、御嶽神社遠足がリアルに蘇ります。 | ||
村松 | ○ | 道シリーズですね 楽しい遠足だったようで何よりです | ||
五嶋 | ○ | 鳥居まで、確か意外と急登、でしたよね。 | ||
木原 | ○ | 登りましたねえ。新緑も綺麗でした。 | ||
片岡 | ○ | 思い出します。新緑が山の空気の中できれいだった。 | ||
ショルツ | ○Q | ワンちゃんとお参りできるお宮さん? 御岳山もその一つ? | ||
大治 | コ | 気持ちよかったですね | ||
月足 | コ | 好天の山登りの幸せ | ||
白井 | コ | そー 最後の坂急で | ||
白鳥 | コ | たしかに犬宮だった。しかし彼らはありがたいのだろうか? | ||
50 | せせらぎや利き酒呷る千鳥道 | 下河原 | 自 | 奥多摩の澤乃井ガーデンで飲めない利き酒を飲んだ後、 千鳥足で坂を登って駅にいった際の様子をイメージしました。 |
広瀬 | ○ | 張り切ってかなりたくさんの種類の利き酒にトライして、挙句の果てに千鳥足…というのが ユーモラスですね~ |
||
手塚 | ○ | 奥多摩のせせらぎと澤乃井を満喫しましたね。 | ||
梅原 | ○ | お気を付けて | ||
白井 | ○ | 多摩川源流で 高いお酒を グイっと だいぶ飲んだ | ||
片岡 | ○ | 澤乃井の庭も緑が綺麗でした。駅までの上り坂が酔った足にキツかった。 | ||
ショルツ | Q | 千鳥足で歩く道? せせらぎの道だと危ない! | ||
大治 | コ | 千鳥足でなく道にしたところが粋でいいです | ||
白鳥 | コ | 川のほとりの澤乃井カフェ最高にすてきでした。 | ||
51 | ででむしや追いかけ続け迷い道 | 下河原 | 自 | NHK俳句ででんでん虫が話題になっていたので、遠い昔でんでんむしを追いかけていき道に迷って 親に心配をかけた事を思い出して・・・ |
久保田 | ○ | 子供みたいで可愛い。ででむしはでんでん虫なのね。 | ||
月足 | ○ | そこまで夢中にさせたででむしって? | ||
白井 | コ | えー 最近いないよね | ||
白鳥 | コ | 足の速いカタツムリ! | ||
52 | 夕焼けに串がささるやネオン道 | 下河原 | 自 | 西の空の下の方が夕焼けで染まりネオンのようになっていて、そこに高圧線の鉄塔が 串のように ささる様を表現したかったのですが・・・ |
町田 | ○ | 道シリーズですね。これが新鮮で興味深いです。でも、説明お願いします。 | ||
広瀬 | ○ | まだ陽のある時間から焼き鳥で一杯!良いですね~ | ||
大治 | ○ | 呑み助の習性ですかね 夕方になると心ざわつきます | ||
白鳥 | ○ | おもしろい表現です。 | ||
辻 | ○Q | つくね? | ||
ショルツ | Q | 道の四句でしたが、全部深すぎて難しい~。串がささるのは焼き鳥?? | ||
手塚 | コ | 今回の道シリーズ。締めはネオンですか。お見事。 | ||
白井 | コ | いいね ようやく戻り 賑わいが | ||
53 | お目当てを仕留めて蜘蛛は我が家去る | 月足 | 自 | 必殺仕事人の一見悪役風の益虫蜘蛛は仕事を終えると次の仕事場へ |
五嶋 | ○ | これは、鋭い観察眼。 | ||
広瀬 | ○ | 作者の蜘蛛に対する優しく愛情溢れる観察眼に敬意を表します。 | ||
辻 | ○Q | お目当て?仕留めて? | ||
下河原 | Q | 蜘蛛のお目当ては、なんだったのでしょうか? | ||
白井 | Q | お目当ては何の花かね? | ||
ショルツ | コ | また次の獲物を求めてやって来る? | ||
久保田 | コ | 蜘蛛の習性は怖いですね。そうなんだ。 | ||
白鳥 | コ | 蜘蛛のお目当てってなんだったんだろう?気になる。 | ||
54 | 宮入りし祭衣のカフェテラス | 月足 | 自 | 神田祭。その後はお酒が定番も、御茶ノ水のカフェに流れる家族連れも |
小野 | ○ | 江戸祭り文化とモダントーキョーが融合した風景の妙。 | ||
村松 | ○ | 神輿の後のティータイム お神酒じゃないのは若い人だからでしょうか | ||
町田 | ○ | 一仕事を終えて、お茶やお酒ではなくカフェテラスというギャップが面白いです。 | ||
久保田 | ○ | 色々なところにお祭りの気配が漂っている感じがいいですね。 | ||
白井 | ○ | どこのお祭りだろう? | ||
ショルツ | コ | 日本のカフェならではの風景 | ||
大治 | コ | 宮入りとカフェテラスのアンバランス感が今どき | ||
55 | 神輿すぎ古書店街で江戸探し | 月足 | 自 | 「祭はけ古書店街に江戸探す」が元句。どっちもどっち |
小野 | ○ | こんな街歩き、いいですね。「神輿すぎ」という時間の流れと、散策への気分がマッチしてます。 | ||
村松 | ○ | せっかくの神田「江戸」を描いた本を探すのでしょうか それとも神田祭に残る江戸の風情を探して楽しむのでしょうか |
||
ショルツ | ○ | 神田祭でしょうか?江戸は見つかりましたか? 友人が婦人会で じんましんが出るほど尽力しましたw |
||
大治 | ○ | 江戸探しが最高です | ||
木原 | ○ | なんかいなせな句。「江戸探し」の意味を教えて。 | ||
手塚 | ○ | 先日の神田祭り。江戸探しはいかがでしたか。 | ||
梅原 | ○ | 神田? | ||
下河原 | ○ | 「神輿」「古本店」「江戸」の取り合わせが面白いです。 | ||
白井 | ○ | わかった 神田明神 今年復活 | ||
白鳥 | ○ | 神輿も古書店街も「江戸探し」にぴったりです。 | ||
片岡 | ○ | 神田、ですね。古書店街、随分行っていません。懐かしいです。 | ||
56 | パースリー噴水越えのナイスオン | 月足 | 自 | 妄想句 |
五嶋 | ○ | おめでとうございます! | ||
白井 | ○ | ナイスオンで バーディー | ||
木原 | コ | おめでとう。パチパチパチ。 | ||
下河原 | コ | ナイスショット!! | ||
白鳥 | コ | ナイスショット!私なら噴水に直撃→沈没です。 | ||
57 | 日待ち講(ひまちこう)友と息づく石碑前 | 白井 | 自 | 御嶽神社へは毎年4月15日前日「お日待ち」として代表者が参拝に行く習わしの講です。 今回初めて古い友人と |
手塚 | ○ | すばらしい。御岳詣での石碑が鮮烈。 | ||
ショルツ | コ | 様々な行事があるのですね。知りませんでした。 | ||
大治 | コ | 江戸時代からの伝統行事。神社参拝の講日本人だね | ||
月足 | コ | 山岳信仰、講について、実地で学ぶことができた句会でした | ||
白鳥 | コ | はあはあ言って上ったかいがありました。細山の大きな石碑。 | ||
58 | 天王祭待ちあぐ想い肩に架け | 白井 | 自 | 季語にありました「天王祭」荒川区町屋の新地町と地元神社が古くから交流があり 4年ぶりお祭・神輿渡御(とうぎょう)地元睦会で加勢へ 今年表祭 大きな2本棒・ふり神輿で 年寄り組は声援のみ |
村松 | ○ | 久しぶりのお祭り お神輿をかつぐのも気合が入りますね | ||
町田 | ○ | 天皇祭の写真を見ました。しっかり身に着けている襷を「想いを肩にかけ」 と表現しているところがいいですね。 |
||
ショルツ | ○ | 四年ぶり?!の想いでした。各地のお祭り開催おめでとうございます。 | ||
大治 | ○ | 祭男の気持ちが肩に いいですね | ||
月足 | ○ | 3.4年ぶりのお神輿、胸が高鳴る | ||
下河原 | コ | 通常の祭りが各地で復活していますね。 | ||
白鳥 | コ | お神輿! | ||
59 | 泰山木(たいさんぼく)荒梅雨受けし花燈籠 | 白井 | 自 | 庭の端の邪魔なたいさんぼくですが 大きな白い花が 窓越し豪雨の中 燈籠のようで |
小野 | ○ | 花灯籠は秋の季語のようですが、作者は泰山木の花の白さがまるで灯籠のように闇の中で 浮かび上がっていることを詠んだのだと思います。 |
||
五嶋 | ○ | 「荒梅雨」が、今年の入梅を表現していますよね。 | ||
大治 | ○ | 堂々とした花の有様を見事に表しています | ||
梅原 | ○ | 荒梅雨になりませんように | ||
下河原 | ○ | 「花燈籠」が引き立ちます。 | ||
白鳥 | ○ | 夏の到来を告げる泰山木。花燈篭とは素敵。 | ||
片岡 | ○ | 山岳修業の場としての「荒梅雨」をしっかり身とする泰山木の大きな花、印度、 という感じでした。 |
||
ショルツ | コ | 強烈な雨でしたが花木は喜んでいるかのようでした。 | ||
60 | 五月雨や君だけ消せづ銀の煙 | 白井 | 自 | 変わらぬ母の歳をすでに十歳も超えました が以前の日 遅いつゆ入り銀の煙に、 闘病の母の姿が未だ消えずで この時期になると(昭和のマザコンより) |
広瀬 | ○ | 上手い!確かに水煙草の煙は激しい雨でも消せない!・・・のかな~?なんかお洒落な句! | ||
久保田 | ○ | 雨の中、煙草を吸っていてその煙?雨も消せないくらいモクモクということなのかな? 意味を教えて欲しいです。 |
||
木原 | ○ | 想いはつのるばかりなのか。 | ||
辻 | ○Q | 君だけ? | ||
ショルツ | Q | 「銀の煙」とは? | ||
下河原 | Q | 何故君だけ消したいのかな? 失恋? | ||
月足 | Q | どんな物語があったのでしょう | ||
小野 | コ | 意味深ですね〜 | ||
町田 | コ | おー恋の句ですね。銀の煙とはロマンチック | ||
手塚 | コ | 是非解説をお聞きしたい句です。銀の煙の心情は。 | ||
白鳥 | コ | 「君」とは? | ||
61 | あくがれし魂(たま)舞うごとく蝶の影 | 白鳥 | 自 | 親しい友人が亡くなった日ずっと同じ蝶があとをついてきたとお祖母ちゃんの話。 蝶は人魂?道に映った影はまさにそんな感じでした。 |
村松 | ○ | 蝶の飛ぶ姿は確かに彷徨う魂のよう | ||
五嶋 | ○ | 美しい句、ですね。 | ||
広瀬 | ○ | ふらふら彷徨う蝶の姿を「魂舞う如く」と幻想的にとらえていてロマンチック! | ||
白井 | Q | 定年を期に 居場所を変えて アサギマダラみたに 密求め? いいな | ||
ショルツ | コ | 蝶はその形、舞い方も幻想的。 | ||
下河原 | コ | 「あくがれし」と言う表現が、難しいので解説願います。 | ||
62 | 木々の奥住む人ゆかし薔薇の家 | 白鳥 | 自 | 近所の雑木林の中に平屋建ての家が一軒あり見事な薔薇を庭に咲かせていたけど、 尻手黒川道路の開通で雑木林ごとなくなってしまった。どんな人が住んでいたんだろう。 |
小野 | ○ | 前を通るたびに気になる家ってありますね。「木々の奥」「薔薇の家」がそれだけで 物語を感じさせます。 |
||
ショルツ | ○ | 薔薇を丹精するゆかしい麗人の住処か。 | ||
大治 | ○ | ゆかしという言葉大好きです | ||
下河原 | ○ | 木々にやバラに囲まれた豪邸にお住まいなんでしょうか?でも情景は浮かびます。 | ||
片岡 | ○ | 風情あるたたずまいに住みなした家を見ると、そこに住む人をゆかしく思います。 | ||
白井 | Q | これもまた ポつんの家は バラの家だった? | ||
久保田 | コ | 薔薇が咲いている家を見るとどんな人が住んでいるのかなあ、と想像してしまいますよね。 | ||
63 | ペダル踏み昨日はうしろ光る風 | 白鳥 | 自 | 初めて電チャリに乗りました!(生徒から借りて) |
小野 | ○ | 発想が好きだな。自転車を漕ぐのは子どものイメージだったけど、60代なら余計にアッパレ! | ||
村松 | ○ | 明日に向かって颯爽と 見習いたい姿勢ですが私には無理かも… | ||
町田 | ○ | 光る風に向かって走っている感じで爽やか、潔い。 | ||
ショルツ | ○ | 未来に向けて進む!メッセージが映画のエンドロールのよう。 | ||
広瀬 | ○ | スゴく前向きで元気になる句!良い句ですね~大好き!季語「光る風」も効いてますね! 季語の力を信じた句!! |
||
辻 | ○ | スピード! | ||
久保田 | ○ | 昨日はもううしろに行ってしまっているということですか? 光る風、が爽やかでキラキラしていて、いいですね。 |
||
木原 | ○ | 前向きな句ですね。 | ||
梅原 | ○ | 未来に駆ける | ||
白井 | Q | 明日に向かい 進めー 光風にのって かね | ||
月足 | コ | 前にこぎたしていく感じが良いです | ||
片岡 | コ | 「昨日」をうしろに残して前へ前へとペダルを踏んでいく力強さに、清々しさを感じます。 | ||
64 | かくれんぼ蜘蛛の子散りて鬼残る | 白鳥 | 自 | 俳句ポスト365に「蜘蛛」の兼題で投句したうちの一句です。 |
小野 | ○ | 言い得て妙! | ||
手塚 | ○ | 大勢の子供のかくれんぼの風景を表現豊かに表現されている | ||
下河原 | ○ | 幼稚園生がみんなでかくれんぼしている様ですかね。 | ||
月足 | ○ | 比喩ですが、よく情景が浮かびます。蜘蛛の子と鬼の対比も面白い | ||
町田 | Q | 蜘蛛の子は「蜘蛛の子を散らす」ようにという比喩ですか?その場合は季語ですか?#教えて | ||
白井 | Q | 「蜘蛛の子を散らす」ように ですかね | ||
65 | 油凪(あぶらなぎ)磯の岩山影落ちて | 片岡 | 自 | 美しい翅の蝶を集めるように、言葉を集めています。今月は、翠(みどり)の蝶を集めました。 一句目は「翠濤(すいとう)」、緑の波です。翠濤に雲が影を落としていくイメージを発展させて、 加工してできました。 |
ショルツ | ○ | 海を知る人の観察。通り過ぎる旅人には見えない風景。 | ||
大治 | ○ | 海の静かな風景 絵の様な句です | ||
白井 | Q | 朝凪でしょうか? | ||
久保田 | コ | 油凪という言葉があるんですね。べたっと凪いだ海を表現する言葉に日本語の深さを知りました。 | ||
下河原 | コ | 「油凪」の表現は、じっとりした感じが出ますね。 | ||
月足 | コ | 凪の時間帯のじとっとした暑さを感じます | ||
白鳥 | コ | べたなぎでないと影は映らない。絵画のような句です。 | ||
66 | 山深く樹のかげ川瀬夏の棲む | 片岡 | 自 | 二句目は「翠巒(すいらん)」、翠(きれいな緑色)に連なる山、そんな山に吹いている風を 指すこともあるそうです。 「滴りを受くるや青山踏み分けぬ」も作ったのですが、 投句の方が一句目の作風と変化が出ると思い、選びました。 |
村松 | ○ | 夏らしい でも涼しげな句 | ||
五嶋 | ○ | 山深い川瀬に、行ってみたいです。 | ||
広瀬 | ○ | 「夏の棲む」とは「夏が密かに息づいている」という意味でしょうか? 川の瀬にかかる樹々の影で夏を感じるとは!なんて風流なんでしょう! |
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大治 | ○ | 川の冷たさ、凉しさを感じます | ||
白井 | ○ | うー 渓流釣りのイメージですが | ||
白鳥 | ○ | 夏の始まりを予感する。「夏の棲む」とってもいい表現だと思います。 | ||
67 | 大樹揺れ翠雨(すいう)走りて道白し | 片岡 | 自 | 三句目は、そのまま「翠雨(すいう)」を使って漢詩風にしました。 夏の季語で、青葉を濡らして降る雨です。 |
小野 | ○ | 暴風雨の様子を描いていますが、ひと気がなく、絵画のようです。 大樹も雨も道も主人公ではなく、嵐の風景画。 |
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村松 | ○ | 通り雨の様子が目に浮かびます | ||
町田 | ○ | 「翠雨」という季語、そして「翠雨走る」という表現が素敵。 | ||
ショルツ | ○ | 美しい季語。そして「走る」とは! 山間部(おそらく伊豆)に降る雨なのでしょう。 | ||
辻 | ○ | 雨のしぶきで道が白い!超豪雨! | ||
久保田 | ○ | 新緑の頃の激しい雨が道白しに現れています。目の付け所が凄いですね。 | ||
木原 | ○ | 翠雨とは美しい日本語ですね。 | ||
梅原 | ○ | 自然の素晴らしさ | ||
下河原 | ○ | 「翠雨走りて」の表現が良いですね。 | ||
月足 | ○ | こちらは同じ夏でもさわやか | ||
白井 | ○ | 梅雨前からの豪雨ですかね | ||
手塚 | コ | 翠雨(すいう)は情緒ある言葉です。しかも走るという表現が文学的。 | ||
68 | 黛(まゆずみ)のごとき青葉へ夏の蝶 | 片岡 | 自 | 最後は「翠黛(すいたい)」、青っぽい色のまゆずみ。また、美人のまゆを表すことも。 緑が濃くなる中を大きな蝶がなまめかしく飛ぶ景です。 |
五嶋 | ○ | これを、見てみたい! | ||
町田 | ○ | 「黛のごとき青葉」の喩えが面白いです。しっかり固くなって青々としている葉を思わせます。 蝶との対比もいいです。 |
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手塚 | ○ | 「まゆずみ」を連想した作者の観察眼が素晴らしいです。、 | ||
下河原 | ○ | 私も夏の蝶が好きです。子供の頃は、夏山で蝶々を追いかけました。 | ||
白井 | ○ | (へ へ)な蝶が青葉に?? | ||
白鳥 | コ | 黛は形を表したのでしょうか。心惹かれるきれいな句です。 |